アルカナ~切り札の騎士~
第五話「月一試験! セツの能力」
「それでぇ~わ。これより恒例月一試験実技試験を始めるノ~ネ」
相も変わらず特徴的なしゃべりしてるよな。クロノス先生。ん? 今こっち見たか?
『主様、あの教官の目、常ならぬ不穏な光を感じます。お気を付けください』
「ああ、わかった。ありがとなジャック」
『いえ、これも騎士の務めでありますれば』
ふぅむ。原作だと十代が目をつけられててクロノス先生からレアカードもらった万丈目と戦うことになったはずだな。……俺も目をつけられた? いや、特に先生の気に障ることはしてなかったはず……。
「あ」
もしかして、アテナとデュエルしたあのときか? たしかあれってクロノス先生の策略だった筈だし、俺らのデュエルも見てたはず。この時分のクロノス先生はエリート意識が強くてオシリス・レッドに良い感情を抱いてなかったはずだから、もしかしてそれで?
「んー。つーとまた誰だか知らんが新キャラ登場か? それとも脇キャラ?」
多分、俺の対戦相手はクロノス先生により操作されている可能性が高い。
「……ま、誰が相手でもやることは同じか」
『御意。まさにその通り。わたくしたちは主様の意向のままに、相対するものを蹴散らして御覧に入れて見せますわ』
「心強いよ。ああ。トランプの騎士に敗退はねえ」
『無論でございますわ』
微笑む。綺麗な笑顔だ。……アテナさえいなけりゃ機嫌いいんだけどなぁ。
「次! オシリス・レッド、御堂切!」
そうこうしている内に、どうやらお呼びがかかったようだ。
「セツ、頑張ってください!」
「うぃうぃ。まーちょろんとやってきますって」
気合の入った笑顔で応援してくれたアテナに軽く手を振って(アテナが来た瞬間、クィーンは引っ込んでしまった)、壇上に上がる。
「キミがボクの相手になるのかな。しかし、ボクも舐められたものだね。一年の、しかもオシリス・レッドが相手なんてさ」
はいオベリスク・ブルーのモブキャラ入りましたー。しかもどうやら上級生のご様子。
クロノス先生、ちょいと大人げなくありません?
「ま、お手柔らかにお願いしますよセンパイ」
ちょっと意識して嫌味っぽく返してやると、案の定センパイは簡単に逆上してくれた。
「ふん! そんな顔でいられるのも今のうちだよ? すぐにこの学園にいたくなくなるくらいの絶望を味あわせてやる」
「そのセリフ、すっごい小物臭、というかかませ犬臭がするのでやめたほうが……」
「な、何だと!? も、もう容赦しない! 徹底的に潰してやるから覚悟しろよドロップアウト!」
親切に教えてあげただけなのに、なんて理不尽。一応オブラートに包んで「存在自体がかませ犬っぽい」とまでは言わないでおいてあげたのに。
「き、きさ、きさま……!」
おろ?
「あ、もしかして口に出してました? いやー……わざとです。メンゴ(笑)」
「……!!」
よし、まあ挑発はこんなもんでいいっしょ。つか、これ以上やると俺の周りからの評価が地に落ちる。
「そんじゃま、始めましょか」
「……まて。ここまでこのボクをコケにして、ただ戦うだけで済むと思っているのか?」
「なんすか?」
「アンティだ! 貴様が負けたら貴様の『アルカナ ナイトジョーカー』をボクに渡せ!」
……えー。
「じゃあ、センパイが負けたら何くれるんですか?」
「そんな仮定は無意味だね。オシリス・レッドのドロップアウトが、エリートであるオベリスク・ブルーのボクに勝つなんてさ」
「それじゃ、そのアンティは成立しませんね。そんなこともわからないでゆーとーせーやってんすか?」
「ぐっ……このっ! わかった、じゃあ万が一、億が一ボクに勝てたなら、なんでも好きなカードを持っていくといいよ。ま、ありえないだろうけどね」
「よっし、タダでカードゲット!」
「……ぶっ殺す」
ありゃ、キャラ変わるくらい怒ってらっしゃる。いかんよー、デュエルにも冷静さが肝要なんですから。
「「デュエル!!」」
「ボクのターンドロー!!」
目が血走ってらっしゃる。はてさて、一体センパイは何デッキなのかな?
