アルカナ~切り札の騎士~
第四期第四十一話「可能性」
「えっと、初めましてだよ、ね~?」
「……ええ。その通りでございます」
今、わたしの目の前に立っているのは場違いなメイド服に身を包んだ美人さん。
「シャインと申します。希望様のメイドにして、恐れ多くも愛妾の一人、ということになります」
「あはは、そっか。じゃあわたしも自己紹介するね。加藤友紀です。よろしくね」
「はい。加藤様」
や、やりづらいなぁ……反応が機械的すぎて、表情が読めない。
「えっと、シャインさんがわたしの相手、ってことでいいんだよね~?」
「そう申し遣っております。御堂切様、天音アテナ様に匹敵する驚異として、わたくしの手で止めるように、と」
「……過分な評価だと思うけど」
あくまで、わたしはエンヴィーの器になっただけの普通の人間だ。あの二人と匹敵するっていわれてもピンと来ない。
「――――いいえ」
だけど、シャインさんはそう思っていないみたい。スッ、と目を細め、油断の一切ない目でこちらを見てきた。
「ただの女学生でありながら、今この場に立っている。その時点で貴女様は非常に警戒すべき存在。力なき人が、高みへと至ることのできる、その証明である加藤様は、ともすればセツ様やアテナ様以上に、希望様は警戒しておいででした」
「…………」
……やっかいだなぁ。
「いいよ。買い被られてるとは思うけど……評価されて嬉しくないわけじゃないしね」
幸い、アテナちゃんから聞いたシャインさんのデッキは魔法カード主体の連弾バーン。わたしのサイレントデッキとの相性はいい。もちろん、見るからに真中希望さんの陣営でも突出した実力の持ち主であろうメイドさん相手に、油断なんて出来そうにないけど。
「じゃ、はじめよっか。長々と会話して時間を稼がれても嫌だしね」
「……そうですね。では」
シャインさんも、その手にデュエルディスクを構える。
「「デュエル!!」」
ユーキLP4000
シャインLP4000
「では、わたくしのターン、ドローします」
あちゃ、先攻取られちゃったか。
「わたくしは『王立魔法図書館』を守備表示で召喚」
『王立魔法図書館DEF2000
「更に魔法カード『テラ・フォーミング』を発動し、デッキから『魔法都市エンディミオン』を手札に加え、発動します。『王立魔法図書館』に魔力カウンターが二つ乗ります」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:0→2
「魔法カード『魔力掌握』を発動。エンディミオンに魔力カウンターを一つ乗せ、デッキから『魔力掌握』を手札に」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:2→3
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:0→2
「『王立魔法図書館』のモンスター効果です。魔力カウンター三つを取り除き、デッキからカードを一枚ドロー」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:3→0
「更に魔法カード『二重召喚』を発動。手札から『連弾の魔術師』を攻撃表示で召喚します」
『連弾の魔術師』ATK1600
『王立魔法図書館』魔力カウンター:0→1
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:2→3
「更に速攻魔法『魔道書整理』を発動します。わたくしのデッキの上から三枚を確認し、好きな順番で元に戻します。……では、この順で」
『魔道書整理』は速攻魔法だから、『連弾の魔術師』の効果は発動しない。でも、エンディミオンや図書館には魔力カウンターが乗っちゃうね。
『王立魔法図書館』魔力カウンター:1→2
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:3→4
「そして『魔法都市エンディミオン』の効果発動。魔力カウンターを取り除くことで発動する効果に必要な魔力カウンターを肩代わりします。わたくしは『王立魔法図書館』の効果発動。デッキからカードを一枚ドローします」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:4→1
「っ……」
さっきの『魔道書整理』で、デッキトップは操作されてる……確実に引きたいカードを引き入れることができたはず。
「わたくしは魔法カード『グリモの魔道書』を発動します」
「グリモ?」
確か、グリモワールっていう魔道書の名前だったはず……。
「デッキから魔道書を一枚手札に加えることの出来る魔法カードです。わたくしは『トーラの魔道書』を手札に加えます」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:2→3
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:1→2
「そして通常魔法が発動されたことにより『連弾の魔術師』の効果発動。加藤様に400ポイントのダメージを与えます」
「うくっ……!」
ユーキLP4000→3600
「この瞬間、手札から『ダメージ・メイジ』のモンスター効果を発動するよ! わたしがダメージを受けた時に、このカードを特殊召喚して、受けたダメージを回復するよ!」
