そこは見知らぬ世界でした……なのorz   作:dslprojecter

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諦めたらそこで終わり、気持ちをリセットしてなのorz

冒険者登録に一騒動起きたが、その後すんなりと登録が出来、これからはミュウが主役なの、下剋上なのと意気込んでいた。

登録を終えたミュウの前には広い階段があり、多数の冒険者が階段を降りていく。ふむ、とミュウはこんな楽しそうな場所、ミュウだけ楽しんじゃ勿体ないよね、と地球におけるオモテナシ精神が浮上してきた。

ならば、とミュウは左手を掲げ、声を張り上げてヤツラを呼び出す。

 

「やろうども、出てこいやぁ〜なの」

 

ーーー大罪戦隊デモンレンジャー推参………ドッパ〜〜ン

 

7体の多脚砲台が現れ、その背後には爆煙が鳴り響いた。

見るからにヤバい何かが数体、周囲は先ほどのガレスの件もありミュウに好奇心に近いものを抱いていたが、それら全てを蔑ろにする光景が目の前に拡がっていた。ミュウはそんな周囲からの視線は知らん、さ〜ちゃん、載せてなのと言い、んしょんしょと現れたヤバいモノによじ登っていた。

 

「れっつご〜なの」

 

ミュウ達は残された人々を気にもせず、階段をガシャッガシャッと降りていった。その後、残された人々は階段を降りようとはしなかった。

 

☆☆☆

 

「なんやて?ガレスがやられた?どこのどいつや、いてこましたる」

 

「まあ待て、ガレス。一体、誰にやられたんだ、対応はそれからだ」

 

ファミリアの主神であるロキは憤慨していたが、副団長であるリヴェリア・リヨス・アールヴは冷静に対処しようとしていた。そんな二人を眺めつつ、団長であるフィン・ディムナはガレスに向き直る。

 

「ガレス、本当のところどうなんだい。君がヤラれるって事はロキ・ファミリアの名声にも傷がつくんだが?相手はフレイヤ・ファミリアかな?」

 

「すまん、フィン。相手は年端もいかない子供一人じゃ。儂も耄碌したのぅ」

 

「「子供!?」」

 

「どういう事なんだい?続けてくれ」

 

てっきり相手はフレイヤ・ファミリアか闇派閥(イヴィルス)か、と思案していたロキ達三人。

 

「あれはギルドに丁度、用事がありカウンターの近くを通った時じゃった。エイナに呼ばれて見てみれば、冒険者登録をしようとしていた女の子がいてのぅ。エイナや周囲のヤツラは、その子の冒険者登録を引き留めていたようで、儂が引き留め役兼力試しの相手に呼ばれたんじゃ」

 

「初心者なのか?」

 

リヴェリアも話を聞いていくうちに、そんな馬鹿な、と思い始めていたが、ロキはなんだか雲行きが怪しくなってきた為、顔色が悪くなってきていた。フィンは三人の様子を伺いつつも更に話を奨めようと先を促した。

 

「それで?」

 

「儂とその子で一対一で対戦を、という事になった。儂は言ってはなんだがLV.6じゃし相手はこれから冒険者登録を行う年端もいかない女の子じゃ。本気を出せる訳がなかろう。で、対戦なんじゃが、その子が持っていたのは、どこからどう見ても玩具に見えるハンマーじゃった。儂は大した事はないな、と踏んでその子のハンマーを受けたんじゃ、その後は記憶に無いのぅ」

 

「なんだか要領を得ない話だね。どうしたんだい、ロキ?」

 

顔色が(すこぶ)る悪くなっていたロキはガレスに問い詰める。

 

「ガレス、少し聞くんやが、その子の髪は長髪のエメラルドグリーンで、耳の部分に特徴は無かったか?」

 

「う〜む、髪はそんな感じじゃったかのぅ。耳の部分まではよく見なかったが」

 

「どうやらロキには心当たりがありそうだね。聞かせてくれないか」

 

そしてロキから明かされていくミュウの存在と脅威、フィン達は話を聞いていくうちにミュウに団員が関わる事を当面、禁じようと決定した。

 

「とりあえず神ヘスティアの公開情報を待つしかないな、ロキ、いつ聞けるんだい?」

 

「多分、そこまで時間はかからんやろ。早ければ今夜あたりやな」

 

「しかし世界の終わりか、勇者には丁度良いイベントかな、リヴェリア?」

 

「あくまでも人類が太刀打ち出来ればだがな」

 

フィンとリヴェリアは真相を知り得なかった為、そんな軽口を交わせた。真相を知っているヘスティアならば、そんな言葉は一言も出なかったであろう事は、考えるだに容易かった。

 

☆☆☆

 

ダンジョン16階層、辺りには爆音が響いていた。辺りには硝煙の匂いと肉の焦げる匂いが充満している。二丁の拳銃、どんなぁー・しゅらーくぅを両手に握り立ち尽くすのは神殺しの魔王の娘、感無量なの、頑張ったなのと笑顔だ。

 

「みんな〜戻ってこいなの〜」

 

自分を含め皆(?)も満足しただろう、と帰る事にした。足取りも軽く凱旋気分で帰る途中、一体のミノタウロスに出会う。両手には二丁の拳銃、良い的が居たくらいにしか思わなかった。

 

「狙い撃つぜ、なの」

 

二丁の拳銃の狙いは(あやま)たずミノタウロスをしっかり屠る。ミュウは意気揚々と帰って行った。ソレを影から見ていた者がいた。

 

「……今のはナニ?」

 

☆☆☆

 

ミュウは現在、ヘスティアのホームに居た。倒すだけ倒して意気揚々とホームに帰って来たのだが、ヘスティアに残念な目を向けられた。

そうミュウ達は魔物を倒しただけ(・・)。魔物から回収するべきだった魔石は放置どころか目もくれなかったのである。結果、本日の成果はあろうことかゼロである。ヘスティアが嘆くのも仕方ないのだ。明日からはしっかりやるの、と気持ちを新たにし、とりあえずステイタスの更新をお願いした。結果、今度はミュウが嘆いた。神の恩恵しょっぱいの、ショボ過ぎなの、と手を地面に着けガックリと肩を落とした。

 

 

 

南雲ミュウ

 

種族 海人族

職業 調停者

称号 神殺しの魔王の娘

 

力   I2

耐久  I0

器用  I5

敏捷  I1

魔力  I2

 

≪スキル≫

 

[二丁銃術][戦槌術][双大剣術][八重樫流][打鞭術][言語理解]

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