アルカナ~切り札の騎士~   作:西本 悠

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 第一期終了後のバレンタイン番外編から続く、ホワイトデーのお話です。


番外2「もはや神スキル」

アルカナ~切り札の騎士~

番外2「もはや神スキル」

 

 

 

 

 

 3月14日。

 言わずと知れたホワイトデー。

 この日財布が軽くなればなるほど世間では勝ち組と呼ばれ、嫉妬と羨望の眼差しで見られることになるらしい。

 俺はと言えばこの日は毎年さだめにせがまれ(脅され)て手作り菓子、主に飴の類を渡して終了、というのがパターンだった訳だが。

「今年は、そういうわけにもいかんよなぁ……」

 アレが順当なバレンタインの贈り物であったかはさておき、アテナからも一応は受け取ったことになる(微妙に納得がいかないが)。ユーキちゃんからは普通に受け取っているし、状況が状況だけに貰っちゃいないが世話になっている礼としてさだめや希冴姫、ルイン辺りにも渡してやるのが筋ってもんだろう。

「……そういえば、さだめから貰わなかったのは初めてだな」

 毎年何かしら混ざってはいたものの、さだめからは毎年貰っていた。そもそもクリスマスや元旦を一緒に過ごさなかったのも実は初めてだ。こう考えてみると、俺も大分さだめに依存していたのだろうかという気になってくる。

「ずーっとずーっと一緒にいたんだもんな……」

 っと、いかんいかん。ついしんみりとしてしまった。俺は首を振って雑念を追い出し、作業を再開した。

 

 

 

 

 

 

 一方ガールズサイド。

「セツ、覚えていてくれているでしょうか……」

「アテナさぁ、バレンタインのことは知ってるけど、あれでお返し貰おうってのは虫が良すぎるんじゃないかな」

「う……」

「……まあ、お兄ちゃんなら大丈夫でしょ。何にも渡してないさだめの分すら用意してそうなくらいだし」

 流石に兄妹。セツの行動は完全に読まれていた。

「っていうか、お兄ちゃんに限ってホワイトデーを忘れることはないよ。さだめがしっかり毎年刻みつけておいたし」

 訂正。セツの行動は完全に掌握されていた。

「お兄ちゃんの飴細工はすごいよー。女としてのプライドがどうとか、そんなこと言ってられないくらいには」

「……ジャックに対しても思いましたけど、セツ様にできないことはないのですか?」

「お兄ちゃんなんだかんだで天才肌だから。本人は器用貧乏なだけって言ってるけど」

 少なくとも無駄スキルに関しては天才だろう。勉強や運動もやって出来ないことは基本的にない。

「あ、でもお兄ちゃん泳げないよ」

「そうなんですか?」

「なんか『人類は地上で生活することに慣れ、水かきやエラも捨てて特化してしまっているのだから態々ホームからアウェーに移る必要はない』とかなんとか言いワケしてたけど」

「カナヅチなんだね~」

「ちょっと意外ですわね」

「おかげで水着イベントが起こせなくって……」

「……それは逆に僥倖」

「どういう意味かな? ルイン」

「洗濯板」

 ルインはオブラートという言葉を知らなかった。

「じ、自分が余裕だからって……」

「幼児体型」

「がふっ!?」

「寸胴」

「……」

「前と後ろでリバーシブル」

「も、もうやめてください! さだめさんのライフはとっくにゼロです!」

 しかも容赦なかった!