『ダメージ・メイジ』DEF1200
ユーキLP3600→4000
「……なるほど。やるものです。では、わたくしは更に『王立魔法図書館』の効果で一枚ドローします」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:3→0
「わたくしはカードを二枚セット。ターンを終了します」
「わたしのターン、ドロー!」
さて、多分シャインさんも、サイレント・ソードマンはレベルアップに時間がかかるって思い込んでるだろうし、度肝を抜いてあげようかな。
「わたしは『ダメージ・メイジ』をリリースして『サイレント・ソードマンLV5』をアドバンス召喚!」
『サイレント・ソードマンLV5』ATK2300
「そして永続魔法『チートコード』を発動!『サイレント・ソードマンLV5』を強制レベルアップ!」
『サイレント・ソードマンLV7』ATK2800
『王立魔法図書館』魔力カウンター:0→1
「っ!?」
「『サイレント・ソードマンLV7』がいることで、フィールド魔法『魔法都市エンディミオン』の効果は無効化されるよ。そして、このカードがわたしのエース!『サイレント・ソードマンLVMAX』!」
『サイレント・ソードマンLVMAX』ATK3800
「そして『サイレント・ソードマンLVMAX』の特殊召喚に成功したとき、フィールド上の魔法カードを全て墓地に送るよ」
『魔法都市エンディミオン』と『チートコード』が墓地に送られる。
「……まさか、一ターンであの手間のかかるレベルカンストを成し遂げるとは思いませんでした」
「残念だったね。『連弾の魔術師』の効果を使わなければ、あと一ターン遅らせることもできたのに」
「……やはり、希望様の見立ては間違ってはいませんでしたね。貴女は危険です」
「それはどうも。じゃあ、行くよ?『サイレント・ソードマンLVMAX』で『連弾の魔術師』を攻撃!『沈黙の剣LVMAX』!」
「っ……!」
シャインLP4000→1800
「ターンエンド。どうかな? 少しは期待に応えられたかな?」
「……大したものです。わたくしのターン、ドロー」
2000を超えるダメージを受けても、ほんの少し眉をひそめる程度。殆ど表情を変えないメイドさんの思考を読むのは難しい。
「……わたくしは永続トラップ『漆黒のパワーストーン』を発動致します。このカードに魔力カウンターを三つ置き、わたくしのターンに一度、フィールド上の魔力カウンターを置くことのできるカードに魔力カウンターを移すことができます。わたくしは『王立魔法図書館』に魔力カウンターを移します」
『漆黒のパワーストーン』魔力カウンター:0→3→2
『王立魔法図書館』魔力カウンター:1→2
「手札から『黒魔力の精製者』を召喚します」
『黒魔力の精製者』ATK1200
「一ターンに一度、攻撃表示のこのカードを守備表示に変更することで、フィールド上のカード一枚に魔力カウンターを乗せることができます。わたくしは『王立魔法図書館』に魔力カウンターを乗せます」
『黒魔力の精製者』DEF1800
『王立魔法図書館』魔力カウンター:2→3
「そして『王立魔法図書館』の効果発動。デッキからカードをドローします」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:3→0
……どうやら、魔法なしでもできるらしい。でも、そう何度もはできないはず。
「わたくしはカードを一枚セット。ターンを終了します」
予想通り、ドローしたカードをそのままセットしてターンエンド。うん。エンディミオン軸の魔力カウンターなら、サイレント・ソードマンで完封できる!
「わたしのターン、ドロー! バトル!」
一気に攻める!
「まずはその厄介な図書館を倒すよ!『サイレント・ソードマンLVMAX』で『王立魔法図書館』を攻撃!『沈黙の剣LVMAX』!」
これで……!」
「トラップ発動」
「!?」
「『D2シールド』。『王立魔法図書館』の守備力を倍にします」
『王立魔法図書館』DEF2000→4000
「なっ!? しまっ……」
「更にトラップカード『クロスカウンター』。守備表示モンスターの守備力が攻撃モンスターの攻撃力を超えていれば、戦闘ダメージを倍にし、攻撃モンスターを破壊します」
「あ……っ」
『っ!?』
わたしとサイレント・ソードマンが揃って目を見開く。
「そんな、まさか……!?」
「わたくしが、魔法頼りしか出来ない女とでも?」
「きゃあああっ!?」
ユーキLP4000→3600
ダメージ自体は大したことない。けど、要のサイレント・ソードマンが倒されてしまった事の方が、わたしにとっては衝撃が大きかった。
「……貴女のデッキはサイレントデッキ。一度サイレント・ソードマンを出されれば、魔法主体のわたくしのデッキは窮地に陥ります。ですが……」
シャインさんの、透明な無表情が、静かな凄みを持ってわたしの背筋を凍らせる。
「そのサイレント・ソードマンを失った今、貴女にわたくしの魔法を止める術がありますか?」
「っ……!」
ゾクリ、と背筋が震えた。わたしのデッキはサイレント……魔法には強い。でもそれは、サイレント・ソードマンあっての話。魔法効果を完封するサイレント・ソードマンがいるからこそ、わたしは魔法対策をサイレント・ソードマン頼りにしていた……!
