〜ドットール王国第二艦隊旗艦ヴィル〜
通信兵がダングルク司令官に近づいた。
「ダングルク艦隊司令官‼︎巨大船と交戦中の第一艦隊から連絡です‼︎巨大船の砲撃により戦列艦が9隻轟沈‼︎更に竜母機動部隊も巨大船から発射された謎の飛行物体によって壊滅しました‼︎」
「なっ、何だと⁉︎」
ダングルク司令官は驚いた。巨大船と言ってもたった一隻の艦。数で攻めれば勝機はあると思っていたが、巨大船の予想外な戦闘力に彼は驚愕した。
「竜母機動部隊が壊滅したならもう勝ち目がほぼ無い様なものでは無いか...。」
「どうしますか?ダングルク司令官。」
頭を抱えていたダングルク司令官だったが一旦冷静になり、通信兵に言った。
「巨大船は引き続き第一連合艦隊に任せ、ヒュルム公国連合艦隊は我々が相手する。全て撃滅させ、残った艦隊で第一連合艦隊を支援する。長期戦は不利な為、短期決戦で決着を付けるぞ‼︎」
「了解‼︎」
通信兵はその場を去った。
「早くこの戦いを終わらなさなければ我々に勝ち目は無い...。」
そう言いながら彼は3km離れているヒュルム公国の連合艦隊を見た。
......
「メナード少佐‼︎敵、連合艦隊との距離は3kmを切りました‼︎」
通信兵がメナードに伝える。
「そうか。全艦、砲撃準備だ‼︎勝てなくてもミズーリが別かれた連合艦隊を撃滅させて支援に来るまでなんとか持ち応えるぞ‼︎」
「「「了解‼︎」」」
今ここで、ダングルク艦隊司令官とメナード少佐の戦いが始まろうとしていた...。
「ヒュルム公国連合艦隊との接敵まで残り3分です‼︎ダングルク艦隊司令官どうしますか⁉︎」
「新型戦列艦を前方に出し、敵、連合艦隊に対して砲撃だ‼︎全艦、砲撃準備‼︎」
「「「了解‼︎」」」
一方ヒュルム公国第一連合艦隊はというと、
「メナード少佐‼︎砲撃準備完了です‼︎指示さえあればいつでも砲撃出来ます‼︎」
「よし‼︎全艦、砲撃始め‼︎」
そして全ての戦列艦からは
「撃てぇぇーーー!!!!」
という声が聞こえてきた。
ドン!!!!ドン!!!!
「ヒュルム公国連合艦隊が我が連合艦隊に向けて砲撃しました‼︎」
「全艦回避行動取れ‼︎被害を最小限に抑えろ‼︎」
ドットール王国の戦列艦全艦は回避行動を取った。だが、練度が上がっているヒュルム公国海軍の兵士達はドットール王国の戦列艦50隻に砲弾を命中させるという、今までの公国海軍では考えられない練度の高さにダングルク司令官は驚愕した。
「なっ⁉︎奴らの砲撃技術が格段に上がっているだと⁉︎」
そして彼の元に通信兵がやって来た。
「ダングルク司令官‼︎報告します‼︎敵の戦列艦50隻の砲撃により我が連合艦隊の戦列艦48隻に命中しました‼︎被害は16隻小破、27隻中破、5隻大破です‼︎」
「クソ‼︎奴らの砲撃技術が格段に上がっているとは思わなかったな...。通信兵‼︎新型戦列艦による砲撃を始める様に伝えろ‼︎」
「了解‼︎」
通信兵は砲撃開始の連絡を魔信で伝えた。そして新型戦列艦の砲撃が始まった。
ドン!!!!ドン!!!!
「メナード少佐‼︎敵、戦列艦砲撃して来ました‼︎」
「全艦、衝撃に備え‼︎」
兵士達は衝撃に備えた。砲弾はヒュルム公国の戦列艦39隻に命中した。
「メナード少佐‼︎報告します‼︎我が戦列艦の被害は39隻に命中‼︎内、12隻小破、14隻中破、13隻大破です‼︎」
「被害が大きすぎるな...。もしかしたら次の砲撃でほぼ壊滅してしまうかもしれないな...。」
メナードは支援に来るミズーリの奇跡を祈った。
......
