そこは見知らぬ世界でした……なのorz   作:dslprojecter

5 / 26
リアルはゲームよりシビアでした……なのorz

神会(デナトゥス)にてー

 

「ファイたん、フカシでも言うたらアカン事もあるけど、ホンマか?」

 

「真実である」

 

「オマエには聞いとらんわ、ドアホ〜」

 

民衆の神(ガネーシャ)道化の神(ロキ)の掛け合いが始まりそうだった事もあり、鍛冶の神(ヘファイストス)は端的かつ早急な対応が必要だった為、真実を述べる。

 

「本当よ、ガネーシャと私の二人が彼女が嘘を言ってない、と確認したわ。今は別の場所で待ってて貰っているの」

 

「そうか」

 

「これはオラリオ始まって以来の重大事件だわ」

 

ヘファイストスは一連のあらましの清濁は問わず、集まった神々達に問題を提起する。なんにしろ此処に集まった神ですら異世界があると認識して居なかったのだ、問題を先延ばしにする訳にはいかなかったが早急な対応も現時点では難しかった。その他の神々からは少女キタ~、コレはアレですわ、未知との遭遇ならぬ別世界からの贈り物ですわ〜、等と一部の男神からゲスな言葉が飛び交っていた。

そんな男神達の言葉はスルー一択でしかなく、今後の対応をロキと相談する事にした。

 

「とにかくその子から色々、聞かなアカンか」

 

「そうね」

 

「今、その子何しとるん?」

 

「おやつでも食べてるんじゃない?」

 

「ほな食事がてらその子と話でもしよか、フレイヤもそれで良いか?」

 

「そうね」

 

ロキに話しかけられた美の女神(フレイヤ)は逡巡せず首肯する。オラリオに於いて二大派閥であるロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリア、その二大ファミリアの神が決める事ならば、現在のオラリオではほぼ決定事項になるだろう。

ヘファイストスとガネーシャも加わる事になり、神会(デナトゥス)は一時、解散。進捗はその後の神会(デナトゥス)で、という事を集まった神々に告げる。

 

☆☆☆

 

「改めてボクの名はヘスティア。キミはなんて名だい?」

 

「ミュウなの〜」

 

「ミュウくんか、今後とも宜しくね」

 

豊饒の女主人から二人は連れだって歩きしばらく、見るからに今にも崩れ落ちそうな廃教会の中へと入っていった。好奇心旺盛なミュウは廃教会なの、エクソシストなの、とオカルト知識全開でワクワクしていた。ヘスティアからすればかなり失礼極まりない事であったが、ミュウはパパと違いそんな事を言うほど空気が読めない事もなく、ヘスティアに静かに付いていった。パパは敢えて空気は読ま(AKY)ないの、と一人納得していた。廃教会の中の奥まった部屋に入り、ヘスティアはミュウに腰掛けるようソファへと促した。

ヘスティア自身の対応もミュウには不快には感じなかった為、素直にヘスティアに従う事にした。因みにさ〜ちゃんはミュウの警護の為、出しっぱなしである。

 

「ではミュウくん、一応、最終確認だがキミは私のファミリアに入ってくれるのかい?」

 

ここに至ってミュウは今までの神話大戦を含め、数々の出来事を思い起こす。過去、自分には力が無かった、それはある意味でハジメ達に縋るしか無かった自分を情けないと思いつつ、関係を深める事にも繋がった。では現在ではどうか?今は地球でハジメ達と楽しく賑やかな生活を送っている。今後もあの生活を壊したくないとも思っているし、自分も手助け出来れば良いとすら思っている。目の前の女神は現在の自分に更なる力を与えてくれるようだ。間違った使い方さえしなければ、コレは自分もハジメやユエに近づけるかも知れないと考えた。逡巡は一瞬、ミュウは覚悟を決めた。

 

「お願いしますなの」

 

「ではキミに神の恩恵(ファルナ)を刻もうと思うんだが、服を脱いでくれるかい?」

 

「!!!!!」

 

いきなりの脱衣宣言、ミュウはここにき

てハジメの部屋にあったゲームを思い出した。イケない想像が膨らみかけたとき、目の前の女神から説明を受けた。

 

「勘違いしないでくれ給え、背中に神の恩恵(ファルナ)を刻む為、上半身だけ脱いで、そこにうつ伏せになってくれ」

 

ちょっと恥ずかしかったのだが、コレも今のミュウに無い力を得る為と割り切り素直に上着を脱ぎうつ伏せとなる。うつ伏せになったミュウの背後からヘスティアが跨がり儀式が始まった。眷属の登録をする為、ヘスティアは指先に針を刺し神の血(イコル)をミュウの背中に落とす。次第にミュウのステイタスが明らかになっていく。

 

「ミュウくん、コレは!!!」

 

「みゅ?」

 

ヘスティアは動揺を隠せなかった。それほどまでミュウに書かれていた一部のステイタスがヤバ過ぎた。

 

(ヤバいヤバいヤバい……ヤバ過ぎる、この子をイジメたり機嫌を損ねたらこの世界が終わる。なんとか穏便に事を奨めないと)

 

ヘスティアは喉が枯れる様な感覚を覚え、更に背中から冷や汗がダラダラ流れ出し、手先も震えてきていた。異世界の子だからと希少だからと安易に眷属にしてしまった結果、自身も含めこの世界の危機に直面していた。

 

「……ミ…ミュウくん、……つ、つかぬ事を聞くが、キ、キミのお父さんはどんな方なのかな?」

 

「みゅ?」

 

ヘスティアはなんとか言葉を絞り出し、ミュウの回答を待つ。

ミュウはハジメが大好きだ。今のハジメも大好きだがトータスでの神話大戦の頃が一番好きだった。ミュウも空気を読んで流石に神殺しの魔王とは伝えなくともカッコいい所はいっぱいあるなの、と気軽に考えていた。斯くてヘスティアに多大な心痛を(もたら)した。

 

「パパは超カッコいいの〜。ミュウをいつの時でも助けてくれて、ワルイ奴らにはいっ〜ぱいオシオキしちゃうの。凄く強くて敵をバンバン倒しちゃうの、悪・即・斬なの〜。お空から星を降らして地形だって変えちゃうの」

 

(…ヤバい、コレは。この娘に何かあったら絶対タダでは済まない)

 

「そっかー、ミュウくんはパパが大好きなんだね」

 

「ハイなの〜」

 

「とりあえずコレが今のミュウくんのステイタスだよ」

 

一枚の羊皮紙がヘスティアからミュウに渡された。ミュウは羊皮紙を見て何故、パパの話になったか理解できた。

 

☆☆☆

 

南雲ミュウ

種族 海人族

職業 調停者

称号 神殺しの魔王の娘

 

力   I0

耐久  I0

器用  I0

敏捷  I0

魔力  I0

 

≪スキル≫

[二丁銃術][戦槌術][双大剣術][八重樫流][打鞭術][言語理解]

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。