家出少女の奇妙な日常   作:アッシュクフォルダー

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第九話 朝と夜の一時

高坂風太郎は、今川詩織が作った、朝食を食べていた。

 

「風太郎くん、少しだけ髭があるよ?

剃らなくても、いいの?」

 

「食べたら、剃るよ、でも、面倒だな…」

 

「そう言えば、沿ったり、剃らなかったりするけど、

何か意味があるの?」

 

「特に意味はねーよ、

伸びたら、剃るだけだし」

 

「いや、やっぱり、剃ろうかな?」

 

「私と一つしか、違わないのに、

髭があったら、オッサンな感じがするよ?」

 

と、詩織は、首を傾げた。

 

「まぁ、俺、まだ、17歳だし、

髭は、剃った方がいいよな…」

 

「うんっ!その方が良いよ!

あっ、恵梨香ちゃんの、朝食、

キッチンに置いてあるから!」

 

「あぁ、そのうち食べるだろうな」

 

「じゃあ、ごちそうさま」

 

「はい、ごちそうさま」

 

 

風太郎が、学校から、帰って来て、

夜の21時となっていた。

 

「風太郎さん、遅い!」

 

「ごめん!」

 

「夕飯作っていたのに!」

 

「いや、悪かったって!恵梨香と一緒に食べたのか?」

 

「食べましたよ!恵梨香ちゃん、すっごく、喜んでいました!

今、寝ていますから、静かにしてくださいね!」

 

「うん、わかった」

 

「でも、なんで、遅いんですか?

女の子と遊んでいたんですか?」

 

「俺にそんな趣味はねー」

 

「そうですよね!風太郎さん、モテる感じが、

しませんからね!」

 

「大きなお世話だ、からかってるのか?」

 

「はーっ、いや、風太郎さんと、会話をするだけで、

楽しい気持ちになるんです!自然と!」

 

「なんでだ?」

 

「だって…私を助けてくれた、恩人ですから…

風太郎さんがいなかったら、私、死んでたかもしれません」

 

「まぁ…人の命を救うのは、案外、いい事かもしれないな」

 

はぁ…恵梨香といい、詩織といい…

会話のペースを掴ませてくれない、女の子は、

どうも苦手であると、風太郎の憂鬱があった。

 

「ねぇ、風太郎さん」

 

「どした?」

 

詩織は、風太郎の手を握った!

 

ギュッ

 

「急にどうしたんだ?詩織!」

 

「なんか、元気がないなーって、思って!

私がハグすれば、いい気分になるかな…って!」

 

「ならねーよ!」

 

「じゃあ、今度は、前から、ギューッと!」

 

「あーはいはい」

 

「元気出ました?風太郎くん?」

 

「出たから」

 

「単純だな―風太郎くんは!

あっ、お風呂湧いているから、早く入ってね!

冷めないうちに!」

 

「わかったから、わかったから」

 

 

風太郎は、お風呂に入った。

 

(ハァ…体洗って、お風呂に入ったら、妙に柚の香りがするな…

まぁ、一つ下の女の子に気を使わせてしまったら、

保護者ツラも、程遠いな。俺。

って、何、バカなことを考えているんだ、俺は!)

 

と、風太郎が思うのだった。

 

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