違う人になったみたいだ……<とりあえず完結>   作:零之悪夢

3 / 5
彼の心を満たしてくれるのは彼女らだけ。
彼の助けになる為に、彼女らは降臨する。


代表戦?いや、実験だ

 「クラス代表おめでとー!!」

 

今、何故この状況になっているのかと言うと……決闘で戦い、勝利したからである。色々と事情聴取されたのは言うまでもない。雪片弐型(ゆきひらにがた)ではなく、鏖殺公(サンダルフォン)を握り圧倒した上に、最後の剣(ハルヴァンヘレヴ)蒼い雫(ブルーティアーズ)のエネルギーをゼロにしたからである。理由としては知らないうちに握っていたと弁明しそれでその場はお開きとなった。流石に前の時間軸で扱っていたとは信じてもらえないだろう。

 

 「新聞部の黛薫子でーす。取材したいなーなんて」

 

 「別にいいですけど……」

 

まあ、取材は色々と慣れている。あっちでは色々と騒がしたからな……

 

 「で、最後に言ってたやつってどういう事?」

 

 「ああ、あれですか。癖みたいなものなんですよ……”あいつ”が良く言っていたんです。もう、いませんけど」

 

 「……失礼。聞いちゃいけなかったね。じゃあ、集合写真でも撮ろうか!!」

 

写真を撮り終わり、自室のベランダで一人風に当たっていた。箒はもう、寝ている。

 

 「あらあら、士道さんらしくありませんわね。もう、作ったと言うのに」

 

 「分かるだろ?言っておけばこっちの事を探れないからな。で、こっちの世界には慣れたか?……狂三」

 

最初に作った精霊……時崎狂三。俺からすれば彼女は非常に優秀で戦闘能力も高い。今の所俺の補佐をしていると言った方が良いだろうか。

 

 「一応、十、四、五と”番外”は作ってあるんだが……やっぱり何か悪だくみする時は狂三と居ると捗るからさ」

 

 「きひひ……悪だくみですの?普通の人から見れば確かにそうですわね。でぇも、悪だくみとは言わないで欲しいですわね。わたくしと士道さんも分かっているでしょう?」

 

 「忘れてないぜ。戻れるかどうかわからないけど、一応そっちの研究も進めてる。ついでに何だが、顕現装置(リアライザ)も作ってるしな。束さんにプロトタイプを作ってもらってるけど……作るのだったら俺が創った方が早いしな」

 

夜の会談はそれで終わった。天使の扱いには気を付けるべきだと思う。バレたら面倒だなと思いながら教室でぼーっとしているとクラスメイト達がざわざわと噂が聞こえる。

 

 「なんか、転校生来るみたいだよ。この時期に珍しいね」

 

転校生、か。まあ、読めているのだが。

 

 「だーれだ?」

 

 「鈴。バレバレだ。マジで、琴里かと思った……あぶねぇ

 

油断していたわけではないのだが気づくのが遅かった。一瞬、琴里と呼びそうになった。危ない危ない。

 

 「昔もこうやったわよね……懐かしい」

 

 「肩車するか?今の俺だったら眺めが良いぞ?……その前に先生が来るからな昼休みに会おう」

 

 「ちゃんと居なさいよ?じゃ、またねー」

 

授業を終え、昼休み。食堂で携帯を弄りながら件の人を待つ。今、鞠奈のプログラムを構成している。鞠亜の方は完成されているので後は起動するだけだが、どうせなら姉妹同時に起動させたい。

 

 「……こっちの奴は……いや、こっちの方が良いか?」

 

 「何やってるのよ。悪い癖よ」

 

 「一夏。隣、座るぞ」

 

 「一夏さん。失礼しますね」

 

何故か、彼女らが席に座る。言っておくと、あの試合から和解しセシリアと呼ぶようになったことを忘れていた。

 

 「お前はいつも通りだな。麺が伸びるぞ?」

 

 「良いのよ。一夏も相変わらずよね……定食」

 

自分で作りたいが、作る時間がないのだ。休みの時にでも量産しておくか……十香が全部食べてしまいそうだが。

 

 「今、何作ってたのよ?」

 

 「AI。二人作ってるんだけどさ……思ったより時間が掛かりそうでさ」

 

 「ちょっと見せなさいよ。普通にすごいじゃない……これ一人で作ったの?」

 

大学ではそちらの方を専制していたのですごくはない。後は、アスガルド・エレクトロニクスの方で勉強させてもらったが。

 

 「今日は此処までにっと。で、話を聞こうか」

 

俺の時系列的には、箒→鈴→IS学園で再会。と言った感じだが本人の口から聞きたかったのだ。そして聞くと特に変わらず寂しかったとの事。

 

