我拳は銃なりて   作:秋華

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グレート=ブリッジの戦いが終わり、つかの間の休息を楽しむ”紅き翼”のメンバー。
倒れた武もそれに参加する予定だったのだが…。

そこに現れたのは、音速の拳を持つ男とその弟子だった。


小話Ⅰ:音速の拳とその弟子

「……ん。……ここは…。」

 

確か”然”を成功させて、要塞の障壁をぶっこわした事までは覚えているんだけど…。

そこから先は覚えていない。

……まぁ考えても、分からないものは、分からないか。

ふぅ…。とりあえず…。

 

「…知らないてんj」

 

「いわせるかーい!!!!」

 

二次小説なんかで、もはやお決まりのセリフを言おうとした所で、俺のお腹を誰かが殴った。

まぁ、声からして龍ちゃんなんだろうけど、さすがに寝起きに殴られるのは勘弁してほしい。

おかげで、蛙が潰されたような声を俺は出してしまった。

 

「んげっ!!」

 

「いってー…。何するんだよ。龍ちゃん!」

 

「何するやあらへんわ!お前今危険な事言おうとしたやろ!」

 

「いやでも、これは言わないと…」

 

「ダメや!」

 

「龍ちゃんめ…。大体、俺が何言おうとしたか知ってるのかよ?」

 

「知らん!」

 

「だったらなんで!?」

 

「知らんけど、なんやどうしてもそれは言わしたらあかんって、変な使命感を感じてな。」

 

どうやらこの言葉は、この世界の何かに反するらしい。

もはやお決まりとなってるこのセリフを、俺も言ってみたかったのに…。

まぁ仕方が無い。……と、今は割り切って、機会があったら、今度は絶対に言い切ろう。

そう心に誓っていると、横に居た龍ちゃんが、怪しげな目で俺を見てくる。

 

「なんや変な事、考えてへんか?」

 

「!!キ…キノセイダヨ」

 

「……まぁええ。それよりも、今自分の状況わかっとるか?」

 

「いや。説明してくれるとありがたい。」

 

「わった。んじゃな…」

 

龍ちゃんと、こんな風に話せていると言う事は、おそらくここは安全な所なんだろう。

だったら、俺が寝ている間に起きた事を、把握しておくべきだと思う。

なので、俺は龍ちゃんに俺が気を失ってからどうなったかを教えてもらう事にした。

龍ちゃんの話によると、今はあの戦いから一週間経っているらしい。

その間、俺はずっと眠り続けていて、無理やり起こそうとしても、起きる所か、反応さえ無かったらしい。

皆が心配する中、ゼクトやアルだけは冷静で、その時に俺が陥っていた症状を皆に説明したそうだ。

二人が言うには、『おそらく、“然”を成功させる事は出来たが、そもそも初めてそれが成功した事もあって、力の配分がうまくできず、必要以上に魔力を使ってしまい、それに加えて、その前までの戦闘の疲労が重なり、体の防衛本能が働いて、一種の冬眠状態になっている』という事らしい。

ただ、“然”という魔法はこれまで見た事も、聞いた事も無い魔法の為、あくまで予測でしかないと二人は言っていたらしいが…。

 

「なんかかっこわるなぁ…」

 

「それは贅沢やと思うで?前は体中傷だらけになって、死ぬ一歩前やったんやから。それに比べれば全然ましやろ?」

 

「まぁそうだね。」

 

神様がくれた手紙には、ひどい筋肉痛ぐらいと書いてあったんだけど…、それは多分、俺がうまく扱えてないせいなんだろうな。

俺の陥っていいた状況を最初に話してくれた龍ちゃんは、次に、今俺がいる場所の事について説明してくれた。

龍ちゃんの話によると、ここは連合の本拠地がある町の宿屋なのだそうだ。

俺が倒れた後、無事に作戦は成功して、戦いは終わったのだが、その後連合のお偉いさんが俺達に会いに来て、俺達を本拠地に呼んだらしい。

いつもなら、その申し出についてあれこれ意見が分かれる所だけど、その時ばかりは、皆も疲弊してて、早く休みたかったらしく、二つ返事で了承して、ここに来たそうだ。

もちろん宿代はタダ。

あの戦争で、俺達はいつの間にか連合内で、英雄扱いになっており、メシとかも頼めば用意してくれるらしい。

まさに居たせりつくせり状況なのだそうだ。

 

