正直これ、僕はよく分かってないですけどね...
夢を追うことは美しい
だが 夢を諦めることも
また同様に美しい
———「美少年探偵団」団長 双頭院学
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007
僕は、引き続き誕生日パーティーに参加していた。
うめぇ。肉がうめぇ。なんだこれ。美味すぎて吐きそうになった。舌が貧民すぎて反応しない。これに比べたら普段食べてる肉なんてゴム塊だ。本気で今まで食ったステーキの中で一番美味い。
と、ステーキの美味しさのあまり泣きそうになっていると。
「皆さん、これやりませんか?」ゲーマーである喜々津ちゃんは人気ポータブルゲーム機を取り出した。
ソフトは最大8人でプレイできる、超人気バトルゲーム。
「これは挑戦状と受け取っていいんだな!カッ!俺が中学時代ケシオトを極めし男略して消し男と呼ばれていたと知らんらしい。よーし受けて立つぜ だが明日まで待て マイ消しゴムを用意する!」
『どうしてデジタルゲームを薦めるのをガン無視してアナログゲームをしようとしてるんだよ。あと準備が長ぇよ。もう誕生日終わってるよ』
もちろん現代っ子の皆には前者が優勢かと思ったが、思いの外とス◯ブラ派とケシオト派が綺麗に分かれてしまった。
むう。
確かにケシオトは昔ながらの誰でも楽しめる素晴らしいゲームだ。
だが、ス◯ブラの楽しさには敵うまい。
おっと、今のは発言の途中にステーキを食べた訳じゃ無いぜ?
念のためな。
だってお前、いくら楽しくても、ケシオトには大きな快感がないだろう?
何故って、ただ消しゴムを飛ばしているだけだからね。
ス◯ブラで横Bが決まった時はとんでもなく嬉しいものだ。
僕は決まったことないけど。
ケシオトに勝った負けたではそれほどの喜びは無かろう。
僕は勝ったことないけど。
まぁそれはともかく、だ。
悔しい、嬉しいなど、感情の起伏が楽しめるのは明らかに前者だ。
……と思ったが、以前善吉ちゃんと半袖ちゃんがケシオトをとんでもなく劇的に、面白そうにやっていたのを思い出した。
うーん。
この場合、どうすればいいのだろうか。
「球磨川、貴様が決めろ」と、めだかちゃん。
『うーん、やっぱそうなる?そうだなー……』
「禊ちゃんがしたことでいいんだよ?誕生日会なんだし」
あう。
喜界島さん、相変わらず良い人だよなぁ。
恋に落ちちゃいそうだ。
『いやいや、こんな素晴らしい会を開いてるんだから、折角なら皆で楽しみたいじゃない。』『最悪の場合殺人にも繋がるし』
「ねぇよ」
『ま、それはともかく、誰もが納得する意見……ね』『あ』『うんうん。良いこと思いついた』
「……嫌な予感がするけど」
『いやいや、僕は至ってまともな案を思いついたぜ』『だから安心しな。
あれ。
……まぁいっか。
どうせ今まで廃校させてきたどっかの学校の元クラスメイトでしょ。
と言うわけで、僕たちは「ス◯ブラをしながらケシオトをする」という神ゲーをすることとなった。
……我ながら、よく分からないものを考案してしまった。
これなら第三ゲームの案を持ち出した方がマシだった。
まぁ、もうどうしようもない。
するからには本気だ。
『おいおい、負けたからって恨むなよ?』
『僕は悪くない』
『君が悪い』
『君が悪くて、良い気味だ』
僕は、絶対に勝つ。
そう胸に決め、僕はファイターに最弱キャラであるプ◯ンを選択した。
弱い者同士、頑張ろうぜ。
生憎、数学は苦手だけどね。
♦︎♦︎♦︎
ガタン
♦︎♦︎
ガタンゴトン
♦︎
ガタン
「うん——————そろそろかなぁ。あぁ、待ち遠しい……!」
♦︎
ガタン
♦︎♦︎
ゴォォォォォオ…………——————
♦︎♦︎♦︎
結果から言うと、惨敗した。
①「ねむる」がヒットせず、リト○マック(善吉ちゃん)のK.O.を食らう。
②自滅。
③ク◯パ(江迎ちゃん)にコンボを決められ(コンボを!?江迎ちゃんが!?)スマッシュ。
こうして僕のプ◯ンは3つの命を燃やし尽くした。ご冥福をお祈りします。
ケシオトも、僕が最初だったので、とりあえず一番近い消しゴムに当てた。
それが誰の消しゴムか、しっかり確認しておけば良かったのだ。
彼の
その名の通り、カウンターの能力だ。
……。
いやいやいや。
流石にそれは反則じゃない?
