我拳は銃なりて   作:秋華

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昨日投稿した”大逆転”ですが、もう少し初恋の切なさを出した方が良いという意見もありましたので、少しつけたしてみました。
この付け足しで、もっと切なさとかが伝われば良いと思います。


第二十三話:すべての決着。そして新たな旅たちへ…

タケルside

 

俺とラカンがケンカしている間に、どうやらナギとアリカ姫が合流ようだ。

手を繋ぎながら歩いてくる二人に皆群がり、二人の生還を心から喜んでいる。

俺達もケンカをやめて、二人がいる場所へと走っていく。

さっきまでのなんだか分からない気持ちは、ラカンとケンカしている間に殆ど無くなってしまった。

多少まだ残っていると言えば残っているのだが、表情とかに出なくてこうしてナギ達の前でも笑顔でいれるのだから別にいいと思う。

この気持ちがなんなのかよく分からないけど、そう簡単に消えるものじゃない事ぐらいはなんとなく分かるから…。

 

その後、皆の興奮がおさまった所で後始末をする事となった。

後始末と言うのは、もちろん今回アリカ姫が捕まった原因でもあり、己の欲望の為に戦争を起こし、尚且つ長い間戦争を長引かせた首謀者達のこれからについてだった。

 

「いやだからよ。もうアレでよくね?この谷から落として魔獣に食われてもらうってことで。」

 

首謀者達を囲みながら、先ほどから俺達は話し合いをしている。

内容はもちろんどう処分するかなのだが…皆ワザとやっているのか、わざわざそいつ等の目の前でやっている。

刑の内容が出て来るたびに、議員達は喚き散らしているが、皆無視を決め込んでいた。

アルなんかは凄くいい笑顔でコレに参加しており、改めて良い性格しているな~と思うばかりである。

そんな中、流石に飽きてきたのか、ラカンがもうどうでもいいみたいな感じで発言をする。

 

「ラカン。それについては私も賛成だが、それでは余りにもな。…私の国では昔罪人達をワザと民衆にさらして、その後死刑を執行したんだが…どうだろう?もちろん民衆達は歩いてくるアレに何をしても良いとすると言うことで…。」

 

なにやら詠春さんが黒い事を言っている。

それを聞いて俺は思わず詠春さんを見返してしまった。

だってあきらかにそんな事言うキャラじゃないもん。

 

「むぅ…ワシはどうせなら幻獣達の好きにしてもらうのが良いと思うのじゃがな。今回ワシらも被害をこうむったが、それ以上に幻獣達は被害をうけておる。その怒りを考えるとこれが一番じゃとおもうのじゃが…」

 

『ゼクトよ…。私達のことまで考えてくれた事嬉しく思う。だがそうしてくれるのならありがたいが、人には人の決まりがあるのだろ?ならば私達はそこに口出しをする気は無いぞ。お主達は信用できるのでな。』

 

そう言うのはゼクト。それについてナギ達を助けてくれた幻獣が答えた。

どうやらゼクトはこの二年で、しっかりと幻獣と心を通わせていたらしい。前龍ちゃんに聞いた話だけど、幻獣は本来人の事に無関心で、たまに人と喋る事が会っても、それは単なる暇つぶし…というと言葉が悪いので、興味を持った時らしい。

そんな幻獣がこうして会話に参加していると言う事は、それだけ信頼を得たと言う事に他ならない。

人と幻獣が手を繋ぐ未来を目指すための大きな一歩だと言えよう。

本当にありがたいことだった。

 

すると、今度はナギが発言する。

 

「ん~皆の意見もわかるんだけどよ。ここは一発アリカに決めてもらうって事にしてくれねーか?アリカはこいつらのせいで嵌められて、しかも父親まで殺されてしまった。皆色々怒っている事もあるし、俺ももちろんそうなんだけどさ。一番コレをどうにかしたいのはアリカだと思うんだよ。…幻獣達もこう言ってくれているしな。」

 

「そうですね。私はそれに賛成ですよ。他の皆さんはどうですか?」

 

「「「異議なし!!」」」

 

ナギの意見に皆賛成を示す。

それを聞いてアリカ姫が少し驚いたような顔をする。

 

「良いのか?」

 

「ああ。皆賛成してくれたしな。アリカの好きにしな。」

 

ナギが答えると、アリカ姫は”ありがとう”と皆に頭を下げて、拘束されている議員達の前に歩み寄った。

 

「く…くるなぁ!!貴様何をしてるのか分かっているのか!?私の後ろには元老院が…!!」

 

バシィィィィン!!!!!

