我が名はマドカ。聖剣に選ばれし✝︎漆黒の黒騎士✝︎ 作:めど
進展①:転職活動&引越ししてました。
進展②:退職後バイトしてましたが迷走して創作モチベ死んでました。pixiv大百科でくだらない遊びをしてる場合じゃないんだよ(自戒)。
とりあえず、四話連日投稿となります。みんなでゴールデン・マドカ・ウィークを堪能しよう!(苦行の押し付け)
※また試験的な特殊タグ入れてますが、レイアウトバグってるの見つけ次第直します。
ヒカルノ
やぁやぁ、イギリスのスーパーエリートお嬢ちゃん。私が来たからにはあらすじの未来も安泰だ。
おねーさんと一緒にッ、少年少女の賛美歌を書き綴ろうじゃないか!
セシリィ
なっ、えっ、え!? やりませんわよ!!?
ヒカルノ
何ィッ!?
セシリィ
そもそも何故あなたがこんな所に……。
ヒカルノ
いやー私の見せ場が外伝落ちしてしまったから、こっちにお邪魔しに来たよんってワケ。
???
あたしもいるわよ!!
セシリィ
ヒカルノ&???
大変お待たせいたしました!
さてさてどうなる、決戦の第四話!
セシリィ
あぁぁぁぁぁもう!
めちゃくちゃですわ!!
──2022年。ISの生誕から十年。
篠ノ之束と織斑千冬が表舞台から去り、次世代機の開発に苦難を強いられていた各国だったが。
イギリス発の第三世代兵器群《Bluetears Innovation Trial》を皮切りに、やがて独自の発展・進化を遂げることに成功。更に篝火ヒカルノによる《
そんな中、台頭する八人の
織斑一夏 篠ノ之箒 更識簪
セシリア・オルコット
凰鈴音
ラウラ・ボーデヴィッヒ
ロランツィーネ・ローランディフィルネィ
そして──
中立的仮想戦場において、今日も。
新たなISとその資格者がまた、現れては消えてゆく。
2022 4/11 Mon
──IS学園 第三アリーナ──
“This is disaster.”
神、天界、地獄の名において。地上に住むあらゆる生物に。銀河の果ての全生物に。全宇宙に存在する全生物に。否、あらゆる次元を超越した全生命体に知らしめたい。
それ以上の言葉を、どう表現してくれよう。
「はぁぁぁぁぁぁ…………ッッ」
亡者の如きクソデカ溜め息。
下々に己を刮目させる栄えある日だというのに、始まる前から絶望のどん底に精神を水没させられた少女の名は、セシリア・オルコット。ご存知イギリス代表候補生の超絶エリート。すこぶる調子が悪い。
らしくないこんなメンタルブレブレの状態では、ISの操縦にすら支障を来しかねない。それもこれも、全てアイツのせい。
「マドカ=ウォヴェンスポート・ミューゼル…………必ずや、わたくしが引導を渡します」
私刑表明と書いて、私怨と読む。
第三アリーナ第一ピットの待機室にて、セシリアは『疫病神』への恨み節を唱えた。
それもそう。パーテーションだけでなく、防音室でも増設して奴の存在を完全遮断しなければ眠れない身体になってしまったのだ。
平時の喧しさと寸分変わらない寝言。
重度な夢遊病かと疑う異常な暴れ物音。
お気に入りの特注ベッドも二回蹴破られた。
何故わたくしの隣で寝ているのか?
何故わたくしのベッドの下で寝ているのか?
何故わたくしのベッドの天蓋に突き刺さっているのか?
