昨日の夜に確認した天気予報は無事に当たって、うららかな朝になった。
世間的にはお休みの日だからか、それとも通学で使う路線とは違う方面に向かうからか。この時間にすれ違う人たちもいつもより少なくて、座席のぽつぽつと空いた地下鉄の車内が、もの珍しく映った。
コンクリートに包まれた暗闇を、電車が突き進んでいく。目当ての駅名が読み上げられると、私はゲーム機の電源を切って、忘れ物がないかしっかり確認してからホームに降り立った。
改札を抜けた先の、知らない街角の空気を胸いっぱいに吸い込んで、
「――はあぁ〜……」
全部丸ごと、
早朝に家を出てからこの連邦生徒会
ここ最近は何となく
……そうしてとぼとぼと歩いていても、進んでさえいれば目的地にはたどり着けるもので。
(……着いてしまった)
ナビアプリを閉じて、目の前にそびえ立つ白い建物を
――連邦
「うう……」
肩を落とす。どんな場合でも集合時間だけはしっかり守れる自分の性格が、この時ばかりは恨めしかった。なんなら指定の時間より少し早いくらいだ。
あまりにも中に入りたくなくて、ガラスの反射で念入りに身だしなみを整えて遅延を図る。
「……」
決して、先生に会いたくないわけじゃなかった。むしろ先生には改めてお会いして、私たちの居場所を守ろうと一緒に戦ってくれたお礼を、ちゃんと伝えたいと思っていた。
(けど……)
問題は先生じゃなくて、他のメンバーにあった。
シャーレでのアルバイト……いわゆる『当番』のお仕事は、その日ごとに内容や拘束時間もまちまちになると聞かされていた。『連邦捜査部』という肩書きはあっても、実情としては猫探しから地域の清掃、果ては宅急便の配達まで引き受ける、まさしく『何でも屋』と呼ぶに相応しい活躍ぶりで。
だからこそ、当日のスケジュールに沿って呼ばれる生徒や人数もまた様々に変わる――という理屈なら、まあわかるんだけど。
今日の当番は私を入れて四人と、比較的多めな日になっていた。その中に以前、とある事件で一度だけ顔を合わせた……本当に、凄まじく、できれば二度と会いたくない人物がいて。こうして往生際悪くうじうじと、二の足を踏む羽目になっていたのだった。
……ごそごそとポケットから取り出した、ICカード型の入館証を見つめる。先生から勧誘を受けて二つ返事で入部を了承した、シャーレの一員としての証。
――いつでも、みんなで遊びにおいで。
そう言ってくれた先生の優しい声と笑顔を思い返して……胸の奥に湧いた暖かなものを確かめるように、カードの表面をなぞる。
(……うん)
会いたくない人はいるけど。それより、もっと会いたい人がいるから。
きゅっ、と構えた両手でこぶしを作り、
「『今日も一日がんばるぞい!』――なんてね。ふふ」
笑って、ゲート前に立つ。ひと呼吸置いてから、カードをタッチパネルに押し付ける。
認証音とともに開く自動ドアを見つめながら、
(もしかしたら、案外急な用事とか病欠とかでいないかも知れないし)
……
私――