アルカナ~切り札の騎士~   作:西本 悠

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第四期第八話「悪の道・正の道」

アルカナ~切り札の騎士~

第四期第八話「悪の道・正の道」

 

 

 

 

「ヤクザな兄さん、そろそろ着くぜ」

「誰がヤクザだコラ。ジャンクにすんぞ」

 人の気にしているところをピンポイントで突いて来やがった二輪に文句を言って、オレは目の前に広がっている戦の後を眺めた。

「……ちっ、これじゃマジで戦場じゃねえか」

 視界の奥に、土埃と雄叫びをあげて戦う戦士族たちが見えてくる。対して相手は、蠢く漆黒。遠目からだと真っ黒な気持ち悪ぃ何かがうぞうぞしているだけなんだが、恐らくあれが『終焉の精霊』の団体さんなんだろうな。

「とりあえず、ネイキッドんとこまで連れて行け。そっからはあいつらんとこまで戻って待っていろ」

「あいよ! そりゃあ構わねえが、別に一暴れしちまっても構いやしねえよな?」

「知るか。あとでセツに怒られても知らねえぞ」

 妙に血気盛んなボロチャリ(今はバイクだが)を駆り、ネイキッドを探して戦場を走る。

「あの筋肉馬鹿のこった、どうせ指揮官の癖に最前線にでもいやがるだろうさ!」

「おうよ!」

 オレの指示に従って、バイクロイドが戦場を駆ける。すると一角だけ妙に突出しているところが見えた。

「あそこだ!」

「うおおおおおおっ!!」

 案の定、というかそこで戦っていたのはネイキッドたち騎士団。

「ネイキッド!」

「剣士!? クッ、そうではないかとは思っていたが、案の定、我の忠告を聞かなかったな!?」

「聞くか脳筋! オレらは仲間を見捨てる程クズじゃねえ!」

「……かたじけない!」

「ネイキッド! 敵の本丸……大将はどこだ!?」

「セオリーでいけば、最後方だろうな」

「なら話は早い、オレらで大将首取りに行く! 幸い、足ならある!」

 オレはバイクロイドを指して叫ぶ。

「おう! 邪魔な奴らは、全部俺っちがなぎ倒してやんよ!」

「危険だ、というのは今更か。ならばむしろ、その方が得策か」

「将軍、ここの指揮は我らにお任せを!」

 部下からの言葉に頷き、オレに向き直るネイキッド。

「そういうこった。乗れ! ネイキッド!」

「応! 今となっては我も、出し惜しみはしていられまい。全力を以って、首級(しるし)を取る!」

「当たり前だ! いくぞネイキッド!」

「応! ぜやぁっ!」

 バイクロイドを駆りながら、襲いかかる敵を一刀両断するネイキッド。

「見えた! 奴だ!」

 ネイキッドの声に反応してそちらを向くと、そこには明らかに他の雑魚とは雰囲気の違う精霊が一体。

「あれは……フリード!? フリードではないか!」

「ダーク化してやがるな……アイツが指揮官か」

「フハハ……フハハハハハハハハッハ!」

「フリード! くっ……我の声も届かんか!」

「知り合いか?」

 ネイキッドの声がやけに焦っている。

「……かつての友だ」

「……そうか」

 ならば尚更、このままにはしておけないな!

「デュエルだフリード! ネイキッドの友を、終焉の手先になんてしていられるか!」

「剣士……」

 それまで嗤っていた『ダーク・ジェネラル・フリード』が漸くこちらを振り向き、その紅く血走った目をオレに向ける。

「クッククク……いいだろう。デュエル!」

「デュエル!」

 剣士LP4000

 フリードLP4000

「私のターン、ドロー!」

 デュエルは、フリードのターンから始まった。

「まずは『終末の騎士』を攻撃表示で召喚する」

 『終末の騎士』ATK1400

「その効果により、デッキから『ネクロ・ガードナー』を墓地へと送る。更に、手札から魔法カード『二重召喚』! このターン、私はもう一度通常召喚をすることができる。私は『終末の騎士』をリリースし、私自身である『ダーク・ジェネラル・フリード』をアドバンス召喚だ」

