今川詩織は、白石杏と暁山瑞希に出会った。
「やっほー!杏!」
「あっ、瑞希!それに詩織まで!」
「あれっ?このTシャツは?」
「文化祭のTシャツだよ、クラスのみんなで作ったの、
お揃いで着ているの、
あっ、瑞希と詩織の分もあるよ?
持ってこようか?」
「ボクは、いいや、着替えるの面倒だし」
「私は…一枚だけ、貰っておこうかな?」
「じゃあ、詩織のTシャツ、後で持っていくからね。
じゃあ、文化祭、見て回ろう!」
こうして三人で、見て回ることになった。
「どこも、賑わっているね~」
「杏の言っていた通り、模擬店もたくさんあるみたいだね」
「うちの学校の文化祭って、来場者が、結構多いよ?」
「あっ、わたあめあるよ!買いに行こうよ!」
「うんっ!いいね!じゃあ、行こ!」
三人で模擬店を回るのだった。
「は~模擬店、沢山回れたね~お腹いっぱい!」
「そうだね、さて、そろそろ、クラスの方にも…」
すると、こはねがやって来た。
「あっ、杏ちゃん!それに…詩織さん?」
「あっ、こはね!来てくれたんだね!
来られないかもって、言っていたから、
少し心配しちゃった!」
「えへへ、宿題していたからね」
「あ、もしかして、キミって、杏が、
いつも、話している、小豆沢さん?」
「そう!私の大事な相棒!」
「は、初めまして、小豆沢こはねです…」
「初めまして~!ボクは暁山瑞希だよ!
よろしくね、こはねちゃん!」
「私は今川詩織!改めて、よろしくね!」
「は、はい…よろしくお願いします!」
「じゃあ、四人で一緒に回る?」
「あーボクはいいや…詩織と一緒に回っておくね」
「私はいいんだけど…」
「じゃあ、二手に分かれよう!
後で合流しよ!じゃあね!」
「こはねちゃん!また、遊ぼうね!」
「う、うん…」
「ひょっとして、瑞希と詩織って、気を使ってない?」
「えっ?」
「あたしとこはねだけで、行かせようとしているじゃん」
「まぁ…それも、そうね…」
「まぁ、それでも、いいよ、
なんか、変な会話になっちゃったね…
じゃあ、あたしは、こはねと一緒に回るから、じゃあね!
また、後でね!」
「うん」
瑞希と詩織は、廊下を歩いていた
「あっ、あそこにいるのは、ひょっとして、
絵名の弟の、東雲彰人くんかな?」
「どうして、知っているの?」
「絵名が、前に弟がいるって、話したことがあるから、
そうかもねーって、思って!」
「え?絵名は、確かに姉だけど?」
「ホントに?弟くんも、神高だったんだね~」
「しかも、あのお化け屋敷のクラスの子だったら、
私や瑞希と同じ学年だね!」
「そーなるな」
「同い年って、知らなかったな―
教えてくれればよかったのに…」
「それで、君達は?」
「ボクはA組の暁山瑞希、
んで、こっちは、今川詩織!
絵名とは…まぁ、深い仲って感じかな?」
「あ、隣のキミは?」
「B組の青柳冬弥だ」
「じゃあ、冬弥くんだね、二人ともよろしく~」
「弟くん…」
こうして、詩織と瑞希は、
彰人と冬弥と知り合うのだった。