理由は要するに口に出して言ってみるとダサかったからです。
僕は悪くない。
というわけで9話、始まります。
009
『それで、お嬢ちゃん。』『君は一体どうしたんだい?』『もしかして迷子?』『なるほどなるほど』『可哀想に』『安心しな。僕がついていってあげるぜ。』『僕は英国紳士だからね。』『見たら分かると思うけどさ。』『ところで、だ』『安心院さん曰く、この列車内の人間は全員眠りについている、とのことだったぜ?』
『じゃあここでクエスチョン、だ。』『ここであのBGMが流れるといいんだけどね...』『ま、いいや。』
『君は一体何者だ?』
目覚め直後からハイスピードでマシンガントーク(マシンガンは元々ハイスピードというツッコミはさておき)を括弧つけながら繰り広げた男は、もちろん球磨川禊。
横で爆睡している善逸や煉獄など眼中に無い。
彼は現在、目の前の可愛い女の子のことでいっぱいいっぱいだった。
遡ること数分前。
「夢の中で死ぬ」ことで現実へと戻ってきた球磨川禊。
文字通り目が覚めた思いになった。
否。これは「想い」といっても過言では無い。
勝ち組。
モテ期。
...いやいや、そんな馬鹿な。
いやでも、ちょっとは期待したりしちゃうよね。
『...えーっと、どちら様かな?』
『...
『へぇ、なかなかボーイッシュな名前だね。』『僕はボーイッシュな女の子が好みでね。』『思いっきり優しくしちゃうけど、精々僕に溺れないように気をつけ...ろ...?』
あれ?
この子今。
『ごめんなさい、嘘ついたよ。本当は
『いやいや、何を言っているんだい、胡桃ちゃん?』『もちろん可愛い乙女も大好きだぜ?』『というか、今君のことを見ているとボーイッシュ系スポーツ女子のことなんて眼中にも無くなってきた。』『不思議だな』『宇宙意思を感じるぜ。』『これは運命だとしか言いようが無いね』『これは、愛だ。』『というわけで結婚しよう!』
『分かりました...嘘ついたよ。嫌です。やめてください。』
おっと。
この子は一回嘘をつかないと喋れないのかな?
一瞬喜んじゃったじゃないか。
全く。罪な女だぜ。
ぬか喜びさせやがって。
『....で、最初に繋がるんだけどさ』
『急に簡略化を許しましたね...』
『君は何者なの?』
『一般人です。私、自傷癖があって。いつもみたいに腕を切っていたら、切りすぎちゃったみたいで。まぁ、それが功を期して、私はまたここにいるわけですけどね。』
『...へぇ?』
『...嘘ついたよ。本当はね。』
くそッ、安心院さんめ!君は僕の恋路さえも邪魔するのか!
閑話休題。
まぁ、それにしても、端末ーーーか。
端末。つまりは
僕も詳しくは聞いていないが、全世界に存在している安心院カンパニー派遣社員のようなものという認識で構わないと思う。
安心院さんの命令は絶対。
もしくは接待。
『...ていうか、この時代からいたんだね、悪平等...』『で、今回のお仕事は何なの?』『僕の手伝い、だよな?流石にもう安心院さんの考えは読めるぜ。』『理解はできないけど。』
『ぶっぶー。...嘘です。大正解です。ぱんぱかぱーん。』
イラッ!
ほっぺたつねってやろうかな...
いや、それでは可愛さに屈してるだけじゃないか。
危ない危ない。
こいつ、まさか精神関与のスキル使いか?
『違います』
『...それも嘘かい?』
『や、ほんとですよ。ひどいなぁ球磨川さんは。年下の言うことなんだから素直に信じてあげてくださいよ。...そう、何度裏切られても。』
『僕は君を裏切りたくなってきたけどね?』『で、一体君が持っている何のスキルなんだい?ていうかそもそも持ってるの?』『その話し方とも、関係があったりするのかな。』
『まぁ、そうですね...あの、そろそろ疲れてきたのでやめて良いですかね?』
...
『いや、いいけど...というか、もとより誰も強制してないだろう?逆に何で今まで続けてたの?』
その粘り強さ(?)は是非とも矯正してほしい。
「そうですね...ふう。」
と、
「じゃあ、そろそろ私の、
『...』
いやいやいや...
本当にさ。
今までの学校巡りでもおもったことだけどさ。
そろそろ大声で叫んでもいい頃合いだよね?
うん。
呼吸を整えて。
スゥー。
...
『安心院さんの端末、ロクな人間が1人もいねぇな!』
一回言って。
『1人もいねぇな!』
大事なことなので二回言った。
「じゃあ、私はちょっと見回りに行ってきますよ。球磨川さんは反対側へ行ってください。」
『効率性を重視してるような台詞だけど胡桃ちゃん。さっきの会話からも察するにただ僕から離れたいだけだよね?』
「そんな訳ないじゃないですか。...う『言わせねぇよ』
球磨川は続きを聞く前に、隣の車両へ進み、ドアを閉めた。
「...じゃ、私も行きましょうかね。」「球磨川さんの全てを
『よっし。』『...やっぱり気持ち悪いなぁ、この感じ...
こうして、無限列車の中で今起きている生物は、
下弦の壱・魘夢。
球磨川禊。
そしてーーーー
彼らは、果たして乗客を救うことは出来るのか。あるいは、勝つことができるのか。
♦︎♦︎♦︎
「あぁ、最高だなぁ。絶望にまみれた人間の顔は、ほんとうに素晴らしい。」
004の最後にて魘夢と出会いそうになった人の思わせありましたよね確か。球磨川、と書かれてありましたが、もしかしたら...?
今回は短めにさせていただきました。次も頑張ります。感想、評価、アンケート等よろしくお願いします。
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