「…なるほど。大体今俺達が置かれている状況は把握した。それで?他のやつらはどうしたんだ?」

 

「ナギとアル、詠春はお偉いさんの所にいっとる。ラカンは酒飲みに出かけて、ゼクトはんは町をぶらぶらしとるんや無いかな?」

 

「なるほど。じゃあ俺も…」

 

「アホか!!!」

 

それを聞いて俺も、町へと繰り出そうとした所で、俺は龍ちゃんに叩かれる。

しかも、手?にはいつの間にかハリセンが握られており、そんなに痛くは無かったけど、とてもいい音が、部屋の中に響いた。

 

「いてぇ!!お前さっきまで寝込んでた奴に、なんて仕打ちを…。」

 

「さっきまで寝込んでたんやから、皆が返って来るまでおとなしゅうせい!!」

 

「えー…。」

 

「えーやない。タダでさえ寝たきりで、体力が落ちとるんや。無理すんな!」

 

「分かったよ。」

 

龍ちゃんに言われて、しぶしぶだけど、ベットに寝転がる。

さすがに今回は、かなり心配をかけたから、体の怪我なんかが、完治するまでは、大人しく言う事を聞いておいた方がいい。

龍ちゃんには、特に心配かけたみたいだしね。

それから皆が帰ってくるまで、龍ちゃんと一緒にゴロゴロしながら、これからどうなるのか、どうするのかをいろいろ考えていた。

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・

 

「お!?やっと起きたか」

 

「体の方はもう大丈夫なのかい?」

 

「…どこも異常はなさそうですね。」

 

「まったく。年寄りに心配をかけさすんじゃないぞ。」

 

「HAHAHA。起きたなら一緒に酒のみにいこうぜ?さっき良い店見つけたんだよ」

 

しばらくして、宿屋に皆帰って来たらしく、下が騒がしくなった。

その後、部屋の扉がノックされて、皆が俺の部屋に顔を出してくれた。

皆は、俺が起きているのを見ると、皆一斉に声を掛けてくれる。

その顔は、どこかほっとしているような表情をしていて、かなり心配かけたようだ。

 

「なんか、かなり心配かけたみたいでごめん。でも、もう大丈夫だから。」

 

そう俺が言うと、皆笑顔になって、“気にすんな”って返事を返してくれた。

そのせいで、ちょっとウルッっときて、必死になってそれをごまかした。

たぶん皆には、ばれてるとは思うけどね。

そんな感じで、いろいろ皆と話していると、皆の後ろの方で誰か知らない人が立っている事に俺は気が付き、皆に質問をする。

 

「あ、そういえば、さっきから気になってたんだけど、ナギ達の後ろにいる人達は誰?」

 

「あ、そやそや。ワイもそれ気になってたんや。誰や?」

 

俺と龍ちゃんがそう疑問を投げかけると、ナギはその二人を俺達の前に出して紹介する。

 

「あぁ、こいつらか。こいつらは…」

 

「まて。自己紹介ぐらいは、俺から言わせてくれ。俺の名前は、ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグだ。訳あって今日から”紅き翼”に入ることになった。よろしく頼む」

 

「その弟子の高畑・T・タカミチです。タカミチって呼んで下さい」

 

これがあのガトウか。そういえば、この時期から一緒に行動するようになるんだっけ。それにしても…んーナイスダンディ。俺も歳とったらこんなふうになりたい。

それとタカミチか…。この時はまだ子供なんだよな。それにしても、こんな純情そうな子が、原作開始時にはあれだけ老け顔になるんだから……くっ!よし。タカミチにも魔法球で、歳をとらない指輪作ってやろう。なんかすごいかわいそうになってきた。

