東京喰種 隻眼の麒麟   作:黒山羊は失敗した

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黒山羊ノ卵ハ誰ヲ生ム

ーsideアヤトー

 

「やあ!アヤト君!遊びに来たよ〜!」

 

 ある日の明け方、ソイツはやって来た。ソイツはエトの野郎と同じく全身を包帯で巻き、フード付きの服を着ている。2人が並ぶと声でしか判別できないほど似ている。

 

「ここは遊びに来る様な場所じゃねぇんだよ!」

 

 そう、ここはアオギリの木。喰種の集まりであり、喰種は人を喰らう者であり、そしてここは人を守る者に仇なす地。決して遊びに来る様な場所ではない。ないのだが………

 

「くっそ、なんでお前なんかが幹部なんだよ〜!」

「ハハハ!残念!王に選ばれてるもんね〜!」

 

 っっっ!コイツ、いつかコロス!

 

「あれれ〜?僕を殺すとか思った〜?残念〜!君のおねーさんがどうなっても…いいの?」

「ッ!」

「やっぱり図星?こんな泥の底にいながら、明るい世界で生きるおねーさんは大事?」

 

 一瞬コイツを殴ろうと思った手を止める。コイツは今まであらゆる捜査官から逃げ回って来た実績があるからこその幹部。あの有馬ですら逃してしまうその実力は逃げることに関してはアオギリの木の中でも一線を画すだろう。加えてアイツは平和慣れしたただの犬。逃げることが取り柄とはいえ、最前線にいるコイツには敵わない。

 

「ふふふ、安心しなよ。僕は“まだ”そんなことしないから♡」

「そうかい、“まだ”かい………」

「おっと、エトが僕を呼んでる!バイバーイ!」

 

 そう言ってアイツは走り去っていった。アイツにとっては全てが盤上の人形。たとえそれが誰であろうと、隻眼の王であろうと、有馬であろうと、俺であろうと。何故、エトに構い続けてるかは知らないが、何かあるのは確実だろう。

 

(クソッ!ほんっと気にくわねぇ…)

 

 

ーsideアヤト outー

 

 

ーside???ー

 

 僕は小走りで通路を駆ける。僕の愛する方からの命令、彼女から切り離された赫子が蠢く。彼女が僕を呼んでる合図に急いで駆ける。

 

「らんらーららーん〜」

 

 僕は今、とっても機嫌がいい。

 

「エトぉ?呼んだ〜!」

「呼んだ呼んだ。そろそろ帰るよ〜」

 

 エト、と呼ばれた人。否、喰種はその声に手を振って返事をする。

 

「いや、しかしこのところピエロが全然動いてないのう。」

「クスクス、結局ドナードが王様だったもんね〜。うろんは美味しかったし〜マスク屋と情報屋にオネェは何気に話してて面白いし、薄笑いはVだし…そういえばあの4種類の赫子を使えるあの子は………美味しいかな?」

「やめい。あの子は私の骨が入ってるのよ。」

 

 2人は包帯を外しながら軽口を叩き合う。もし、喰種捜査官がここにいれば。特に白庭出身の者が聞けば卒倒する様な話を軽〜く話す2人を止める者はいない。

 

「隻眼の(re)はいつ現れるかしら?」

「さあ?でも、黒山羊みたいにはなってほしくないねぇ」

 

 結局最後は悲劇だ。喰種が勝とうが、ヒトが勝とうが、それは結局全てが終わる。喰種が勝てば最後の数人になるまで共喰いが起こって、最後は暴走して自滅するだろう。赫者化はハンパ者程度では死に急ぐだけだ。

 ヒトが勝てば平和になるだろう。パッと見では。人々にとって喰種が減ることは喜ばしいことかもしれない。だが、今度の敵は誰か?そう、喰種捜査官だ。クインケという、喰種となんら変わりのない力。それを扱っている彼ら彼女らは迫害の対象になるだろう。さらには喰種の生き残りには一般程度じゃ勝てないもんね〜。あとはお察しの通りよ

 

「ってなわけでそんな小説書かない?センセー?」

 

 包帯を外し終わった2人はビルの上を渡りながらある場所に戻ろうとする。途中、何人かの喰種も見るが全員胃の中に収まる。

 