何故わたくしのネグリジェの中に潜っているのか?(ガチビンタした)
何故わたくしの下着をアイマスクにしているのか?(もう一度ガチビンタした)
寝付きが悪い? そもそもこいつの体内に『就寝』の概念が存在するのか? 冗談じゃない。朝日が登って己のパンツ越しに「セシリィセシリィ」と呪言を反芻された時は「“AGHHHHHHHH^~〜!!!”」とバチクソ叫び散らして正気を失った。アラスカ条約がなければ永眠させている。出来ないのでこの明晰夢と思い込んでいる汚らわしい夢遊病を窓から投げ捨てた。
追加で七回野宿してもらった方がずっと良かったのだが、規則は規則。なので床で寝てもらった。で、これ。
腹いせにシャワーと机と冷蔵庫とキッチンの使用も原則禁止にする徹底ぶりをかまし、これによりマドカが1066号室でまともに使える設備はトイレとクローゼットだけである。ほぼ人権がない。
次は半径3m以内に
「……こんな時に」
無性な苛立ちを鎮め、束の間のイメージトレーニングの最中、愛機から送られた信号。セシリアが所属する、
即ちイギリス最大のIS企業を意味するのだが、同時に。オルコット家が代々経営する巨大企業と、最も末永い資本関係にある。
『──調子はどうだ、セシリア・オルコット』
「……問題ありませんわ」
『"よろしくない"と、顔には書いてあるが』
かつてセシリアの両親と共に、世界初の第三世代IS開発に携わったCEO。並びにベータ崩壊による時結晶感応変異ニュートリノ:通称『BT粒子』を提唱。
代表取締役直々の激励、となる筈だったが。それより先に、鷹の目の如き鋭く、けれど無機質な金眼で。
革張りの椅子に身を預けながら。初老の皺を寄せるモルガンはセシリアの絶不調を、とうに見抜いていた。
『
「っ」
『何、サラ・ウェルキンの小言を耳に挟んでな。将来有望な君のコンディションが優れないのなら、我々にとっても由々しき事態だ。必要なら、私から学園に抗議して』
「不要ですご心配なく」
同じ企業に所属する二年の先輩だ。
正直、『余計なことを』と内心に零した。故にあろうことか、みっともない食い気味な反論を。吐き出してしまってはもう遅い。
『……意地になるのは結構だが、君とて尊重されるべき一人の人間だ。とは言え立場がある。願わくばその意味を噛み締めて、忘れないで欲しい』
……ごもっともだ。
淑女たるもの常に優雅たれ。感情の奴隷になるべからず。奴と対峙する度、何度も家訓を唱えた筈だった。けれど。
「……先ほどのご無礼、申し訳ありません」
『大人になることを早く強いられたんだ、無理はない』
彼の指摘には同意しよう。これは子供ながらの
頭で理解していても、微塵も納得出来ないこの状況に置かれた幼い自分が情けなく、そして耳が痛い。
『我々としても、あの俗物──小娘を物理的に排除することなど……や、君という財産に傷が付くなら、それこそ米国に楯突くのも』
「……本気で仰ってます?」
『……冗談だよ。生憎、大和魂とやらは持ち合わせていない。ちょっとした
さり気なく日の丸に喧嘩を売る辺りがまた、英国らしい。割と憎悪を招くセンシティブになりがちなので気を付けよう。日本侮辱罪どころか、無罪の罪で人間界史上最悪の恥晒しとして吊るされ上げられたいなら別だが。
きっとそこにはIS悪役令嬢専用機剥奪学園追放RTAを冠した、世界が破滅した方がまだマシな光景が広がるに違いない。
『さて、我々"
覚悟の上だ。
三年前に亡くなった、父と母が築き上げてきた『Alcott』を。絶対英雄と成るこの手で再建するため。
それが泥に塗れた茨の道だろうと、どんな手を使ってでも──
『噂によれば、机上の空論と揶揄された例の
白々しい。
温情か哀れみか、善意か建前か。どちらでも良い。
例え相手が、織斑を擁するシェア率二位のIS大国であろうと。
『以上だ。返り咲いた"Alcott"と再び相見えること、期待しているよ』
「──尽力致します、代表」
言われなくとも。
確固たる返答から間もなく、通信が切れた。
セシリア・オルコットは決意の最中だ。
全てを失い、それでもなお抗った末に──世界すら覆す、過ぎたる力を手に入れた。
故に、ここで全てを。あの日一度は飲み込んだ涙を。二度と水泡に帰すものか。