ゲームに負けそうになったからコンセント抜いたみたいな、ギリギリ許されるレベルの狂気を感じるよ?
それでいてなんでそんなにさわやかな笑顔でいられるの?
まぁ、それでこそ過負荷なんだけどね。
それにしても、周りはなんでとんでもない勢いで壁にぶち当たった消しゴムを無視してス◯ブラ続けられるの?
レンガとかだったら貫通してるぜ?
これに関しては本当に僕は悪くない。
とはいえ。
負けたのは事実だ。
つまりは、
『また勝てなかった』
「結局かよ」
いつも通りの日常。僕の心を潤してくれる仲間。あぁ、やっぱり僕は本当にーーーー
って。
あれ?
(シアワセ?)
(シアワセ……?)
いやいやいや。
違う。
違う。
違う。
違う。
(チガウ……)
……そうだ
僕の幸せは。
いや、そんなもの、ある訳ないだろ。
何せ、僕だ。
……
あれ……
なんだ、これ?
「あ?おい、球磨川どうした?すげぇ顔してるが」
『いや、大丈夫だよ、善吉ちゃん...ちょっと待って。今考え事してるから。』
そう。こういうときは。
一つずつ思い出していこう。着実に。正確に。
僕の名前は球磨川禊。
それは僕の
過負荷とは、要するにスキルで———————。
スキルといったら……
1京2858兆0519億6763万3865。そうだ。この数字。
なんだろう、これ。
何度も何度も、しつこいくらい、事あるごとに聞いた数字のように思える。
なんの数字だっけ、これ。
というか、
いや、だれってそりゃあ
あ。
……
7932兆1354億4152万3222個の
スキル・インフレーションの権化。
そうだ。どうして忘れていたんだ。
あんなキャラの濃い存在を……。球磨川禊、一生の不覚だぜ。
深く反省しなきゃな。
じゃ、次だ。
「おい?球磨川?どうしたんだ?」
「ごめんめだかちゃん。本当に、あとちょっとで終わるから。』
「そうか……なら暫し待とう。今日は貴様が主役だからな。いくらでも待ってやる」
「キャハハ☆ めだかちゃんも、随分優しくなったよね!」
「そうかな?」
めだかちゃん。
黒神めだか。
どこの学校で、出会ったんだっけな。
忘れたな。希望ヶ丘学園だっけ?
違う気がする。
そうそう。僕は学校を転々として「安心院さんを倒しうるスキルホルダー」を探していたんだ。
あくまで安心院さんの暇つぶしとして。飽くまでの観賞用として。
それで、確か僕は水槽学園に入ってーーーー。咲ちゃんに出会って。
やっぱり廃校にして。
それで?
(ソレデ……?)
あぁ。
そうだった。
僕は過去に行ったんだ。ーーーー
金髪でヘタレで、弱くて。でもどこか憎めなくて。優しくて。
そんな男に、出会った。
そして、鼓鬼を一緒に……一緒に、かな?まぁ一応倒したし。
...って、なんか最終回みたいなテンションになってしまった。
今までのおさらいが早すぎる。
まぁいい。
やっと、思い出したから。
そうだ、僕はーーーー
♦︎♦︎♦︎
♦︎♦︎
♦︎
「……終わった、かな」
「ふふふ、ふふふ……」
「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!」
「……ふう、ちょっと取り乱しちゃったよ」
「でも、もう僕の勝ちだ」
「一般人も、鬼狩りも、皆食ってやる。ーーーーーなんなら、
「仮に起きた鬼狩りがいたとしても、
「もうだれも、僕を止められない。」
「ふふふ、ふふふふ……」
はい今回も見ていただき本当にありがとうございます。
そして魘夢の異常性?過負荷?の名前が明かされました。どんな効果のスキルなんでしょうね。
書きながらごちゃごちゃしちゃってたから、誤字がありそうで怖い……誤字報告お願いします……あと感想も良ければ……モチベになるので……批評も参考にしたいですしね……
ちなみに時系列
水槽学園廃校→
過去へ行く→
鼓鬼→
無限列車→
夢の中
ちなみに球磨川くんは夢のなかで箱庭学園で誕生日を祝われている「未来」を見せられています(まだ入学していません)。未来を見せるなんて、魘夢の能力がかなり強化されているように思われますが、果たしてそれは何故でしょう。
クロスオーバー作品としてそれぞれのキャラに違和感はありますか?
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ない
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ちょっとある
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めっちゃある