「は、話を戻しましょう。とにかく、セツはきっと用意してくれていると。なら後は一体どういうシチュエーションで渡されるんでしょうか?」

「……アテナちゃんみたいな方法じゃなければなんでもいいかなー?」

「あうっ」

「バレンタインにロウソクプレゼントは論外」

「うぅ……」

「そもそも何をトチ狂ったらロシアンルーレットなバレンタイン……」

「る、ルインさん? このままだと私たち全員再起不能になっちゃうよ~」

「……恐らくですが、それが狙いなんじゃありません?」

 事実、すでにさだめとアテナは二人仲よく撃沈している。

「うぅ……き、きっとお兄ちゃんのことだから全員まとめて、で確定だよ」

 なんとか復活してきたさだめがそう分析する。

「確かに、セツくんは周りに角が立たないようにするよね~きっと」

「参考までに、セツ様はこれまでどんな形でお返しをしていたんですの?」

 これは唯一経験者のさだめに聞くしかない。

「別に、普通だよ?」

「……そうでしょうか? セツとさだめさんの普通は信用ならない気がします」

「同感」

「盆栽渡されたと思ったら飴細工だったり」

『突飛!』

「どこも普通じゃないですよ! 今のシチュエーションのどこに普通が入り込む余地がありましたか!」

「シャンパンタワーのグラスが飴細工だったり」

「だからその言葉のどこに『普通』と言う言葉を使うつもりですの!?」

「え? ホワイトデーと言えばシャンパンタワーでしょ?」

「貴方達兄妹は常識を一から学び直すべき。早急に」

「もしかして、飴でステンドグラスも非常識?」

「……それを本気で常識だと思ってるの……?」

「とりあえず、セツが路頭に迷うことはないというのがよくわかりました」

 無駄スキルだけで一財産築けるだろう。もはや無駄とつけるのもおこがましいほどの才能だが。

「お兄ちゃん昔からヘンなところに凝る癖あったからねー。今年はどんな細工を見せてくれるか……」

「……なんかもう、シチュエーション云々よりもセツの技巧の方が楽しみになってきました」

 ギスギスするよりは圧倒的にいいだろう。

「前に百八の無駄スキルとか言ってましたけど、ホントのところどれくらいあるんですか?」

「うーん……そこら辺はさだめにもよくわかんないんだよね。でも、ホントに百八くらいあっても不思議じゃないよ」

「さだめちゃんでもセツ君の知らないことあるんだねー」

「いや、お兄ちゃんの無駄スキルが節操無さ過ぎて把握しきれないんだよ」

 それは確かに。いつの間にか増えたりもするのでなおさらだろうか。

 結局、ホワイトデーのことについて話していたはずがセツの無駄スキル談議に没頭してしまうアテナたちなのだった。

 

 

 

 

 

 そしてホワイトデー当日。

 数日前からセツとの接触やレッド寮に近づくことを禁じられていたアテナたち(希冴姫やルインも追い出されてアテナたちの所に泊まった)は気が気でなく、朝からそわそわするのを抑えられなかった。