「わたくしのターン、ドロー」
マズイ……これじゃあ、シャインさんの思惑通り……!
「まずは魔法カード『テラ・フォーミング』を発動。デッキから『魔法都市エンディミオン』を手札に加え、発動」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:0→2
「『黒魔力の精製者』を攻撃表示に変更し、効果発動。守備表示に戻し、『王立魔法図書館』にカウンターを乗せます」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:2→3
「『王立魔法図書館』の効果発動。デッキからカードを一枚ドロー」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:3→0
「手札から魔法カード『魔力掌握』発動。エンディミオンに魔力カウンターを置き、同名カードを手札に」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:0→2
『王立魔法図書館』魔力カウンター:0→1
「永続トラップ『漆黒のパワーストーン』の魔力カウンターをエンディミオンに移し、エンディミオンの効果発動。『王立魔法図書館』の効果を使う際の魔力カウンターを肩代わりし、デッキから一枚ドロー」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:2→3→0
『漆黒のパワーストーン』魔力カウンター:2→1
ドローしたカードを確認し、シャインさんは目を細めた。
「わたくしは今ドローした魔法カード『トゥーンのもくじ』を発動。デッキから『トゥーンのもくじ』を手札に加え、発動。デッキから『トゥーンのもくじ』を手札に加えます」
「同名カードサーチ!?」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:1→3
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:0→2
「『王立魔法図書館』の効果で一枚ドロー」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:3→0
「手札から魔法カード『無欲な壺』を発動。墓地の『トゥーンのもくじ』二枚をデッキに戻し、このカードは除外されます」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:0→1
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:2→3
「更に魔法カード『トゥーンのもくじ』で同名カードを手札に。もう一度『トゥーンのもくじ』を発動。同名カードを手札に。『王立魔法図書館』の効果で一枚ドロー」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:1→3→0
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:3→5
瞬く間に手札が整えられていく。ターン開始時には二枚しかなかった手札が、既に五枚。そして大分デッキ圧縮も進んじゃった。一度魔法が解禁されれば、凄まじい勢いで手札が回っていく。
「わたくしは手札から『召喚僧サモンプリースト』を召喚。効果で守備表示に変更」
『召喚僧サモンプリースト』DEF1600
「『召喚僧サモンプリースト』のモンスター効果。手札の魔法カード一枚を捨てることでデッキからレベル4以下のモンスター一体を特殊召喚します。わたくしは『クルセイダー・オブ・エンディミオン』を特殊召喚」
『クルセイダー・オブ・エンディミオン』ATK1900
「っ!」
思わず身構えるわたしに、シャインさんは軽く肩をすくめて言った。
「ご安心を。召喚僧の効果で特殊召喚されたモンスターは、そのターン攻撃できません」
それは知ってる。だけど、フィールドのカード・アドバンテージが更に開いたことに、焦りが募る。
「それと、これはどうでしょうか? わたくしは永続魔法『波動キャノン』を発動します」
「『波動キャノン』!?」
マズイ。あれは一ターンごとに1000ポイント分の攻撃力が溜まって、墓地に送ると同時にその分ダメージを与えるエンドカード!
『王立魔法図書館』魔力カウンター:0→1
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:5→6
「わたくしはカードを一枚セットし、ターンエンドです」
「わたしのターン、ドロー!」
わたしは一度大きく深呼吸をして、心を落ち着かせる。サイレント・ソードマンが破壊されたのは、わたしの所為だ。能力を過信して、考えることをやめた、わたしのミス。
「……力が付いてきたからって、驕っちゃったね」
わたしみたいな凡人が、思考を止めて良いはずがないのに。
「…………」
考えよう。もっと、もっと沢山。知識を蓄えて、その知識を適切な形で使うこと。そのために、常に頭を回転させて、思考を止めないこと。それこそが、特別なものなんて何もない、わたしに許された唯一の武器なんだから。
「わたしは『サイレント・マジシャンLV4』を攻撃表示で召喚!」
『サイレント・マジシャンLV4』ATK1000
これは賭け。勝ち目は薄くて、でも勝たなきゃいけない賭け。
「更に魔法カード『壺の中の魔術書』を発動! お互いにデッキからカードを三枚ドローするよ~!」
「では、わたくしもドローさせていただきます」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:1→2
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:6→7
これで、わたしの手札は五枚。普通に考えれば十分な手札だけど、対するシャインさんの手札も四枚。枚数の上では殆ど互角。けど、シャインさんのフィールドはモンスター四体にフィールド魔法、永続罠、謎の伏せカード。わたしのフィールドはサイレント・マジシャン一体。大きく差がある。でも、シャインさんにドローさせたのは、決して無意味じゃない。
「シャインさんがドローしたことにより、サイレント・マジシャンに魔力カウンターが乗るよ~!」
『サイレント・マジシャンLV4』ATK1000→1500
そう。シャインさんがエンディミオン軸の魔力カウンターなら、わたしはサイレント・マジシャン。このカードでなんとかこの戦況を打開するよ!
