家出少女の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第七話 神山高校 文化祭

今川詩織は、白石杏と暁山瑞希に出会った。

 

「やっほー!杏!」

 

「あっ、瑞希!それに詩織まで!」

 

「あれっ?このTシャツは?」

 

「文化祭のTシャツだよ、クラスのみんなで作ったの、

お揃いで着ているの、

あっ、瑞希と詩織の分もあるよ?

持ってこようか?」

 

「ボクは、いいや、着替えるの面倒だし」

 

「私は…一枚だけ、貰っておこうかな?」

 

「じゃあ、詩織のTシャツ、後で持っていくからね。

じゃあ、文化祭、見て回ろう!」

 

こうして三人で、見て回ることになった。

 

「どこも、賑わっているね~」

 

「杏の言っていた通り、模擬店もたくさんあるみたいだね」

 

「うちの学校の文化祭って、来場者が、結構多いよ?」

 

「あっ、わたあめあるよ!買いに行こうよ!」

 

「うんっ!いいね!じゃあ、行こ!」

 

三人で模擬店を回るのだった。

 

「は~模擬店、沢山回れたね~お腹いっぱい!」

 

「そうだね、さて、そろそろ、クラスの方にも…」

 

すると、こはねがやって来た。

 

「あっ、杏ちゃん!それに…詩織さん?」

 

「あっ、こはね!来てくれたんだね!

来られないかもって、言っていたから、

少し心配しちゃった!」

 

「えへへ、宿題していたからね」

 

「あ、もしかして、キミって、杏が、

いつも、話している、小豆沢さん?」

 

「そう!私の大事な相棒!」

 

「は、初めまして、小豆沢こはねです…」

 

「初めまして~!ボクは暁山瑞希だよ!

よろしくね、こはねちゃん!」

 

「私は今川詩織!改めて、よろしくね!」

 

「は、はい…よろしくお願いします!」

 

「じゃあ、四人で一緒に回る?」

 

「あーボクはいいや…詩織と一緒に回っておくね」

 

「私はいいんだけど…」

 

「じゃあ、二手に分かれよう!

後で合流しよ!じゃあね!」

 

「こはねちゃん!また、遊ぼうね!」

 

「う、うん…」

 

「ひょっとして、瑞希と詩織って、気を使ってない?」

 

「えっ?」

 

「あたしとこはねだけで、行かせようとしているじゃん」

 

「まぁ…それも、そうね…」

 

「まぁ、それでも、いいよ、

なんか、変な会話になっちゃったね…

じゃあ、あたしは、こはねと一緒に回るから、じゃあね!

また、後でね!」

 

「うん」

 

 

 

瑞希と詩織は、廊下を歩いていた

 

「あっ、あそこにいるのは、ひょっとして、

絵名の弟の、東雲彰人くんかな?」

 

「どうして、知っているの?」

 

「絵名が、前に弟がいるって、話したことがあるから、

そうかもねーって、思って!」

 

「え?絵名は、確かに姉だけど?」

 

「ホントに?弟くんも、神高だったんだね~」

 

「しかも、あのお化け屋敷のクラスの子だったら、

私や瑞希と同じ学年だね!」

 

「そーなるな」

 

「同い年って、知らなかったな―

教えてくれればよかったのに…」

 

「それで、君達は?」

 

「ボクはA組の暁山瑞希、

んで、こっちは、今川詩織!

絵名とは…まぁ、深い仲って感じかな?」

 

「あ、隣のキミは?」

 

「B組の青柳冬弥だ」

 

「じゃあ、冬弥くんだね、二人ともよろしく~」

 

「弟くん…」

 

こうして、詩織と瑞希は、

彰人と冬弥と知り合うのだった。

 

 


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