違う人になったみたいだ……<とりあえず完結>   作:零之悪夢

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専用機は白、しかし彼の心は黒。絶望するのはまだ先。


俺に白は似合わない

次の日。俺は授業を終えるとアリーナに呼び出された。話によると俺の専用機が届いたとの事。名前は……

 

 「白式(びゃくしき)ねぇ。白は似合わないと思うんだけどなぁ」

 

 「文句を言うな。とりあえず乗れ」

 

言われた通り白式(びゃくしき)に乗る。何やら設定をしなければならないので少し待って欲しいと言われた。しかし、これに乗ると戦っていると言う感じがする。まあ、戦う時はいつも命がけで皆の事しか考えてなかったなぁ。

 

 「はい、終わりました」

 

その声で意識を戻す。何か目の前に選択肢の様な物が出てきた。

 

 「織斑、何か画面に出てきたか?」

 

 「はい、一次移行(ファーストシフト)しますか?って出てますね」

 

 「それに対してはいと選択しろ」

 

選択すると俺の乗っていた白式(びゃくしき)が灰色から白へと色が変わった……が装甲が増えていないか?

 

 「これって全身装甲(フルスキン)になってますよね……」

 

 「どういう事だ?本当なら、こんなはずでは……」

 

何か話しているが一応、武装を見ることにする……雪片弐型(ゆきひらにがた)しかないようだ。

 

 「織斑先生?武装が一つしかないんですが……」

 

 「……織斑、単一仕様能力(ワンオフアビリティ)はあるか?」

 

 「ありますね……零落白夜(れいらくびゃくや)?これって……」

 

確か、大会で千冬が使っていた奴だろう。何故入っている?

 

 「まあいい。試運転だ」

 

とりあえず、アリーナに出撃すると目の前にホログラムが現れる……要するにこれを倒せと言う事だろう。まあ、俺にとっては簡単な事だ……2年間の死闘を繰り広げた俺の人生は普通じゃないぜ?

 

 「ふぅ……………っ!!」

 

鏖殺公(サンダルフォン)を出す要領で雪片弐型(ゆきひらにがた)を抜刀し敵を斬った。横に攻撃回数が記録されていたのだが……

 

 「……これ、間違いじゃないですよね?おかしくないですかね」

 

その回数、何と23回。恐らくだが、鏖殺公(サンダルフォン)を振る速度を極めていたからだと思う。あの霊力暴走の時や、最終決戦の時など……その経験が生かされているのだと感じた。

 

 「ふむ……なら、今度は回避だな」

 

そう言うと周りのホログラムが十数人に増え銃を構えている。あ、魔術師に囲まれて死にそうになった時の事を思い出すなぁ。

 

 「……………遅い」

 

銃撃を避けながら雪片弐型(ゆきひらにがた)を使い薙ぎ払う。一瞬にしてホログラムが消え去った。まあ、エレンとかアルテミシアに比べれば余裕だ。

 

 「やはり、私と同じタイプか?」

 

 「とりあえず戻っていいですか……少し、休憩したいです」

 

その後、何度か訓練をして部屋に戻ると箒がベットで寝る用意をしていた。

 

 「帰ったのか。遅いから心配していたのだぞ?」

 

 「ああ、悪い。千冬姉に訓練と称して色々絞られたからさ。じゃ、シャワー入るな」

 

その日は直ぐに寝た。次の日は特に何もすることが無かったので一人、寮の森の近くでダンスを踊っていた……まあ、美九の影響だが。

 

 「はっ!!ふぅ……………よっと!!」

 

アップテンポが激しい曲ばかりやっているのは体力を付ける為である。流石にこれからの事を考えると必要だろう。昔も体力づくりはしていた……天使を扱うのに体力が必須だったからだ。全身筋肉痛の毎日はキツイ。

 

 「……………っ!!……?見てたのか?ちふ……いや、織斑先生」

 

 「今は、先生と呼ばなくていい。公共の場ではないからな」

 

一応、美九からはお墨付きをもらっているので人に見せても大丈夫だが……知らぬ間に見られていたとは思わなかった。

 

 「いつの間にダンスなんか覚えたんだ?私が居た時はそういった素振りは見せなかったはずだが?」

 

 「まあ、趣味の範囲ってことで。後、色々出来るようにはなってんだけどさ。もう、休むよ……明日は決闘だがらさ」

 

その場をさっさと離れ休む。次の日……決闘と言う事でアリーナにはたくさんの観客と言う名の生徒が集まっていた。そういえば、白式(びゃくしき)と言う名をよく考えてみると式と言う字を逆にする。きし。白きし。白騎士と言う事になる。まったく……作った奴のネーミングセンスを疑いたくなる。そんなことを考えていると出番が来たのでとりあえず飛び降りる。

 

 「逃げずに来ましたのね。敗北を認めるなら今ですわよ?」

 

 「それはどうかな?はっきり言って俺は100%勝つ自信しかなくてな……自信過剰と言われてもしょうがないと思うけどさ」

 

アリーナの放送からカウントダウンのアナウンスが流れる。

 

 「なら、手加減は無しですわよ」

 

 「そうだな。でも、その前に……」

 

3,2,1……

 

 「俺達の戦争(デート)を始めよう。ちゃんとついて来てくれよ?」

 