「わたしはカードを三枚セット。ターンエンドだよ」
「では、わたくしのターン、ドロー致します」
「この瞬間、サイレント・マジシャンに魔力カウンターが一つ乗るよ~」
『サイレント・マジシャンLV4』ATK1500→2000
とりあえず、これで『クルセイダー・オブ・エンディミオン』の攻撃力は超えたけど……効果を考えれば、まだ足りないね。
「永続罠『漆黒のパワーストーン』に乗った最後の魔力カウンターを『王立魔法図書館』に移し、このカードは破壊されます」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:2→3
「次に『クルセイダー・オブ・エンディミオン』をデュアル召喚し、効果を発動。魔力カウンターを一つ、『魔法都市エンディミオン』に置くことで攻撃力を600ポイントアップさせます」
『クルセイダー・オブ・エンディミオン』ATK1900→2500
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:7→8
けど、これで『王立魔法図書館』の効果を使えば、攻撃力は互角。これでシャインさんは迂闊に『王立魔法図書館』のドロー効果を使えなくなったはず。
「続いて『黒魔力の精製者』を攻撃表示に変更。バトルを行います」
『黒魔力の精製者』ATK1200
「『クルセイダー・オブ・エンディミオン』で『サイレント・マジシャンLV4』を攻撃します」
「させないよ。速攻魔法『チュートリアルバトル』!『クルセイダー・オブ・エンディミオン』の攻撃力をゼロにする!」
「させません。わたくしは手札から速攻魔法『トーラの魔道書』を発動致します。魔法使い族一体に、魔法か罠に対する耐性を与えます。わたくしは魔法を選択」
「こっちこそ、させないよ! カウンタートラップ『魔宮の賄賂』! 一枚ドローさせる代わりに、魔法・罠の発動と効果を無効にするよ!」
「!」
『クルセイダー・オブ・エンディミオン』ATK2500→0
『サイレント・マジシャンLV4』ATK2000→2500
「……なるほど。そういうことですか」
速度がガクッと下がった『クルセイダー・オブ・エンディミオン』に、サイレント・マジシャンが綺麗にカウンター攻撃を合わせて撃破する。うん。ここまでは予定通り!
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:8→9
「次に『黒魔力の精製者』を守備表示に変更し、エンディミオンに魔力カウンターを乗せます」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:9→10
「更に、手札の『魔法族の里』を捨てることで『召喚僧サモンプリースト』の効果を発動。デッキから『魔導騎士ディフェンダー』を守備表示で特殊召喚し、わたくしはターンを終了します」
『魔導騎士ディフェンダー』DEF2000
流石に、手札が多いと選択肢も多いね。
「わたしのターン、ドロー!」
でも、負けるわけにはいかない。幸い、サイレント・マジシャンの攻撃力は、十分に高くなった!
「わたしはトラップカード『奇跡の軌跡』を発動! サイレント・マジシャンの攻撃力を1000ポイントアップさせて、シャインさんはカードを一枚ドローできるよ」
「……これは。ドロー致します」
『サイレント・マジシャンLV4』ATK2500→4000
あと……一歩!
「速攻魔法『手札断殺』! お互いに手札を二枚墓地に送って、デッキからカードを二枚ドロー!」
これで!