 

「ふーん。そうなんか。…それで訳ってなんや?」

 

「それについては、私から説明しましょう。簡単に言うなら、彼らは私達と連合を結ぶパイプ役ですね。先の戦いで、私達の力の大きさにやっと気付いて、直接連絡が取れるようにしたいそうです。まぁ、こちらとしてもいろいろ情報を流してもらう予定なので、損は無いでしょう。」

 

なるほど…と俺と龍ちゃんは頷く。

まぁ、他にも監視とかいろいろ理由はあるんだろうけど、まぁそれはそれ。

とりあえず今は、新しい仲間を歓迎しよう。

 

「タケル・ダテだ。よろしく。」

 

そう言って右手を差し出すと、あっちも同じように手を出して握手をする。

 

「よろしくたのむ。」

 

「タカミチもな。」

 

「は…はい!よ…よろしくお願いします。」

 

ガトウと同じように、タカミチとも握手をしようとしたのだが、何故か手と声が震えていた。

あれ?俺って何か嫌われてる?

そんな事を考えてしまい、ひそかにショックを受けていると、それを察してかガトウがフォローしてくれた。

 

「ああ。タカミチはお前さんを尊敬しててな。緊張してしまっているのさ。」

 

「し…師匠!!」

 

その言葉に、タカミチは顔を赤くして、ガトウに詰め寄る。

それを見て、思わず俺は吹き出してしまった。

他の奴らも大笑いしており、それを見てさらにタカミチは顔を赤くしてしまう。

 

「はっはっは。そんな緊張しなくても。俺は別にすごい人なんかじゃないぞ?」

 

「そんな事ありません!!あ…いや。大きい声を上げてすみません。」

 

「別にいいさ。ま、慕ってくれるのはうれしい。これからよろしくな?」

 

「はい!」

 

そう言ってタカミチに笑いかけると、タカミチも嬉しそうに笑っていた。

そして、それを見ていた他の連中も、その光景をほほえましい光景を見ているように、少し目を細めて眺めていた。

 

「んじゃ。タケルが目覚めた祝いと、”紅き翼”に新しい仲間が入った祝いもかねて、パーっと騒ごうぜ!!」

 

最後に、そうナギが〆て、俺達はさっきラカンが言った酒場へ、移動するのだった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

酒場に移動して、早速乾杯をする。ラカンオススメの酒場だけあって、お酒の味も量も問題なく、皆それぞれ思い思いに飲んでいく。そんな中、俺は適当にラカン達から逃れると、アルとゼクトが飲んでいる場所へと移動した。

理由は簡単。

アイツらと一緒に飲むのは楽しいけど、それよりも先に皆が帰ってくるまでに考えていた、これからの事について、先に二人に話して起きたかったからだ。

 

「ゼクト。アル。」

 

「ん?なんじゃ?ラカン達はいいのか?」

 

「ええ…。貴方もお酒好きでしょうに。」

 

「まぁ、そうなんだけど。本格的に酔っちまう前に、ちょっと相談ごとがあってな。」

 

「ふむ。では聞こう。」

 

そう言って二人は、飲んでいた酒をテーブルの上に置くと、真剣な表情で、俺の話を聞く体勢になってくれた。

 

「それで相談とは、一体なんです?」

 

「うん。二人に相談って言うか、お願いごとなんだけど…。今度”然”の修行付き合ってくれないかな?」

 

「ほう。」

 

「これはこれは、なんとも面白そうな話ですね。」

 

俺がそう頼むと、二人は興味津々といった感じで、俺の顔を見てくる。

 

「じゃが…、”然”は、ワシらも初めて見る魔法じゃ。うまくアドバイスなんかできんぞ?」

 

「それなんだけど、”然”を成功させてから、いろいろわかった事があるんだ。アレは確かに俺しか出来ない魔法だと思うけど、でも魔法は魔法なんだよ。根本的な事は何一つ変わってない。」

 

「ふむ。つまりは、私達に魔法を教えて欲しいと?」

 