ブザーが鳴ると同時に高速で彼女のIS……確か、蒼い雫(ブルーティアーズ)だっただろうか。それに接近し攻撃する。おっと。間違って雪片弐型(ゆきひらにがた)ではなく鏖殺公(サンダルフォン)で攻撃してしまったようだ。まあ、気にしないで連撃を入れて行く。見る見るうちに彼女のエネルギーが減っていく。なら、さっさと終わらせよう……とその前に。

 

 「<     >。これで大丈夫か?流石にあれはシャレにならん……」

 

 「はぁ……はぁ……何を言ってますの?」

 

 「決着を付けるんだよ。少し痛いかもしれないが耐えてくれ」

 

俺は空中から地面に降りて、踵で思いっきり地面を踏んだ。

 

 「鏖殺公(サンダルフォン)!!最後の剣(ハルヴァンヘレヴ)!!」

 

おっと、最後の剣(ハルヴァンヘレヴ)単一仕様能力(ワンオフアビリティ)零落白夜(れいらくびゃくや)がついて来たようだ。ハッピーセットである。

 

 「滅せよっ!!おらっ!!」

 

その日、俺は二つ名<破壊者>と言われるようになった。俺はまだ、本気を出していないと言うとややこしくなりそうなので言わないでおいた。しかし、織斑先生には怒られたが。

 

 「ん……鏖殺公(サンダルフォン)がIS状態でも使えたから他も使えるって事だよな。しかし、人が居ないと寂しいもんだな……この世界は俺しか居ないんだし」

 

ふと、ある考えがよぎった。それを証明するために今、帰って来たルームメイトの箒に聞いた。

 

 「今、束さんに電話できるか?」

 

 「はっきり言って無理だな。私は電話したくないが、駄目押しで掛けてみよう」

 

そうして電話を掛けるとどういうことか掛かった。

 

 「もすもす?束さんだよ~?」

 

 「姉さん……一夏が話したがっているので変わりますね」

 

そう、最凶の天災の篠ノ之束にある事を聞こうと思ったのだ。彼女は博士であるためこういった事にも理解はしているだろうと思った。

 

 「いっくん、おひさ~。で、何を話したいのかな~?」

 

 「単刀直入に聞きます。”人”って作れると思いますか?」

 

これさえ聞ければ俺は神の力でどうにでもすることが出来る為、可能か聞いておきたかった。

 

 「一応作れるには作れるけど……本当に生み出すんだったら人間の構成されるものを集めて生み出すしかないかな~。なんで、こんなことを聞いたのかな~?」

 

 「少し、人肌が恋しいので作ろうかなと。後、アドレス交換してくれませんか?面白いもの見せたいので」

 

 「了解~。……えっ!?いっくんの携帯どうなってるの?束さんでもハッキング出来ないなんて」

 

携帯にはマリアのAIが入っている。そして、俺がDEMから回収した鞠奈の最初のプログラムも入っているのでファイヤウォールは完璧なのである。

 

 「ちょっと待ってくださいね……はいどうぞ。今送った奴、束さん作れますかね?基礎理論とかは送っておいたので目を通してもらうと分かると思うんですけど」

 

 「ふ~ん。いっくんも将来は束さんになるのかな~?面白そうだし頑張って作るね~」

 

 「はい、ありがとうございます。じゃあ、また」

 

電話を切り、箒に返す。生み出せることが分かった……後は”あれ”を生み出して体に入れる。そして力で弄れば完成である。楽しみで仕方がない。まず、誰から作ろうか?

 

 「一夏?何故そんなことを聞いたんだ?」

 

 「俺が考えているのはISにAIを搭載すること。AIの自立化。束さんが出来なかったことを俺がやるんだよ」

 

そうして聞きたいことを聞けた俺は安らかに眠ることが出来た。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

私があの話を聞いてからというもの。一夏は筐をよく持ち歩くようになった。中を見せてもらうと鈍く輝いた宝石、霊結晶(セフィラ)と言うらしいがそれを10個を筐に入れて持ち歩いていた。本人曰く触ると大変危険と言う事で持ち歩いているらしい。

 

 「……………?誰だあいつは?」

 

ふと、休日の朝の鍛錬から帰ると外出届を出したと思われる一夏と校門で待っている女を見た。知り合いだろうか少し聞き耳を立てて会話を聞いた。

 

 「”   ”?体調に異変は無いか?」

 

 「特には無いですわね。まさか、”   ”さんがこんなことをするなんて思いませんでしたわ。まあ、昔に戻ったと言えば嬉しいですけど」

 

 「そうか。ちょっと、寂しかったからさ……知っている人と会いたかったんだよ。俺がやる事と言えば分かるよな?」

 

 「ええ、もちろん。では、エスコートをお願いしますわ」

 

 「さあ、俺達の戦争(デート)を始めよう……二回目だけど」

 

其処から二人は歩いて行った。名前は聞き取れなかったが知り合いどころではない中である事は分かった。何故なら、手を組みながら道を堂々と歩いているのだ。そんな奴だったかと思い返す。

 

 「一夏……誰なんだ、そいつは」

 

疑問が残るばかりであった。




彼が何故、白式ではないのか。それは、原作だと二次移行の時に彼女が出てきますが彼は力と言うものを理解しているので最初から鎧を身に纏っているのです。
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