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

 ピッピー。

「着ました!」

「レッツゴー!」

「待ちなさい」

 セツからのメールを読むこともせず女子寮から飛び出そうとするアテナたちを制止する影。

「まったく……セツからきっとこうなるからって聞いていたけど、本当に向こう見ずね貴女たち」

「明日香さん!」

「どうしてここに?」

「……ここ、女子寮なんだからいるのは当り前でしょう。私は伝令みたいなものよ。セツから貴女たちがメールも読まずに飛び出そうとするかもしれないからって」

 本当にその通りになるんだから。と若干呆れ顔で溜息を吐く明日香。

「メール?」

 そういえば、セツからのメールというだけで中も見ずに飛び出してしまった。

 代表してアテナがそのメールを読みあげてみる。

『おはよう。今日はホワイトデーだが、ちょっとした余興ついでにパーティのようなものを開いてみることにした。よって来訪の際は正装で来ること』

「……正装」

「そ、そんなの持ってないよ~」

「……パーティドレスですか。困りましたわね。ドレスの類は精霊界に置きっぱなしですわ」

「私も。どうしよう」

「……心配のベクトルが私たちと違います」

 仮にも女神と姫なだけはある。

「あー……多分、お兄ちゃんのことだから……」

「……ええ。そのドレスとかも、今から十代が持ってくるわ」

「……ホワイトデーのお返しのレベルを遥か超越してます……」

 パーティドレスプレゼントの時点でホワイトデーのお返しというレベルではない。その上パーティセッティング。

「……お兄ちゃんって、手段と目的を入れ替えるのが得意技だから……」

「ところで、パーティドレスを前座的に渡しておいて、メインは飴細工、なんだよね~?」

「……一体どれだけの物を……セツ様」

 興味を通り越して恐怖を感じる。

「お~い! 持ってきたぞー!」

 十代がドレスの入っているらしいスーツケースを押してやってきていた。

 それぞれその衣装を渡され、部屋で着替えてからレッド寮に向かうことに。

「ほい、明日香も」

「……っえ!? 私も!?」

「伝令と足止めのお礼、だってさ。吹雪さんからのたっての頼みでもあるらしいけど」

「ああ、兄さんの……」

 ということは吹雪も関わっているのか、と少し頭の痛い想いを感じながらも、明日香もしぶしぶ着替えに戻っていった。

 

 

 

 

 

 数十分後、女子寮の前には合わせて六輪の華が咲いていた。

「……これ、とても手造りとは……」

 そう言って一番着つけに苦労したアテナは薄い蒼を基本色としたお姫様のようなドレス。まるでアニメに出てきそうなくらいの出来栄えに、アテナはもう何度目になるかもわからない驚きをあらわにする。

「露出が少な~い。さだめもルインみたいのが良かった……」

 そう文句を言いつつも満更でもないさだめはショッキングピンクの若干子供っぽいもの。それでもところどころに嫌みのない程度に付けられたフリルが可愛らしい。

「洗濯板には無理。というかこれイブニングドレスじゃ……」

 ルインもその言葉通り胸と背中が大きく空いた紫のイブニングドレス風。その抜群のスタイルを強調しつつも下品ではない絶妙のバランスはとてもじゃないが素人技ではない。

「……今度からは、このドレスでパーティに参加することにしますわ」

 そう言って満足そうに裾をつまんで見せる希冴姫のドレスは、アテナと同じくお姫様調だが、こちらはより大人っぽい落ち着いた赤。何処かクィーンズ・ナイトの鎧姿を彷彿とさせながらも女らしいものだ。