「ん〜10作目で喰種に関して書こうと思ってるからその参考にさせてもらうよ。」

「そうですか。そういえば今日の夕飯どうしますか?」

 

 何を話したいのかわからない2人の会話の意味がわからないたまたま近くにいた喰種はその身を血の花火に変えた。

 

「ああ、帰ったら執筆するぞ〜!キリン、珈琲頼む!」

「へいへい、私は“牛乳”入れさせて貰いますね〜」

 

 キリンと呼ばれた男はエトと共に空を駆ける。2人の下に広がる明かりは2人を包むことはなかった………

 

 

 

 

「へぇ、大食いが死んだのね。この移植された子は可哀想とは思わないかい?君みたくなるんだから。でも、僕らの赫包を取り込んだ君の方が化物になっちゃったんじゃない。なんてったってSSSレート2人の(成功作)だもの!」

「」

「私のかわいい欠落者」

「」

「あなたの親は、あなたを育てるのに失敗した」

「」

「君はどう感じる?」

「…」

鈴屋什造(なり損ないのre)くーん?」

 

ーside キリン outー

 

 

 

 

 

 

芳村 キリン

誕生日 12月31日 24歳(原作開始時)

隻眼の麒麟(朱雀、白虎、青龍、玄武)

レート SSS(SSS、SS、SS、S+)

size 167cm 51kg

Rc tipe 羽赫 尾赫 鱗赫 甲赫

 

隻眼の喰種。赫眼は左

強さはエトと同じだが、お互いに共喰いし続けた結果、2人で同時にであれば有馬(全盛期)を余裕を持って倒せるまでに。戦闘時は朱雀モード(羽赫)を愛用。赫子は全種類を使え、さらに一つ一つのモードがあることから個別にレート付けされている。一度だけ見せた麒麟モードは梟と同時に有馬(全盛期)戦を行い勝利を収めたためレートはSSS。未だに全てのモードが同個体だとバレていない。

(っていうか金木最終形態より強い説アリ)

 

 

Rc値が脅威の1(完全に制御している)のため普通の方法ではまず見つからない。さらには普通の食事まで取れる始末。これに対してよくエトにドヤされる。

 

 

頭脳はエトと同格(どっちかというと理数系寄り)つまり………隻眼の梟が実質2人

高槻泉の手伝いをしている。だが、原作通りエトは1人で高槻泉をやっていけるため実質いらない子。ただ、家の片付けはしているため塩野からは尊敬されている。塩野には喰種だとバレていない。

 

 

本人の人となりはピエロ寄りだが、エトに惚れ込んでいるため、アオギリの木。

アオギリの木では幽霊幹部をやっているが、時々エトとお揃いの格好でやって来る。そして何も知らない幹部からは何やってんだコイツ…って目で見られる。

 

 

よくあんていくに出没する。現在はエトと店長の仲直り計画を実行中。なおドッキリでする為に何も言っていない。

あんていくでは吉村綺凛と名乗って朱雀として通しており、その他の(白虎、青龍、玄武)のことはお茶を濁している。

 

 

飲食店を営んでおり、知る人ぞ知る名店となっている。クチコミでは時折高槻泉が出没するとしてファンからは有名。

 

 

主なメインキャラへの印象、思い

 

→芳村エト 好き!もっと頼ってくれてもええんやで?

→金木研 面白い。半喰種仲間。

→霧島トーカ 無感情

→店長 いい人。信頼。あと娘さんを………

→霧島アヤト 期待。困った時は頼るといい!

→鈴屋什造 大切な子。金木君とどっちが先にreに至るだろうねぇ?

 

 

主なメインキャラからの印象

 

芳村エト→ 仲間。同居人。何気に付き合い長い。いっそ行き遅れる前に…

金木研→ 何か怖い人。全てを愉しんでいるというか、愉悦というか…

霧島トーカ→ 私と同じ羽赫なはずなのに威力が桁違いに違う?どういうこと?

店長→ いい人。他人を自らの人形って言っているけど、本当は優しい子って知ってる。

霧島アヤト→ 嫌い。どうしてアイツが幹部やってんの?

鈴屋什造→ 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね…………………


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