『サイレント・マジシャンLV4』ATK4000→4500
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:10→11
「超えましたか……」
「バトル!『サイレント・マジシャンLV4』で『王立魔法図書館』を攻撃!『サイレント・バーニング』!」
「『魔導騎士ディフェンダー』のモンスター効果です。フィールドの魔力カウンターをひとつ取り除くことで、魔法使い族の破壊を無効にします」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:11→10
「まだ、まだだよ!『奇跡の軌跡』のもう一つの効果! 選択されたモンスターは、二回攻撃できる!『サイレント・バーニング・デュオ』!」
「っ……!」
ようやく、ここまで堅守を誇った『王立魔法図書館』を破壊することができた。これで、なんとかドローソースは封じたと思いたいけど……まだ、油断はできないよね。
「『王立魔法図書館』が破壊されたことにより、乗っていた魔力カウンターは全て『魔法都市エンディミオン』に乗せられます」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:10→13
「わたしはカードを二枚セット。ターンエンドだよ」
これで、もうわたしには手札がない。対して、シャインさんは堂々の五枚。まあ、わたしがドローさせすぎちゃったんだけど。
「わたくしのターン、ドローします」
要だと思われる『王立魔法図書館』は倒した。でも、一体倒したからって安心できるほど、わたしは強くない。なんといっても、『王立魔法図書館』は下級モンスター。蘇生するなりもう一体をリクルートしてくるなり、いくらでも場に出す方法はあるんだから。
「わたくしは『魔法都市エンディミオン』のカウンターを6つ取り除き、墓地から『神聖魔導王エンディミオン』を特殊召喚致します」
『神聖魔導王エンディミオン』ATK2700
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:13→7
「この効果で特殊召喚に成功したとき、エンディミオンは墓地から魔法カードを一枚手札に加えることができます。わたくしは『死者蘇生』を手札に」
「『死者蘇生』!?」
まさか、さっきの『手札断殺』で、エンディミオンと一緒に墓地に送っていたの!?
「そして『死者蘇生』の効果により『王立魔法図書館』を守備表示で特殊召喚」
『王立魔法図書館』DEF2000
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:7→8
「っ……」
案の定、せっかく倒した『王立魔法図書館』が蘇生されてしまった。
「手札から魔法カード『グリモの魔道書』を発動。デッキから『セフェルの魔道書』を手札に加えます」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:8→9
『王立魔法図書館』魔力カウンター:0→1
また、新しい魔道書……?
「そして、わたくしのフィールドに魔法使い族がいる場合、手札の魔道書を公開することで、『セフェルの魔道書』は墓地の魔導書をコピーすることができます。わたくしは手札の『魔導書士バテル』をオープンすることで、墓地の『グリモの魔道書』の効果をコピーし、デッキから『ゲーテの魔導書』を手札に加えます」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:9→10
『王立魔法図書館』魔力カウンター:1→2
「そして『黒魔力の精製者』を攻撃表示に変更し、効果により守備表示に戻すことで『王立魔法図書館』にカウンターを溜め、『王立魔法図書館』の効果でドロー」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:2→3→0
「更に『魔法都市エンディミオン』の効果で、『王立魔法図書館』のコストを肩代わりし、ドロー」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:10→7
……ここ、だ!
「トラップ発動!『逆転の明札』! ドローフェイズ以外で、相手が手札にカードを加えたとき、相手の手札と同じ枚数になるようにデッキからカードをドローするよ! シャインさんの手札は八枚! よってデッキから八枚ドロー!」
「っ……!」
ここでようやく、シャインさんの表情が変わった。でも、まだだよ。その表情、もう一度凍りつかせてあげるから!
「更にトラップカード『大暴落』を発動! 相手の手札が八枚以上のとき、相手は手札を全てデッキに戻してデッキからカードを二枚ドローするよ!」
「っ……な」
ここに来てついに、シャインさんが愕然とした表情で絶句した。
「手札枚数が、逆転した……!?」
わたしの手札が八枚。シャインさんの手札が二枚。ターン開始時にはわたしの手札がゼロでシャインさんの手札が六枚だったのだから、驚愕も当然かもしれない。
「まさか、わたくしに態々ドローをさせていたのは……」
「賭けだったけど、ね。シャインさんのデッキ、あんまり直接的な破壊カード入ってないでしょ?」
一応『神聖魔導王エンディミオン』に破壊効果があるのは知ってるけど。破壊そのものを目的としたカードは少ない。
「…………」
シャインさんは無言。もちろん、態々答えてくれるとは思ってない。でも、わたしは確信を持っていた。