 『ダーク・ジェネラル・フリード』ATK2300

『ぬぅ……! フリード!』

 闇に堕ち、残虐性を露にする嘗ての戦友に、ネイキッドが苦い顔をする。

「そしてこの私がいる限り、私の闇属性モンスターを対象とする魔法カードの効果は無効になる。これが我が力。我が指揮力だ! 私はカードを一枚セット。ターンエンドだ」

『……気をつけろ。剣士よ。奴は……フリードは闇に堕ちて尚、無敵と称された指揮は鈍っていないようだ』

「ああ、わかってる。オレのターン、ドロー!」

 フリードが存在する限り、魔法カードでフリードを倒すことはできねえ。だが幸い、と言っていいのか、オレのデッキに相手モンスターを直接どうこうするような魔法カードは少ない。そこまで影響は大きくない。

「なら、いつも通りにやるだけだ! オレは『鉄の騎士 ギア・フリード』を召喚! 手札から魔法カード『拘束解除』を発動! ギア・フリードをリリースし、デッキから『剣聖-ネイキッド・ギア・フリード』を特殊召喚するぜ!」

 『剣聖-ネイキッド・ギア・フリード』ATK2600

『我、参上! 我が盟友フリードよ……すぐに正気に戻してやる!』

「行くぜ! 手札から装備魔法『神剣-フェニックスブレード』をネイキッドに装備する! ネイキッドの効果発動! 装備カードを装備したとき、相手モンスター一体を破壊する!『ウェポン・バッシュ』!」

「無駄だ! 私はカウンタートラップ『闇の幻影』を発動! 私のフィールドに存在する闇属性モンスター一体を対象とした魔法・罠・モンスター効果を無効にし、破壊する! ネイキッドよ、今こそ我が宿敵を打ち砕かん!」

『何だとっ!?』

 ネイキッドが切り伏せたのは、フリードの幻影だった。擬態を解いた闇は、そのままネイキッドを飲み込む。

『ぐおおっ!?』

「ネイキッド!」

『ぐぬっ……! す、すまぬ剣士!』

「ちぃ……!」

 マズったぜ……これでオレのフィールドは空。手札三枚を消費して一枚消費させただけじゃ、割に合わないにも程がある。

「……オレは手札を一枚セット。ターンエンドだ」

「ククク……私のターン! 私は自身の効果を発動する! このドローフェイズ、私はドローをしない代わりに、デッキから闇属性レベル4モンスター一体を手札に加える。私が加えるのは『漆黒の戦士ワーウルフ』! そのまま召喚だ!」

 『漆黒の戦士ワーウルフ』ATK1600

「バトル! ワーウルフで貴様にダイレクトアタックだ!」

「させねえ! トラップはつ……」

「甘い!『漆黒の戦士ワーウルフ』が表側表示で存在する限り、バトルフェイズ中に罠は発動できない!」

「なんだとっ!? ぐああっ!?」

 剣士LP4000→2400

「更に私自身でダイレクトアタック!『サクリファイス・ブレード』!」

「があああああっ!?」

 剣士LP2400→100

「か、はっ……!?」

『剣士っ!』

 全身が焼けるような熱さがオレを襲う。初めて体感した、闇のデュエルのダメージ。一瞬確かに意識が飛んだ。むしろ、この痛みのお陰ですぐに覚醒したようなもんだ。

『剣士、しっかりしろ! 剣士!』

「だい、じょうぶだ……」

 強がりだった。膝を折り、地に這いつくばり、今にも意識が途切れそうなほどに全身を激痛が走っている。

「ぐ……」

 これほど、なのかよ……! 闇のデュエルのダメージ。話には聞いていたが、想像を絶していた。正直、ライフ云々ではなく今既に死にそうなほどだ。

「ち、くしょう……!」

 だが、ここで斃れるわけにはいかねえ。ネイキッドのためにも。そして、後からやってくる仲間のためにも。

(……凛)

 その時浮かんだのは、何故か自分を慕ってくれている後輩の姿だった。入学式のドタバタで顔を合わせてから、気づけばよく一緒にいるようになった後輩。オレは、正直なところこの後輩の気持ちを持て余していた。

