ヒュルム公国連合艦隊が出撃してから30分経った。海は依然と静かで波も穏やかであった。因みにミズーリは連合艦隊の旗艦を務めている。
(今回の海戦の旗艦は俺か...。まぁ皆んなが俺に旗艦をやってくれって言われたから仕方なくやってるだけなんだけど。)
するとミズーリのレーダーが反応した。
(レーダーに感あり。遂にドットール王国連合艦隊の奴らとご対面するのか。)
ミズーリのレーダーはドットール王国連合艦隊の位置を正確に掴み、接敵までの時間も調べた。ミズーリはヒュルム公国連合艦隊に敵の連合艦隊の接敵までの時間を伝えた。
「後20分で奴らと接敵するぞ‼︎全艦対艦戦闘用意‼︎」
ミズーリの指示によってヒュルム公国連合艦隊は砲撃準備を開始した。
......
(波が穏やかだ...。ここまで穏やかだと逆に不安になって来てしまうな...。)
連合艦隊司令官のダングルクは静かな波に不気味さを感じていた。
(だが、我々には新型の戦列艦。そして竜母もある‼︎絶対に負ける訳がない‼︎)
そんな事を考えていると通信兵が彼の元に駆け寄って来た。
「司令官。間もなくヒュルム公国連合艦隊と接敵します。」
「そうか...。遂に巨大船もこの目で見れるのか。」
ダングルクはどんな巨大船かやって来るのか内心少し楽しみにしていた。噂の巨大船と遂に砲を交える事が出来る。これ程楽しみな事はいつぶりかと、彼は思っていた。
「よし、総員戦闘準備。奴らが見えて来たら威嚇で砲撃し混乱させてそこを一気に叩くぞ。」
「はっ!」
元の場所に戻った通信兵は、全艦に戦闘準備の指示を出した。
......
〜20分後〜
「ドットール王国連合艦隊の姿が見えて来ました‼︎」
通信兵がメナードに報告した。
「来たか...‼︎総員砲撃開始‼︎」
ヒュルム公国の戦列艦全艦が砲撃を開始した。こうして史上最大の海戦が始まった。
......
「ヒュルム公国連合艦隊の姿を捉えました‼︎艦隊の中心にはあの巨大船がいます‼︎」
すると通信兵は何かを察知した。
「⁉︎」
それはヒュルム公国連合艦隊がドットール王国連合艦隊に砲撃を始めたのだ。
「ヒュルム公国連合艦隊が我が艦隊に向けて砲撃を始めました‼︎そして噂の巨大船もいます‼︎」
「やはり巨大船もいたか‼︎だがまずは砲撃の回避だ‼︎全艦‼︎2手に分かれて砲撃の被害を最小限にしろ‼︎」
ドットール王国連合艦隊は艦隊の真ん中を中心に2手に分かれ始めた。
「ドットール王国連合艦隊2手に分かれました‼︎第一作戦は成功です‼︎」
「よし‼︎これより第一、第二連合艦隊2手に分かれる‼︎」
ヒュルム公国連合艦隊は2つの連合艦隊に分かれた。
「ヒュルム公国連合艦隊が2手に分かれました‼︎ダングルク艦隊司令‼︎どうしますか⁉︎」
暫くダングルクは悩み結論を導いた。
「いいだろう。我々も2手に分かれて迎え撃つぞ‼︎これより第一連合艦隊、第二連合艦隊と呼称する‼︎」
「了解‼︎」
こうしてドットール王国連合艦隊も2手に分かれて砲撃する事になった。一方ミズーリはというと...。
(よし、作戦の第一段階は成功だな。後は奴らを砲撃で沈めるだけだ‼︎)
ミズーリは主砲の「50口径40.6cm砲」をドットール王国連合艦隊に差し向けた。
「敵巨大船、我ら第一連合艦隊に主砲を向けました‼︎」
「そうはさせないぞ‼︎新型戦列艦の砲撃をとくと味わえ‼︎」
砲列甲板では砲弾の装填が始まっていた。
「急げ‼︎奴に撃たれる前に装填しろ‼︎」
魔導士達は砲に火炎魔法を纏わせており、纏わせた砲に装填手達が砲弾を砲に装填した。
「装填完了‼︎」
「目標‼︎敵巨大船‼︎」
「撃てぇぇーー!!!!」
艦長に指示によって砲弾はミズーリに向かって飛んで行った。砲弾はミズーリの船首に命中したが分厚い装甲によって弾き返していた。
「主砲命中‼︎しかし敵巨大船に損害は見られません‼︎」
「ななな、何だとぉー!!??我らの新型戦列艦でも風穴が開かないだとぉーー!!!!????」
「敵巨大船砲撃しました‼︎」
「全艦衝撃に備えろ‼︎」
ミズーリは第一連合艦隊に主砲を発射した。ミズーリと連合艦隊の距離は約5kmだった為、9門中全ての砲弾が9隻の戦列艦に命中した。
「戦列艦9隻轟沈‼︎」
「なな、なんて威力だ‼︎クソ、こうなったら竜母に支援要請だ‼︎上からの攻撃なら主砲が命中する恐れも低い‼︎通信兵‼︎竜母機動部隊に支援要請しろ‼︎」
「了解‼︎」
......