 「そういえば……クラス代表選があるな。お前も国家代表だから俺と闘う事になるのか」

 

確か景品は……一年間の食堂スイーツ無料券だったはずだ。負けたとしてもクラスの皆に作ってやればいいか。

 

 「スイーツねぇ。一夏のスイーツの方が美味しいから要らないのよねぇ」

 

 「同意だ。あれは卑怯だぞ」

 

 「何であんなに美味しいのでしょう?」

 

 「修行を積むとこうなるさ。寿司職人だって修行するだろ?それと同じさ」

 

昼食を食べ終え、放課後。今日は”あれ”を作ろうと思い整備室に入る。其処にはISと一人の先客がいた。

 

 「隣、使ってもいいか?」

 

 「……!?別に、いいけど」

 

許可を得たので携帯をつないで設計図を出しながらISの拡張領域に仕舞ってある素材を加工し、組み立てる。”彼女”専用なのでスペックは彼女の物を参照している。後は本人から聞くしかないが。

 

 「……何作ってるの?」

 

 「新しい、スーツかな?正式名称、戦闘顕現装置搭載ユニット(コンバット・リアライザユニット)。略してCR-ユニット。ISにも引けを取らないパワードスーツみたいなもんだな」

 

武装は……あれと新武装も入れておこうか。彼女なら俺の作った物なら喜んで使うだろうしな。

 

 「それは、男の人でも……乗れるの?」

 

 「乗れる。でも、俺の場合は専用機になるな。ISぐらいの耐久を持っていないと装甲が爆発するな……どうしたもんか」

 

こんな感じで彼女……更識簪とISについて語れる友人になった。彼女には話してもいいだろう。

 

 「このCR-ユニットの名前は?」

 

 「<ブリュンヒルデ>……かの有名な女性の英雄。そして、俺の姉。織斑千冬が呼ばれている名前。要するに最強を目指した機体だって事」

 

最強を目指したのはいいが、すぐ壊れそうだなぁ。定期的なメンテナンスが必要そうだ。

 

 「……今日は此処までにするか。簪さんも此処までにしたらどうだ?」

 

 「うん、そうする……」

 

 「じゃ、糖分を取らないとな。自作のケーキを上げよう」

 

彼女にケーキを渡し、部屋に戻る。其処からと言うもの訓練と言う訓練をせずに整備室に入り込んでいた。そして、代表戦当日。

 

 「初戦から鈴とか。それだったら使ってもいいか」

 

一人、更衣室で考えながら精神を集中させる。そうすると呼び出されるのでピットの方へ向かう。

 

 「二人とも……何で此処に?」

 

 「激励だ。お前なら負ける要素が無いと思うが」

 

 「応援してますわ。貴方の姿見せてくださいまし」

 

まあ、すぐ終わると思うんですがねぇ。

 

 「ん。ありがとな……じゃ、行ってくる」

 

そうしてアリーナに着陸すると目の前に中国の主力IS、甲龍(シェンロン)を身に纏った鈴が仁王立ちしていた。

 

 「こういうのは初めてだけど……あの時を思い出すから嫌なのよね。ホント、何で振ったのかしら」

 

 「仕方ないじゃないか。俺には心に決めた人が居るんだからさ……でも、あの時の言葉は覚えてるからそういう事なんだろ?」

 

 「まあ、あたしにとってはこっちの方がやりやすいから逆に良かったかもって思ってるけど。これ終ったら、肩車ね」

 

カウントが始まる。3

 

 「当たり前だ。ついでにお姫様抱っこもしてやるか?」

 

 

 「良いわねそれ。それも追加で」

 

 

 「さあ、俺達の戦争(デート)を始めよう。<氷結傀儡(ザドキエル)>」

 

 「何言ってるのよ。まあ、いいけどさ」

 

 

鈴が接近してくるのを分かり切っていたので天使を使って姿を消した。正確には水蒸気で眩ませたと言った方が正しい。

 

 「面倒臭い事してくれるじゃない!!」

 

 「こっちだぞー。でも、こっちにも居るぞー」

 

素早く移動することで場所の特定を難しくする。この霧の中で分かるのは目が良くないと分からないはずだ。

 

 「ふんっ!!それっ!!」

 

 「当たらないぜ。当てるなら……こうじゃないとなっ!!」

 

氷の塊を彼女の肩に当てる。彼女の肩には衝撃砲と言われる遠距離攻撃があるので潰しておくべきだろう。

 

 「こっちの機体の事もお見通しって事?流石ね」

 

 「敵を知り己を知れば百戦危うからず。って言うしな」

 

氷を当て続けるのも流石に時間が掛かる。なので片付けようと思い、あれを使う。

 

 「<氷結傀儡(ザドキエル)>、<氷鎧(シリヨン)>。一気に決めるぞ」

 