「……お父様、お母様。どうか見守って下さい。如何なる想定外があろうと、わたくしは勝ちます。勝ち続けます」
背負うものに比類はなく。
懐から出したペンダントに、祈りの口付けを交わす。もう十年近く前のものだ。
『──さてさて、定刻となりました。それでは各候補生、入場を願います!』
時間だ。
感傷に浸る暇はない。そうこうしている内に、外からの歓声が豪雨のように伝わってくる。
公式戦で慣れた身からすれば、張り詰めや憂慮とはとうに無縁。
今はただ我がままに、我が道を貫く。踏み入るものは全て薙ぎ払う。それだけだ。
「……勝利した暁には」
立ち上がり、陽の光浴びるアリーナ中心部へと。鉄の大地を踏みしめながら、揺るぎない結果の先を描く。
代表候補生の決定権、マドカ=ウォヴェンスポート・ミューゼルの排除、否。
それよりも強く望む未来は──
「次のあらすじ、
わたくしが頂きます」
──それ気にしてたんだ……。
で、一方。
第三ピットからのこのこ出てきたマドカ=ウォヴェンスポート・ミューゼルの同時刻。
「今回の試合、666秒以内に収まれば上出来か……フッ、勝つ未来しか見えないな。我が
「おいチビスケ」
「む、師匠!」
根拠が何処にも見当たらないホラを吹きながら、ほっつき歩いていると。
適当にケツでも一発叩いてやろう、そう思ったのか、マドカが敬愛してやまない義姉がゲートで待ち構えていた。
「今日は実況席で見てやっから、ヘラヘラした構えでISバトルやるんじゃねーぞ」
「そうか局長に『本気を出せ』と許可*2された私の聖なる魔剣捌きを」
「いやまぁ織斑一夏のデータ取りがメインなんだけどな」
ぶっちゃけ今回の試合に限って、マドカが一瞬でくだばろうが別にアメリカの知ったことではない。よかったね。
それより一夏と彼の専用機、その全貌を探る方が遥かに有益だろう。これは全アラスカ条約加盟国各IS競合他社にとっても、最優先事項となる絶好の機会だ。
「ただし、お前も立派なミューゼル家の一員なんだ。今まで黙認されてたかもしんねーが、これからはそうはいかねぇ。何より叔母さんを困らせるような無様な戦いはするな。分かったか?」
「……伝説は塗り替えるもの。ゼロから次代を駆け抜け、最後に笑うのはこの私だ」
間違いなくレインの言葉の意味を理解していないが、マドカは振り返らず。
背後で全てを語りたいのか、決意のサムズアップを見せ付けた。
「だから見ていてくれ、師匠。我が闘争を」
光の中へ完結する物語気取りだった。これでしょうもねぇ負け方をするなら本当に冥界送りにしてやろうかと、一瞬レインは愚考した。
強いて言えば『なるべく粘れ』。
だが、セシリアがお偉い様の指示通り良い感じに舐めプすれば解決すること。どいつもこいつもお零れが目当てだ。
つまりマドカの奮闘には、誰も期待していない。……用済みとなる日がまた近付くことを、果たして危惧しているのだろうか。
「……一つだけアドバイスしてやる」
「ん?」
やはりどうしても拭えない。ほぼ死亡フラグが成立してしまう前フリの塊となってしまうが、こいつは腐っても家族だ。
それはマドカの、これまでの
「
「……善処しよう、『
至極単純にして勝利への最適解。
織斑千冬が体得して知れ渡った、
マドカにとって、全世界を失望させた諸悪の根源。ただの強制自殺コマンドだった。
篠ノ之束の失踪・織斑千冬の現役引退が重なった2019年だが、それだけでは終わらなかった。
Alccot社による世界初の第三世代インフィニット・ストラトス発表前日、日本時間11月21日午後20時。イギリスにて越境鉄道路線爆発事故が発生。
代表取締役であるアーサー・オルコット、ギネビア・オルコットの夫妻を含むほぼ全ての乗客員が死亡した。
当事件の首謀者は、未だ不明。
少し遅いか、否。
晴れ舞台としては、こんな茜かかる
鉄の箱庭にて、お構いなく溢れ返った人の中。時は来たれり。
「本日は大変、多くの方々で賑わっております。かつてこんな日がありましたでしょうか……実況はわたくし、新聞部でお馴染み
放送席にて黛は煽る。背後に佇む
その聞き捨てならない一節に、ギャラリー一同もざわつき。
「まぁ大体誰だか分かってるとは思うけど……まぁ私があんまり言うと、私より目立つから(嫉妬)────
──レイン・ミューゼルッ!!!」
──わぁぁぁぁぁぁっ!!!