 

「うるさい。まずその口をとじろ!」

 

「貴様…覚えて…」

 

バシィィィィン!!

 

「閉じろと言っているのが分からんのか?大体覚える?何をだ?どう考えてもお前たちの未来は死以外ありえない。それは私の父を…国王を私欲で殺したという理由よりも、お前達が起こした戦争で無くなったすべての生物の未来を奪った理由の方が大きい。」

 

淡々と話しているように見えるが、アレはかなり怖いと思う。

それほど今回のことには頭に来ていたのだろう。

王家の人間として、なによりこの大地に住む一人の人間として…

 

「ヒィィ…」

 

「安心しろ。私はこう見えて甘い所があるのでな…最後の選択を与える。お前たちの後ろに居る者達をすべて吐き、楽に死ぬ未来を選ぶか。それとも無理やりはかせて貰い、苦しみながら死ぬ未来を選ぶか…二つに一つじゃ。時間は…10秒やる。さてどちらを選ぶ?」

 

10…

 

「な!?ふざけるな!どうだ?今ならまだ許してやるぞ?」

 

9…

 

「そ…そうだ。お前の罪をなくしてやろう。私達が言えば何とかなるぞ?」

 

8…

 

「おい!聞いているのか?」

 

7…

 

「それなら…それなら…」

 

6…

 

「たのむ許してくれ!…ちゃんと罪を償うから命だけは…」

 

5…

 

「わ…わかった。言う…言うから…命だけは…」

 

4…

 

「ああああぁぁ…やめてくれ…」

 

3…

 

「頼む…」

 

2…

 

「殺さないでくれ…」

 

1…

 

「い…い…いやだぁぁぁぁ…!!!!」

 

0…

 

「ヒッ!!!」

 

「見苦しい命乞いなど聞くに堪えん。それにお前達がやったことで、命乞いすら出来ず死んでいった者が居るのだ。…苦しんで罪を償い、あの世でその者たちに謝って来い!…ガトウ。後は任せる。どんな手を使っても良い、こやつらの後ろに居た人物を吐かせ、その後あの崖から突き落としてやれ。」

 

「はっ…!!」

 

アリカ姫は、最後まで醜く命乞いをしていた者達に、侮蔑の視線を向けるとガトウにそう命ずる。

それを聞いたガトウは、返事をしてその者たちを連れて行った。

 

「コレで良かったのかアリカ?」

 

「む…そうじゃな。……ガトウちょっと待ってくれるか?」

 

ナギにそう聞かれ、少し悩んだ後ガトウを呼び止める。

その声を聞いてガトウが、その場に留まるとアリカ姫は立たされている議員の所に行って手を振り上げた。

 

ズバシィィィィィン!!!!!!!

 

「へぶろふっ…!!!!」

 

アリカ姫に叩かれた議員は、その威力で飛ばされる。

 

「ふう…。これで良い。」

 

「あ…ああ。そうか」

 

すっきりした笑顔をナギに見せるアリカ姫。

その光景を見ていたナギは、額に汗をたらしてどもりながら答えた。

どうやら、自分が喰らう未来でも想像してしまったのだろう。

何か小刻みに震えていた。

 

「……うーん。ナギの奴どう頑張っても尻に敷かれる未来しか俺様には想像できないぜ。」

 

「それは同感。って言うか逆らおうとも思えないだろうね。あの威力…魔力も気も使ってないんだぜ?」

 

「ワイ…人間の女性怖いわ。ありゃ多分世の中で最も怒らせたらいかん存在や。」

 

『よく覚えておこう…。他の仲間にもちゃんと知らせておかねば…』

 

「ふっ…ナギ。その気持ちよく分かるよ。……私の妻も同じ感じだしな。」

 

「……俺しばらく結婚はいい。もう少しだけ気ままに生きたい。」

 

