高坂風太郎は、家に帰り、シャワーを浴びた。
詩織にも、風太郎にも、
言葉を用意する時間が必要だったからだ。
詩織に見られたとはいえ、別に恋しているわけじゃない。
それだけは言える。
俺から見たって、
詩織は、カワイイ女子高生で、
もう一人の妹のような存在だ。
こんな時間まで、一人でほっつき歩いて、
最悪、有事が起きたら、どうなるかと、思った。
風太郎もも、ちゃんと、保護者ヅラなんかでなく、
詩織と向き合う時である。
「風呂あがったぞ…し、詩織!?」
そこには、上下、下着姿。
ブラジャーとショーツに身を包んだ、
詩織の姿だった。
「服着ろよ…恥ずかしいだろうが!」
「風太郎くん、あのね」
「わかった、話は聞くから、早く着て!」
「聞いて!風太郎くんは、思っていないかもしれないけど、
私…一応、女の子だよね?」
「それは、知っている」
「違うの、そうじゃないの」
「何がだ」
「私ね、スタイル良いし、胸も、おっきい方だと思うんだ。
そんな、女子高生が、下着姿で、
迫ってきているんだど?」
「だから、服を着ろ!お前!」
「えっちしたい?」
「嫌なこった」
「全く?少しも?
そういうこと、考えないの?」
「やめ…」
「やだ。これまでの人と、エッチしたんだよ?」
「やめろ!おい、やめろ!」
「答えてくれないと、やだ。
興奮しないの?」
「するよ。それで、興奮しない男が、
逆に変な位だ」
「ご、ごめんなさい!」
「なんで、お前が照れているんだよ?
いいから、離れろ!」
「う、うん…あのね…その…
私、必死だったの。その…どうにかして、
家に帰らず、生きていくのにさ、
女子高生を拾うのになんてさ、
明らかにデメリットの方が大きいじゃん?
警察にバレたら、普通に捕まるじゃん。
だから、その分、大きなメリットが、
ないと、いけないな…って、思っちゃって…」
「それで、メリットというのは、
お前の体にしたって、ことか」
「最初は、凄く嫌だった。
でも、だんだん、求められていくと、
自分が自分でいられるようになっていくみたいな、
必要とされている、そんな気持ちになるの…」
「うん…」
「わかりやすくて、よかった。
みんな、カワイイとか、気持ちイイとか、
言って、私の事を必要としてくれる。
その代わりに、私は家を提供してもらう。
それで、デメリットの方が大きくなったら、
私は追い出されるの。その繰り返し。
だからね、わからないんだよ…
どうして、風太郎くんは、
私のことを、家に置いてくれるの…かな?
家事だって、ある程度のことだったら、
誰でもできるじゃん?
私じゃなくてもさ、どう考えても、
デメリットに釣り合っていないよ。
それなのに、風太郎くんは、優しくてさ、
いつだって、優しいし、なんか、優しすぎてさ…
私は、どうしたら、風太郎くんに、捨てられないのか、
って、ついつい、考えてしまう。
風太郎くんにとって、私を置くメリットって、
何なんだろう…?
わかんないよ…」
「お前…」
「私は本当に頭悪くて、
自分で自分の事をわからない、子どもだからさ、
人から求められてないと、
どうしたらいいのか、わかんないからさ…
だからさ、風太郎くんが、嫌じゃないんだから、
私のこと、抱いてよ。
風太郎くんだったら、いいよ!私は…」
「俺は…」
高坂風太郎の答えは!?