「ボクは手札から、『雷電娘々』を攻撃表示で召喚! カードをセットしターンエンド!」
『雷電娘々』ATK1900
うげ、攻撃力1900かよ。なんか向こうで翔がはしゃいでるし。そういや彼のアイドルカードでしたね。
「さあ! ボクのニャンニャンを倒せるモンスターがいるのかい!?」
鼻の下伸ばしてニャンニャン言うな。キモイ。実にキモイ。ほら、なんか『雷電娘々』も心なしか顔が引きつってる。……あれ~? 別に精霊カードじゃないよな?
「ま、とりあえず俺のターン、ドロー!」
手札は可もなく不可もなく。得意の超速攻はできないにしろ、そこそこといっていい。少なくとも、怒りに我を忘れているようなセンパイ相手には十分だろう。
「俺は手札から、『切り込み隊長』を召喚。効果により『コマンド・ナイト』を攻撃表示で特殊召喚。カードを一枚セットする」
『切り込み隊長』ATK1200→1600
『コマンド・ナイト』ATK1200→1600
『コマンド・ナイト』は自分フィールドの戦士族モンスターの攻撃力を400ポイントアップさせる炎属性戦士族のモンスター。さらに自分フィールドに『コマンド・ナイト』以外の戦士族がいれば攻撃対象にならないといった防御能力もある。まあこれだけじゃ攻撃力1900の『雷電娘々』には敵わないわけだが……。
「さらに手札から『連合軍』発動! 場の戦士族、魔法使い族の数だけ戦士族モンスターの攻撃力を200ポイントアップする!」
『切り込み隊長』ATK1600→2000
『コマンド・ナイト』ATK1600→2000
「なに!?」
「さらに手札から『撲滅の使徒』を発動! その伏せカードを撲滅する!」
「そんな! ボクの『雷の裁き』が三枚とも!?」
おーおーやっぱそんなカードだったか。『雷の裁き』は自分フィールドに雷族モンスターが召喚、反転召喚、特殊召喚されたときにフィールドのカード一枚を破壊するそこそこ優秀な罠カード。雷族か。除去カードが豊富で優秀な下級が多い種族だな。
「バトルフェイズ! 『切り込み隊長』で『雷電娘々』に攻撃! 『切り込み十字斬』!」
例によって技名はテケトー。
『きゃうううううんっ!?』
相手LP4000→3900
『切り込み隊長』の剣で十字に切り裂かれた『雷電娘々』が消えていく。……な、なんか妙な罪悪感が! 見学者からのブーイングもすごい! というか翔は後で覚えとけ! なにブーイングを扇動してやがる! 勝負の世界は非情なんだい!