「フフッ……これからナギは大変ですね。」

 

「じゃな。アレは今まで戦ってきたどんな敵よりも強いじゃろう。…負けるなよ我弟子よ。」

 

なんていうのか、今回の出来事の結果をまとめるならこうなんだろう。

 

”けして女性を本気で怒らせない”

 

あの迫力といい、あのビンタの破壊力といい…もうコレしか言えなくなった。

普通なら悔しいとか、俺達の頑張りは?とかそんな気持ちを抱くのかもしれないけど、アレを見ているとそんな気持ちを抱く事すらできない。

 

うん…

 

俺しばらくは恋とかしなくていいわ。

 

ガトウじゃないけど…俺もしばらくは気ままに生きたいと思うから。

 

ま、でもコレでやっと終り。

 

果たしてコレが皆が望むハッピーエンドなのかは分からないけど、ここに居る皆は楽しそうな顔をしているから少なくとも悪くはないと思いたい。

 

ナギはこれから大変かもしれないけど、まぁ俺には頑張れとしか言えない。

 

でも、愛があるから大丈夫だろ。

 

昔の番組で言っていたけど、”愛さえあればラブ・イズ・オーケイ”のはずだから…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナギよ。あそこに居る者達に”千の雷”を食らわせてくるのじゃ。」

 

「はっ?いきなりなんだよ。理由は?あいつ等ダチなんだけど…」

 

「なんとなくじゃ。」

 

「おいそれはどうなんだよ…」

 

「ナギは私の頼みを聞いてくれんのか?」(ニッコリ)

 

「………すまねぇ皆。アリカに逆らえる気がしねぇ…。うらんでくれるなよ。」

 

ドゴォォォォォン!!!!!

 

『うらむにきまってんだろーが!!!!!』

 

「って言うか悩むのみじか!?」

 

「タケやんがおるといっつもこんな終わり方やー!!!!」

 

「俺のせいじゃねー!!!!!!」

 

最後ぐらい綺麗におわりたかったなぁ…

 

 

それからしばらくして、俺達は詠春さんの結婚を祝うと言う建前の元、京都に来ていた。

もちろん、詠春さんの結婚も祝ったのが、理由としては一種の慰安旅行という事の方が割合が大きいと思う。

後は…ナギとアリカ姫の新婚旅行とかなんだけど……まぁそれはもうどうでもいいか。

あの人達、隙を見つけてはイチャイチャしているからね。

行動しているだけで、新婚旅行みたいなもんなんだろ?…たぶん。

 

さて、そのアリカ姫だが、皆で京都に滞在している時にとんでもない事を発表した。

なんと王位を返上すると言うのだ。

それはつまり、ウィスペルタティア王国が終わると言う事だった。

コレに対して一番に反応したのはやっぱりクルトだったが、アリカ姫に説得され、しぶしぶながら”アリカ姫様の考えを尊重する”と言うことで納得した。

 

詳しい話とかは省くが、どうやら濡れ衣だったとはいえ犯罪者の烙印を押されたアリカ姫がまた国を治めるのは何かと問題が出ることになるだろうということらしい。それにそもそもアリカ姫を救い出したあの場面は無かった事になっているので、どう考えても無理な事だ。それ以外の理由としては、新たなリーダーを選出する事で今までの考えを捨て、新たに幻獣と人間の共存を目指した国を作って欲しいという願いもあるみたいで、流石のクルトもそれを出されると賛成せざるおえないと言う所だろう。

 

アスナ姫対しても、今までかなりひどい経験をしてきているので、もう関わらせたくないという姉の気持ちがあり、それに付いてはクルトも賛成をしていた。

これから旧ウィスペルタティア王国がどうなるか分からないけど、クルトやガトウもそのまま残るらしいので良い国になる事を願いたいと思う。

 

そんなとんでも発言からまた数日が経過した。

その間にもまた事件が起こり、何でも京に封印されていたリョウメンスクナの封印が解けあわや大惨事となりかけたが、正直今ここに滞在している面子の前で事を起こした犯人には同情を禁じえない。

あーアレですよ。

しいて言うなら、最強の武器を手に入れた勇者が得意になって、レベルとか作戦を考えずに裏ボス(ラスボスよりも強力な存在)に真っ向から向かっていった感じ。

しかも最強といわれていた武器は、実は特に最強ではなかったというオチつきで…。

 

俺なら逢った瞬間コマンドの“逃げる”を選択するね。

たとえ逃げられないとしても…。

 

とまぁ本来なら大きな出来事だったんだろうが、ここに居る面子のせいでお酒のつまみとして処理されたリョウメンスクナさんには手を合わせておこう。

あ、ちなみにコレをやった犯人は捕まりましたよ?

