そこは見知らぬ世界でした……なのorz   作:dslprojecter

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『愛』とは受け取る側で変化する…なのorz

「すいません、お待たせしました」

 

そう言いつつレミアはハジメの手を握る。スーツにハイヒールというハイソな出で立ちであるが、普段はおっとりしているが、趣きが違い不安な表情を見せていた。

 

「大丈夫だ、何が起ころうが必ず助ける」

 

「はい、お願いします。あなた」

 

たしか急いでいるハズなんだが、何故かハートマークがレミアから飛んでいる。周りのユエ、香織からジト目で見られているが、レミアは気にならないようだ。

 

ーI've been waiting for you.

 Please,take a seat.

 first engine,3.2.1 Start

 next,second & third engine.3.2.1 start.

 world compass setting standby,clear.

 captain order.Please.ー

 

英語で指示が来ているのはハジメの趣味なんだろう。厨ニ病というのは治らないらしい。

因みにアーヴェンストには戦艦には無い帆が付いている。何処かの有名な宇宙海賊に習ったのだろうか。羅針盤から送られてくる情報をモニター投影までしている。

 

「アーヴェンスト、発進」

 

ハジメは何処かの宇宙海賊に習っているのか、真横から右手を前に突き出しキャプテンらしさを出していた。知る人が居たら「ドクロの旗とTシャツ、マントが必要では?」と言っていただろう。

 

ーRoger,Gate open.

 going to pick up Princess Myuu.ー

 

アーヴェンストの中では既に「姫扱いなのか」とユエ達が苦笑いしつつ、全長四百メートル級の超大型豪華帆船が静かに異世界に通じるゲートを潜っていく。この先にはどんな世界が待ち受けているのだろうか。

ユエ、シア、香織、ティオ、レミアの顔には一筋の緊張感が纏っていた。しかし、ハジメと共に居るという安心感も少なからず存在していた。

 

☆☆☆☆☆

 

ハジメ達が船出をしたその頃、ミュウは眠くなったのか船を漕いでいた。それを見かねたリヴェリアがあやしつつ、優花に問いかける。

 

「優花くん、お願いがあるのだが大迷宮も行ってみたいのは本当だが、それよりも異世界に行ってみたい、駄目だろうか?」

 

「解りました、南雲に頼んでみます」

 

リヴェリアの真剣な眼差しを受け、優花は逡巡もせず了解した。フィンとガレスは驚愕(一人は物欲しそうに)していたが、ロキにはリヴェリアが何を考えているのか理解出来ていて眼を細めつつも仕方がない、とばかりに溜息をついた。

 

「多分、戻る事も出来ると思いますから、少しの旅行だと思って下さい」

 

仮にも神の下僕の彼等だから、ロキの心配も頷けるというもの。それも考慮しつつ優花は告げる。

 

「そうか、それは助かる」

 

「僕も行きたいんだが、駄目だろうか?」

 

なんか物欲センサーに反応したらしいフィンが目を輝かせていた。うわぁ~

 

「ワシも行ってみたいのぅ」

 

なんだか大迷宮攻略したい、みたいな印象を受ける。ガレスさん、あんたもか。

 

「まぁ、ヘスティア様も連れていきますし、その時なら…」

 

「ワイも行くで」

 

「…えっ」

 

なんかロキが対抗心を燃やしている。なにか言い間違ったのだろうか。たしかこの世界の神様だよね。異世界に行ったら、ミュウちゃん曰く「ただの穀潰し」なんだけど。

 

「ロキ様ってこの世界の神様ですよね?」

 

「そうや」

 

「異世界に行ったら、神様の権能が無くなっちゃうんじゃ」

 

「………」

 

「ロキ様ってなにか出来ますか?」

 

「なにかってなんや?」

 

「料理とか裁縫、武術とかなにか」

 

「……酒が好きや」

 

「………」

 

無言でリヴェリアを見る。リヴェリアは溜息をしつつも仕方がない、と面倒をみるようだ。

とりあえずロキには忠告だけはしておこうかな、と懇切丁寧に諭す。

 

「とりあえずロキ様は南雲の奥方達にはちょっかい出さないようにして下さい。後、子供のように駄々をこねるのも禁止です。どーなっても知りませんよ?因みに、過去にユエさん達にちょっかいを出して性別不肖になった男の冒険者は数しれず、神様だろうが消滅させてますから、充分に注意して下さい」

 

「………はい」

 

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