私だけのトレーナー   作:青い隕石

14 / 30


筆が乗ってしまったので初投稿です()

アニメ逃げ若の時行くんが可愛すぎて生きるのが辛い今日この頃。
ショタ、美少年、男の娘はいいぞ〜。



トレーナーの怯える表情を見て新しい感情に目覚めてしまったメジロドーベル

 

 

 

 

 「……よし」

 

 トレーナー室の前で、アタシは一度深呼吸をした。

 

 レース前と言わんばかりの緊張感を醸し出しているアタシの手には、絵柄が施されたチケット。

 先日ブライトから貰った、有名な遊園地のフリーパス券を確認して、ゆっくりとドアをノックした。

 

 

 

 

 

 

 「あれ、ドーベルさん。どうしたの?忘れ物?」

 

 こてん、と首を傾げるのは、アタシのトレーナー。

 つい30分ほど前にミーティングを終えて、退出してまた来たのだからその反応は当然のもの。

 

 でも、すぐにチケットを渡そうと計画していたアタシにとっては、若干出鼻をくじかれる形となった。

 

 「ち、違うわよ。えっと……」

 

 未だに緊張してしまうのが悪いのだけど、いい加減克服しなければいけない。

 

 ただでさえ、アタシのトレーナーは女性やウマ娘からの人気が非常高いのだ。本当に、尋常ではないくらいに。

 

 うかうかして踏み出せない間に彼女が出来てしまったら泣くしかない。

 

 『ドーベルのトレーナーさんと、楽しんできて下さいね〜♪』

 

 ほんわかしながら、わざわざ相手を指定してペアチケットを渡してきたブライトを思い出す。

 気ぶりすぎでしょと思う時もあったけど今回も、……間違えた、今回は感謝している。

 

 ええい、頑張れアタシ。女は度胸よ!と胸に火をつけ、トレーナーにチケットを差し出した。

 

 「これ、遊園地のフリーパス券。ブライトから貰ったの。期限もあんまり長くないし、その、一緒に……行くの?行かないの?」

 

 後半は勢いが薄れてしまい、強引な誘い方になってしまった。

 

 (ああ、もう!こんな言い方じゃダメなのに……)

 

 と後悔しても後の祭りである。でも、幸いと言うべきかトレーナーはチケットを見るなり目を輝かせた。

 

 「遊園地!?行く行く!!」

 

 キラキラとした表情でまるで子供のように……実際身長が低いので子供の様にしか見えないけれど、それを言ったら数日間はトレーニング以外で口を聞いてくれなくなるので、グッと堪える。

 

 「期限短いって言ってたけれど、どれくらい…………え?」

 

 ワクワクしながらチケットを見るトレーナー。その声が、不意に途切れた。

 

 「?」

 

 「あっ、ううん!何でもないよ。期限は来月末までみたいだし、早めに日程決めておこうね」

 

 何事かと彼を見たけれど、その時にはいつもと変わらない表情をしていた。

 

 お互いの予定を共有して、数分ほどで約束を取り付けることができた。

 

 無事に約束できたことでトレーナー室を後にするアタシ。

 この時は安堵の気持ちが強すぎて、先程の出来事をすっかり忘れてしまっていた。

 

 チケットの表面を見たトレーナーが、一瞬だけ硬直したことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しっかりと彼と会話できるか。

 彼に楽しんでもらえるか。

 

 不安が募り、当日までのカウントダウンが一つ一つ減っていくにつれアタシの心臓も激しくなっていったけれど。

 

 いざ当日になったら心配事は全て杞憂に終わった。

 

 「楽しかったね、ドーベルさん!」

 

 ジェットコースターから降り、弾けるような笑顔で喜びを表現するトレーナー。

 その嬉しそうな顔を見て、つられて自分も笑顔になる。

 

 一緒にいくつかのアトラクションを回って、一緒にお昼を食べて、一緒に笑って。

 

 こうしたい、こうなりたい、ではなく気づいたらなっていた。

 

 変に意識せずとも、アタシも、きっと彼も、今日という時間を楽しめている。

 

 作り物ではない、キラキラした…彼の場合いつもキラキラしているけどそれは置いといて……その笑顔

がアタシの心拍数を跳ね上げる。

 

 ほんと単純だなぁ自分と思いながらも、アイスを食べ終えたトレーナーの口元を見やる。

 

 「ちょっとじっとしてて」

 

 「んっ……ありがとう、ドーベルさん!」

 

 僅かについていた食べ残しをハンカチで拭き取る。トレーニングしている時は年齢通り彼の方が大人なのに、今日は姉弟になったみたい。

 

 いやまあ実際にはトレーナーと担当バの関係だし、それ以前に弟にドキドキする姉なんていないし。……いないわよね?

