ホロライブラバーズ『数多の星を照らす者』獲得ルート   作:468(ヨルハ)

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Part8 人間&ハーフエルフVS天使&竜

 

 

 

 初回バトロワもいよいよクライマックスに突入する実況プレイはーじまーるよー。

 ということで前回はVSぼたん戦を突破したところで終わりました。

 被ダメ自体は少なく済みましたがカートリッジを4発使用して残り8発なのでかなココ戦のことを考えると結構ギリギリですね。

 まあなんとかなるでしょう!というかなんとかしなくちゃいけません。

 

 

 

 

 

 ということで今回の話をしたいのですが、その前に前回の最初に操作不能になった件についてですね。

 前回が終わった後にいろいろとステータスなどを見直してみたのですが、そこで原因が判明しました。

 それがこのスキル欄ですね。

 

 

 

>経歴スキル

【不撓不屈】【過去からの誓い】【守る誓いと殺す呪い

 

 

 

 はい、今まで【???】だったスキルが変化してなんか靄がかかった表記になってますね。

 そして赤文字。ってことでトラウマスキル確定です。

 すっかり出てこないから忘れかけてたところでこれですか…

 えー気を取り直してこの靄がかかったトラウマスキルについてですが、扱いとしては「獲得しているが解放条件を満たしていないスキルが強制発動した」状態となります。

 以前の【???】が「スキルとして獲得はしているが任意での使用ができないスキル」という扱いなのでまあスキル獲得のために進歩はしたということなんでしょうか?

 そしてこのスキル、内容もわずかに判明していまして

 

 

守る誓いと殺す呪い

 守ると約束した存在を目の前で殺された絶望は常人に計り知れるものではない。

 それでもなお守るという想いを捨てないのは、悠が内に眠るレガリアに死してなお願った『守る』という願いが彼を突き動かしているからである。

 

 しかしその『守る』という「誓い」は、同時に『殺す』という「呪い」でもある。

 殺された際にレガリアに願った『守る(殺す)』という相対する願いが、『守る』という気持ちが強い表の悠と『殺す』という気持ちが強い裏の悠を切り離した。

 呪いが表面上に出てくることは基本的にないが、守るべき者を守れなかったときや怒りが極限まで強くなった時など、要は表の悠の存在が揺らいだ時に裏の悠が姿を現す。

 

「敵が味方に攻撃時に確率で『庇う』強制発動。」「?????」

 

 

 

 はい、スキル詳細こそ不明なままですが、スキル効果が一部解放されています。

 それがこの「敵が味方に攻撃時に確率で『庇う』強制発動。」です。

 狙撃の後すぐに動けるようになったのもふまえてこれが操作不能になった原因とみて間違いなさそうです。

 そして追加情報として複合スキルでしたねコレ。

 もう一つの効果は解放されていませんがこれもストーリーを進めれば判明するでしょう。

 ではそろそろ本題に戻りたいと思います。

 

 

 

 

 

 ということでかなココ戦についてですね。

 かなココ戦での動き方ですが前提としてラミィちゃんと分断されないように、最低でもラミィちゃんが単独で標的にならないように立ち回る必要があります。

 理由としましてはラミィちゃんと分断された場合、相性的にかなココどちらが相手でもラミィちゃんが先に落とされる可能性が高いからです。

 以前話した内容ですが、かなたんも会長も基礎スキルに【大胆不敵】を持っており、スキル効果は「相手よりHPが多い状態のときスーパーアーマー(被ダメージ微軽減&怯み無効)付与」。つまりユー君と同じ遠距離魔法使いのラミィちゃんでは『氷飛礫(アイスバレット)』や『氷魔槍(アイスランス)』で距離を保つことができず、動きを封じる『大地氷結(アイスフロア)』も2人は空を飛べるので意味を為しません。空を飛びながら距離を詰められてエンドですね。

 

 そしてそうさせないために今回はかなココの標的(ヘイト)をユー君に集中させて空中戦を挑み、ラミィちゃんには地上からその援護に専念してもらいます。

 それではサクッと作戦も決めたところでやっていきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「5人…ここまで一気に減るなんて」

 