「……『コマンド・ナイト』でプレイヤーにダイレクトアタック! 『ブレイズソード』!」
「ぐわぁぁぁっ!」
炎に包まれた剣がモブ先輩(仮)を襲う。ライフが一気に削られていく。
相手LP3900→1900
「俺はこれでターンエンド」
「くそっ! ボクのニャンニャンをよくも……万死に値する!」
おいこら翔。全力で肯定してんな。空き缶投げ込もうとするな。十代は頑張って止めてくれ。
「ボクのターンドロー! ボクはモンスターを一体守備表示でセット。カードを一枚セットしてターンエンドだ!」
またそんな不用心な……。
「俺のターン。ドロー」
……あー、まあ勝てるけど、なんか釈然としないな。
「……俺は手札から……」
「ストップだドロップアウト!」
何生意気に韻を踏んでる。
「ボクの伏せカードを発動するよ。トラップカード『サンダー・ブレイク』! 手札から『電池メン単三型』を墓地に送って『切り込み隊長』を破壊! ニャンニャンの痛みを思い知れ!」
『ぐおおおおおっ!?』
『コマンド・ナイト』ATK2000→1800
迸った雷光が『切り込み隊長』を黒こげにして破壊する。……普通そこで破壊するのは『コマンド・ナイト』の方だろうに。そこまで憎いか。そして翔。小躍りするな。目障りだ。……まあ、どちらが破壊されてもやることは変わらない。
「俺は手札から『抹殺の使徒』を発動! その裏守備モンスターをゲームから除外する!」
「なんだって!?」
除外されたのは『電池メン単一型』。なるほど守備力1900か。堅いな。
「さらに俺は『コマンド・ナイト』をリリースして『ジャックス・ナイト』を攻撃表示で召喚!」
『ジャックス・ナイト』ATK1900→2100
まさかこいつをアドバンス召喚する日が来ようとは。
「そんな……」
まあなんにせよ、これで勝ちだ。
「バトルフェイズ!『ジャックス・ナイト』でプレイヤーにダイレクトアタック! 『ブレイク・ソード』!」
「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」
相手LP1900→0
「勝者、御堂切!」
うい勝利。……は、良いんだが、またクィーンの機嫌悪くなりそうね。しょうがないじゃん。キミ手札に来なかったんだもん。がっくりとうなだれているセンパイを尻目に舞台から降りる。すぐにアテナや十代たちが駆け寄ってきた。とりあえず翔を捕まえてヘッドロック。
「いたたたたたっ!? ちょ、やめてよセツ君!」
「黙れ。散々ブーイングしてくれやがってからに。昨日は勉強見てやったりもしたというのになんと友達甲斐のないやつだ」
そうして翔を軽くいじめていると、アテナがちょっと苦笑気味だったが、笑顔で称賛してくれた。
「それにしても、相手はオベリスク・ブルーの先輩だったのに、セツはやっぱり凄いです!」
「いやぁ、デュエル前に散々挑発してプレイングミス誘ったりもしたからな」
明らかに『サンダー・ブレイク』の使いどころがおかしかったし。普通攻撃に対するカウンターだろあの場は。そうすりゃギリで持ちこたえられもしたってのに。
「それに勝ったとは言っても、正直俺もミスしてた。反省点は多いな」
そう、実は俺も、挑発するのに調子乗り過ぎてプレイングミスをしていた。
「そうだな。あの時だろう?『撲滅の使徒』の発動タイミング」
「お、さっすが三沢。その通りだよ」
「なんか問題あったか?」
「普通、除去カードが手札にあったら、チェーン発動されないように自分フィールドががら空きの時に発動させておくんだ」
もしあの先輩が一ターン目に伏せていたのが『雷の裁き』じゃなくて『サンダー・ブレイク』の方だったら『コマンド・ナイト』が破壊されて『雷電娘々』を倒せなかっただろう。
俺の伏せカードは『
「……ほへ~、そんなこともあるんスね」
「……一応、初歩的な戦術だぞ。ミスった俺が言えた義理じゃないが」
おっとそうだ、アンティがあったな。
「すまん、ちょっと待っててくれ。すぐ戻る」
皆にそう断りをいれ、未だガックリ来たままのモブセンパイに近づく。
「センパ~イ。アンティもらっていきますね~♪」
