誤字あるかどうか不安心院さんです。
初投稿ということで感想、評価していただけると助かります。
001 安心院さんの安心できない独断
やあ球磨川くん。
君はどうしていつもいつも、そんなに面白い死に方が出来るんだい?
死にたいのに死ねない僕からしたら、君が羨ましくて仕方ないね。
生憎香典の持ち合わせは無いのでそこは許してくれ。
ところで球磨川くん。
これで転校した、もとい廃校させた学校は何校目かな?
そろそろ君も感じたんじゃないかい?
——————僕を倒しうるスキルホルダー、この世界にいないんじゃね?
ってね。
さて、どうなんだろうね。僕は今か今かと待ち続けているんだけど、まだ見つけていないんだね?
まあずっと君を見てたから知ってるけど。あはは。どんまい。
という訳で、僕から一つ名案をあげよう。
明案といってもいい。つまりただの思いつきだ。
すなわち、時代を遡るんだ。
宮本武蔵、織田信長、ナポレオン……その他諸々。
もしかしたら、あの強さはスキルによるものだったのかも知れないぜ?
いや、違うけど。
違うよ。テストにゃ出ないぜ。
ほんとほんと。
信じてくれよ。
えーとじゃあ時代は大正くらいでいいか...ん、どうしたんだい?球磨川くん。
ふむふむ。
なんで急に、って?
おいおい球磨川くん。僕のことが好きなくせにそんなことも分からないのかい?
それは、本当に愛なのかな?
どうなのかな?ねぇねぇ。ん?
僕のタイプが。
僕のことを全て理解してくれる人間だったらどうするつもりなんだい?
はは、冗談冗談。
分かってる癖にー。なんでタイムスリップさせるかって、そりゃあ。
面白いからに決まって……おっと、ハモってきたね。
嬉しくて仕方ねえぜ。
次やったら本気で殴る。
ま、いいや。
そういうわけだ。
時は大正、鬼狩りの時代。
僕を倒しうるスキルホルダーがいるといいね。
え?鬼は僕だって?はは、笑わせてくれるねえ。
僕は神だろう?
じゃ、精々僕を楽しませておくれよ。
東西東西、お立ち合い、っていう訳で、球磨川禊の、
おっと、あれは違うアニメだったね。失敬失敬。
チャンネルはそのままで。
あぁ、そうそう。それとだね、球磨川くん———
私のことは親しみを込めて
♦︎♦︎♦︎
ミーン、ミーン、ミーン————
『——————え!?どこここ!?私は誰!?』
球磨川禊は、そんな安心院なじみとの会話を別にスキルの効果でもなんでもなく、ただただ完全に忘れて目を覚ました。
『いてててて……頭が痛い……』
まぁなにはともあれ、こういうときは一つずつ思い出していこう。着実に。正確に。
『えっと、確か僕の名前は東方仗助……それでここは……』
ここは?
あれ、ここどこ?
目の前には我が国が誇る古都・京都を彷彿とさせるまさに『the・和』の景色が広がっていた。
胸がざわざわしちゃうね。
わびさびなんか知らねえ。思いっきり騒いでやる。
『……と、茶番はここまでにして、通行人はいないかなーっと……』
辺りを見渡す。と、たった1人、田んぼ道を歩く人が見えた。
というか、よくよく考えたら畑仕事をしているお爺ちゃんが何人かいた。
完全によくある「日本の景色」として田んぼと農作業をする人を一緒くたに考えてしまった。
気をつけることとしよう。
当たり前を大事に、だ。
どうせ明日には忘れそうな教訓だけど。
まぁとにかく人がいた。
「表参道を無人にする」と言われているほど(咲ちゃんに聞いた。事実だけに何気にショックだった。)人を寄せ付けない過負荷である彼にしては珍しいことである。
幸運かどうかは分からない。
今の幸せが後々とんでもない災厄につながる男。それが球磨川禊だ。
閑話休題。
その人は、黄色い髪のいかにもヘタレそうな男だった。
キョロキョロと、忙しなく顔を左右に動かしているのが遠目でうかがえる。
……こういうタイプ、僕の世界線にはいなかったなぁ———とか思いつつ。
『よっしゃ、ここは一つ勇気を振り絞って話しかけてみようかな!』
球磨川は素晴らしい笑顔を浮かべながら(本人談)彼に駆け寄った。
『どうもどうも!ここにきてすぐだったから人に会えて安心院だぜ!僕の名前は東方仗助!よろしくおねがいしてください!』
「ひぃっ!何何なんなのもう急に大声出さないでよ!!!」
『なんというか、その……』『想像通りのキャラなんだね!』
「うるせぇよ!!!」
再度、閑話休題。
「俺は我妻善逸。鬼殺隊だけど、言っとくけど、俺すげえ弱いからな!」
『奇遇だね、僕もなんだよ!弱過ぎて蚊の威嚇に対しても穏便に済まそうとしちゃうくらいなんだ!』
「蚊の威嚇ってなんだよ……」
と、呆れ気味なツッコミ。
そして。
彼は、
笑わなかった。
『笑えよ』
「——————ッ!?」
その瞬間、善逸の胸には螺子が突き刺さっていた———螺子伏せられていた。
衝撃と、苦しさ、痛みで声も出ない。
『おいおい、人の冗談を笑わないなんて、人として最低だよ!』『君はもっと空気を真面目に読むべきだぜ』『そう……僕みたいに、ね』
