ホロライブラバーズ『数多の星を照らす者』獲得ルート   作:468(ヨルハ)

14 / 46
Part11 こんこんきーつねが幼馴染の確率高い…高くない?

 

 

 

 

 

 まともな学生生活がここから始まる実況プレイはーじまーるよー。

 前回はラミィちゃんのイベント『自覚なき想い』が発生したところまでいきましたね。

 このイベントはラミィちゃんの好感度が半分を超えているときに起こるイベントです。

 基本的にホロメンの好感度はいつでも確認できるものではありません。こういった好感度を推測できるイベントはいくつか存在するので今後の好感度調整をやりやすくするためにも複数人攻略を目指す方などは覚えておくといいかもしれませんね!

 

 

 

 ではではやっていきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ラミィと共に学園に到着し教室に足を踏み入れると、迎えられたのは数多の目線。そこに含まれる感情は様々だった。

 

 好奇、羨望、疑心、そして嫉妬。

 いきなりのこの空気にさすがに面食らった2人だったが、そんな中でクラス中の視線を全く気にせず2人に話しかける人物がいた。

 

 

 

「おはよ、2人とも!」

 

「オーッス!」

 

「はよ。朝から人気者じゃん」

 

 言わずもがなかなた、ココ、ぼたんの3人である。

 ぼたんのからかい交じりの言葉に悠は苦笑いで返す。

 

 

 

「おはよう、かなたさん、ココさん、ぼたんさん」

 

「おはようございます」

 

「…んー--」

 

 悠とラミィが挨拶を返すとかなたが顎に手を当ててなにかが引っかかっているといったような思案顔。

 するとそれがなんなのか分かったのかポンッと手を叩く。

 

 

 

「あー!そうだよ名前だよ名前!」

 

「え?」

 

「悠くんバトロワの時ラミィちゃんのことは呼び捨てで呼んでたよね!なんでボクたちのことはさん付けなの!?」

 

 かなたが気にしていたのはどうやら悠の呼び方だったようだ。

 確かにそうだったなとは思ったが、悠としてはなにか特別な理由があるわけではなくなんとなくの流れでそうなったと言うしかないのだが。

 まあ逆を言えば特段名前で呼びたくない理由があるわけでもなく。

 

 

 

「えっと……かなた、でいいの?」

 

「…!うん!改めてよろしくね、悠くん!」

 

 かなたは悠の言葉に満足そうに顔をほころばせる。喜色を隠しきれていないのか背中の羽がパタパタと揺れ動いてなんとも愛らしい。

 顔を至近距離まで近づけてのそれ(笑顔)は並の男子であれば即落ち2コマで恋に落ちたであろうがこの男、例に漏れず鈍感体質(主人公補正)のためあえなくスルー。

 馬に蹴られてしまえ。(天の声)

 

 

 

「お、それなら私もソウシテもらうかナ!」

 

「んじゃあ便乗して。私ももう悠って呼び捨てにしてるし」

 

「…分かったよ。これからもよろしく、かなた、ココ、ぼたん」

 

 さらに追加で2人からの要望にわずかな戸惑いはありながらも悠はそれに応え、各々笑顔で返す。

 話がひと段落したところで悠は先ほどから気になっていた疑問を口にした。

 

 

 

「そういえば3人って知り合いだっけ?」

 

 そう、そこである。

 悠とラミィに話しかける際、3人は同じところからこちらに来た。つまりは直前まで3人で集まっていたことになる。別にそこに何か問題があるわけではないのだが、知り合いだったという話は聞いたことがなかったため気になってしまったのである。

 悠のそんな疑問に対して3人は

 

 

 

「いや?今日初めて話したばっかだよ。ただ結果発表の時に上位入賞してたのは知ってたから今日私から2人に話しかけたわけ」

 

「みんなまとめて悠くんとラミィちゃんにやられた仲だからね~」

 

「リベンジのタメに情報共有ってヤツダナ!」

 

 個人的には何とも物騒な話し合いである。

 とてもイイ笑顔で話す3人を見て早くも次のバトロワに対して戦々恐々としながらも悠はラミィと共に授業開始まで話の輪に加わるのだった。

 

 

 

《天音かなたと仲良くなった!》

 

《桐生ココと仲良くなった!》

 

《獅白ぼたんと仲良くなった!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お、これは好感度がおいしいです!

 こういった小イベントの好感度上昇値って《少し仲良くなった!》が多いのですがこれも【人脈】スキルのおかげですね。上昇値が大きいと後々の調整が大変ではありますが今回は6人攻略する必要がありますからね!序盤のうちはメンバー関係なくガンガン上げていってもらいましょう!

 

 ではではここからは授業タイムです。

 といってもまあここに関しましては特に見どころがあるわけではないですね。通常の授業では稀にスキル獲得や好感度上昇の小イベントが起こる程度で、他にはランダムで起こる「選択授業」や特定の時期に行われる「定期考査」などがあります。

 「選択授業」では複数の選択肢から好きな授業を1つ選んで受けることができます。選んだ選択肢によってスキルを獲得したり基礎ステータスが上昇しますので出たらラッキーと思いつつ自分のキャラにあった授業を受けていきましょう!