主役そっちのけだ。
ただでさえお祭り状態なのに、ダメ押しと言わんばかりに黄色い歓声が沸き立つ。そこもかしこも満席で、教員まで混ざってるし。売り子までうろついている異常事態だ。
お陰様で、アリーナのボルテージは歴代最高潮に達していた。公式と何ら関係の無い試合にも関わらず、文字通り全てのイベントを過去にした。それでいいのかIS学園。
「ってうぉぉい!! この私を忘れてもらっちゃ困るんですケード!?」
「あぁそういやいましたね」
「何この落差!!」
ブチ切れたのは倉持技研第二研究所所長にしてIS学園一期生、篝火ヒカルノ。
建前は一夏の特訓……本音は
「私だって今日の主役のバックなんだから、蔑ろにされたら困るんだよなぁ? 後輩は先輩を敬うもんだろ?」
「それ現代ならワンチャン老害って言われますよ」
「まだそんな歳食ってねーわおぉん!?」
「冗談ですって分かってますよぉせんぱーい」
最早どいつもこいつもヒカルノの扱いに慣れた様子だが、マニュアルでもあるのだろうか。痛客対策みたいに。
胸倉を掴み始めようものならカスハラ一直線なので、さっさとマイクを差し上げる。
「ったくよぉ……んん! ……やっほーみんなぁ、お・ま・た・せ♡ 彗星の如く現れたてぇんッッッッさいッ! 歌のお姉さんこと、IS学園第一期生篝火ヒ・カ・ル・ノ、ですっ! 私のことはヒカリンって読んでね!☆」
「キッッッッッッ…………はい、ということでね。やっていきましょう」
「ダダ滑りみたいにさらっと流すなよォ!? そこのトップ・オブ・ディースちゃんも愛想笑いが過ぎるし!!
本当に絡み方が面倒な女だ。
ただし実況席直下に広がるバトルフィールドには、もっと面倒臭い女が佇んでいるのだが──
「…………」
「……逃げずに来たことは、褒めて差し上げます」
「逃げる? 寧ろ待ちかねたぞ、この時を」
──並び立つ白、蒼──そして黒。
遂に、
| 『大丈夫だよ一夏。 |
「あぁ……」
「緊張しているのか、織斑一夏。まぁ無理はない。私も(▶▶×4)
二年弱振りに沸いて来たと思えば*3お前は何の話をしているんだ。
意味の分からない隙自語も、一週間すれば愛想笑いで適当に聞き流せる。オータムとの一件あれど、その「ファントム・タスク」も慣れてしまった。人はこうして社会に適合した大人へと近づいてゆくのだ。まだ学生だけど。
つまりこいつの話はその程度。
『えー、間も無く試合開始となります。対戦者各位の武装展開完了後、来場の皆さんとカウントダウンを始めたいと思います!』
「……とのことで──“
そうだよ。
思わず悪寒を錯覚させる、その冷たい眼光を前に。一夏は詰まる思いで息を呑み、マドカは更なる高揚を焚き付けて。
「そちらからどうぞ。何せ
「フッ……その余裕、何時まで持つかな?」
遅延で実況の痺れを切らせる、などと。考えるだけでも馬鹿らしいので譲ってやった。
これから何が起こるのか、というより何をしでかすか。とうに分かり切ったかのような様子だ。
「刮目せよ。これが私の
「暗黒の太陽より、集え閃光!」
──詠唱──
それは、公開面前自慰の始まりとこの世の終わりみたいな合図。
闇なぞ微塵も感じない空へ巨大な魔法陣が解き放たれたが、ただの立体投影による演出だ。何の効果も作用も、ましてや何の意味も無い。
「我が盟約に従い、其は円卓へと還らん。リアルと
──共鳴──
それは、異常者が敗戦を仕掛ける合図。
自称、活性化した