「ぅ……」

 アテナが屈託なく近寄ってきた時にも感じたことだが、今まで人に嫌われるばかりだったオレに、ああもあっさりと好意を向けてくることに戸惑った。どうも過去に会ったことがあるようだが、どうにも思い出せないし、凛自身もその時のことを口に出すことをためらっているようにも見える。

(このまま……死ねば……)

 きっと、泣くのだろう。普段被っている冷静な仮面を脱ぎ捨てて。子供のように。

(それは……)

 嫌だった。

「ぐ、ぅぅぅ……!」

『剣士!』

「命を懸けてでも……!」

 散っていった風丸の姿が呼び起こされる。そして、セツの言葉も。

「守りてえ想いがあるんだよ……!」

 立ち上がる。震える腕で身体を支え、同じく震える膝に手を当てて。そんなオレの眼前に、一枚のタロットが出現する。輝きながら現れたそのカードは『正義』。オレのような奴が正義とは笑わせる話だが、正しさを象徴するそのカードの出現は、立ち上がろうとするオレに更なる力を与えてくれた。

「お、れは……エンド、フェイズにトラップカード『トゥルース・リインフォース』を発動する……!」

 必死で言葉を紡ぎ、カードを使う。倒れて尚、離さなかったカードを手繰る。

「オレは、デッキから『ヒーロー・キッズ』を特殊召喚……効果、発動……!」

 『ヒーロー・キッズ』DEF600

「このカードが特殊召喚に成功したとき、デッキから同名モンスターを任意の枚数特殊召喚することができる……オレは、デッキから更に二体の『ヒーロー・キッズ』を特殊召喚」

 『ヒーロー・キッズ』DEF600×2

 なんとか、意識もハッキリしてきた。言葉も、徐々にしっかり紡げるようになってきた。

「ふん。その様な雑魚をいくら出したところで、今更貴様の敗北は変わらん。私はターンエンドだ」

「オレの、ターン! ドロー!」

 まだ、できることはあるはずだ。残りたった100のライフだが、それでもライフはまだ残っている。そして、呼び掛けに答えてくれた小さな英雄たちが、オレに逆転の目を与えてくれる。

「オレは、三体の『ヒーロー・キッズ』をリリース……!」

「三体のリリースだと!?」

「来やがれ……! 稲妻の戦士、『ギルフォード・ザ・ライトニング』!」

 『ギルフォード・ザ・ライトニング』ATK2800

「コイツが三体のモンスターをリリースして特殊召喚に成功したとき、相手フィールドのモンスターを全て破壊する!『ライトニング・サンダー』!」

「何ぃっ!?」

 フリードの場のモンスターが、天から振り下ろされた稲妻の剣によってフリードを含めて全滅する。

「喰らえ……!『ギルフォード・ザ・ライトニング』でフリードにダイレクトアタック!『ライトニング・クラッシュ・ソード』!」

「ちイィ! 私は墓地の『ネクロ・ガードナー』の効果を発動する! このカードをゲームから除外し、戦闘ダメージをゼロにする!」

「ちっ……オレはカードを一枚セット。ターンエンドだ」

「くっ……」

『剣士! 大丈夫か!』

「……問題、ねえよ」

『剣士……』

「それよりネイキッド。テメエはテメエの心配をしやがれ。相手がダチなのはわかった。なら尚の事、腑抜けた態度で戦う訳にはいかねえだろうが」

『……そう、であるな』

 自分自身を破壊され、憎々しげな表情になったフリードを見る。だが、その表情が笑みに変わる。

「ククク……よくもやってくれたな。ネイキッドの使い手よ。だが、私の勝利は揺るがぬ。私のターン、ドロー!」

 これで奴の手札は三枚。モンスターも伏せカードもねえこの状況で、ギルフォードを倒せるつもりか……?

「私は手札から『ダーク・アームド・ドラゴン』を特殊召喚する!」

 『ダーク・アームド・ドラゴン』ATK2800

「なんだと!?」

 ちぃ! 奴の墓地には『終末の騎士』『漆黒の戦士ワーウルフ』『ダーク・ジェネラル・フリード』の三体がいやがる!