 「定期考査」は年3回行われるイベントですね。主人公の授業への出席率や前述の選択授業の種類、あとはシンプルに初期段階でランダムに設定される主人公の知力などを総合して順位に反映されます。

 ホロメンとの勝負イベントが発生しない限りは自力で問題を解く必要はなく、上位であるほどもらえるスキルや上昇ステータスの内容がよくなるので自力で調整できる授業への出席はちゃんとやっておきましょう。ちなみに定期考査で赤点を出し続けると問答無用で退学です。(2敗)

 

 それじゃあ特にイベントも起こらなさそうなのでお昼までカットカット!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お昼だー!」

 

 午前の授業の終了とともに昼休憩の開始を告げるチャイムが鳴り響くと、隣にいたかなたが両手を上げて歓喜の表情を浮かべる。比較的授業を真面目に受けている分その反動からか、あるいは開放感からなのか。

 ちなみに授業中の他の面々の様子はというと、悠とラミィはやや眠そうにしながらもかなたと同様に真面目に。

 ココはいっそ清々しいほどの爆睡。しかし教師に注意される前にスッと起き上がるあたり流石というべきか危険察知能力の無駄遣いというべきか。

 ぼたんは華麗なペン回しを披露しながらも要所はしっかりとメモを取っており要領の良さがうかがえる様子だった。

 

 そんなこんなでお昼時。

 ともに昼食をとる約束をしていた面々はそれぞれ動き出す。購買組のかなた、ココ、ラミィは購買戦争に。弁当組の悠とぼたんが机をくっつけてスペースの確保を行う。

 早々にスペース作りが終わった2人は各々お弁当を広げて待ちながらちょっとした雑談タイムに突入していた。

 

 

 

「へー、ぼたんもそのお弁当は自作なんだね」

 

「まあね。流石に家が遠くて今は1人暮らしだからさ。銃の整備費とかも考えると自炊したほうが費用も浮くんだよ。悠も1人暮らしなんだったら分かるでしょ?」

 

「まあ…「ちょっとー!マスターは1人暮らしじゃないですよ!私がいるんですから!!!」

 

 

 

「………え?なにコイツ?」

 

 突如悠の制服の内側から飛び出してきた喋る青い宝石にぼたんはさすがに呆気に取られて気の抜けた声が出る。

 それに対して悠の反応は「ああ…」とどこか納得したようなものだった。

 

 

 

「そういえばぼたんには紹介してないままだったね。この子は僕の相棒で知能を持つ魔法演算補助デバイスのストライクハート。バトロワの時に機械じみた杖を持ってたでしょ?あれがこの子だよ」

 

「改めましてマスターの相棒のストライクハートです!よろしくですよー!」

 

「あーあれか。私は獅白ぼたん。よろしくなー」

 

 

 ぼたんは指先をストライクハートに向け、ストライクハートはその指先に自身を軽く当てて返事をする。

 二人(?)のやりとりに嬉しそうに悠がやさしく笑っていると、ちょうどそのタイミングで購買組の3人が返ってきた。

 

 

 

「戻ったゾー!」

 

「2人ともスペース作りありがとね」

 

「うう、2人とも強すぎるよ。任せっきりになっちゃった…」

 

 かなたとココの余裕綽々といった様子に対してラミィは現実逃避をするようにどこか遠くを見るような眼をしていた。

 

 聞いた話によると購買はまさに戦争のような模様を呈していたらしい。カウンターの前には隙間なく人が張り巡らされており無事に買えた人も抜け出すのが困難なほどの人の波。

 これは捌けるまで待つしかないのかなと悠に連絡を送ろうとしたラミィをかなたとココが止めると2人はラミィが止める間もなくその人の波に突撃。生徒たちをちぎっては投げちぎっては投げ…というのはさすがに語弊があるが、2人は圧倒的なフィジカルでもってあっという間にカウンターに到達。ラミィの分もまとめて購入してまるで何事もなかったかのように帰還してきた。

 ラミィを含めたその場に居合わせた生徒たちのその時の感情は推して知るべしだろう。悠もその場面に遭遇していたら同じような表情を浮かべていたに違いあるまい。

 

 …この2人、ヤバい。と

 

 

 

 とまあそんなちょっとした事件もあったが全員無事に合流を果たし、昼食を開始。

 ぼたんとともに弁当の蓋を開くと周囲から感嘆の声が漏れた。

 

 

 

「うわぁ、ぼたんさんもだけど悠くんのお弁当美味しそうだね」

 

「…じゅるり」

 

「ココ」

 

「おっとっと」

 