 

 と、ここで周囲からの視線に気づく。

 彼の笑顔を見た女性たちが、顔を赤らめてちらちらと見ているのを確認し、彼の手を……取ろうとしたけどヘタレてしまい、結局腕を取った。

 

 「トレーナー、ここから離れるわよ」

 

 えっ、うん、という返答を聞きながら、早足に歩き出す。

 

 アタシの方が少しだけ歩幅が広いため、なるべく会わせるように意識しながら。

 

 さっき、初めてトレーナーを見たであろう女性たちが、一目で彼に好意の目を送っていた。

 同じ女だから分かる。あの目は微笑ましさだけではなく、色を伴った視線だった。

 

 その自覚と共に、手の力がほんの少しだけ強さを増す。

 

 数週間前、チケットを渡してきたブライトの事が頭に浮かぶ。

 彼女に振り回されることは少々、いや割とあるけど、素直になれないアタシの恋路を応援してくれている。

 

 他の人に、渡したくない。絶対に。

 

 ……だからこそ、ブライトが数ある遊園地の中でここのチケットを用意してくれた理由、その『場所』へと向かう事にした。

 

 時間もお昼と夕方の間くらいとちょうど良い。

 

 トレーナーの負担にならないよう腕を引きながら、目的地まで足を進めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「トレーナー、次、ここにしよ」

 

 「…………え」

 

 広い園内を横断して10分。アタシ達は目的の場所へと到着した。

 

 目の前に見える建物。非常に大きなその2階建ての施設は、他のアトラクションとは180°違う雰囲気を醸し出していた。

 

 

 

 『廃病院-精神監症-』

 

 

 

 そう、この遊園地が有名である最大の理由がこのお化け屋敷。

 

 廃病院をコンセプトとした恐怖の体験……と言われるとありきたりに聞こえるけれど、ホラー映画業界で数々の実績を持つ脚本家が監修しているとの事で、その怖さは折り紙つき。

 

 びっくりして恋人が抱き合う光景も毎日のように見られる、全国的にも絶大な人気を誇るデートスポットでもある。

 

 現に、他のアトラクションの比ではないくらいの長蛇の列が形成されており、その大半は男女2人で構成されていた。

 

 今から普通に並べば1〜2時間は優にかかるけれど、アタシ達にはフリーパス券がある。これがあれば、優先して入場することができる。

 

 待っている人に心の中で謝罪しつつ、フリーパス専用の入り口に目をやり、一度深呼吸をする。

 

 これからお化け屋敷内で起きる事への、心の準備。

 

 そうだ。恐怖を感じて身近な人に抱きついてしまうのは不可抗力だ。だからこれからアタシが起こしてしまう事は仕方ない事なんだと誰にしているでもない言い訳を並べ立てる。

 

 びっくりして、思わずトレーナーに抱きついてしまうアタシ。

 突然の感触に驚いてこちらを向くアンタ。

 

 恐怖が少しおさまり冷静になったアタシ。落ち着こうと顔を上げると、鼻が触れ合いそうなほどお互いの顔が近くに……

 

 そこまで考えて、頭をブンブンと振る。若干掛かり気味の思考を発散させ、一歩踏み出した。

 

 「ほら、トレーナー。行くわよ」

 

 そのまま、歩いて行き……途中で、足を止めた。

 振り返ると、トレーナーがいた。先程から一歩も変わらない位置に。

 

 顔を見ると、いつものほんわかした表情はどこへやら、ピタッと硬直していた。

 

 初めて見る彼の姿に、困惑してしまう。

 

 「……トレーナー?」

 

