戦艦ミズーリ異世界の海を進む   作:まっちゃんたろし

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少しミズーリの影が薄くなってきていると思うので今回はとことん暴れさせます‼︎では是非お楽しみ下さい‼︎


ミラール沖大海戦

ミズーリとヒュルム王国第三艦隊は軍港から出港した。メナードはこの艦隊が敗れてしまったら公国はどうなってしまうのかと、不安な気持ちになっていた。だがミズーリを見ると力強さを感じ、これなら勝てるかもしれないと希望を持っていた。

 

ピコーン..ピコーン..

 

(レーダーが反応しているな。そろそろ接敵するかもしれないから装填の準備をしておこう。)

 

ミズーリはレーダーでドットール王国海軍の連合艦隊をレーダーで捉えていた。主砲は徹甲弾を装填し、対空戦闘、対艦戦闘の為にトマホークとシースパローの準備もした。

 

「メナードさん。あと25分後に敵の連合艦隊と接触します。皆さんの方も砲撃の準備を進めて下さい。」

 

「はい、分かりました。よし、これより敵の連合艦隊と接敵する‼︎各員持ち場に移動し、戦闘態勢を整えろ‼︎」

 

「「了解‼︎」」

 

兵士達は自分の持ち場に移動し、砲撃準備を始めた。

 

「もうすぐ戦いが始まるのか...。」

 

メナードは目を瞑り、勝利を祈った。

 

......

 

〜ドットール王国海軍連合艦隊旗艦シワーフ〜

 

「ミール提督。そろそろヒュルム公国第3艦隊と接触します。」

 

1人の通信兵が報告した。

 

「そうか。」

 

「しかし奴らは可哀想ですね。我が連合艦隊の60隻に対し向こうは20隻。数の差が明らかですよ。」

 

小馬鹿にした口調で通信兵は言った。ミール提督は慢心している部下にイラッときたがすぐ静止した。

 

「20隻だからと言って油断はするなよ。噂の巨大船がヒュルム公国海軍の味方になったという噂があるくらいだ。」

 

「はっ。それは失礼致しました。ですが本当に巨大船が来るのですかね?」

 

「分からない。だが警戒するに越した事はない。通信兵、全艦に通達。砲撃準備を整え、左右に散開せよと。」

 

「了解しました。」

 

通信兵は魔信で全艦に通達した。一方ミール提督は心の不安に悩まされていた。

 

(もし巨大船が現れたら我らには対抗手段が無い。敵の巨大船は我が連合艦隊のどの戦列艦の砲よりも大きいと聞く。そんな化け物みたいな船にあったら我々に勝ち目はない...。)

 

しかしミール提督は頭を横に振り不安を掻き消した。

 

(いや、我が連合艦隊は間違いなく強い‼︎これは紛れもない事実だ‼︎)

 

ミール提督は来たる巨大船に向けて闘志を燃やすのであった。

 

......

 

メナードは双眼鏡で遠くを見ていた。

 

「あと5分で接敵か...。」

 

お互いの艦隊は少しずつ近づいていた。この間がなんとも言えない雰囲気であったためメナードは少し腹を痛めた。

 

「メナードさん。どうしましたか?」

 

ミズーリは腹を抱えているメナードを心配した。

 

「このなんとも言えない間が私の腹を刺激しているんだ。」

 

「....。」

 

すると通信兵が大きな声を出した。

 

「メナード少佐!12時の方向に連合艦隊が出現‼︎艦隊は左右に散開しています‼︎」

 

遂に奴らが現れた。ヒュルム公国に侵攻しようとしてくる愚か者に裁きの剣を振る時が来たとメナードは激しい闘志を燃やした。

 

「これより陽動作戦を行う‼︎ミズーリに囮になってもらい、我々はミズーリに気を取られている連合艦隊を撃沈するぞ‼︎」

 

「「了解‼︎」」

 

「すいません、宜しく頼みます。」

 

ミズーリにお辞儀し、メナード達率いる第三艦隊とミズーリは別れた。

 

(任せて下さい。絶対にこの作戦を成功させます‼︎)

 

機関を最大にし、ミズーリは33ktの速さでドットール王国連合艦隊に向かって行った。

 

......