「ククク……どうやらこのモンスターの効果は知っているようだな。そう、このカードは墓地の闇属性モンスター一体をゲームから除外することで、相手フィールドのカードを破壊出来る! 私は『終末の騎士』をゲームから除外し、『ギルフォード・ザ・ライトニング』を破壊する!」

「なにっ……なんてな」

「なに?」

「カウンター罠『天罰』! オレは手札を一枚捨て、モンスター効果の発動と効果を無効にし、破壊する!」

「なんだとっ!?」

「カウンターは、セツの専売特許じゃねえんだよ!」

 天から放たれた裁きの雷が、漆黒のドラゴンを焼き尽くす。

「クッ……ならば私は手札から『ファントム・オブ・カオス』を守備表示で召喚! 効果を使う!」

 『ファントム・オブ・カオス』DEF0

 フィールドに不定形の、闇の渦のようなモンスターが召喚される。

「『ファントム・オブ・カオス』は一ターンに一度、墓地のモンスターを除外することでそのモンスターと同じ効果、同じ攻撃力を得る! 私は墓地の『ダーク・アームド・ドラゴン』を除外し、その効果をコピーする! 墓地の『漆黒の戦士ワーウルフ』をゲームから除外し、今度こそ消えてもらうぞ!『ギルフォード・ザ・ライトニング』!」

「ぐっ……!?」

 結局『ギルフォード・ザ・ライトニング』は破壊されてしまった。伏せカードも使いきり、手札もゼロ。反転してかなり厳しい状況に立たされてしまった。

「……私はカードを一枚セット。ターンエンドだ」

 ……なんだ? フリードの様子がなにか……。

『剣士、どうした!?』

「っなんでもねえ! オレのターン、ドロー!」

 兎も角これで手札は三枚。そしてコイツなら!

「やるぞネイキッド! お前のダチを救い出す!」

『応さ!』

「まずはコイツだ! オレは手札から魔法カード『貪欲な壺』を発動! 墓地の『ヒーロー・キッズ』三体と『ギルフォード・ザ・ライトニング』、ネイキッドをデッキに戻し、二枚ドロー!」

 よし。コイツを引ければまだ繋がる!

「オレは手札から魔法カード『トレード・イン』を発動! 手札の『フェニックス・ギア・フリード』を墓地に送り、デッキからカードを二枚ドロー!」

 コイツで準備は整った!

「オレは『エヴォルテクター・シュバリエ』を攻撃表示で召喚する!」

 『エヴォルテクター・シュバリエ』ATK1900

「更に手札から装備魔法『スーペルヴィス』をシュバリエに装備! デュアル状態にする!」

 シュバリエの身体を灼熱の炎が踊る。

「墓地の『神剣-フェニックスブレード』の効果発動! 墓地の『鉄の騎士-ギア・フリード』と『翻弄するエルフの剣士』を除外し、手札に戻す! シュバリエに装備!」

 『エヴォルテクター・シュバリエ』ATK1900→2200

 シュバリエの片手にもう一本の剣が握られる。その剣はシュバリエの炎を纏い、刀身を灼熱に染めている。

「そして『エヴォルテクター・シュバリエ』のデュアル効果を使う! このカードに装備された装備魔法を墓地に送ることで、相手フィールド上のカード一枚を破壊する! オレはフェニックスブレードを墓地に送り、伏せカードを破壊する!」

「ぐ……っ!」

 破壊されたのは『炸裂装甲』。どうやら、そのまま攻撃していれば危なかったようだ。

「そして『スーペルヴィス』を墓地に送り、『ファントム・オブ・カオス』を破壊!」

 シュバリエの纏っていた炎が収束し、砲弾のように飛んで闇の塊を吹き散らした。

「そして墓地へ送られた『スーペルヴィス』の効果により、墓地の『フェニックス・ギア・フリード』を蘇生する!」

 『フェニックス・ギア・フリード』ATK2800

「ぬ、ぅ……!」

『フリードよ……せめて我自身の手で、貴様との決着をつける!』

 これで、オレのフィールドのモンスターの総攻撃力が奴のライフを上回った!