 サテライトスキャンの結果を見て悠はラミィとともに驚愕する。

 バトロワ開始から15分後…つまり1回目のサテライトスキャンの時には残った人数は48人、そこからほぼ同じペースで人数が減っていることになる。

 バトロワでは時間が経過するごとに脱落する人数のペースは落ちていくのが普通だ。なぜなら人数が減れば戦う人数も減り、同時に探索により多くの時間をかけることになるから。

 考えられる理由としては…

 

 

 

「徒党を組んだグループがいっせいに返り討ちにあったか…あるいは超広範囲の攻撃でもおきたか…」

 

「これからどうするの、悠くん?」

 

「そう…だね、僕たちの他にいるのは3人。そして全員がグラウンド。罠があるかどうかはともかく僕たちも向かわないことには始まらない……ッ!」

 

 そういった瞬間、MAPに表示された光点が1つ消えた。

 悠はそれを見て急いで残った光点に触れて名前を表示させ…目を見開いた。

 

 

 

「天音…かなた」

 

 そこに表示された名前は『天音かなた』と『桐生ココ』。

 残念ながら後者の名前に見覚えはなかったが、もう1人の名前を見てまっすぐ悠を見つめた綺麗なアメジストの瞳を思い出す。

 

 

 

「…知り合い?」

 

「…うん、隣の席の人。比喩じゃなく本物の天使だよ」

 

 悠は1つ深呼吸をする。

 最終決戦で数少ない知り合いとぶつかるなんてなんて運命なのだろう。

 しかし、たとえ知り合いだとしても自分のやることは変わらない。

 戦って、勝つ。ただそれだけだ。

 

 

 

「いこう、ラミィ」

 

「うん、勝とうね」

 

 2人は同時に頷き、グラウンドに向けて歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幾多の攻撃を受けて瓦礫の山と化した校舎を抜けて悠とラミィはグラウンドに辿り着く。

 そしてグラウンドの有様を見て2人は絶句した。

 

 地面が燃えている。

 

 まるで戦火の只中のような光景だった。

 グラウンドにあったであろうゴールポストや体育倉庫、草木などは跡形もなく消え去り、わずかな瓦礫が残るのみ。そしてグラウンドの全域に炎が拡がり、吹く風によって火の粉が舞い踊っている。

 正確には炎が舞っている場所は高密度の魔力の残滓が見せた半分幻覚のようなものであり、その炎にすでに実体はない。しかしそれが魔力の残滓ということはグラウンドをこのように変えた魔力攻撃が行われたという疑いようのない証拠であり、それをやった張本人がこの先にいる事実に悠はストライクハートを持つ手が汗に濡れ、ラミィは悠のバリアジャケットの袖を摘まむ。

 足が止まった少年と少女は、それでも意を決して前に進む。

 その先で、2人の少女を見つけた。

 

 

 

 

 

「お、かなたん。やっとキタぞ!マチくたびれタ!」

 

「そうだねココ。そして今朝ぶりだね悠くん!」

 

 なんとも対照的な2人だった。

 悠たちから正面右に立つのは天音かなた。柔和な表情を浮かべる少女はホロライブ学園指定の制服をキッチリと着こなし、その手には小柄な彼女に不釣り合いな身の丈を超えた大型の槍斧(ハルバード)を軽々しく持ち上げている。

 対して正面左に立つのは桐生ココ。オレンジの長髪に竜を思わせる角と尻尾と翼。そして勝気な笑顔を見せる少女は学園制服をラフに崩した格好で、制服を押し上げるほどの見事な肢体と大柄の体格ながらその手には何も持たず握り拳を悠たちに向けている。

 

 

 

 

 

「ん、今朝ぶりだねかなたさん。それと初めまして桐生ココさん。僕は星宮悠、ただの人間だよ。こっちがストライクハート。そして隣にいるのが…」

 

「雪花ラミィです。初めまして天音さん、桐生さん」

 

「初めまして!ラミィちゃんでいい?ぼくもかなたでいいからさ!」

 

「オウ!知ってるみたいダケド、ワタシは桐生ココ!好きに呼びナ!」

 

 

 

 

 

 そんなこんなで挨拶も終わり一瞬の静寂。

 

 

 

 ガキィィィン!!!