「こ、これはちょっと恥ずかしいくらいかも……」

 頬を染めるユーキのドレスは淡い碧のスレンダーなもの。ななめにフリルがいくつも付いている辺りがセクシーだ。

「これ、兄さんの注文ね……まったく」

 明日香のドレスは赤い正統派のパーティドレス。明日香もなんだかんだと言いつつ嬉しそうだ。

「……なんでセツ、アカデミアに来たんでしょう」

「素直にデザイナーにでもなってれば良かったんじゃ……」

 今からでもその道に進めば大成功することだろう。贔屓目なしで。

「ともかく、これで準備は整いましたわ」

「行く」

 ドレスを着なれているらしい希冴姫とルインはそれほど大きな動揺はないらしい。

 そんな少女たちの前に、燕尾服の青年が現れる。

「どうやら、準備は整ったようですね。主様がお待ちです」

「ジャック!」

 そう、最近すっかりご無沙汰の(笑)ジャックだった。いつもの鎧を脱ぎ、燕尾服を纏った彼は元々の素質も相まってまったく違和感なく執事に見えた。

「私は今回皆さんの御案内役を仰せつかっております。それでは、こちらに」

 そういって一礼し、レッド寮の方へと歩いて行く。

「……今さらですけど、開催場所はレッド寮で本当に良かったんでしょうか? ブルーや女子寮の方がこの格好は……」

「まあさすがのお兄ちゃんでも勝手に他の寮を使うわけにはいかなかったんじゃない?」

「いえ、正確には規模的にレッド寮の大きさでないと飾り付けることができなかったためになります」

 ジャックの補足説明になるほどと納得する一同。どっちにしても尋常ではない。

「ジャックさんも手伝ったんですか?」

「いえ……流石にあれほどの技巧は私にはありませんので、基本素材の飴を溶かす作業だけ、お手伝いさせていただきました」

「? ジャック殿もお菓子作りはできた気がするのですけど?」

 そんな希冴姫の疑問に、ジャックは苦笑した。

「いえ、あれはもうコック(料理)ではなくアート(芸術)ですので……」

 一体何をした。

「まあ、詳細は見てのお楽しみということで」

 そんな会話をしていると、件のレッド寮が見えてくる。

 外見的には、さほどいつもと変わりはない。多少綺麗に掃除されてはいるらしいが。

「まあ、外見をどう取り繕ったところでボロはボロだからなー。その分内装に力入れてたよあいつは」

「あら、十代」

 十代もちょっとした正装をしていたが……。

「あんまり、似合ってないわね……」

「だよなー。オレも動きにくくてあんま好きじゃないぜ」

 活動的で子供っぽい十代に正装はまだ早かったのだろう。コスプレデュエルの時以上にコスプレ染みて見えた。

「けど、明日香たちは似合ってるな! 流石だぜ!」

「あ、ありがとう」

「それで、セツはどこに?」

 屈託なく褒められると流石に恥ずかしい。気を取り直すようにアテナが問いかけた。

「おう、食堂だ。何日も前から殆ど寝ないで作業してたんだぜあいつ」

 それは逆に心配になってくる。手段と目的が逆になるといってもそれで体を壊してほしくはない。

「それでは、参りましょう。いらっしゃいませ、お嬢様方」

 実に堂に入ったジャックのお辞儀と共に食堂の扉が開かれる。そこでアテナたちが見たのは……。

「べ、別世界……」

「わたくしたちの城が……」

 まず目に入るのは、きらきらと輝く琥珀色のシャンデリア。それに『光神機―轟龍』を象った像。

他にも飴細工で作られたと思しき希冴姫たちの城の模型。さだめの言っていた飴細工のシャンパンタワー。エトセトラエトセトラ……そんなとてもじゃないが元があの食堂とは思えない幻想的な光景に、一同は声を失った。