「そうだね。今までもちょくちょく教えてもらったけど、今度は詠唱とかじゃなくて、もっと根本的で基本的な事を教えて欲しいんだ。」

 

「根本的で基本的となると…。魔法とは何かとか、そういう話になるのかの?」

 

「それも知っとくべきだと思うけど、今お願いしたい事は違うかな。なんていうか、どうやって魔法を発動させているのかとか、的確なイメージの仕方を教えてほしいんだ。そこら辺、俺曖昧なんだよね。」

 

「ああ。言いたいことは、大体分かりましたよ。タケルは今まで感覚だけでやっていた魔法に、明確な芯みたいなものがほしいという事ですね?」

 

どうやら俺の下手な説明でも、アルは俺が何を言いたいのかわかってくれたらしい。

俺が二人に教えてほしい事は、まさにアルが言っていた事なのだから。

 

「そうなんだよね。今のままだと、いくら慣れてきたって、”然”をうまく扱えないと思う。感覚でやってると、どうしても曖昧な部分が出来て、それだと制御しきれないんだ。ちゃんと魔法の事を理解できて初めて、100%“然”を制御できるようになると思うんだ。おそらくだけど…。」

 

「なるほどのう。それならワシらでもアドバイスできるの。分かった。明日からでも修行に付き合おう。」

 

「ええ。ただ対価と言ってはなんなのですけど、”然”についていろいろ話が聞きたいですね。」

 

「別にかまわないけど、さっきも言った通り“然”事態は成功させたけど、感覚と言うか、適当?そんな感じで、完璧に理解している訳じゃないから、話せる事なんて少ないぞ?」

 

「別にかまいません。理解できた所で、使える訳じゃないですし、ただ未知の魔法に興味があるだけですから。」

 

「分かった。明日からよろしくお願いします。」

 

こうして俺は、ゼクトとアルに魔法を教えてもらえる事になった。

初めて成功してみて分かった事だけど、”然”は回復魔法と同じような、いわゆるインテリな魔法だと思う。

すべての割合を均等にしないと発動できないし、発動できても、効率よく使わないと戦闘では危なっかしくて使う事なんか出来ない。

それに、今の俺じゃあ、終わった後の反動が大きすぎる。

使うたびに寝込んでしまっていては、はっきり言って欠陥魔法と何ら関わりない。

せめて、手紙に書いてあったデメリットに抑えないとな。

それにしても、改めて“然”について考えてみると、この魔法は、デメリットが多すぎる。

まぁそれを超えるくらいのメリットがあるのも事実なんだけど…。

早く使いこなせるように、ならないとな。

せっかく俺だけの魔法なんだから…。

 

「お?タケルこんな所に居たのか。ちょっとこっちに来てくれ。」

 

アル達とこれからの修行法についていろいろ話を聞いていると、いつの間にか、近くにナギが来ており、無理やりラカン達がいる所に連れて行こうとする。

 

「ちょっ!まだ俺アル達と話してんだけど?」

 

そう言ってはみたけど、ナギはそれをまるで聞いていないかのように無視をして、腕を掴んでラカン達の方へ引きずっていった。

ナギに引きずられながらラカン達の所に来てみると、そこにはさっきまで酒を飲んでてテンションが高かったはずの皆が、静かになっていてこっちを見てくる。

 

「…で?一体なんのようなの?」

 

「すまないな武。実は、今日から入ることになったガトウの力試しをしようって話しになったんだよ。」

 

「はっ?一体どうやったらそんな話に…。いやいやまぁ、それはいいとしても、何でそれで俺が呼ばれるわけ?」

 

「いやな。どうせなら俺様が戦いたかったんだが、なんかタカミチの奴が、タケルが戦っている所を生で見たいとか言い出してな。それならタケルにやってもらおうって話になったわけだ。」

 

タカミチ…なんて事を言ってくれたんだ。俺を慕ってくれるのはうれしいんだが、そんな事言ってくれるなよ。おかげで”然”の修行に集中できねーじゃねーか。しかもまだ俺完全に直ったわけじゃないんだけど?

