https://syosetu.org/novel/255916/
と繋がっているので以下の点が違います。
・サンダルフォンを倒したのは初号機
・初号機もD型装備が使える
・日向と青葉は本部でお留守番
浅間山に眠っていた使徒サンダルフォンは倒れた。
緊急的に行われた改造で初号機でもD型装備が使えるようになった。
あと一歩でロープが切れそうになったとき、弐号機が救出にやってきた。
シンジは彼女によって救われた。
全てが終わったネルフ一同は旅館に泊まることとなった。
一種の慰問旅行である。
そんな中、加持の計らいでペンペンが送られてきたことにシンジは気づいた。
彼とペンペンは温泉につかり楽しんだ。
ふと、上がり部屋に戻ってきた時だった。
同じくアスカも温泉からあがってきたばかりで髪にバスタオルを巻いていた。
「あら、シンジ。」
「さっきはありがとう。」
ふと、シンジは気が付いた。
アスカが何か悪だくみをしたような笑顔になっている。
「で、どうなの?ミサトとは…。」
こればっかだ。
アスカはシンジがミサトが好きと知ったばかりにしょっちゅうこんな感じで煽ってくる。
まるで親戚のやっかいおばさんみたいだ。
「またそれかよ…。」
「当たり前じゃない!なんでアスカ様があんたを助けたのかわかる!?かわいい子分のアンタに幸せになってもらうためよ。」
子分ときたか。
「もーう・・・。」
「そんで、私にいい考えがあるわけよ。」
「へ!?」
シンジは素っ頓狂な声をあげた。
なんだろう。
また余計な事をしでかす気がする。
「私、今から別の部屋にとまるからさぁ~!」
「え?」
「ミサトと相部屋よ。」
「ええええええええ!?」
「碇司令に話通したから、OKだってさ。」
と、ととととと父さんが!?
「せいぜいお楽しみにね。」
アスカは軽くウィンクをすると、そのまま足早に去っていった。
そのわきにはペンペンがいた。
ペンペンは手を振ると、そのままアスカにつられて足早にさっていった。
ど、どうしよう!!!
み、ミサトさんと相部屋!?
し、しかも父さんの命令!?
は、恥ずかしい。
父さんもなんでこんなことをするんだろう。
誰も頼んだわけじゃないのに、本当に迷惑だなあ。
えっちぃなことをするわけでもないのになんでこんなに顔が赤くなっているんだろう。
もしかして、ボク期待してる!?
えっちぃなことを!?
「どうしよう、最悪だ…。」
「私といるのがイヤかしら?」
シンジは振り返った。
そこには背の高い女軍人、葛城ミサトがいた。
ミサトは浴衣を羽織っていた。
いつもミサトは奇麗だが、その日は特別奇麗にみえた。
「そんなことはありません。嬉しいです。」
シンジは伏し目がちに言った。
「じゃあ、ご飯たべにいこっ。」
ミサトはシンジの手を取った。
彼女につられるとシンジはうんとクビを縦に振った。
なんだか、ミサトも少し照れが来たのか顔をやや赤くしていた。
「ミサトさん、浴衣…すごく似合ってるね。」
ミサトはシンジの言葉に顔をさらに赤くした。
「あ、ありがとう…。」
二人は顔を赤くしあうと、ゆっくり食事処にたどり着いた。
先についていたアスカ・リツコ・マヤの3名はシンジとミサトが顔を赤くしあいながら歩いてくる様をみていた。
「まるで本物のカップルね。」
リツコは思わずそう言ってしまった。
アスカはそれを聞いて吹き出して、シンジを指さし言った。
「二人とも、トマトみたい・・・顔が・・・・。ははははは!!!!」
マヤはそんな彼女たちとは裏腹に冷ややかな顔でミサトとシンジを睨んでいた。
「不潔。」
ミサトとシンジはそれぞれの反応をみると、すぐさま手を離そうとした。
二人はそれぞれの席についた。
アスカはペンペンを抱きながら、お魚をあげていた。
ペンペンは大いに喜び手を振った。
ミサトは隣の席に座ったリツコに話掛けられた。
「ミサト、間違っても彼を襲わないようにね。」
「わかってるわよ。」
ミサトは少し顔を伏せていった。
男女だったら普通逆だけど、私は戦闘のプロ。
屈強な男でも押し返せる自信がある。
だけどシンジ君はか弱い男子。
私が襲わないようにか…。
彼女はマヤが心底軽蔑したような目でミサトを見ていることに気が付いた。
マヤの視線が冷たく険しい。
「うううう…。」
シンジは顔を赤くしながら料理を食べていた。
ふと羞恥に耐えられなくなったのか、少し席を外した。
そしてケータイ電話を取り出した。
こういう時相談できるのは一人だけ。
「あ、青葉さん!?」
「おっ、シンジくん。どったの。」
「今、旅館なんですけど!」
「ああ、そうか!本部は暇だぜ。あとで日向とクソ映画観賞会するんだ。」
青葉はネルフ本部に待機命令が出されていた。
何かあったときのためだ。
「どうしよう、青葉さん。」
「どうした、シンジ君!何かあったのか・・・まさか使徒が!」
「そうじゃなくて、ミサトさんと相部屋なんだ・・・。」
「マジ!?」
「うん・・・。」
青葉は電話越しでゲラゲラと笑い転げていた。
もう、青葉さんまで茶化してる。
「からかわないでくださいよ!!」
「ごめんごめん、シンジ君。だってこんなこともしも日向が聞いたら嫉妬に狂い死ぬだろうなって思っちゃってさ!」