詠春さんとか結構怒っていたので、どうなったか聞きませんでしたが…。

 

ともかく!いろんな事があったけど、とうとう皆と別れる日がやってきた。

 

「じゃ皆。一旦ここで”紅き翼”は解散だ。楽しかったぜ。」

 

ナギがそう言い出す。

その言葉に皆”俺達も楽しかった”と返事をしている。

全員別れを惜しむ人などいなかったのは少々驚きだったが、皆またこうして皆で会えることを信じていると言う事なんだろう。皆良い笑顔だ。

…そうだ。コレを皆に渡しておかないと。

 

「あ、そうだ。俺からなんだけどコレ貰ってくれないか?」

 

そう言って俺は、少し前からつくっていたモノを取り出し、それを皆に見せる。

 

「ん?これは…銀細工みたいじゃが…。」

 

それを見たゼクトが興味深げにそれを眺める。

 

「別に大したモンじゃないけどさ、しばらくこのメンバーがそろう事がないだろうから。渡しておこうと思って。コレは俺がデザインしたリングなんだけど、自分の意志で、大きさが変わるようにしている。だから指輪や、ピアス。腕輪にして身につけられる。少しずつデザインが違ってるから俺が手渡しさせてもらうぞ。」

 

俺はそう言うと、全員に渡す。

 

ナギには、翼とナギがもっている杖を組み合わせたもの。

アルには、翼と本を組み合わせたもの。

詠春には、翼と刀、そして呪符を組み合わせたもの。

ガトウには、翼とタバコの煙を組み合わせたもの。

ゼクトには、翼と盾を組み合わせたもの。

ラカンには、翼と二つの大剣を組み合わせたもの。

龍ちゃんには、翼と牙を組み合わせたもの。

 

それぞれ俺の勝手なイメージで作り上げたものだったので、批判とか出るかと思ったけどかなり喜んでもらえた。

 

「お、かっこいいじゃねーか。へへっ…大事にするぜ。」

 

「おう。この大剣ってのがいいな。気に入ったぜ」

 

そう言ってナギとラカンは早速大きさを変えながら、指に嵌めてみたり腕につけたりしていた。

 

「とりあえず、喜んでみてくれたみたいだな。良かったよ。あ、それとだな…実はタカミチとクルトにもリング作ってあるんだけど、今は渡さない。」

 

「どう言う事ですか?」

 

「と言うか、私たちも貰えるんですね。」

 

どうやら、タカミチとクルトはもらえると思っていなかったらしく、驚いていた。

 

「二人は俺の弟子だし、もう”紅き翼”のメンバーって言っても良いと思ってる。だけど出来ることならこのリングは、俺達が背中を任せることが出来るくらいまで強くなった時。そして前に俺が出した課題に答えられた時に渡したいと思っているんだ。」

 

「それは…大変ですね。何時になる事やら…」

 

苦笑いを浮かべながらクルトがそう言っているが、俺はそうは思わない。

師匠としてこの二人を見てきた俺ならそう断言できる。

本当にこの二人が、俺達の後を継いでくれると信じれるくらいに二人の事を信用しているのだから。

 

「クルト。俺はそんな遠い未来の話じゃないと思っているぞ?お前達なら出来ると思ってこの条件を出したんだ。現にもう基本的なことはすべて出来るようになっただろ?」

 

「確かにそう言われましたが…」

 

「まぁ自分がまだ納得できてないって言うなら、これからもっと頑張って納得できるまで鍛錬すればいい。俺に教えられる事はもう殆ど教えたからな。」

 