 「あっ!うん、お化け、お化け屋敷ね!分かった!じゃ、じゃあ、行こっか!」

 

 何とかして言葉を繋げるトレーナー。明らかに普通じゃない。

 ようやく動き出してアタシの隣に並んだのだけど、近づいた事で彼の状態がよりはっきりと確認できた。

 

 元々色白の肌がさらに白くなっており、顔から汗が流れ始めてきた。おまけに、身体が微かに震えている。

 ……ここで一つ仮説が浮かんだけれど、一旦事前確認をしておく。

 

 「えっと、アンタ体調悪いの?」

 

 「いや、体調は悪くないよ。体調は。うん……」

 

 今までの元気はどこへやら、声に張りがない。

 この反応、やっぱり……。

 

 「じゃあさ、その……トレーナー。もしかして、お化け屋敷が怖」

 

 「ななななななな何言ってるのドーベルさん!?そそそんな訳ないよ!?お化けも幽霊もホラー映画もへっちゃらだよ!?」

 

 「いや、何か明らかに身体が震えているんだけど」

 

 「多分武者震いだね!うんっ!」

 

 お化け屋敷に挑むだけで武者震いする人初めて見たんだけど。

 

 もう少し聞こうとしたら、追求を恐れたのかトレーナーがいきなり手を取ってきた。

 記憶の限りでは、これがアンタとの初めての手繋ぎ。

 

 「ちょ、ちょっと……」

 

 「よし、ドーベルさん行こうね、一緒に!お願いだから一緒に!!」

 

 アタシの手を取ったまま、というより握りしめたままそのままお化け屋敷に進んでいくトレーナー。

 

 ……近づいていくにつれ、彼の歩幅が少しずつ狭くなっていった事は、指摘しないでおいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして2人で入ったお化け屋敷だけど。

 

 入って5分もしない内にアタシ達の体勢が固定された。

 

 前を歩くアタシ。

 アタシの腰に後ろから抱きついて怯えているトレーナー。

 

 ……うん、ごめん。ある程度予想ついてた。

 

 威勢よく突入したトレーナーは、最初の仕掛けで「ぎゃあああああああああ!!!???」と盛大に悲鳴を上げ、アタシに勢い良く抱きついてきた。

 

 アタシも怖いものが得意という訳ではないし、どちらかと言えば苦手寄りだけど、件の彼がいるおかげ(?)でそこまで怖さは感じない。

 

 自分以上にこんなに怯えている人が近くにいたら、怖さって緩和されるものなのねと他人事のように思った。

 

 そんな感じで前を進むアタシの顔は、彼と対照的に紅潮している。

 

 アタシのトラウマに配慮してくれたのは分かっているけど、レース以外の場面では一定の距離を感じたトレーナー。

 

 それが今は、配慮を忘れて思いっきり密着してきた。

計画とは違うけれど、今日の……その……えっと…………で、デートで、アタシが望んでいた事。

 

 いつかハグできたらいいなと願っていた思いが、ついに実現したのだ。

 

 色々と頭の中で妄、もとい想像していたけれど、正直想像でしかなかった。

 

 ハグされた瞬間、体に駆け巡った衝撃と幸せをアタシは絶対忘れないだろう。

 

 ずっと抱きしめていたい……そんなセリフを漫画でよく読むけれど、その意味を今日初めて、心から理解した。

 

 その後、いまだに恐怖から抜け出せていないトレーナーが、そのまま後ろから腰にしがみついてきて、今に至る。

 

 

 

 不恰好な体勢で歩きながら15分ほど。全体としては中盤あたりだろうか。

 

 相変わらず前を進むアタシと目を閉じてしがみついているトレーナー。

 

 そこそこ怖い思いと、常時ドキドキする想いを抱えつつ一つの部屋に差し掛かる。

 

 慎重に入り口から顔を覗かせて、部屋全体を見渡す。

 

 診察室をコンセプトとした部屋。本来、白く清潔に保たれている場所は、薄暗く、血塗られたカルテや診療器具が散乱していた。

 

 (ここってたしか……)

 

 先日、このお化け屋敷についてスマホで調べていた時のことを思い出す。

 

