ワイバーンとの戦闘からミズーリは海を進んでいた。
(そろそろ日が暮れて来たな...。何処か停泊出来る島は無いか?)
ミズーリはレーダーで島を探した。その結果此処から北西20kmの方に大きな島がある事を特定した。
(良し、今日はこの島で一晩過ごすか。)
〜25分後〜
(やっと着いたぜ。さてと錨を降ろして寝るか。)
錨を降ろし、今日の旅の疲れを癒すためミズーリは深い眠りに落ちた。
.............
朝になり、ミズーリは目を覚ました。
(ふわぁ〜よく寝たなぁ...。)
錨を上げ、エンジンを始動させたミズーリは何処に向かうか悩んだ。
(さてと、レーダーだとこの先東の方に行くとこの島より大きい島があるらしいな。今日は此処に行ってみるか。)
東の方に舵を切ったミズーリはまた大海原を進み始めた。
〜2時間半後〜
(やっと見えて来たぜ。しかも街があるし、街並みは中世ヨーロッパみたいだな。どうしよう、寄港して良いのかな?)
ミズーリは悩んだ末、勇気を出して寄港する事を決めた。
.............
「おーいみんなー!!あそこから巨大な船が来るぞーー!!!!!!!」
1人の男の声を聞いた民衆達は港に集まっていた。
「な、何だ...あの巨大船は...‼︎⁇」
民衆達はその大きな船に怯えていた。ある者は逃げる者、またある者は死を覚悟した者もいた。
「もしかしてドットール王国の船か?」
ヒュルム公国海軍第三艦隊に所属するメナードが同僚のハーンに話し掛けた。
「いや、ドットール王国海軍の船は戦列艦だけだと聞いたぞ。あの国にあんな巨大船があるとは思えないが...。」
「どうする?あんなのに攻められたら終わりだぞ?」
「とにかく民衆を遠くに避難させよう。お前は公国海軍に連絡してくれないか?」
「分かった」
メナードは近くの海軍基地に走って向かった。
「よし、着いたぞ。司令官は司令室にいるだろうか...。」
司令室に向かい、扉を叩いた。
「ヒュルム公国海軍第三艦隊所属メナード、入ります‼︎」
「入れ」
メナードは司令室の扉を開き、入室した。
司令室にはヒュルム公国海軍第三艦隊司令長官のルーメンが座っていた。
「要件は分かっているぞ。港近くに現れた謎の巨大船についての事だろう?」
「はい、その通りです。」
「今さっき上層部の方に問い合わせたら、『巨大船に接触し臨検せよ』という命令が下ったぞ。」
「臨検ですか...。分かりました。直ちに出港させるようにします。」
「頼んだぞ。」
.............
「メナード少佐から伝令だ‼︎『巨大船を臨検し目的を明確にせよ』との事だ‼︎直ちに準備に取り掛かれ‼︎」
「「了解‼︎」」
兵士達は素早く出港準備を整えて戦列艦に乗船し、巨大船に向かって行った。
「メナード少佐。失礼ですがあの巨大船について何かご存知ですか?」
1人の通信兵がメナードに話し掛けた。
「いや、私もあんな巨大船は初めて見た。しかも我々の戦列艦とはまた違った形をしておるな...。」
「えぇ、甲板の前方部分には我々の様な砲が付いていますね。」
一方ミズーリは
(何か沢山の戦列艦が出て来たな。もしかして臨検するつもりか?そうなると俺喋れないからな...。どうしよう...。でもこの世界に来てから何故か分からないんだけど、トマホークを発射しても数が全く減ってないんだよな。しかも燃料も全然尽きないし。もしかしたらこの世界に来た事で、能力みたいなのが得られたのか?もしかしたら喋れるかもしれないぞ...‼︎)
僅かな希望に賭けたミズーリは戦列艦隊に向けて話しかけた。
「すみません。貴方方は誰ですか?私は訳あってこっちの世界に来てしまった戦艦なのですが....。」
(あ、喋れた。)
すんなり喋れた事にミズーリは軽く驚いた。
「メナード少佐‼︎巨大船が我が艦隊に向けて話し掛けました‼︎」
「ふ、船が話し掛けてきただと...‼︎もしかすると、この巨大船はただの船じゃないかもしれないな...。全艦に通達。巨大船に近付き臨検を開始せよと。」
「了解致しました。」
(更に近付いてきたか。)
ミズーリは戦列艦隊に向けてまた話し掛け始めた。
「すみません。臨検するならそのままでお願いします‼︎」
メナードは巨大船の話し掛けに一瞬戸惑ったが、戦列艦から臨検する事を決めた。
「分かった‼︎なら此処から臨検をさせて頂く‼︎」
話が分かる人間だと思ったミズーリはひとまず安堵した。
「まず、貴方の名前を教えて頂きたい‼︎」
最初の臨検内容は船の名前だった。ミズーリは包み隠さず話し始めた。
「私の名前は戦艦ミズーリです。さっきも言ったのですが、私は本当は別の世界からやって来ました。」
「別の世界からだと?」
「はい。謎の光に包まれて、気付いたらこの世界に来ていました。」
「分かった。それでは最後の質問をさせて頂く‼︎貴方の航海目的は何だ‼︎」
ミズーリはこの質問に悩んだが、嘘を付いたら面倒臭い事になると思ったので正直に話した。
「元の世界に戻る方法を見つける為に航海しています。」
「元の世界に戻る方法か...。取り敢えず敵意は無いと判断して良いか。」
メナードは紙に臨検した内容を事細かにメモした。
「協力感謝する。この内容を司令官に伝えるから上の方針が決まったらまた伝えるので此処で待っていてくれ。」
ミズーリはメナードの言葉に安堵し、待つ事にした。
「分かりました。早めにお願いします。」
「あぁ。」
一部の艦隊を残し、メナードはヒュルム公国第三艦隊基地に向かって行った。
今後の話の展開の案はいくつかあるのですが、僕が1番書きたいのは海に潜む巨大な魔物とミズーリの戦闘シーンを書きたいと思っています。
(話はだいぶ先になると思うけど)それでもゆっくり待っていて下されば幸いです‼︎