「艦長。前方に展開している第一連合艦隊から連絡です。敵巨大船に対しワイバーンの火炎弾で撃沈せよという連絡が入りました。」
「上から目線の物頼みは少し腹が立つが、作戦の為だ。ワイバーン全騎を巨大船に対して上げるんだ‼︎急げ‼︎」
竜母機動部隊はワイバーン全騎をミズーリに対して上げた。しかしそんな事はミズーリにバレていた。
(チッ、ワイバーンを全て上げて来やがったか...。だけどやるしかねぇよな。)
ミズーリはシースパローを全弾ワイバーンに対して発射した。発射したシースパローは10秒でまた元に戻って発射出来る状態になり、ミズーリはどんどんシースパローを発射した。
「ん?何だあれは?」
1人の竜騎士が謎に光る飛行物体を目にした。そしてその飛行物体は竜騎士に命中し、ワイバーンと共に肉片になって海へと落ちていった。それを見た他の竜騎士達は厳戒態勢を取った。
「全騎、謎の光る飛行物体に注意しながら巨大船に接近せよ‼︎」
しかし、竜騎士達はこれから壮絶な地獄を見る事になる。
「隊長‼︎更に飛行物体が飛んできます‼︎」
「全騎、回避行動を取れ‼︎」
回避行動をした竜騎士達であったが、シースパローは向きを変えた竜騎士達を追いかけた。
「な、何⁉︎向きを変えただと⁉︎しかも早い‼︎グワァー!!!!」
シースパローは16発中全弾命中し、竜騎士達を肉の塊へと変えた。元々の竜騎士隊の騎数は200騎だったが16騎失った為、184騎となった。
「16騎やられたがまだ半分以上残っている‼︎全騎‼︎最高速力で敵巨大船に突っ込めぇぇーー!!!」
残った竜騎士達はミズーリに突撃していった。だが、復活したシースパローがまた彼らを襲う。
「隊長‼︎また飛行物体が飛んできます‼︎」
「構わん‼︎突撃だ‼︎」
竜騎士達は恐れ怯む事なくミズーリに突撃していった。しかしミズーリはCIWSを4基起動させ、1分間に3000発という超高速射撃によって竜騎士達はなす術もなく次々と撃ち落とされていった。
「何だよあれ!!!!あんな怪物にどうやって立ち向かえばいいってんだよ!!!!ガァァーーー!!!!」
やがて竜騎士達は全て撃墜された。これによりドットール王国連合艦隊にある竜母は存在する意味が無くなってしまった。
(一応竜母の機動部隊をトマホークで轟沈させるか。)
ミズーリはトマホーク32発全て発射した。
ドカーーン!!!!
「な、何だ⁉︎この爆発は⁉︎」
だがその問いに答えられる者はいなかった。ドットール王国海軍の兵士達は混乱し、その後トマホークは竜母に全弾命中し、全て轟沈した。
まだ戦いは始まったばかりである...。
今回はいつもより長めになりました。このマール大海戦はパート別に投稿しようと思うので楽しみにしていて下さい‼︎