 公式サイトで、ピックアップ付きで紹介されていた場所。

 SNSなどでも反響が大きく、さまざまな感想を見る事ができた。

 

 恐怖を和らげるという目的で、邪道と実感しつつも、ネタバレ投稿も少しだけ拝見した。

 

 だから、奥側にある出口に辿り着くまでの間に、どんな恐怖が訪れるのかが既に分かっている。

 

 

 

 ……ここで、魔が刺した。

 

 心の悪魔が、アタシに囁いた。

 

 もっと、彼の怯えるところを見てみたいと。

 

 

 

 

 部屋の中ほどまで進むと、入り口の扉が派手な音を立てて、勝手に閉まる。

 

 「ひっ……!?」

 

 音に反応したトレーナーがギュッと目を閉じ、さらに強く抱きついてくる。

 

 アタシが振り返ると、閉じた扉がガタガタと大きな音を立てて揺れていた。曇りガラスには赤い手形が一つ、また一つと増えていく。

 

 誰かが、閉めた扉を再び開けようとしている。

 自分たちに襲い掛かろうとしている。

 

 そう感じた探索者が慌てて前を向いたら……

 

 「……っ!?」

 

 音もなく近づき、眼前まで迫った血塗れナースとのご対面。

 

 分かっていたからこそ、声を抑える事ができた。

 事前に調べてなかったら、間違いなく悲鳴をあげていただろう。

 

 そして、この状況。

 

 目の前には無言で佇む血塗れナース。

 後ろにはしがみついて目を閉じた状態のトレーナー。

 

 「トレーナー、一段落したから、顔を上げて」

 

 「ほ、ほんとっ……」

 

 アタシの声に反応して顔を上げたトレーナー。

 

 その視界に映ったのは、間近にまで迫ったナース。

 

 血塗れの顔が視界一杯に映り込んだ。

 

 「……ひゅっ」

 

 「えっ」

 

 変な声を出して、トレーナーが崩れ落ちた。

 慌てて振り返ると、へなへなと床に座り込んだ彼の姿があった。

 

 その怯えた表情。涙目の表情を見て。

 

 

 

 ゾクゾクッ!と込み上げてくる、初めての感情がアタシを満たした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「トレーナー、いる?」

 

 遊園地でのデートから数週間後。

 

 トレーニングを終えて制服に着替えてから、アタシはトレーナー室を訪れた。

 

 部屋の中に広がるのは、いつも通りの光景。

 

 「あ、ドーベルさん」

 

 と笑顔でトレーナーが手を振ってくれる。

 その表情は、これまたいつも通りのキラキラした顔である。

 

 

 

 

 あの日、お化け屋敷内で意地悪をしてしまった後、トレーナーは出口から出るまでぎゅうううううっ!!と全力でアタシにしがみつき続けた。

 

 出口を出てからしばらくして我に返ったトレーナーは、

 

 「ドーベルさんごめんなさい!その、抱きついてしまったり情けないところ見せてしまったり挙げ句の果てにドーベルさんを盾にしてしまったりそれから……」

 

 と延々と謝罪の言葉が漏れ出して止まらなくなり、アタシはアタシで魔が刺して騙してしまったことなどの謝罪を行うという謝罪合戦に突入した。

 

 それに、抱きつかれた事に関してはむしろ望んでいたというか狙っていたというかもっとしてほしかったというか。

 

 と思わず本音を口走ってしまい、色々と変な空気になっても頭を下げ合い……。

 

 結局、どちらも謝罪をやめず、お互いにお互いの事を許し合うというテイでの収めどころとなった。

 

 これ以上楽しむ雰囲気でもなくなったし、時間もちょうど良かったのでそのまま退園したのだけれど、そこでトレーナーに声を掛けられたのだ。

 

 

 

 「トレーナー。『これ』、用意したから」

 

 トレーナー室で、ちょうど仕事がひと段落した彼に、頼まれていた物を渡す。

 

 受け取った彼は、お礼を言いながら、キラキラした表情を少しばかり固めた。

 

 アタシが渡したもの、それは遊園地のチケット。

 前回と同じ状況。違うのは、指定された遊園地が違うところ。

 それ以外は、ほぼほぼ同じである。

 