そう言って俺はカードをいただく。……デッキ丸ごと。
「っな!? 待て、アンティはともかく、なぜデッキごと!」
「だってセンパイ、アンティのときなんでも好きなカードを持っていくといいって言ったじゃないですか。ほら、俺嫌いなカードってないので、『好きな』カード、もらっていきますね♪」
「ふ、ふざけるな!」
「いやいや、俺は別にふざけたりしてませんって。センパイがアンティ提案したときに調子乗ってアバウトな指定したのが悪いんだし」
「ぐ……」
「大体、アンティってのは基本等価交換ですぜ。俺の『アルカナ ナイトジョーカー』に釣り合うレアカードなんて持ってやしないでしょ。だからまあ、デッキ丸ごとで勘弁してあげます」
「……っくそぉ!」
反論はない様で、またさらにうなだれてしまったセンパイをとりあえず無視して皆の下へ。
「おまたへ~」
「……お前、そのカードどうしたんだ?」
「親切で優しいセンパイからの贈り物」
その言葉で三沢は大体の事情は察したらしく、「しょうがないやつだな」と苦笑していた。
「それ、さっきのオベリスク・ブルーの人のデッキッスよね? じゃ、じゃあもしかして……」
「ん? ああ、もしかして『雷電娘々』か?」
聞くとすごい勢いで頷かれる。そこまで好きか。
「えーと、あった。これだ……な?」
『えへへ~こんにちわっ』
……ははは、なんかいるや。
『あっらー。また目覚めさせちゃってまあ』
「せ、セツ。『雷電娘々』が……」
「おー! 新しい精霊だな。オレ、遊城十代。よろしくな!」
十代は順応早すぎ。何故違和感なく受け入れるし。
『いやー助かったよ。あいつんトコから解放してくれてホントありがとね!』
「解放?」
『あいつすっごくキモイんだよ。夜自分の部屋でボクのカードに頬ずりしたりしてて怖気が走るったら』
そ れ は ひ ど い。
あのモブ(変態)んなことしてたんかい。
「せ、セツ君。そ、その良かったら僕にそのカード交換……いや、せめて良く見せてくれないかな……」
「……とかなんとかエロガキがモノ申しておりますがどないします?」
『ごめん、勘弁して。なんかその子からはあいつに似た雰囲気を感じるよ。断固お断り』
……哀れ翔。せっかくアイドルカードの『雷電娘々』の精霊なのに、見えないばかりか嫌われるとは。
「……あー、悪い翔。ちょっとワケあってそいつは無理だ」
「な、なんでッスか!?」
……どうしよう。まさかバカ正直に「本人たっての希望で」なんて言うわけにもいかんし。色々な意味で。
「あー、っと。まあ、自分のフェイバリットを信用できない奴に任せるわけにはいかないだろ?」
『にゃはは……なんか照れるなぁ』
『……主様。後でお話しがございますわ』
うぎゃあ。こうして俺の生活は精霊にガリガリ浸食されていくんだな。
「友達じゃないんスか!?」
「デュエル中にブーイングしてくる奴を信用できるか」
「そ、それは……」
「ほら、そろそろお前さんらも呼ばれるんだから、話は後にしてデッキ調整してろ」
会話を打ち切り、なんかどんどん増え始めた精霊たちに着いてこいと目配せする。ちゃんとその意図は伝わったようで頷いて返してくれた。
「……で?」
『あたしらが出てきた理由、でいいかしらん?』
「ああ。俺が目覚めさせた、だのなんだの。全くなんも知らんから一から十までみんな教えれ」
『そう言われてもねぇ……』
「わからないのか?」
『ん~……まあある程度の推測はできる、ってとこかしらん?』
「それでもいい。教えてくれ」
『あなた自身が精霊に好かれやすい、というのももちろんあるけれど……』
それだけなら十代と変わらんな。
『キミには精霊界とここを繋げるような力があるっぽいね~。というか、キミ自身が極めてボクらに近いんだと思う』
「近い?」
『そうねぇ……単語にするなら、“架け橋”とでも言うのかしらね。精霊界とこの世界との狭間に近いあなたは、精霊がこの世界に来るための“門”みたいになっている、といったところかしらん?』
うへ。異世界トリップだし、ぜってーなんかあるとは思ってたが、それって要はこれからも精霊が大量に出てくるっちゅーわけだろ?
