白き兎は魔王の力と共に正義の眷族と共に行く。 作:桐野 ユウ
20階層で謎の黒い服を着た人物が生み出した植物のモンスターを次々に倒したベルたち、そこに改造をされたハーピィーの襲撃を受けたがカブトのパーフェクトゼクターを使い真っ二つにして倒した。
その後解散をしたベルはアストレア・ファミリアのホームへと帰るとアリーゼが迎える。
「お帰りベルーーーー」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「何かあったの?」
「はい、皆さんの前で報告をします。」
「わかったわ。じゃあ一緒に入りましょ?」
「ウェ!?」
アリーゼに連れられて一緒にお風呂に入った後にアストレア・ファミリアの報告会が始まった。
「それじゃあベル、何かあったのか話してくれるわね?」
「はい、アーディお姉ちゃん、ティオナさん、アイズさんと共にダンジョンに行きました。その20階層で三年前に現れた赤い髪をした女性と同じような人物と遭遇をしました。」
「「「!!」」」
「そして相手はハーピィーを改造をしたのを僕たちに向けて僕は倒しました。ですが・・・・・・」
「ですが?」
「泣いていました。まるで僕に倒してほしいと・・・・・・僕は正しかったのかなと今でも思ってしまうほどに罪悪感が襲ってきました。」
ベルは両手を見ながら震えているのを見て輝夜はそっと抱きしめる。
「輝夜お姉ちゃん?」
「・・・・・・モンスターが涙を流す・・・・・・か、お前はその望みを叶えてあげたそうだろ?」
「はい・・・・・・」
「今は泣けばいいさ、私の胸の中で・・・・・・遠慮をするな。」
「ううう・・・うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
ベルは輝夜の胸の中で泣いた。ほかのメンバーは出遅れたと感じてじーっと輝夜を睨んでいた。輝夜の方はニヤリと笑っていたのでほかのメンバーは拳を握りしめながら睨む。
その様子をオーマジオウはやれやれと頭を抑えながらこいつらはと・・・・・・見ていたが今のベルにはそういうのが必要だと思い黙ってみていることにした。
やがてベルは流し続けていた涙を止めてから離れる。
「ありがとう・・・・・・輝夜お姉ちゃん・・・・・・後ごめんなさい着物を・・・・・・」
「気にする必要はない、お前はまだ甘えてもいい年頃だろ?」
「・・・・・・僕10歳だけど?」
「なら私も年をとるさ。ふふふ」
輝夜は笑いながらベルの頭を撫でていた。やがてベルは疲れてしまったのか輝夜の膝の上で眠ってしまう。
「ベル、辛かったんだね・・・・・・」
「だけどよモンスターが涙を流すなんてよ。」
「知識が高い奴なら可能かもしれないわ。ハーピィーだって本当は普通に生活をしていたいけどそこに改造されて襲ってしまう。だからベルが来て殺してくれる人を求めていたって解釈でいいかしらオーマジオウ?」
『・・・・・・おそらくそうであろうな。ベルはその罪悪感を抱きながらハーピィーを切ったからな。』
オーマジオウの言葉を聞いて全員が寝ているベルを見ていた。10歳の子がどれだけの思いで泣いているモンスターを切ったのだろうと・・・・・・
「とりあえずベルを部屋に運びましょ?いつまでもここで寝かせるわけにはいかないわ。」
「そうだな。」
輝夜はベルを抱えて彼の部屋に運んで行く。
ベルside
「あ、あれ?」
僕は目を覚ますと自分の部屋にいたので声が聞こえてきた。
『目を覚ましたみたいだなベル。』
「オーマジオウさん?僕・・・・・・」
『あの後お前は輝夜に慰めてもらったが寝てしまって輝夜に部屋まで運んでもらったんだ。』
そうだ、泣いていた僕を輝夜お姉ちゃんに・・・・・・うう恥ずかしいな。だけどだいぶ楽になったあの時の罪悪感がなくなったわけじゃない。
けれどモンスターによって家族を失った人たちのことを考えると・・・・・・僕はどうしたらいいのだろうか?いけないいけない僕はアストレア・ファミリアのメンバーだ。
「はぁ・・・・・・」
僕はため息をつきながら起き上がりリビングの方へと行き皆さんに挨拶をする。
「おはようございます。」
「おはようございますベル。」
「あれ?皆さんは?」
「ベル、随分とのんびり寝ていましたね。ほかのみんなはパトロールにいったりしてますよ。私はベルが起きるまで待っていました。交代のメンバーが帰ってきたら私と一緒にパトロールに行きますよ。」
「はーい。」
僕は遅めの朝ごはんを食べた後に交代メンバーと交代をしてパトロールへと向かうのであった。
次回 欠伸をしながらベルはリューと共にパトロールをしていた。昼ご飯を豊穣の女主人のところへと行く。
次回「豊穣の女主人へ」