 ペアチケットであることも。

 非常に有名な遊園地であることも。

 

 そして、お化け屋敷がある事も。

 

 トレーナーは、耐えるように一度深呼吸して、日付を確認していた。

 

 彼に頼まれた内容。

 それは、【怖い物を克服したい】というもの。

 

 『昔から怖いものが苦手で、どうしてもダメなんだ……。今回、成人になった今ならいけるかもと思って入ったけど、あの有様で……ドーベルさん、ごめんなさい。もし、もしよければ…』

 

 と協力をお願いされたのだ。

 

 トレーナーが終始アタシにしがみついていた。つまりアタシが前を見ながらお化け屋敷を踏破したということ。

 その事実から、アタシが怖い物に対して耐性があると勘違いしたのだろう。

 

 あの時は変なバフがかかっていただけで、特別耐性があるわけではないのだけど……。

 

 とまで考えたけど、ここで一つの考えが浮かんでしまった。

 

 その成果が、今彼が持つチケットである。

 

 『慣れるには経験を積む事が1番よ。だから、またお化け屋敷に行きましょ。……だ、大丈夫よ。そんなに怯えなくても。まずはそんなに怖くないところを探すから、ね?』

 

 と彼を丸め込んだ過去の自分を思い出す。

 

 冷静に考えても、怖い物克服のため、再び遊園地に行こうとする誘導は理解に苦しむ。

 

 もっと他にやり方はあるだろう。それでも、アタシはこの方法を選んだ。

 

 アタシが遊園地を見繕い、トレーナーがお金を出して(アタシも払うと言ったけど、ここは押し切られた)本日チケットが配送されてきたのだ。

 

 今回見繕った遊園地にあるお化け屋敷は、カップル向けというよりはファミリー向けのマイルドなものになっている。

 

 それでも、前回の光景を思い出したのか、小柄な身体を震わせ、それを抑えようとしている。

 

 迫り来る恐怖。それに抗おうとするも、

 

 そんな彼を見て、アタシは声を掛けた。

 

 「大丈夫よ、トレーナー」

 

 声に反応し、怯えた表情でこちらを見つめるトレーナー。

 その顔を見てゾクっとしつつ、表情に出さずに言葉を繋いだ。

 

 「言ったでしょ。今まで数え切れないくらい助けてもらったんだから、これくらいの借りは返すって。アタシと一緒に入って、本当にダメになったら前みたいにしがみついてもいいから。ね?」

 

 「……ほんと?」

 

 聞き返してくるトレーナーの表情を占めるのは、恐怖と、アタシの言葉に対する安堵感。

 

 ……そして、微かに見える、アタシへの依存。

 

 その色を見て、アタシの心はどうしようもなく、どうしようもなく高まった。

 

 

 






ベルトレ

年齢 20歳
身長 150cm
体重 41kg
容姿 Fateのヤマトタケル

 男らしくなるため、3ヶ月前から学園内のヒト用ジムで鍛えているが、成果が出るのはまだまだ先。
 毎回薄着でトレーニングをしており、居合わせた多くのお姉さまトレーナー方々を掛からせている。本人は自覚なし。いつか襲われそう()

 担当バ以外でも時間があればトレーニングを見たり、相談にも真摯に対応するためウマ娘からの人気も非常に高く、

「担当トレーナーになって欲しい」
「かわいい」
「ぎゅーって胸に抱きしめたい」
「寮に連れ込みたい」
「一緒にお風呂に入りたい」
「抱き枕にしたい」

 などのコメントが寄せられている。いつか襲われる()





メジロドーベル

 彼の特訓に付き合う名目で何度か(実質)デートをすることができ、後日無事に恋人となることができた。

 トレーナーが後ろから抱きついている時、尻尾の付け根とか先端とかが彼の身体との間でギュッて押し潰されて盛大に掛かりかけていたけれど、何とか堪えて足を進めた。




血塗れナース

 イメージはDBDの血塗れ衣装ナース。
 衣装からして赤帯。8年間ずっと最強キャラ筆頭の化け物オブ化け物。
 彼女の正確無比なブリンクからは誰も逃れられない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。