時結晶粒子を無駄にバラ撒いているだけで、実際は集中出来ていないせいで武装展開にアホほど時間が掛かっているだけ。因みにコレが原因で、ある公式戦では展開中に攻撃されてそのまま敗北。正真正銘、人類史上最悪の恥晒しと化した。
「あくしろよ」
「(Love Togetherの終盤くらい)くどい!」
「あまりに暇なので、み な さ ま の た め に」
「やめて」
| 『……何これ?』 |
| 『えぇ。全くもって嘆かわしい』 |
| 『ん!? 誰だ!?』 |
──開錠──
それは、ミューゼルひいてはアメリカ合衆国にとっての悪夢。
一夜また一夜と、割れた硝子の如く栄えある歴史が崩れ、悉くの民を絶望へ駆り立てた。
日の本を退け、力の象徴として君臨したのも束の間。地位、誇り、名誉──亀裂は止まること知らず。たった一人、何処の馬の骨かも分からん奴の手によって、それら全てが奈落へ手放された。
「『人機一体』!!」
──解放──
そしてそれは、そんな彼女による。
世界最悪の様式美。
「
多分脳内で毎話使い回される類のバンクが流れているのだろう。全てのギャラリーが顔を覆いたくなるような学芸会を経て、突如マドカの身体は黒炎──漆黒の鎧に包まれた。
簡略化・低コスト化による「手足の装甲と非固定浮遊部位以外は基本、顔面と乳とケツ丸出しの強化スキンバリア」がトレンドの現代からすれば、甚だ時代遅れのバイザー・甲冑姿。第三世代に有るまじき格好だ。
「……フッ、決まった。次は君の番だぞ、織斑一夏」
「っ、あ、あぁ……よし──来い、『白椿』──!!」
敢えて割愛するが言うまでもなく。
そんな
さて、これこそが満を持して姿を現した、マドカの専用IS。
大変貴重な96番目のコアを使ってしまった銘を、『μ-s.o.l-03
「それが倉持技研の新型……で、
「一分一秒進化し続けるのが
「──BT-01
と、語り切る前に。
「『
「──ん?」
「そして同じく、BT粒子によるイメージ・インターフェース。今もなお新型機の
──吹き荒ぶは蒼き風。
纏い漂う、構築を始めた蒼き装甲の片々。
「な、なんだ、ッ、急に……!!?」
| 『え、何。今ちょっと見逃したらヤバいもん見た気がするんだけど』 |
「ッフ、セシリィめ、どうやら相当、
──やがて栄えある決闘の引き金を示す蒼き波紋の輪が、優雅を乗せたその人差しに集結。
これもパフォーマンスか、言うまでもない。
自らを最も輝かせるに相応しい、全てのお膳立て、準備が整ったのだ。
「その力はわたくしセシリア・オルコットの心技が合わされば───
パチン、と。
一滴落ちた水面の如く、決意の音が
真白の指先は、弾いたままに銃口へ。そして撃鉄へ。
代表候補生とは、
そして新世界における『エリート』とは、何たるかを測り示す劇的な変化──否。
「ブルー・ティアーズ、
蒼穹撃ち抜く波紋来たりて。
蒼き淑女が、蒼光を撃ち放つ──!
「──さぁ、麗しき
二者を見下ろす、天空に現出した大輪。
湾曲の同調装甲、クリスタル状のメガ・コンデンサ、その深海色を駆け巡るネオンライト。
英国が誇示する『至美』の集大成が在った。
かくして。
この世に二つと無い愛機、ブルー・ティアーズの展開を終えたその姿は。
「改めまして、『栄花の
仇なす弱者に裁きを下す、絶対強者。
IS学園クラス代表決定戦
天候:晴 場所:IS学園第三アリーナ
レギュレーション:2016-A
第一回モンドグロッソで施行された無制限規定に基づく
三者、交眼。
すべての廻歴が混ざり合う。