そこは見知らぬ世界でした……なのorz   作:dslprojecter

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人間万事、塞翁が馬なのヽ(=´▽`=)ノ

ミュウを眷属にした翌日、ギルドで冒険者登録をすればダンジョンを探検出来ると聞いたミュウは早速、冒険者登録の為、ギルドに来ていた。カウンターには行列が出来ており小さなミュウは大勢の人の波に揉まれていた。なんとか行列に並んでいるのだが、周りの冒険者からは驚愕の目で見られているのは何故なのか?それもその筈である、いくら年齢制限が無くとも、自身は小学校低学年で更には、背丈にしてもそんなに高くないミュウがギルドの行列に並んでいるのだ。この少女は小人族(パルゥム)なのか?と勘違いされるくらいだろう。親切な大人なら間違いなく、ミュウに行列を間違えてないか聞くところだ。次第に目の前の行列が(まば)らになり、視界が開けてきた。

 

「お次の方、どうぞ〜」

 

ミュウの番が来たようだ。早速、冒険者登録をしようとするが、カウンターが高く手も届かない。万事休すである。

 

「冒険者登録、お願いしますなの〜」

 

声はすれども姿がどこにも見えない。カウンターに居る受付嬢は再度、呼びかける。

 

「お次の方、どうぞ〜」

 

「冒険者登録、お願いしますなの〜」

 

流石に見かねたミュウの真後ろに立っていた人物が、苦笑いをしつつカウンターに向けて人差し指を真下に下ろした。受付嬢は人差し指の先を見下ろすが誰も居ない。人差し指は更に下と押し下げるように何度も下を指差した。受付嬢はカウンターから身を乗り出して真下を覗き込むと、そこにはまだ年端もいかないどころかお父さんかお母さんは?といった庇護したくなるくらいの年齢に見える少女がいた。

当初、小人族(パルゥム)?と怪訝に思っていたが、耳の部分を見て認識を改めた。

 

「お嬢ちゃん、冒険者登録をするって事は危険が伴うのよ。お嬢ちゃんの様に可愛い子がやる事じゃないのよ」

 

受付嬢は懇切丁寧にミュウを説得にかかる。周囲の大人達もそうだそうだと頷いている。ミュウは周りを見た。ミュウは皆から侮られているなの〜、と。ここにきてミュウは自分の実力を見せつけるべきなの、でないと冒険者になれないの、と間違った方向へと思考が向いた。

 

「お姉さん、ミュウは冒険者になりに来たの、なの。ミュウに本気を出させたら其処らの木偶では相手にならないの」

 

あちゃ〜、コレは勘違いをした子が来たな〜、と応対している受付嬢は思い周囲を見渡す。丁度、知り合いの冒険者を見つけたので少し遊んであげてやれば考え直すかな、と軽い気持ちで知り合いを呼んだ。

 

「ガレスさ〜ん、ちょっとお願いがあるんですが、このお嬢ちゃんと遊んでくれませんか〜」

 

受付嬢に気づいたガレス・ランドロックは最初に受付嬢を見て、次にミュウを見た。ああ、なるほど、と合点がいき受付嬢の言う通りミュウに立ちはだかる。

 

「お嬢ちゃんや冒険者は大変だぞ。もう少し大きくなってから来るがいい」

 

ガレスを含めミュウの周りの大人全てが、ミュウを慈しみの目で見てガレスに賛同していた。ミュウは対抗心からヤル気を出していた。

 

「ミュウを舐めるんじゃね〜の、やってやるなの」

 

流石に刃傷沙汰は空気を読んだ為、ココはシアお姉ちゃんの戦槌技(ハンマーアーツ)が火を吹くの、と考えた。

ミュウの右手にはいつの間にか、ぴっこぴこはんまぁが握られていた。

周囲の大人達は少しだけ間隔を拡げ、ガレスとミュウの対戦を見守る形を取った。

 

「来るがいい」

 

ガレスは自身がLV.6の為、流石にたった今、冒険者登録をしようというミュウに遅れを取るとは思わなかった。しかもミュウの右手に握られているハンマーは、頭頂部に兎のキャラが取り付けられて赤と黄色に着色されていて、どこをどう見ても玩具でしかなく、完全にミュウを侮っていた。

 

「いざ参るなの、ぶっ飛びやがれなの!」

 

ガレスは当たろうが痛くも痒くも無いだろうと思い、敢えてハンマーを受けた。

 

ーピコンッ☆

 

鳴り響いた音は軽快だった。但し、ガレスは軽快に真後ろにぶっ飛んだ。よく見たらガレスが延びている。この事態を引き起こしたミュウに周囲の大人はドン引きした。コレでもガレスはLV.6の第一級冒険者であり、オラリオでも最強のロキ・ファミリアの幹部だ。まさかこんな少女にも満たない幼女に倒されるとは誰も思わなかった。しかもその幼女は今から冒険者登録をしようとしていた初心者である。

受付嬢は呆然とし、周囲に居た冒険者は恐れ慄いた。

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