一方ミズーリは別れたドットール王国連合艦隊を主砲とトマホークで次々と轟沈していた。それにより90隻以上あった艦隊は一瞬にして20隻まで減っていた。
「どうやってあの怪物に勝てばいいって言うんだ...‼︎」
1人の兵士が甲板でミズーリの圧倒的な強さに絶望していた。彼が絶望している間にも次々と自分達の戦列艦が沈められていく。そして彼の乗っている戦列艦にもトマホークが命中し木っ端微塵になって海へと沈んでいった。
(そろそろ減ってきたな。)
残った戦列艦はミズーリから逃げる様に離れて行った。
(逃すか。)
ミズーリはトマホークを10発発射し、残った戦列艦を全て沈めた。
(よし、こっちの仕事は終わりだ。早くメナードさんの支援に向かわないとな。)
そうしてミズーリは最大戦速でメナードの支援に向かって行った。
......
「クソ‼︎これだけの損害が出てしまうとマズイな...。」
艦隊の損害を見たメナードはドットール王国海軍の強さを認識した。
(ミズーリ早く来てくれ‼︎もう艦隊は持ち堪えられそうにないぞ‼︎)
ただただミズーリが早く駆けつけてくれる事を祈っていた。
「次弾装填完了です‼︎」
ドットール王国の戦列艦隊は次弾装填を完了させていた。
「もう、おしまいか...。」
「撃てぇぇ!!!!」
すると何処からか巨大な砲弾9発がドットール王国戦列艦に目掛けて飛んで来た。
ドカーン!!!!
9発の砲弾の内5発がドットール王国の戦列艦に命中し轟沈した。艦隊司令官のダングルクは双眼鏡で砲弾が飛んで来た方を見た。其処には自分達の艦隊に向かって来ているあの巨大船の姿があった。
「な、何だと⁉︎別れた第一艦隊でも相当な戦力だったはず...‼︎たったの一隻に90隻の大艦隊がやられたと言うのか...⁉︎」
一方メナード達は...
「き、来たぞーー!!!!ミズーリだーーーーー!!!!」
1人の兵士がミズーリが来てくれた事に喜んでいた。メナードも心の底から喜び、もうこれで負けないと言う確信が生まれた。
「クソ‼︎だったら最後の攻勢を仕掛けるぞ‼︎全艦、巨大船に突撃せよ‼︎限界まで近づき超近距離で砲撃して風穴開けてやれ‼︎」
ダングルクは一転攻勢を狙い、ミズーリに突撃して行った。
(近づいてくるか...。一転攻勢を狙うために突撃してくるなんてバカな奴らだ。)
機関全速前進でミズーリはドットール王国第二連合艦隊からどんどん距離を取って行った。
「敵、巨大船‼︎我々の艦隊から距離を取り始めました‼︎速度は推定30ktと思われます‼︎」
通信兵がダングルクに報告する‼︎
「クッ‼︎巨大なくせにあんなに早く動けるとは...‼︎」
すると巨大船から謎の飛行物体が飛んで来た。
「敵、巨大船‼︎謎の飛行物体を飛ばしました‼︎」
「もしかして報告にあった、向きを変えるやつか⁉︎」
ドカン‼︎ドカン‼︎
32発のトマホークが全て命中し、一気に艦隊の戦闘能力を削った。
「なななな、なんて威力だ⁉︎」
飛行物体の予想外な威力にダングルクは腰を抜かしていた。そしてミズーリのトマホークはどんどん再生されていき、あっという間に5隻まで減らした。
(俺の艦隊司令官としての人生はこれで終了か。色々あったが結構楽しかったな。生まれ変わったら戦争の無い世界に生まれてぇなぁ....。)
そんな事を思いながら目を閉じていると、ミズーリのトマホークがドットール王国連合艦隊旗艦ヴィルに命中し、跡形もなく海へと沈んで行った。こうして彼の艦隊司令官の人生は終了した。
「かっ、勝ったのか?」
ミズーリのあまりにも一方的な攻撃にメナード達は目を見開いていた。
「あのドットール王国連合艦隊をたった1隻で150隻全て沈めるとは...。まるで海の怪物だな...。」
こうしてドットール王国VSヒュルム公国で行われた大海戦。マール大海戦はヒュルム公国海軍(ミズーリ)の圧倒的勝利で終わった。
約1週間投稿出来なくて申し訳ございませんでした。テストなど忙しい事がたくさんあったので投稿する暇がありませんでした。これからは少しずつ投稿ペースを上げていくのでよろしくお願いします‼︎