「バトルだ! 二体のモンスターでダイレクトアタック!『ブレイジング・ワルツ』!」

『オオオオオオオオオオオッ!』

 雄叫びとともに突進するネイキッドの剣が、フリードに迫る。それを闇に染まった目で見つめるフリードは、何故か妙に静かな目をしていた。

「ここ、までか……」

 フリードLP4000→0

 

 

 

 

 

「フリード!」

 力尽きて倒れるフリードに、ネイキッドが駆け寄る。

「ぐふっ……ネイキッド」

「フリード! 貴様……やはり途中から!」

「ああ……ある程度の、意識は……な」

 フリードは、終焉の力が高まった結果、逆に自我を取り戻したらしい。

「だが、力を制御することもできず……このザマだ」

「フリード……」

「おいしっかりしろ! すぐにアテナたちも来るから、そしたら……!」

 治療できる。そう思ったのだが、ネイキッドもフリードも静かに首を振る。

「無駄だ……その、お嬢さんがどれほどの使い手であろうと……私の身体も魂も、闇に侵され過ぎている……最早、どうにもなるまい」

「マジかよ……!」

 死ぬ……ってのか?

「何故、お前ほどの男が終焉に!?」

 ネイキッドの問いかけに、フリードは途切れ途切れの言葉で答えた。

「私は……お前に嫉妬していたのだ」

 苦みばしった表情で、そう語る。ネイキッドはそれに頷きながら、過去に思いを馳せるように目を閉じた。

「将軍として、ひとりの武人として、我らは互いに競い、切磋琢磨してきた」

「ああ……だが私は、武人としての私が、お前に叶わぬことを知った。どうしても、勝つことはできぬと」

「しかし! 部隊の統率力では、お主の方が……!」

「それでも私は、お前に勝ちたかった」

 フリードは、一国の将軍である前に、一人の武人として、ネイキッドに負けたくなかったのだと語る。そしてその心の隙を、終焉に突かれたのだと。

「情けない……ネイキッド、お前の盟友ともあろうものが、な……」

「フリード……」

 その言葉を最後に、ネイキッドは黙り込む。代わりにフリードは、オレの方を向いた。

「……ネイキッドの、マスターの少年よ」

「……なんだ?」

「ネイキッドを……そして世界を、頼む。あの闇は強大だ……放っておけば、世界すら飲み干そう……そうさせてはならぬ。だから……!」

「ああ、任せろ。アンタの遺志、確かに受け取った」

 今にも消え逝こうとしている命に対し、オレが出来るのは少しでも心安らかに逝かせてやることだけだった。

「そうか……死ぬな、少年……若き命、よ……」

 最期にフッ、と深く微笑みを残して、フリードの身体は闇に溶けて行くのだった。

 

 

 

 

 




さ「な~っにっかな~な~っにっかな?」
ル「今回は、これ」
『スーペルヴィス』
さ「デュアルのキーカードだね。このカードの存在が、デュアルの強さを支えていると言っても過言じゃないよ」
ル「再度召喚状態にする効果と、墓地に送られた時に通常モンスターの完全蘇生効果」
さ「どっちもデュアルにとっては欠かせない効果だね。剣士さんがやってたように、シュバリエに装備して効果で墓地に送って最上級デュアルを蘇生するコンボは、相手からすればたまったもんじゃないだろうね」
ル「相手にはモンスター二体。こっちのカードは一枚破壊される」
さ「ちなみに、あんまり見ない状況だけど、相手がデュアルモンスターを使っていたなら相手のデュアルモンスターに装備することもできるよ」
ル「……? 何の意味が?」
さ「装備した相手デュアルモンスターを戦闘で破壊したら、墓地の通常モンスターを蘇生できるよ。追撃に便利。もし自分にデュアル召喚の必要があるモンスターがいなくて、手札で持て余すくらいなら狙ってみてもいいかもね。まあ、状況が限定的だし、失敗すると大損だから、頭の隅に置いておくだけでいいけどさ」


 ちなみに、悠は友達とのデュアルミラーマッチでその使い方をして相手に驚かれ感心され、やり返されて負けました。いや勝てよと。しかもそのデュアルデッキ、どっちも悠が構築した全く同一内容のデッキでした。プレイングで負けた……!? 尚、これはTF6での話ですが、友達のデータが消えてしまったということで、悠のデータをコピーしたんですが、その際、なんの示し合わせもしてないのにお互いに同じデッキを選んだ結果です。その次のデュエルはリチュアミラーでまた被りました。100近くデッキ作ってあったのに、どういう確率だ。
 それでは、悠でした!
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