「……今回はまだ『アテナ』と『雷電娘々』だから良かったけど、デーモンとかドラゴンとか、シャレにならん奴らも呼び寄せちまうんじゃね?」
『どうかしらね。可能性はあるけれど、貴方が触れたカード全てが精霊化してるわけでもないし、大丈夫じゃない?』
「確証がないからなぁ……」
『元々、精霊のカードはデッキの中核となるカードになりやすいのよ。あたしは言わずもがなだし、猫ちゃんも、善し悪しは兎も角、あの人のデッキの中核だったんでしょうしね』
『……キモかったけどね』
言ってやるな。
『なんにせよ、主様の御心身はわたくしたちがお守りします。思い悩むことはございません』
『ボクはどうしよっかな~。折角人間界に出てきたんだし、色んなところ回ってみよっかなぁ。あ、もちろんキミが使ってくれるなら直ぐ駆けつけるよ!』
『必要ありません』
『ぶーぶー』
『まあ、あたしは基本アテナのそばについてるけど、余裕があれば助けるわ』
「心強いよ」
何せ攻撃力2600だ。大抵のモンスターには負けんだろ。
「けど、アテナ優先な?」
『わかってるわよ。あたしのマスターなんだもの』
……それならよし。っていうかそういや。
「そろそろアテナの番なんじゃないか? シャルナ、お前ここにいるの良くないだろ」
『……あ』
多分シャルナがいないからといって影響があるということもないと思うんだが。万が一ってこともある。
『それじゃ、あたしはマスターのところに戻るとするわ。また話しましょうね』
そう言って、シャルナはアテナの試験会場に向かっていった。
『ところでシャルナってなぁに?』
「ん? ああ、あいつのここでの愛称。あいつのマスターもアテナだから、紛らわしいんで付けたんだよ」
事情を説明すると、『雷電娘々』がキラキラと期待のこもった目でこちらを見上げてきた。
「あー……付けて欲しい、とか?」
『うん!』
うむむ……だから俺にネーミングセンスを求めるなというに……よし。
「ライムで」
『オッケー! ボクの名前はライムだね! ちなみにどうして?』
……言うまでもなくラ○ちゃんだ。だって『雷電娘々』とか、間違いなくあの子が元だろ。インスパイアも甚だしい。
「ま、まあフィーリング。フィーリングだよ」
流石に「アニメのキャラ名をちょっとパクった」とも言えず、アテナの理由をちょいと拝借。
「ってどうしたクィーン。また機嫌悪そうだが」
『羨ましがってるんだよ。ハイハイ醜い嫉妬乙ー』
『べ、別にそういった意図はありませんわ! 大体、主様のカードになったってどうせ貴女が使われることはないのですから嫉妬することになるのは貴女のほうです!』
『へっへーん。ボクは別にデュエルで使ってもらうだけが存在意義じゃないもんねー。そもそもあんたと一緒のデッキに入る気なんざもーとーないし!』
……相性悪いなぁこいつら。つか、いっつもこんなこと思ってね?
「あー、やっぱクィーンも名前欲しいか?」
『っ! いいえ、結構ですわ主様! 失礼します!』
『さっさとどっか行っちゃえ行っちゃえ』
このライム。さっきから毒舌である。まあ本気で言っているというよりからかって遊んでる印象が強いが。キングと同じ匂いがするし。
「……まあ、暇見て考えておくとするか」
『もぅ、優しいんだからー』
「俺の相棒だからな」
『……さっきはああ言ったけど、その内ボクを使ったデッキも考えといて欲しい、かな』
「ああ。幸いデッキごと快く譲ってもらったわけだし、こいつを基盤にして作っておくよ。お前もなんだかんだで新しい仲間なんだしな」
『……やっぱり、優しいね。うん、それでこそボクのご主人様として相応しいよ!』
は? ごしゅ……なんだと?
『これから改めてよろしくね。ご主人様!』
「ごふっ!?」
……効いたぜ。これが美少女の『ご主人様』か。メイドコスだったら致命傷だったかもしれん。
ペタペタスリスリとじゃれついてくるライムを極力気にしないように意識しつつ(本末転倒)、アテナたちの応援に向かうのだった。
クロノス先生の口調は特徴的だけど書きにくいですね。とりあえずノ~ネとか語尾に付けときゃいいのかしらん?
今回登場したライム。改稿に辺り削ってしまおうかと思いましたが、それも寂しいので続投。ただし、出番は増えない予感。
それでは、悠でした!