 思わずよだれを垂らすココにそれを諫めるかなた。

 悠のお弁当はそうさせるのも納得の内容だった。食材自体は特段値段が高いものや珍しいものが使われているわけではない一般的な料理だったが、色彩豊かで蓋を開けた瞬間に鼻腔を甘く刺激する香り。見ているだけで空腹感が増していくような、嗅ぐだけで美味と感じてしまうような、そんなお弁当だった。

 

 

 

「…ゴクリ」

 

「かなたん」

 

「おっとっと」

 

 思わず喉を鳴らすかなたにそれ諫めるココ。

 そんなみんなの様子を見た悠は軽い気持ちでちょっとした提案をする。

 

 

 

「えっと、よかったら今度みんなの分のお弁当も作ってこようか?そんなに手間も増えるわけじゃない…」

 

「「「「よろしく!!!」」」」

 

 もはや食い気味に言われた返事にさしもの悠もたじろぐ。

 しかし今更撤回するわけにもいかず、どうにか「う、うん…」とだけ返してこう思うのだった。

 

 

 

(今度()()って言わなくてよかった…!)

 

 さすがにこの人数に毎日作るのは勘弁願いたい悠であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悠とぼたんのお弁当をみんなでちょいちょいとつまみながら全員が昼食を食べ終わり正真正銘の休憩タイム。つなげていた机を元に戻し悠とかなたの席の近くで話していると、不意にバンッという音とともに教室のドアが思いっきり開かれた。

 「ひゃっ!」っとラミィの小さな悲鳴を聞きつつドアの方に顔を向けると、そこには1人の女生徒がおりこちらを見ていた。

 

 ざわざわと教室がざわめく。

 それもそうだろう。その女生徒は悠たちのクラスの生徒ではなく、それどころかこの学年の生徒ですらなかったから。

 学年ごとに色が分かれるネクタイ、彼女が身に着けているのは青色だった。1年生の悠たちが身に着けている赤色ではなく、2年生がつける緑でもない。すなわち彼女は最上級生である3年生ということである。

 

 そんな場違いとも言えてしまう彼女の存在は否応なく周囲の視線を引き付ける。

 しかし当の彼女はそんな視線など全く気付いていないかのように悠たちを…悠のことを見続けていた。

 

 

 

「悠のこと見てるみたいだけど…知り合い?」

 

「いや………」

 

 そんなぼたんの指摘に悠はその女生徒を改めて見てみる。

 身長はかなた以上ラミィ以下といったところで女子としては平均的。制服の着こなしもいたってスタンダードでそれが彼女の真面目な性格を容易に想像させる。顔のパーツはその1つ1つ非常にが整っておりよく手入れされているであろう穢れのない艶やかな白髪がよりその可憐な容姿を際立たせている。

 そして何より目を引くのは頭から2つ飛び出た狐耳と大きな尻尾。それが意味するのは彼女の種族が獣人、ついては狐の獣人であるということ。

 

 だが悠は彼女に心当たりがすぐに思い浮かばなかった。

 そもそも悠はほんの1ケ月前にこの町に戻ってきたばかりである。少なくともその1ケ月の間に彼女と知り合いようなことは…と、そこまで考えて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ゆうくうううぅぅぅん!!!!!」

 

「ゴフゥッ!?」

 

「ちょお!?」

 

「ええ!?」

 

「お」

 

「へえ」

 

 考えている間に瞳に涙をためて突撃してきた彼女の頭が悠の鳩尾にクリティカルヒットした。

 突然の抱擁(奇襲)など全く想定していなかった悠は完全に無防備な状態でそれを受け入れてしまった。そして意識外からの攻撃というのは脳が実際に受けた衝撃よりも大きく感じてしまうものらしく、悠は完全に悶絶。

 そんな光景に対して他の面々の反応は様々だった。

 

 ラミィは悠の心配はしながらもなにより謎の闖入者と悠の関係性にヤキモキし。

 

 かなたは突然の事態に驚きながら先輩であろう彼女の行動を無意識に羨ましく思ったり。

 

 ココとぼたんはそんな彼女たちの様子を見て「こいつは面白くなってきやがった」と顔を見合わせてほくそ笑んだ。

 

 

 

 

 

 一瞬意識が飛んだ悠だったが、今の状態に既視感を持ち。

 そして、脳裏の奥に幼い狐の少女を見た。

 

 それは、かつての記憶。この町に戻ってくる前の6年前の場景。

 あの時もあの子は泣いていて、それを幼い悠は彼女を抱きしめながら慰めていて、最後にはお互い笑いあって袂を分かつことになった。

 

 突然の衝撃からようやく我に返った悠は視線を下げて狐の少女の虹彩が揺れている翡翠の瞳と目を合わせる。

 そして困惑の表情を隠しきれないまま、ある種の確信をもって彼女の名前を呼んだ。

 

 

 

「………フブキ…」

 

「………!はい、白上フブキです!ようやく会えました、ゆうくん!!!」

 

 6年越しの幼馴染みとの再会は、喧騒渦巻く教室の中で行われることとなった。





もしよければお気に入り登録感想評価をよろしくお願いいたします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。