「だから思い切れた。バーンカードも、アテナちゃんほど致命的なものは多くなさそうだし、多分放っておいてもシャインさんのデッキはアドバンテージを稼ぐことに注力してるから、手札は増やされちゃったと思うし」
シャインさんは無表情で、感情や思考が読み取りにくくて苦労したけど、やっとここまでたどり着いた。
「攻略するよ。シャインさんを。考え続けることでね」
「……本当に、大したものです」
そう呟くシャインさんの声には、珍しく感嘆の色が現れていた。
「では、これも耐えて見せるのでしょうか? わたくしは手札の『マジックブラスト』を墓地に送り、『神聖魔導王エンディミオン』の効果を発動。『サイレント・マジシャンLV4』を破壊します」
「わたしは墓地の『スキル・プリズナー』の効果を発動! このカードを墓地から除外することで、サイレント・マジシャンを対象としたモンスター効果は無効になるよ!」
「っ……墓地発動。『手札断殺』も布石でしたか」
「まあね~。あれで伏線張ってたのは、シャインさんだけじゃないってことだよ~」
「……致し方ありません。わたくしは最後の手札、装備魔法『ワンダー・ワンド』をエンディミオンに装備します」
『神聖魔導王エンディミオン』ATK2700→3200
「そして『ワンダー・ワンド』の効果を発動。このカードと、装備モンスターを墓地へ送ることで、わたくしはデッキからカードを二枚ドローします」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:7→8
『王立魔法図書館』魔力カウンター:0→1
「カードを二枚セットし、ターンエンドです」
「わたしのターン、ドロー!」
ここで決めてしまいたい。後にも先にも、ここまで有利になれるタイミングは他にないだろうから。でも、だからといって焦れば、その焦りを絡め取られる。有利になったからって思考をやめちゃいけない。
「わたしはスタンバイフェイズ時に『サイレント・マジシャンLV4』をレベルアップ。デッキから『サイレント・マジシャンLV8』を特殊召喚!」
『サイレント・マジシャンLV8』ATK3500
「更に、正規の手順で特殊召喚された『サイレント・マジシャンLV8』をリリースすることで、手札から『サイレント・マジシャンLVMAX』を特殊召喚!」
『サイレント・マジシャンLVMAX』ATK4500
「攻撃力4500ですか。これが、加藤様のもうひとつの切り札……」
「負けないよ。だって、セツくんとエンヴィーが待ってるんだから」
そう。わたしはもう、無力な一般生徒じゃない。セツくんとエンヴィーを助けて、世界も救う。そのために、ここで負けてなんてあげられないんだ。
「わたしは手札から『拡散する波動』を発動! ライフを1000ポイント支払って、このターン、サイレント・マジシャンはすべてのモンスターに攻撃できるよ!」
ユーキLP3400→2400
これで、一気にカード・アドバンテージを取り戻す!
「焦りましたね」
「っ!?」
「カウンター罠『対抗魔術』。フィールドの魔力カウンターを二つ取り除くことで、魔法カードの発動と効果を無効にし、破壊します」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:8→6
「……まだ! 手札から速攻魔法『トラップ・ブースター』を発動するよ! 手札を一枚捨てて、このターン一度だけ、わたしは手札からトラップカードを発動できるよ!」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:6→7
『王立魔法図書館』魔力カウンター:1→2
「バトル!『サイレント・マジシャンLVMAX』で『魔導騎士ディフェンダー』を攻撃!『サイレント・バーニング・マキシマム』!」
「『魔導騎士ディフェンダー』のモンスター効果を発動します」
「させないよ! わたしは墓地の『ブレイクスルー・スキル』を除外して効果発動! 相手モンスター一体の効果を、このターン終了時まで無効にするよ!」
「っ!? まさか、そんなカードまで『手札断殺』で……」
魔導騎士が構えようとした大盾を、サイレント・マジシャンの白い炎が
「そして『トラップ・ブースター』の効果で手札からトラップカード『未来王の予言』を発動! わたしの魔法使い族モンスターが相手モンスターを戦闘によって破壊したバトルステップ終了時に発動して、このターン、サイレント・マジシャンはもう一度攻撃ができるよ!」
とにかく、あの布陣を突破しなきゃいけない。そのためにも……!
「わたしはサイレント・マジシャンで『召喚僧サモンプリースト』を攻撃するよ!」
「っ……そうきますか」
「『王立魔法図書館』を破壊しても、また出されちゃうからね。なら、そっちを破壊しておいた方がいいかなって」
「……正しい判断です」
「わたしはカードを二枚セット。ターンエンドだよ~」
でも、このターンで決めることができなかった。元々、相手に攻撃表示モンスターがいなかった時点で無理だったけど、ホントは『拡散する波動』で全部倒しておきたかった。
「わたくしのターン。ドロー」
シャインさんの手札は今ドローした一枚だけ。普通に考えれば、その一枚で打開は難しいはず。でも……。
「わたくしは永続魔法『波動キャノン』を墓地に送って効果を発動致します」
「っ!」
やっぱり、その効果を使ってきた!
「経過したスタンバイフェイズは3ターン。よって3000ポイントのダメージを受けて頂きます」
これを受ければ、わたしの負け。でも、こうなることを想定してなかったわけじゃない!