 

 

 

 その次の瞬間、展開された魔法陣と魔力が込められた拳が轟音とともに衝突した。

 衝撃波が周囲の炎を散らし、舞った火の粉がココと悠を仄かに照らす。

 

 

 

 

 

「いっきなりじゃないかなあ!?」

 

「ハッ!しっかり反応しといてよく言うナ!!」

 

 突撃してきたのはココ。人の状態でスケールダウンこそしているが竜としての膂力を如何なく発揮して繰り出された拳撃は音を超え岩を容易に砕くほど。

 迎えうった悠の『ラウンドシールド』が激しく軋む。しかし当然攻撃が1発で終わるわけがない。ココは足を踏みしめて2発3発と防がれるのもお構いなしに『ラウンドシールド』に拳を叩きつける。

 悠が苦悶の表情を浮かべ割らせまいとさらに魔力を込めて耐える。

 と、ここで突然の事態から復帰したラミィが加勢に入ろうとする。

 

 

 

「悠くん!今援護を…」

 

「違うラミィ!後ろに盾を!」

 

「ッ氷華盾(アイスシールド)!」

 

 

 

 バキィン!!!

 

 

 

「そんなっ…!」

 

「そんな薄い盾で防げると思わないほうがいいよ!」

 

 ラミィが作り出した花弁の盾がかなたの槍斧による横薙ぎの一閃で粉々に粉砕される。

 決してラミィの盾が弱いわけではない。ラミィが扱う氷は氷そのものではなくあくまで氷の特性を持った魔力の塊であり、その強度は実際の氷とは比較にもならない。その証左として『氷華盾(アイスシールド)』はポルカのジャグリングクラブではヒビ一つはいることはなかったし、ねねの大型ハンマーも力を溜めた全力の一撃でもなければ壊されることもなかった。

 すなわち異常なのはそれをたった一振りで跡形もなく粉砕してみせたかなたの攻撃の方なのである。

 

 

 

 砕けた氷がダイヤモンドダストのようにキラキラと空を舞う。

 しかしそれを楽しめる者などこの中にいるわけもなく、かなたは追撃するべく振り抜いた槍斧を遠心力を利用して勢いを殺さず2撃目をそのままラミィに向ける。しかし対するラミィは自身の盾をたった一振りで砕かれた事実に一瞬硬直してしまう。戦い慣れていないラミィを責めることはできないが、それで止まってくれる相手でもないのは重々承知。

 悠の選択は早く、それがラミィの危機を救った。

 

 

 

「クロススマッシャー!!」

 

「うわっきゃあ!」

 

 意識はココから背けず悠は空いてる左手をかなたへ向け、【マルチタスク】によって魔法を同時に発動させる。選んだ魔法は近接砲撃魔法の『クロススマッシャー』。予期せぬ方向からの攻撃にかなたは咄嗟に槍斧で防ぐも、すべての衝撃を殺しきることはできず吹き飛ばされる。

 それだけでは終わらず、ココの意識がわずかにかなたに向いたのを見逃さず続けて魔法を発動した。

 

 

 

「バリアバースト!」

 

「くぅ!この…!」

 

 シールドの爆発をまともに食らったココがかなたと同様に吹き飛ばされる。

 お互いに距離があき、かなたとココが合流するのを見てひとまずすぐ追撃はないと判断した悠はラミィに駆け寄る。

 

 

 

「ラミィ、無事?」

 

「う、うん。ありがとう。ごめんなさい、役に立たなくて…」

 

「ううん、そんなことないよ。それと一つ作戦なんだけど………」

 

 悠は手短に作戦を伝える。

 そしてそれを聞いたラミィは徐々に顔を青くさせた。

 

 

 

「…!そんな!それじゃあ悠くんが!」

 

「分かってる、でもこれが最善。この戦況のまま戦ってたら()()()()()()()()()()

 

「っでも!」

 

「大丈夫だよ。こう見えて硬いのが取り柄だし、ラミィのことは守ってみせるから。じゃあよろしく!」

 

 悠はこれ以上反論を聞かないために話を切って動き出す。

 ラミィもそれが分かってしまったから、こうなったら彼は止まらないと察してしまったから涙をこらえながらもだいふくを呼び出して準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやーやっぱり悠くんは強いね!ココはどう?」

 

「硬イ!ソレに周りがよく見えてるって感じがスルな」

 

「だよねー。じゃないとあのタイミングでボクに反撃なんてできないだろうし」

 