「……ようこそ。エレクトラム宮殿へ。お嬢様方」

 そう言って現れたのはやはり正装した吹雪。こういうことに慣れているのか、とても自然な様子で一礼してきた。

「兄さん!」

「やあ明日香。相変わらず、セツ君の技巧には驚かされるね。プロだってここまでできる人はそういないよ」

「それよりも、エレクトラム宮殿って?」

「エレクトラムとは琥珀金のこと。その名の通り琥珀色に輝く、古くから魔除けとして用いられてきた貴金属だ」

 そう言って姿を現したのは……。

「セツ!」

 中世ヨーロッパの貴族風の衣装に身を包み、腰にはやはり飴細工らしいスウェプトヒルト(レイピアの柄)を覗かせたセツが背筋を伸ばし、凛とした立ち姿を見せていた。

「セツ様……よくお似合いでございますわ」

「うん……これは、ちょっとヤバいよ~」

「いやなに、自分で作っといてなんだけど、皆のドレスの方が良く似合っている。見惚れて、思わずどもりそうになったよ」

 そんなことをその格好でさらりと言わないで欲しい。相変わらず、役に入りきるととことん気障なセリフも臆面もなく言うセツに、全員顔を紅潮させた。

「それじゃあ、パーティを始めようか……といっても、音楽も料理もない、形だけのパーティだけど」

「ちなみに、この飴って食べられるんですか?」

「それはもちろん。ただ、複雑な形してるからあまり食用には適さないと思うけれど」

 というより、もったいなくて食べる気が起きない。

「お兄ちゃん……また今年はいつになく気合入ってるね~」

 毎年セツのお返しを貰ってきたさだめですらこれには度肝を抜かれたらしい。

「当り前だ。家族一人へのお返しと、多くの女の子たちへのお返しが同程度なわけがあるか」

「それはちょっと複雑だよ」

 暗に異性として見られてないと言われたようなものなのだから、複雑になるのもしかたない。

「なに、冗談だよ。まあ去年までならともかく、今は割と意識もしているのだから、あまり気を落とさないで欲しい」

「えっ……?」

「というわけで、さだめ。こいつを受け取ってくれ」

 そう言ってセツが手渡してきたのは、小さな指輪……のように見える飴だった。

「そいつなら食えるだろ。遠慮せず食ってくれ」

「……填めちゃダメ?」

「指がベタベタのアリンコ塗れになってもいいのなら」

「う……」

 確かに、それはキツイ。

「ほい、ユーキちゃんと希冴姫にもこれだ」

「あ、ありがとう……」

「まあ……わたくしの剣ですわね」

 二人に渡したのは剣状のスティック飴。ユーキはサイレント・ソードマンの、希冴姫は希冴姫自身の剣をモチーフにしている。

「その柄の部分を持って食べてくれ。一種のぺろぺろキャンディだと思ってくれれば」

「……私は?」

「ホレサイクロイド型の飴。バキバキに砕いて召し上がれ」

 個人的な怨みも含む。

「……なんか雑」

 そうは言うが、実は一番時間がかかった。

「あ、あのセツ……」

「アテナはこれ」

 そういって取り出したのはどう見ても何の変哲もない飴玉。

「『神聖なる球体(ホーリー・シャイン・ボール)』だ」

「え……?」

「『神聖なる球体(ホーリー・シャイン・ボール)』だ」

 それはつまり、ただの玉ですよね? と言う言葉は言う前に封殺された。

「安心しろ。間違っても飴玉に見せかけたただのビー玉ではない」

「えと……やっぱり怒ってます? バレンタインのこと……」

 あのホワイトチョコに見せかけたロウソクは我ながら頭がどうかしていた。できれば忘れて欲しい。……まあ、やられた本人がそう簡単に流してくれるとも限らないわけだが。

「期待しててくださいねと言われてめちゃくちゃ期待してたところにあの仕打ち。だがそれを怒っているわけではないから安心してくれ」

「とっても怒ってます!?」

「あー……お兄ちゃん結構根に持つから」

 あうーそんなー、と落ち込むアテナに、やれやれと肩をすくめたセツが何かを渡す。

「……冗談だよ。ほら、これが本命」

「これ……宣告者?」

 そう、それはまさしく『緑光の宣告者』や『紫光の宣告者』にそっくりな飴玉。

「流石に、一番世話になってるアテナに手抜きはできない。ちょうどいいのが思い付かなくてそれになっちまったけど、許してくれると嬉しい」

「そんな……許すも何も……」

 あんなもののお返しに、こんなドレスやパーティ、その上一人一人にプレゼントまで用意してくれて……。

「私の方こそ、許して欲しいくらいです……」

「何言ってんだ。そりゃ結果としてあんなんなっちまったけど、あの時アテナが俺にバレンタイン用意してくれるって聞いてめちゃくちゃ嬉しかったんだぞ。始めっから怒ってないよ」

「セツ……」

「あーはいはいそこまでそこまで」

「きゃっ!?」

 いい雰囲気が流れるも、そもそもこんな恋敵の巣窟でそんな雰囲気が長続きさせてくれるはずもなく、あえなくさだめに割りこまれる。

「あーあ。さだめもお兄ちゃんにバレンタイン渡したかったなー」

「わたくしとて、その文化を知ってさえいれば……」

「来年こそは……!」

「えと、私も渡したんだけど~」

 全員不満タラタラである。結局、パーティが終わるまでの間、いつものように全員のご機嫌取りに奔走する羽目になったセツなのだった。

 

 

 

 

 

 

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