「リバースカードオープン!『ダメージ・ダイエット』! このターン、わたしが受ける全てのダメージは半分になるよ!……っ!」
ユーキLP2400→900
「っ……本当に、凄まじい対応能力です」
一つ一つ、確かに積み重ねていく。わたしみたいな凡人が、無駄な手を打てるほど、この戦いは甘くないから。
「……そこまでのことが出来るデュエリストを、誰であっても凡人とは呼べないでしょう。だからこそ、わたくしも最後の手を使わせて頂きます」
「っ……!」
「速攻魔法『魔導書の神判』を発動致します」
「神判……!?」
不吉な名前に、思わず瞠目する。
「このカードを使ったターンのエンドフェイズ、お互いに魔法を使った数だけ、デッキの魔導書を手札に加え、その数以下の魔法使い族を特殊召喚することができます。
「なっ!?」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:7→8
『王立魔法図書館』魔力カウンター:2→3
「わたくしは『王立魔法図書館』の効果でカードを一枚ドロー致します。同じく、エンディミオンで肩代わりして一枚ドロー」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:3→0
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:8→5
「手札が……!」
どんどん増えていく。
「手札から魔法カード『グリモの魔導書』を発動。デッキから『セフェルの魔導書』を手札に加え、手札の『魔導書庫ソレイン』をオープンし、『セフェルの魔導書』で『グリモの魔導書』の効果をコピー致します。デッキから『ゲーテの魔導書』を手札に」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:0→2
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:5→7
「魔法カード『魔導書庫ソレイン』を発動。墓地の魔導書が五枚以上存在する場合、デッキの上から二枚を確認し、魔導書を全て手札に加えます」
めくられたのは『魔導書庫クレッセン』と『魔道書廊エトワール』
「どちらも手札に加え、『王立魔法図書館』の効果で一枚ドロー」
『王立魔法図書館』魔力カウンター:2→3→0
「…………」
信じられない。たった一枚しかなかったハズの手札が、もう五枚。有り得ない程のアドバンテージ能力。
「わたくしは、尽きることのない魔力の水瓶。例えどれだけ手札を減らしたところで、無駄なことです。わたくしの手札は、湯水のごとく湧き出でる。さあ、お見せしましょう。我が力を」
そう言ってシャインさんが見せたのは、『節制』のタロット。
「わたくしは『魔導召喚士テンペル』を召喚致します」
『魔導召喚士テンペル』ATK1000
「魔導召喚士……」
テンペルは、確か節制の意味。それに、召喚士という名前を考えれば……嫌な予感しかしないよ~!
「テンペルは、魔導書を使ったターン、このカードをリリースすることで、デッキから光か闇属性の、レベル5以上の魔法使い族を特殊召喚することができます。わたくしはデッキから『魔導天士トールモンド』を特殊召喚致します」
『魔導天士トールモンド』ATK2900
「魔導天士……トールモンド?」
トールモンドって、確か……。
「トールモンドは……世界」
「!?」
「我が主、希望様を象徴するカード。このカードにて、加藤様に引導をお渡し致します」
な、なにが……!?
「『魔導天士トールモンド』が、魔法使い族、または魔導書の効果により特殊召喚に成功した場合、墓地の魔導書二枚を手札に加えることができます。わたくしは『グリモの魔導書』と『セフェルの魔導書』を手札に」
シャインさんの手札がまた増えた。でも、それだけとは思えない。『世界』の名を関するモンスターの効果が、ただのサルベージなわけがない。
「そして、この効果でカードを手札に加えたとき、手札の魔導書を四種類、相手に見せることで、このカード以外の全てのカードを破壊致します。わたくしは手札の『魔導書庫クレッセン』『グリモの魔導書』『セフェルの魔導書』『ゲーテの魔導書』の四枚をオープンし、効果を発動。『ザ・ワールド・デストラクション』」
「…………え?」
崩れていく。全てが。わたしのサイレント・マジシャンが。
「尚、『魔法都市エンディミオン』は魔力カウンターを一つ、取り除くことで破壊を免れます」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:7→6
「っっ! わ、わたしはその効果にチェーンして速攻魔法『収縮』を発動!『魔導天士トールモンド』の攻撃力を半分にするよ!」
『魔導天士トールモンド』ATK2900→1450
「流石です。これでも耐えますか」
「っ……」
でも、頼みのサイレント・マジシャンまでもが破壊されちゃった。このターンは凌げる。でも……!
「では、バトル。『魔導天士トールモンド』でダイレクトアタック。『ジェネシス・ゼロ』」
「く、ぅああああっ!」
ユーキLP900→175
「カードを三枚セット。そしてエンドフェイズ時、わたくしはデッキから三枚の魔導書、『ヒュグロの魔導書』『アルマの魔導書』『ネクロの魔導書』を手札に加えます。残念ながら、トールモンドの特殊召喚を行ったターン、わたくしは他の特殊召喚を行えませんので、ターンを終了します」
「っ……わたしのターン、ドロー!」
まさか、まさか一ターンで一枚の手札が溢れかえる程になるなんて、予想もしてなかった。やっぱり、知らないカードっていうのは厄介だね。でも。
「わたしは負けない! わたしは手札から魔法カード『大寒波』を発動! このターン、お互いに魔法・罠を使えないよ!」
『魔法都市エンディミオン』魔力カウンター:6→7
「力勝負、というわけですか。しかし、既に頼みの綱であるカンストモンスターは尽きました。ミスティック・ソードマンも、このターンで出すことは不可能でしょう」
「わたしの切り札は、カンストモンスターだけじゃない!」
そう。今なら……今なら、このカードでも操れるはず!