 合流した2人は吹き飛ばされた際についた煤を軽く払って情報を整理する。

 悠の実力はかなたとココにとって予想以上のものだった。ココの奇襲を受けきるほどの防御力と反応速度、背後をとったかなたを捉える索敵能力、そしてそれを同時に行い反撃に転じる行動の速さ、つまりは状況判断能力。

 人間の中では性能(スペック)が高く、戦いにおいても一言で言ってしまえば戦闘慣れしている。

 あれを倒すのは難儀する、と考えたところでもう1人についても考察する。

 

 

 

 

 

「ラミィちゃんは…正直まだ分からないけど見た限り近接戦闘は得意じゃなさそう。2人を分断して近接戦に持ち込めればラミィちゃんの方はいけるんじゃないかな?」

 

「よし、じゃあそっちはかなたんに任せタ!ワタシはアイツとヤル!」

 

 

 

 

 

 ココは意気揚々と己の拳をぶつけ合う。

 それを見てかなたは頼もしいと思いながら、()()()()()()()()()()槍斧を持つ手を傍目で見やった。

 

 槍斧と氷華盾が衝突した瞬間、その強度に驚愕した。まるで分厚い鉄板かと思ったものだが、あの奇襲は後の戦いの展開を握る大事な試金石。どうにか魔力を全開にして叩き割ったがそのおかげで腕に予想以上の衝撃が走りこの有様で、あの反撃(クロススマッシャー)防御(ガード)したにも関わらず吹き飛ばされたのはこれが原因だったりする。

 薄い盾と言ったのはそれを悟らせないため、それと同時に「盾は通用しない」とラミィに刷り込ませるためである。

 

 悠とラミィ、どちらを相手取るとしても一筋縄じゃいかないかなと嘆息してかなたはようやく感覚が戻ってきた腕に力を込め槍斧を持ち上げる。

 ココは既にやる気全開でいつ抑えきれず飛び出していくか分かったものじゃない。

 

 こちらも準備が完了してココにGOサインを出そうとした瞬間、地面の炎を散らしながら瑠璃色の光が迫ってきた。

 

 

 

「「ッ!!!」」

 

 突然の攻撃に2人はそれぞれ天使の羽と竜の翼で上空に飛翔して回避する。

 光が通り過ぎたのを見て発射元を確認しようと視線を動かすと、すでに目の前に彼が左手をかなたに向けて佇んでいた。

 

 

 

「スマッシャー!!」

 

 放たれた砲撃魔法はかなたに直撃する…その直前に再び槍斧を盾にして威力を緩和する。しかし羽で自由に飛行ができるといっても空中では地上ほど踏ん張りがきかないため勢いに逆らえず距離を離される。

 ココはかなたが吹き飛ばされたのを見て悠に襲い掛かる。握りしめられた拳が唸りをあげて迫り、悠はそれを『ラウンドシールド』で押し返しにかかる。攻めて、守り、膠着状態が形成される。それこそがココの狙いだった。

 

 

 

「かなたんいケ!離れるまでは抑えに専念してやル!」

 

「分かった、任せたよココ!」

 

「行かせるか…くぅ!」

 

「それはこっちのセリフダ!おとなしくしてロ!」

 

 拳が魔法陣にぶつかるたびに轟音が鳴り火花が散る。それがココの拳撃の威力を如実に示しており、悠は迂闊に防御(ガード)を外せずにいる。

 しかしかなたを放っておけばラミィを倒しに向かってしまい作戦は台無しである。よって悠は何が何でもこの2人をここに留める必要がある、留めなくてはならない。

だがかなたとココは天使と竜という幻想種。身体的な性能(スペック)人間(じぶん)とは比較にならず、射撃魔法を1つ2つ当てた程度では威力が足りず動きを止めるどころが遅くすることもできない。砲撃魔法であればその限りではないが相手に見られている状況で拘束もできていない相手に当てられるわけもないし、そもそもココが攻めてきている現状では撃たせてくれもしないだろう。

 そういっている間にもかなたは移動を開始、ラミィを探しに地上に降りていく。

 

 

 

(ダメだ、行かせちゃダメだ!砲撃魔法は撃てない、でも射撃魔法じゃ威力…が……)

 

 射撃魔法を1()()2()()当てた程度では威力が足りず動きを止めるどころが遅くすることもできない。それは確実だ。

 

 

 