 

「ミール提督‼︎ヒュルム公国第三艦隊の姿を捉えました‼︎総数は21隻‼︎噂の巨大船もいます‼︎」

 

「‼︎」

 

額から汗をタラーっと流したミール提督は一瞬恐怖した。

 

「...遂に来たか...。噂の巨大船...‼︎」

 

噂の巨大船は本当だった。遂に砲の撃ち合いをする事が出来る。ミール提督は若干の恐怖はあったものの、興奮が勝っていた。

 

「巨大船、ヒュルム公国第三艦隊と別れました‼︎」

 

「何をするつもりだ?船一隻だけで分かれるとは自殺行為だ。まぁ良い、まずはあの巨大船を沈めるぞ‼︎」

 

「「はっ‼︎」」

 

......

 

「敵、連合艦隊ミズーリに向かって一斉に進路を変えました‼︎」

 

「良し、その間に我々は連合艦隊を包囲する‼︎」

 

「「了解‼︎」」

 

一方ミズーリは第三艦隊と別々に別れ、囮の任務を遂行していた。

 

(改めて見るとスゲェ数だな。でも所詮は戦列艦。射程はこっちの方が長いし、近づかなければ大丈夫だろう。)

 

......

 

「敵、巨大船は此方に向かって来ています‼︎」

 

「なるべく近付き一斉砲撃だ‼︎その後移乗攻撃を仕掛けるぞ‼︎」

 

「「はっ‼︎」」

 

......

 

(そろそろ射程範囲内だな。砲撃開始だ‼︎)

 

ミズーリは連合艦隊の前で取り舵を取り、主砲を向けた。

 

「提督‼︎敵、巨大船我が連合艦隊の前で敵前回頭し、砲をこちらに向けました‼︎」

 

「何をするつもりだ?しかも奴と我が艦隊の間は10kmも離れているのだぞ?」

 

「挑発でしょうか?」

 

「まぁ良い。敵、巨大船に砲を向け射程内に入ったら砲撃開始だ。」

 

するとミズーリの主砲。「50口径40.6cm砲9門」が火を吹いた。

 

ドン‼︎ドン‼︎

 

「巨大船、我が艦隊に向けて砲撃しました‼︎」

 

「こ、この距離から砲撃だと⁉︎回避行動を取れ‼︎」

 

「とーりかーじいっぱーい!!」

 

だが10kmの距離となると命中率の悪い戦艦でも比較的当てやすいため、9門中4門の主砲が命中した。

 

「戦列艦、ピリオン、ガンドール、リンダー、ナンパー轟沈‼︎」

 

「なななな、何て威力だ!?!?!?!?我が戦列艦隊の砲の射程を遥かに上回っているぞ!?!?!?!?」

 

「巨大船‼︎主砲を此方に向けました‼︎」

 

「奴が装填している間に回避行動を取りつつ接近せよ‼︎どうせ近づけばあの砲も当たらないだろう‼︎」

 

だがミール提督はこの後の恐怖を知る由も無かった...。

 

(中々良い命中率だな。やっぱ戦艦は主砲をドン‼︎と撃ってこそだよなぁ‼︎)

 

内心楽しんでいるミズーリであったが、直ぐに冷静に戻り次の攻撃の準備を始めた。

 

(近付くか...。主砲の装填中に来られると厄介だからここはトマホークで対応しよう。)

 

レーダーで戦列艦をロックオンしたミズーリはトマホークを発射した。

 

「巨大船、何か飛ばしました‼︎」

 

「あれは...何だ...?」

 

そしてミール提督達は地獄を見る事になる。

 

「⁉︎」

 

謎の飛行する物体が連合艦隊に向けて飛んで来た。

 

「回避行動を取れ‼︎」

 

だが亜音速のミサイルを回避する術は連合艦隊になく、ミズーリは次々と戦列艦を轟沈していった。

 

「向きを変えただと!?!?しかも威力も高い...。こんな化け物にどうやって立ち向かえば良いと言うのだ...‼︎」

 

絶望に晒されている中トマホークは遂に連合艦隊旗艦シワーフに命中し、轟沈した。こうしてミール提督の人生は此処で幕を閉じた。残った戦列艦達は旗艦を失ったため、撤退を始めて戻って行った。

 

(これで暫くは大人しくしてくれるだろう。)

 

こうしてたった1隻の船によって連合艦隊が壊滅した伝説の海戦はミラール沖大海戦と言う名で歴史に刻まれる事になる。

 




今作では2回目の戦闘シーンの描写となりましたが如何だったでしょうか?個人的には前回の戦闘シーンより良く書けていると思っています。
やっぱ戦闘シーンの描写は疲れますねw
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