「カ..…..ハ.......はっ!?」
そして、再び瞬間的に、螺子が全て消えた。
まるでそんなものは「無かった」かのように。
「……な、なんなんだよ、お前」
『へ?』『いやだから、さっきも言ったけど僕は通りすがりの一般人こと球磨川禊さ』『よろしく仲良くしてくれよ』
と、握手をしようと手を差し出す。
それも凄いニコニコ顔で。何も知らない人がこの光景を見たら、球磨川のことを好青年だと思うだろう。だが先程のことがある。善逸はすっかり怯えてしまった。
だが勇気を振り絞って善逸は、それに応えるために手を差し出し———触れた。
「ひっ.…..!」
冷気。
———尋常じゃない程冷たい。
ゾッとしてしまった善逸は手を離してしまう。
そしてハッと気付いたような顔をし、恐る恐る球磨川の顔色を見るが害している様子はなく、安堵。
一体、何者なんだ。疑惑の念が善逸に広がる。
『んで、ここどこ?』
「..…..東京だよ」
『よし、江戸じゃないならまだここが東京の未開拓地であるという可能性は見出せたぞ。』
「何言ってんだ江戸はとっくに終わってんだろ」
『あはは、ごめんごめん。それで?今は何時代だっけ』
「えっと.…..」
大正時代だろ
大正は、日本の元号の一つ。
明治の後、昭和の前。大化以降245番目の元号である。大正天皇の在位期間である1912年7月30日から1926年12月25日まで。
日本の元号として初めて、元年から最終年である15年までの全期間グレゴリオ暦が用いられた。日本史の時代区分上では、元号が大正であった期間を大正時代という
『たい……しょう?』『あ』『ああ……』『あれ?』『……』
『ああああああああああああああああああああああああああっ!!』
「何だよ叫ぶなよ怖いなぁもう!」
全部思い出した。
そうだ。
僕は東方仗助じゃない。
なんてことだ。
いや違う。そっちじゃなくて。今が大正時代だとすれば。
『……まじか……安心院さん……本気だったのか……嘘だぁ……』
「あのさ仗助。さっきから出てくるそのあんしんいんさんって誰だよ。」
『……僕の時代の神様だよ...あとごめん僕は球磨川禊だ……スタンドなんて使えない……うっわ面倒なことになったなあ……』
「事情は知らないけど、どんまい。できる範囲で助けてやるよ……まあ、どうせすぐ死ぬけど」
『ん、どういうことだい?あとごめん、暑くて死にそうだから飲み物貰ってもいい?割と本気で』
「あぁ、うん、これどうぞ……まぁ俺今から任務でさ、めっちゃさ、怖いさ、強いさ、鬼とさ、戦うんだよ。」言い終わると同時に善逸は肩をぶるりと振るわせた。あまりの震え具合に善逸から貰った水筒を飲んでいる(水筒は飲む者では無いというツッコミはさておき)球磨川も驚いて同じように肩を震わせた。
そして一息ついてから、本題へ戻る。
『ふぅん、鬼……?ははは、善逸ちゃんにも可愛いところがあるね!いいかい良く聞いてね?鬼は架空の存在なんだぜ?サンタクロースと同じだ。』
「いや、そのさんたくろおすが何かは知らないしなんか凄いムカつくけどさ...いるんだよ。隠れて生活してるから誰も気づいていなけど、鬼は存在してる。毎夜毎夜、人を喰ってんだよ。あぁ恐ろしい。...てかあれ。なんで鬼殺隊の服着てるのに鬼のこと知らないんだよ。」
あぁ、そういえば安心院さんも言ってたな。
鬼狩りの時代。
鬼殺隊。
なんというか…..うん。
すっげー面白そう。
週刊少年ジャンプの読者としては堪らない設定だね。
『あのさ、ここにちょっとした名案があるんだけどさ』『折角だから僕もついていっていいかい?』『いや、どうせ行く当てもないしさ』『君について行かなかったら餓死しそうなんだ。』『ね?人助けだと思って、どうかな?』
「ほんとにぃ!?いいの!?まじで!?いい奴だなぁこのこのぅ!」
飛び跳ねながらめっちゃ喜んでくれた。
そしてブリッジした。
無駄に綺麗なフォルムだ。
どうやら疑惑は完全に払拭されたようだ———善逸は、どこまでも単純な男なのだ。
自身で弱いと言っていたが、彼が果たしてどれくらい弱いのか。どれほどの
仲間は1人しかいないが、鬼退治の時間だ。
...え、そんな馬鹿なことある?
さて、ここから僕は多くの出会いをすることになる。
例えば自信過剰な夢見がちな鬼。
料理が上手い普通の女の子。
例えば兄を愛する絶世の美女。
例えば———人を真似て生きる鬼殺隊員。
多くの
そんなこれから待ち受けている出会いに対して、僕は一つ言っておくべきことがある。
これは、宣言。そして忠告だ。
今後君たちに何が起きたとしても。
僕は悪くない。
次回
「球磨川、死す!」
まぁいつも通りですね。なるべく西尾節で書こうと思います。よろしくお願いしてください。
あと善逸は学ランと鬼殺隊服を見間違えてます。可哀想に。
クロスオーバー作品としてそれぞれのキャラに違和感はありますか?
-
ない
-
ちょっとある
-
めっちゃある