「わかりました。僕はまだ、タケルさん達に背中を預けられる男にはなっていませんが、必ず成って見せます!」

 

「私も同じです。次逢う時を楽しみにしていてください。」

 

「おう。楽しみにさせてもらうぜ。」

 

二人とも俺達の期待にかなりのプレッシャーを感じているはずなのに、こうして俺達の目を見ながらここまで言えるのだから、やっぱり俺達と肩を並べる事が出来る日はそう遠くないだろう。

その日がいつかはまだ分からないけど、とても楽しみだ。

 

タカミチ達二人の決意を聞いた後、ここに居る全員はそれぞれ決めた道へ進んでいった。

 

まず、詠春さんだが…まぁ当たり前のようにここに留まり、今度ここにある協会の役員になるらしい。色々大変だと思いますが、頑張ってください。

 

次にナギ・アリカ姫だが、まだしばらく京に留まりゆっくりすることに決めたそうだ。

ただ、ナギはどうやら魔法世界で約束している事があるらしく、それを果たすためにもなるべく早く魔法世界に戻るらしいのだが、そこら辺はアリカ姫と相談して決めるとか。

大変だなナギ…いろいろと。

 

ガトウ・タカミチ・クルトについては、一度アリアドネーに帰りアリカ姫の言葉を伝えに行くらしい。そしてそのまま新国家を立ち上げるために尽力するとか。タカミチとクルトには更に修行していつか手合わせしに行くからその時までに、俺の課題に答えられるようになっておけと言っておきました。

”何時ですか?”とか聞かれたけど、本当に決めていないので分からない。

多分ここ数年の話ではないと思うけどね。

それとアスナちゃんも、ガトウ達と一緒に同行することが決定した。

アスナちゃんは俺と別れたくないと駄々をこねていたけど、流石に拠点なし、その日暮らしをする予定の俺達と一緒に行くのはどうだろうと言う事で、無理やりにでも納得させました。

ただ、大きくなったら捕まえに行くとか宣言されてしまいましたが、まぁその時はその時で考えることにした。

 

アルは、俺達と同じように旅を続け、どっか落ち着ける場所を見つけたらそこで気ままに過ごすらしい。

 

最後にゼクトとラカンなんだけど、二人は帝国領の何処かで暮らすということだ。ゼクトは幻獣と一緒に生活する事を決めており、そのまま幻獣について色々研究すると言っていた。ラカンはまだ決めてないらしいけど、昔居た事がある闘技場で何かをするつもりだとか。ラカンについては珍しくそこら辺を濁していたので、詳しく聞くつもりはない。

 

とまぁ他の面々はこんな感じ。

そして俺と龍ちゃんだが……

 

「なぁタケやんこれからどうするん?」

 

「ん?そうだな…俺こっちに来てからまだちゃんとこの世界を見てないだろ?だからしばらくは旅でもしようかなって思ってる。」

 

「旅か…それもええな。ワイもあの森から出たこと無かったし、丁度ええわ。」

 

「だろ?じゃあまずどこに行こうか…」

 

「そうやなぁ…」

 

そう言いながら二人で、荒野を歩く。

今居るのは魔法世界。ガトウ達と一緒にここに戻ってきて、旧世界とのゲートの前で皆と別れた。

こうして龍ちゃんと二人で、行動するのは久しぶりでなんだか懐かしい気がする。

思えば、あの日龍ちゃんと一緒に森を出てからもう三年が経過した。

時が立つのは早いものだとつくづく思う。

まぁ今までが濃すぎたからこうして早く感じるのかも知れないが…。

でもしばらくはこうして気ままに旅をしたいと思う。

 

原作までまだまだ時間はたっぷりあるのだから…。

 




これで第一部は終了となります。
この後第二部に移るのですが、その前にまとめと主人公と龍ちゃんのキャラ紹介、それと今まで出てきたオリジナルの魔法・技を書き出したものを投稿します。
特にオリジナルの魔法については、武が使う”然”について詳しく説明したものを記載しているので、それを読んでいただければ、疑問やその魔法を使う光景がイメージしやすくてさらにこの作品が楽しめると思います。
第一部おつきあいいただいてありがとうございました。
第二部もよろしくお願いします。
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