「わたしは、墓地の『ダメージ・メイジ』と『サイレント・ソードマンLVMAX』をゲームから除外し……」
「っ!? この召喚方法は……!」
もう一度だけ、力を貸してね。サイレント・ソードマン。
『…………』
「黄昏の闇切り裂いて、暁の光へ変える剣……! 闇の導く光の先へ、わたしを連れて行って……!『カオス・ソルジャー -開闢の使者-』!
『カオス・ソルジャー -開闢の使者-』ATK3000
デュエルモンスターズをやる人なら、誰でも知ってる。武藤遊戯の伝説。そして、最強の剣士カオス・ソルジャー。わたしが使うなんて、恐れ多いカードかもしれない。でも、今のわたしなら、使いこなして見せる。
「まさか……そのカードは!」
「今なら……今なら使える! わたしは、もう無力で何もできない女の子じゃない! エンヴィーのため、セツくんのため、必ず勝って、二人を助けるの! バトル!」
光と闇を纏ったカオス・ソルジャーが、その剣を高々と掲げ上げる。
「『カオス・ソルジャー -開闢の使者-』で『魔導天士トールモンド』を攻撃……!『開闢双破斬』!」
「くっ……ぁ」
シャインLP1800→1700
圧倒的な存在感を放っていたトールモンドが、一太刀で両断され、虚空に散った。そして、カオス・ソルジャーの真骨頂は正にここから。
「開闢の使者の効果! 相手モンスターを戦闘によって破壊したとき、もう一度だけ続けて攻撃出来る……!『時空突刃・開闢双破斬』!」
「なるほど……これが、この力が……希望様の渇望していた……」
シャインさんが、開闢の使者の剣が迫る中、小さく呟く。
「可能、性……っ」
シャインLP1700→0
「……参りました」
デュエル終了時こそ、少しだけ気絶していたシャインさんだけど、すぐに復帰してそれからは何事もなかったかのように涼しい顔をしていた。
「だ、大丈夫なの? 一応、闇のデュエルだったわけだし……」
「問題ありません。この程度なら少なからず経験しておりますので」
その言葉通り、シャインさんは特に痛みを堪えるような仕草も見せず、平然としている。
「これを」
そう言ってシャインさんが差し出してきたのは、『節制』のカード。
「勝者の権利です。どうか、お収めください」
「あ、うん……」
『節制』……献身を表すタロット。メイドのシャインさんにはピッタリなカードかも。
「わたくしは、加藤様にも良くお似合いだと思いますよ」
「え?」
「『節制』は中庸。そして節度や調和を表すものですから」
「……そっか」
そう言われると、こうしてわたしがこのカードを手にしたのも……?
「もしかして」
はっとしてシャインさんを見る。シャインさんは、ただ無言で微笑むだけだったけど、それで十分だった。
「態々……態々わたしにシャインさんをぶつける……?」
おかしい。あの人の……真中希望さんの行動は、根本的におかしい。いくつ? いくつある? どう見ても理詰めで動くあの人が、理に合わない行動をとったのは?
「まさか……」
伝えよう。セツくんに。わたしの気づいたことを。でも、それは……。
「わたくしは……」
「?」
「わたくしは、それでも……例え命に背いたとしても、生きていて欲しい。そう、願うのみです」
「……そうだね」
きっと、誰しもそう思うんだ。
・『サイレント・マジシャンLVMax』 星12 光属性 魔法使い族 攻/守4500/2000
効果
このカードは通常召喚出来ない。
(1)フィールド上に存在する『サイレント・マジシャンLV4』の効果で特殊召喚された『サイレント・マジシャンLV8』をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
このカードは相手の魔法・罠カードの効果を受けない。
単純明快。高い攻撃力とモンスター以外への耐性効果です。まあ正規召喚の難しいサイレント・マジシャンで出すほどかと言われると微妙かもしれませんね。
シャインとユーキちゃんの最後の言葉はまだ何言っているのかよくわからないかもしれません。徐々に、希望がなにを求めているのかわかってくるはずです。
しっかし長いデュエルでした。前回の剣士あたりは、実は会話で文字数稼ぎしたんですが、今回は会話が全然入れられなかったです。長い……。というか最後に一言。図書館いい加減にろ。
それでは、悠でした!