そこは見知らぬ世界でした……なのorz   作:dslprojecter

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パパ、ミュウは頑張ったなのorz

ガネーシャ達に連れられ、街並みを移動するミュウ。シャクティについて行った時には、余裕が無かったのだろう景色が見えていた。

大きな塔が見え、その中を3人は進む。

 

「私がガネーシャだ!」

 

道行く人々から奇異の視線を受けつつも人混みの中を縫い、とある店内のドアを叩いたのは言わずと知れた象神(ガネーシャ)である。

 

「いきなり出てきて何の用よ!!」

 

赤い髪に片眼に眼帯をした女性が怒り心頭で出てきた。オコである。しかし、ミュウには少しだけ親近感を感じた気がした、片眼眼帯だからかも知れない。序でに左肩を見てみたが、普通だった。

今も大好きなパパであるが、あの頃のパパは超カッコ良かったの〜、と一人で悶えていたのである。

 

「久しぶりだな、ヘファイストス」

 

猛る女性をモノともせず、ガネーシャは軽い挨拶を交わす。シャクティに至っては深々とお辞儀をしていた。

 

「相変わらずね、ガネーシャ。シャクティも楽にして良いのよ。って、あら可愛い子ね、ってコレ何?」

 

さ〜ちゃんを見て一言、赤髪の女性は凄く興奮していた。それもそのはずである。さ〜ちゃんの中身はともかく、外見はトータスでも稀代の錬成師でもあるハジメの手によって作成されたモノである。鍛冶と錬成という違いはあるが、モノ造りという事に掛けては通づるものがある。

 

「いったいコレの素材は何で出来ているの?見たこと無いわ、しかもなんか嫌な感じもするし……」

 

ぶつぶつとさ〜ちゃんを眺めながら、色々と思案している女性、確かに中身は悪魔の王の一角なので不気味ではある。

 

「神ヘファイストス、突然の訪問申し訳ない」

 

シャクティがヘファイストスへと謝罪をし説明を始めた。

 

えっ、神ヘファイストス?……神、神かぁ、またなの〜、ミュウの背中に冷たい汗が流れていく。いったい何体、ヤらなきゃならないの〜、とりあえず神の使徒二桁は居ませんように、と危機感を感じ、みんなを呼ぼうか迷っていた。

 

「実は本日、この娘ミュウと言うのですが、外より来ましてその際に……」

 

ーーージャキン、グルンッグルンッ

 

怒りモードのさ〜ちゃんがシャクティへと砲塔、ペンシルミサイルを向ける、流石にニ度目とあってかなり激オコである。向けられたシャクティも自身はLV.5の筈なのに、ちょっと焦りを感じたくらいだ。

 

ーーー姫をニ度も呼び捨てとは何事だ

 

怒り心頭のさ〜ちゃんの心の声がする。

ミュウも必死に宥めようと、さ〜ちゃんの頭部を抱きしめる。

 

「大丈夫だから〜、さ〜ちゃん。ありがとうなの」

 

「ミュウちゃん、何故かはわからないけど、なんだかかなり怒ってない、コレ?」

 

ヘファイストスから見ても、なんだか戦闘体制を取っていると見て取れた。しかもかなり危険を感じている。

 

「さ〜ちゃん、今は大事なお話をシテルの。気持ちは嬉しいけど少し大人しくして、なの」

 

ミュウの説得と抱擁もあり次第に戦闘体制が和らいでいく。シャクティ自身、何故かはわからないが、かなり身の危険を感じていたのも吝かでも無い。

 

「なんだかわからないが、ありがとうミュウちゃん」

 

「ハイなの〜、あとミュウの事、呼び捨てにしなきゃ、さ〜ちゃんも怒らないの〜」

 

シャクティがミュウに謝罪する。ミュウもさ〜ちゃんの怒りの原因を皆へと告げる。これでなんとかなるはず、と場を和らげようと、両手を天井へ掲げ、ふや〜っ、と笑う。ならばミュウちゃんと呼ぼう、とシャクティは言い、ハイなの〜、とミュウは答えた。

 

「それでミュウちゃん、コレは何?」

 

ヘファイストスはさ〜ちゃんを指差し疑問を向ける。

 

「さ〜ちゃんはさ〜ちゃんなの〜」

 

いけるところまで行ってヤルの〜、と真実を(ぼか)す努力を怠らないミュウであったが、ヘファイストスはガネーシャ達より上手であった。

 

「ならコレの材質は何?見たところ意思も有る様だし、私は見たこと無いわね」

 

「硬いモノで出来てるの〜」

 

「私はコレでも鍛冶神なのよ。硬い金属とかも知識にはあるけど、コレは見たこと無いわ」

 

「…………」

 

ミュウの内心ドキドキものである。パパ、ミュウにはパパの様に誤魔化せる力は無かったなの、と肩を落とした。

 

「世界一硬い鉱石なの〜」

 

「この世界で一番硬い金属は不壊属性(デュランダル)と言われるモノよ。コレは不壊属性(デュランダル)では無いわね、オリハルコンとも違うし、アダマンタイトともミスリルでも無い」

 

「…………」

 

ちょっとだけ抵抗してみたが無駄だった。神に嘘をつけない事がこんなに厄介だと、今更ながらに気づいたミュウだった。

 

「……ア……アザンチウム鉱石なの〜」

 

「アザンチウム鉱石?ソレは何処で取れるの?」

 

ヘファイストスは満面の笑みを浮かべ、更に追求の手を伸ばしてくる。

 

「洞窟の中なの〜」

 

もう少しだけ抵抗してみた。

 

「何処の洞窟なの?」

 

笑顔での更なる追求、ミュウの抵抗はムダだった。仕方ないと半ば諦めの気持ちで、半ばどーにでもなれっ、と焼けになりミュウは続けた。

 

「オルクス大迷宮なの〜」

 

「そのオルクス大迷宮は何処にあるの?」

 

「トータスにあるの〜」

 

「トータスって何処なの?」

 

「こことは違う異世界なの〜」

 

ここにきて最大級の爆弾が投下された。

問答をしていたヘファイストスもだが、ガネーシャ、シャクティに至っても驚愕を顕にしていたのだった。

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