なら()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 無茶だ。たしかに全発当てること自体はさして難しくない。たとえ空中を動いている相手であろうとどういう状況下であろうとも当てられるように悠は訓練をしてきた。

 しかし同時にとなると話が変わる。動く的に全く同じタイミングで全ての弾を着弾させるというのは相当シビアな誘導制御と先読みを両立させる必要がある。意識の半分近くをココへ向けている以上それは現実的ではない。

 

 

 

〈…マスター〉

 

〈ッストライクハート…?〉

 

〈信じています。私のマスターなら、必ずできるって!〉

 

 念話でストライクハートから伝えられたのはそんな言葉のみだった。

 根拠もない。具体的な案でもない。

 ただ、信じているという信頼と激励の言葉。

 

 だが、ずっと一緒にいた相棒からのその言葉は、他の何よりも悠の心の中に届くものだった。

 無茶だったとしても。現実的じゃなかったとしても。

 信頼には応えてみせる。守るといった人は、必ず守ってみせる。

 行動は決まった。現実的にするための案も、今思いついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ストライクハート!」

 

「はいマスター!」

 

 ラウンドシールドは起動したまま悠の足元に新たに魔法陣が展開される。

 発動した魔法は『ディバインシューター』。それとともに悠の周りに現れたのは計8個の瑠璃色の魔力球。

 ココはそれを見てなお余裕の笑みを崩さない。

 

 

 

「そんなチャチな攻撃じゃあ私どころかかなたんの動きを止めることすらできねーゾ!」

 

「…分かってるさ。だから、こうするんだ!

 

 

 

 悠が左手を天に掲げると魔力球が引かれあうように集まり、つながり、そして最終的に先ほどまでより二回りほど大きくなった1つの魔力球が完成した。

 悠が射撃魔法を操る際に行う誘導制御と魔力操作、その応用である。複数の魔力球を同じタイミングで当てることが現実的ではないのなら、最初から1つにまとめてしまえばいい。言うのは簡単だが、これを実現するためには高いレベルの魔力操作能力と術式を分解して再構築するための知識が必要となる。言ってしまえば悠だからこそ出来たことなのである。

 

 

 

「ディバインシューター・ユニオンシフト!」

 

「くっ…かなたあぁ!!!」

 

「シュート!!!」

 

 『クロススマッシャー』に勝るとも劣らない魔力を秘めた弾丸が唸りを上げて射出される。

 それと同時にココが叫びかなたに警鐘を鳴らす。かなたはその声に驚き後ろを振り返ると、すぐそこには子供が隠れられるほどの大きさの魔力球が目の前まで猛追してきていた。

 

 

 

「えええぇぇぇ!!!ナニコレェ!!!!!」

 

 

 

 そりゃそうなる。

 

 魔法の形は十人十色、そんなことはかなたもよく分かっているがさすがに自身の体ほどあるといっても過言ではない光球が迫ってくるなど経験がなく、しかもそれが振り返ってすぐそこにあるなどある意味恐怖体験である。

 しかし驚いてばかりではいられないと回避行動にはいる。幸い軌道はまっすぐで避けやすいと判断したかなたはその軌道上から外れるように飛行する。だが忘れてはいけないのはこの魔法の元は『ディバインシューター』。すなわち、誘導操作が可能な魔力球なのである。

 かなたに追いすがるように軌道を変えた魔力球はかなたに直撃、爆散した。

 

 

 

「かなたん!!!」

 

「よそ見してる場合じゃないよ!」

 

「ガッ…!」

 

 ココの手が止まった瞬間を見逃さずに悠は『ラウンドシールド』を解除、すぐさまストライクハートに魔力を込めそのままココに叩きつけた。

 そしてかなたについてはどうなっているか分かっている。()()()()()()()()のがいい証拠だ。

 怯んだすきに悠はココの間合いから離脱、爆風の影響で髪が乱れながらも槍斧を振り抜いた状態で未だ健在のかなたを追い越して地上と2人の間に立ちふさがる。

 

 

 

 

 

「ラミィのところに行きたかったら、僕を倒してからにしてもらうよ!」

 

 

 

 

 

 その瞳に心意を宿して、少年はそう高らかに宣言する。

 戦闘は、まだまだ激化する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ということで今回はここまでにしたいと思います!

 ご視聴ありがとうございました。





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