「そうじゃなくて、ボクどうすりゃいいんだろう。」
「そうだなー、まあする時はゴムはつけたほうがいいんじゃないかなってことぐらいかな。」
「ゴム?」
シンジは素っ頓狂な声で聴き返した。
思い出した。
ケンスケとトウジがゲラゲラ言ってた下ネタだ。
「それってコンドームのこと???!!!!」
「そう!」
「そ、そんなことしませんからっ!」
「そうかそうか、まだ早いもんな!まあ楽しんで来いよっ!」
「ええ~~っ!」
青葉は電話を切った。
どうしよう、誰も頼れない。
困ったなあ…。
「バカシンジぃ!」
アスカの声だ。
滅茶苦茶うれしそうな顔をしている。
「アスカ…。」
「卒業おめでとうございます!」
「な、何の卒業なンだよおおおおおおっ!!!」
「キャハハハハ!」
アスカはそういうと、すぐさま逃げ始めた。
アスカを追いかけ、シンジは食事に戻った。
その最中でもアスカはリツコに何か耳打ちしてヘラヘラ笑っていた。
リツコは呆れたような顔をしつつも、少し優しい柔らかい笑顔になっていた。
ビールが手渡されていたが、ミサトは家でするような恥ずかしい酔っ払い方はしていなかった。
顔を赤くしながら、シンジを少しみてはまた目をそらした。
数分後、メインの魚と肉料理をつまむとミサトはいつものような酔っ払いモードに入り、マヤとリツコに酒を注いでいた。
やがて、マヤとミサトの酒飲み勝負が始まった。
それをみてアスカが「ミサト悪酔いしてる!」とさらにゲラゲラと笑っていた。
だが、勝負はマヤの勝利だった。
マヤは酒に強い体質だったのだ。
そして、やがて夜10時近くになった。
リツコとマヤはミサトを担ぐと部屋の近くまできた。
アスカはペンペンとゲームセンターに足を運んでからねるそうだ。
「シンジ君はこんな大人にならないでね。」
リツコは言った。
シンジは小さくいった。
「うん。」
シンジはドアを開けるとリツコとマヤはミサトを運びよせた。
「こいつのせいでまた汗かいちゃった。二人でまた入りましょうかマヤ。」
「えっ、いいんですか!」
「いいのよ、どうせアスカとペンペンは中々帰ってこないでしょ。」
「わかりました!ご一緒します!センパイ!」
そう言うとリツコは部屋を後にしようとした。
「そうだ、シンジ君明日朝10時だから。こいつを連れてきてロビーにきてね。」
「わかりました、おやすみなさいリツコさん。」
「シンジ君、夜更かしはダメだからね。」
「わかってますよ、おやすみなさいマヤさん。」
マヤとリツコを送ると、シンジはドアを閉めた。
ミサトは布団の上で乱雑に寝かされていた。
そんなミサトをみてシンジは呆れてため息をついた。
「だらしない人だな、全く。」
そう言い、テレビをつけようとした。
ふと、気が付いた。
浴衣が開けていた。
そこからほんのりと、ミサトの下着がうつっていた。
ピンク色だ…。
いつもミサトの洗濯物は普通に洗っている。
でも、なんだろう。
すごくえっちぃだ…。
「ごくっ…。」
シンジはミサトの顔をみつめた。
起きていない…。
別にえっちぃをするわけじゃない。
少し顔を観るだけ…。
その時だった。
ミサトの浴衣がさらにはだけた。
パンツがみえた。
そして、鍛え上げられた腹筋も…。
その腹筋の上にイナズマのような傷がついていた。
「なんだこれ…。」
シンジは思わず言ってしまった。
その声に気が付いたのかミサトの体が動いた。
彼は急いで身を隠した。
「あ~あ…最悪悪酔いしちゃった。頭いだーい。」
シンジはSDATを耳に入れ漫画を読んだふりをした。
ミサトはそんなシンジに気が付いた。
そして、ミサトは自身の浴衣がはだけていることに気が付いた。
腹部の傷も丸見えだった。
まさか、シンジ君…。
襲ってきたのか?
否、違う。
彼はそんなことをする人間じゃない。
だが、少し気になったのだ自分の体に。
そして浴衣がはだけて、みえてしまった。
きっと気になったんだろう。
この傷のことが。
「シンちゃん、この傷気になるよね。」
シンジは気が付いた。
ミサトにバレている。
SDATを外し、漫画を手元に置いた。
そして、シンジはミサトの方を振り向き、うなづいた。
「この傷はね、セカンドインパクトの時にできたの。ちょっちグロいでしょ?気持ち悪いでしょ。みせてごめんね。シンジ君。」
何を言ってるんだ。
確かにえげつないかもしれない、でもそれはあなたの生きてきた証だ。
それを否定する気はない。
「全然気持ち悪くないですよ。」
「え?」
「ミサトさんはミサトさんだから、その傷を含めてミサトさんだと思います…。」
ミサトは顔がさらに赤くなった。
この子ったら…。
本当にもう…。
「ありがとう、シンジ君。」
「…そろそろちゃんと浴衣を着てください。恥ずかしいですから。」
「えへへへ、ごめんねシンジ君。」
シンジは布団に入り込むと寝込んだ。
ミサトはそんなシンジを心底かわいいと思うと彼の忠告通り浴衣をちゃんときた。
その夜、二人は結局寝ることはできなかった。
お互いのことが気になってしまい、それどころではなかったのだ。
次は夏祭り編を予定しております。