 「えっ?何よそれ。何かウサギになって」

 

 「ふっ、はぁ!!」

 

氷風を当てると彼女のISは氷漬けになりこちらの勝利になる。しかし、やり過ぎた。

 

 「ねえ、動けないし寒いんだけど……早く出して」

 

 「分かったって。<   >。ほれ」

 

 「一夏……あったかーい!!」

 

抱きついてくるのは妥協している。何故なら、琴里みたいだからである。

 

 「おわっ!!……なんだ?」

 

 「ISが来たみたいね。それも、私達に敵意丸出し」

 

プライベートチャンネルで山田先生が避難を促してくるが俺はとりあえずアリーナのバリアに穴をあけて鈴を逃がす。

 

 「織斑先生?あいつ等、任せてもらえますか?」

 

 「勝機は?」

 

 「もちろん、100です」

 

 「事後処理は任せておけ。派手にやれ一夏」

 

許可を得たのであいつ等の導入が出来る。

 

 「鈴?今から見ることを誰にも言わないって約束できるか?」

 

 「OK。言わない方が良い奴ね。任せて」

 

 「ありがとな。<   >。さあ、出番だぞ……十香!四糸乃!」

 

右手の腕輪から光が漏れ出し二人の人型が生成される。

 

 「む?出番かシドー?」

 

 「おう。あのへんな奴を壊してくれればいい。四糸乃は行けるか?」

 

 「はい……頑張ります……!!」

 

 「任せて士道君~」

 

三体居るので一人、一体で相手をする。あの二人なら簡単に壊せるはずだ。ならこちらも本気を出そう。

 

 「灼爛殲鬼(カマエル)……琴里、行くぞ」

 

斧で斬りつけるとあっという間に腕やら足やらがボロボロと落ちていく。まあ、一つくらい消滅させてもいいだろう。

 

 「さあ、消し炭にしてやるよ!!灼爛殲鬼(カマエル)(メギド)ッ!!」

 

それで撃ったのだが……細工しておいた地面が少し抉れた。マジか、強すぎた。ちゃんと考えて撃たないと。

 

 「シドー!!こちらも終わったぞ!!」

 

 「士道さん。終わりました」

 

 「よしよし……とりあえず戻ってくれな。後でいっぱい相手してやるから」

 

そう言って彼女らを腕輪の中に戻す。戻し方はグータッチだ。何か良いと思わないか?

 

 「よしっ……さて、帰るとするか」

 

まあ、元に戻ったのはいいが事情聴取が待っている。あいつ等はゴーレムと呼ぶことにした。そのゴーレムと闘ってみてどうだったかと言われると、一言で言うなら弱いだ。そもそも、あれは無人機である事は最初から分かっていた。それを話すだけで終わった。スイーツ無料券は1組の物となったが、俺としては作った方が早い。

 

 「ねぇ、ベットに連れ込んで何とも思わないの?」

 

 「思わない。妹みたいだから。お前も俺がそういう気が無いって分かってるだろ」

 

 「まあね。じゃあ、もっと抱きしめなさいよ。あの時怖くて仕方なかったんだから」

 

ベットで抱きしめながら頭を撫で続けていると部屋の扉が開いた。鍵を閉め忘れたようだ。

 

 「……一夏?そういう趣味か?」

 

 「違うぞ?妹を可愛がってる感じだ。箒もやるか?」

 

 「遠慮する。セシリアがお茶をしないかと言っていてな。茶菓子を取りに来たんだが……」

 

確か、冷蔵庫に羊羹が入っていたような。なかったらケーキがあるはず。

 

 「冷蔵庫に入ってるんじゃないか?俺も愛で終わったら行く」

 

 「よろしく言っておいてー」

 

 「了解した。先に行っている」

 

この時間を堪能しながら、セシリアの部屋へと向かった。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 「う~ん。いっくんが出したこれ普通に使えるよね~」

 

彼も私に影響されたのだろうか?

 

 「一応、作れたし。報告報告っと!!」

 

連絡完了。後は返事を待つだけ」

 

 「ISに搭載するものじゃないよ……いっくん」

 

彼が作って欲しいと言ったのは。

 

 「<ミストルティン>、<世界樹の葉(ユグド・フォリウム)>。戦艦に積む奴だよいっくん」

 

私は彼の真意に気づかない。




IS解説
白式
原作とは違い最初から全身装甲。理由は強さと言うものを知っていたから。武装は雪片二型と天使、鏖殺公、氷結傀儡、刻々帝、灼爛殲鬼、颶風騎士、絶滅天使。一夏自身は天使を扱っているため動きが国家代表よりも洗練されている。一夏が言うにはまだまだISは弱いとの事。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。