 

「いーやーそれは無理じゃないかな?第一まだ俺はまだ完全に治ってないし、それに時間ないだろ?これからもっと俺達コキ使われる事決定しているだろうし。俺も修行したいし。」

 

こう言っとけば大丈夫だろ。ただでさえ修行に集中しないといけないし、何より戦いたくない。ガトウが使う技は知ってる。アレは正直相性が悪いんだよ。銃闘技は全距離対応型だけど、それでもやっぱり得意な距離は決まってる。

近・中距離だ。

だけど、ガトウが使う”居合い拳”は中・遠距離を得意としてて、しかも呼び動作無し、気配も感じにくい。おまけに連射が出来る。

こんな相手とどう戦えと?

どう考えても俺が被弾覚悟で突っ込むしか方法の無い未来しか見えない。

だから嫌だ。

そんな事を考えていると、今度はナギが会話に入ってくる。

 

「そう言うなよ。さっき龍牙から聞いたけど、お前魔法球持ってるんだって?だったらそこに入ってやればいいじゃねーか。」

 

龍牙キサマなんてことを!!

 

おもわず俺は、龍牙を睨みつけると、器用に前足を重ねて俺に謝ってくる。

はぁ…つまり俺に逃げ場はなくなったって事なのかな?

 

「う゛…確かにもってるけど。………わかったよ。ガトウと戦う。それでいいんだろ?はぁ…。」

 

「そこまで嫌がられると、俺としてもあまりいい気分じゃないんだがな。」

 

「いや…。ガトウは悪くないし、別に本気で嫌がってる訳でもないんだよ。ただちょっと集中したい事があってね。正直魔法球で修行するのは反則だと思ってるし、なにより…。」

 

そう言ってラカンとナギの方をチラっと見る。

 

「しっかし、まさかタケルが魔法球持ってたなんてな。でもこれで、いつでもお前たちと本気でケンカができるぜ!」

 

「ホントだよな。俺様達がマジでケンカするとなると、場所が限られるし、今の状況じゃ怪我なんてできねーからな。タケルの魔法球があれば、場所も時間も確保できたも当然だぜ。」

 

ああ、やっぱりそのつもりなのね。

そうなるだろうと分かってたけど、それでも泣きそうだ。

誰がその後を修復すると思ってんだ。

 

そう思ってため息を吐くと、ガトウが何かを察してくれたようで、凄く申し訳無さそうな目をして肩を叩いてくれる。

 

「…悪かった。修復の手伝いは出来ないが、いつでも相談や愚痴に付き合ってやる。…タバコ吸うか?」

 

更に詠春さんまでこっちに来て、ガトウと同じく肩に手を置いて同情するような目で見てくる。

 

「私も付き合うよ。あのバカ達が無茶しないように、私がちゃんと見張っておくから。だから…その……すまない。」

 

ガトウと詠春さんの優しさが、今は痛いです。

こうして俺は、ガトウと戦う事になり、しかもナギとラカンに魔法球のことが知られてしまい、疲れているのに後処理することが決定した。

ああ…これが背中がすすけている感じなのか。それとも真っ白に燃え尽きた状況か?

とにかくそんな気持ちを始めて味わったけど………これ絶望って奴なんじゃね?

 

 

「あ…あの?龍牙さん。僕、何か悪い事言いましたか?」

 

「そうやな…。タケやんにとっては、悪いっちゃ悪いこと言ったかも知れんけど、多分一番はワイやろうな。」

 

「そうですか…。」

 

「まぁ、そんな気にせんでええで?なんだかんだ言っても、タケやんは優しいから許してくれるわ。だけど…。」

 

「だけど?」

 

「タケやんの機嫌取りしよか?タケやんの未来を労わる意味も込めて。」

 

「そんなんでいいんですか?」

 

「あー良くは無いやろうけど…。今のワイらにはそれしかできんし、それ以外思いつかん。」

 

「そうですね…。」

 

 




本筋は進んでないので小話となります。
こんな感じなのがもう一話続きます。
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