一夏達がIS学園に馴染んできて、マドカのバスタースーツが完成した翌日、1年1組はある噂で盛り上がっていた。
一夏「おはよう。」
マドカ「おはよう皆。」
「あ、おはよう。」
「ねぇねぇ聞いた?隣の2組のクラスに転校生が来たんだって。」
一夏「転校生?こんな時期に?」
「うん。なんでもその子、中国から来たんだって。」
マドカ「中国か。兄さん、もしかして・・・。」
一夏「だといいけどな。」
箒「何か心当たりがあるのか?」
既に教室に来ていた箒が尋ねてきた。
一夏「昔箒と入れ替わりで転校してきた奴がいたんだ。」
マドカ「その子の出身地が中国だったんだ。」
箒「そうか。」
「でも専用機を持っているのは1組と4組だけだし、フリーパスも夢じゃないと思うよ!」
「頑張ってねセシリア。」
セシリア「どこまで自分の実力が通じるか分かりませんが、皆さんのご期待に応えられるように全力を尽くします!」
セシリアがクラスメイトの皆に応援されて気合いを入れていたが、そんな教室に聞き慣れない声が聞こえた。
???「その情報、古いから。」
教室の扉から声が聞こえ、全員の視線がそちらに向くとツインテールの小柄な少女が立っていた。
鈴「2組も専用機持ちがクラス代表になったからそう簡単に優勝させないから!」
一夏「鈴?」
マドカ「鈴さん?」
鈴「ヤッホー!久しぶりね一夏、マドカ。」
箒「ん?」
セシリア「お二人とも、お知り合いですか?」
一夏「ああ、さっき言ってた奴。」
マドカ「噂の転校生って鈴さんだったんだ。」
鈴「まあサプライズってやつよ。じゃあもう直ぐHRだからまた昼休みね!」
そう言って鈴は手を振って自分の教室に向かった。
マドカ「変わってなかったね。」
一夏「そうだな。」
セシリア「嵐のような方でしたね。」
箒「ああ。」
ところ変わって自分の教室に向かっていた鈴は廊下で千冬と鉢合わせた。
千冬「鳳、お前か。」
鈴「あ、千冬さん。」
千冬「ここでは織斑先生だ。」
鈴「あ、そうだった。」
千冬「早く教室に戻れ。もう直ぐHRだ。」
鈴「はい。・・・それで一夏達は・・・。」
千冬「ああ、13年前に失ったものを取り戻すために桜田達と戦っている。」
鈴「やっぱり。まあ、あいつらが決めたことだからね。」
千冬「陰ながらあいつを支えてやってくれ。」
鈴「はい。」
鈴はそう言って自分の教室に向かっていった。それを確認した千冬は入れ替わるように教室に入った。
千冬「ではHRを始める!」
そして昼休み、一夏とマドカは食堂に足を運んでいた。その傍には箒とセシリア、更識姉妹もいた。
鈴「待ってたわよ一夏。」
食堂に着くや否や鈴がラーメンのトレイを持って立ち塞がった。
刀奈「鈴ちゃん。」
簪「本当に鈴だったんだ。」
鈴「お久しぶり~。」
一夏「鈴、先に席を取っといてくれないか?」
マドカ「そこにいると通行人の邪魔になるし。」
鈴「それもそうね。じゃああそこの席が空いているから取っとくわ。早くお昼取りに行きなさいよ。」
鈴はそう言って空いた席を確保し、一夏達は料理を取りに行って鈴が確保した席に座った。
一夏「改めて紹介するよ。こいつは鳳鈴音、箒と入れ替わりで転校してきた幼馴染だ。」
マドカ「でもまさか中国の代表候補生になってたなんて。」
簪「私も今日初めて聞いてびっくりした。」
鈴「まあこれもサプライズってやつ。」
箒「私は篠ノ之箒、日本の代表候補生をやっている。」
セシリア「イギリスの代表候補生、セシリア・オルコットですわ。」
鈴「よろしく!あとアタシのこと気軽に鈴って呼んでいいわよ。」
箒「なら私も箒でいい。」
セシリア「わたくしもセシリアと呼んでください。」
刀奈「じゃあ自己紹介が終わったところで、冷める前にご飯早く食べましょ。」
一夏「そうですね。」
一夏達は鈴を交えて楽しく談笑していた。この放課後、ヴァグラスの戦いに備えて一夏とマドカはアリーナで訓練を行うのだが彼らはこの後起こる事件をまだ知らなかった。