戦艦ミズーリ異世界の海を進む   作:まっちゃんたろし

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お気に入り登録が10件突破しました!他の作者様に比べたらまだまだ少ないですが、皆さんに面白いと思ってもらえる様な話を書いていきたいと思っていますので宜しくお願いします‼︎


侵攻計画

〜ドットール王国王都ジュマーン。ルーン城〜

 

この城は王都の中心に建っており、ヒュルム公国のジャンパル城と同じ様に行政機関の役割も担っている。そんなルーン城には艦隊司令官のダングルクの姿があった。

 

「急いで侵攻作戦を立案しなければ...。」

 

そう言いながらルーン城の中へと入った。彼は城の会議室に向かい扉を叩いた。

 

コンコン

 

「入るが良い。」

 

扉の奥から歳をとった老人の声が聞こえてきた。

 

「失礼します。」

 

ダングルク司令官が会議室に入ると其処には3人の男がいた。

 

財務大臣のトラボン、経済大臣のジュンパ、そしてこの国の王、フィマール5世が居た。

 

(この人達の顔を見ると何故か腹が痛くなってくるんだよな。何故だ?)

 

くだらない事を考えていたダングルクだったが気持ちを切り替えて会議室に入室した。

 

「特別攻撃艦隊司令官ダングルクであります。今回は先日の御連絡通り、ヒュルム公国の大規模侵攻計画、及び巨大船対抗策の案をお伝えする為に参りました。」

 

彼の腕に抱え込んである物は侵攻計画とミズーリに対抗する為の策が記されている資料であった。ダングルクはそれぞれ5枚ずつの紙を配り始めた。

 

「それでは今からヒュルム公国大規模侵攻計画及び、巨大船対抗策の案を御説明したいと思います。お手元の資料の1ページ目を見てください。」

 

国王達は大規模侵攻計画の資料を開いた。そこにはびっしりと文字が並んでいた。

 

「まずヒュルム公国大規模侵攻計画に派遣する艦の総数ですが150隻派遣する事にしました。そのうち20隻は竜母を派遣するつもりで御座います。」

 

「これは...スゴい数だな...。軍部の奴らは我々経済界をひっ迫させたいのか?この数を派遣すると国家予算が一年分消えるぞ。」

 

財務大臣のトラボンがグチグチ文句を言い始めた。ダングルクは呆れながらも説明を続けた。

 

「それについては重々承知しております。ですがこの侵攻計画が成功すればドットール王国の経済力は今までの3倍も上がり、国が豊かになります。どうか御理解の方をお願いします。」

 

「フン。だが作戦が失敗に終わった時は貴様の首が飛ぶ事をよく覚えておけ。」

 

「はい。」

 

少しの間会議室は沈黙していたがダングルクは口を開いた。

 

「それでは次に作戦の概要を説明したいと思います。資料の2ページ目を見て下さい。」

 

国王達は次のページを開いた。

 

「まず艦隊基地から150隻の艦隊を出撃します。そしてそのままヒュルム公国の港まで進め、港周辺の街、及び王都を砲撃します。それによって公国は指揮系統を失うため、兵士を上陸させて占領というのが今回の作戦の流れであります。」

 

「作戦の概要は分かったが、港と公都を砲撃するなら150隻の艦隊を派遣しなくてもよいのでは無いか?」

 

国王のフィマール5世が口を開いた。この質問については予想していたのか、ダングルクは顔色1つ変えずに淡々と進めた。

 

「巨大船に対抗する為です。先日の侵攻作戦でその巨大船たった一隻に艦隊は事実上壊滅したのはご存知だと思いますが、今回の作戦の最大の難所はこの巨大船の存在です。其処で巨大船に対抗する為に我々軍部の方で極秘に研究、開発した新型戦列艦を実戦投入します。」

 

「おぉー‼︎遂にアレが出来たのか‼︎」

 

ダングルクが話した新型戦列艦は従来の戦列艦とは違う所がいくつかある。まずは移動方法だ。今までは帆に自然の風を当てて移動していたが、これを風魔法で進めれる様に軍部の方は研究と開発を行った。その結果従来の戦列艦の移動スピードを遥かに上回り、よりスムーズな作戦進行が出来る艦となった。そしてもう1つ変わった点がある。それは砲の数と砲の性能だ。今まではの砲の数は90門だったのに対し、新型戦列艦は120門搭載出来る様になった。そして特筆すべきは砲の性能だ。従来は火薬の爆発によって砲弾を飛ばしていたが、砲に火炎魔法を纏わせる事が出来る様になった。そうする事により今までの砲より射程が長くなり、砲の威力を上げる事が出来る様になった。ただし短所としては砲の装填が1分長くなってしまった。

 

「侵攻作戦では新型戦列艦を40隻投入しようと思っています。そしてこの作戦の準備期間ですが、3ヶ月必要となります。」

 

「確かにこんな大規模な侵攻作戦となると準備が相当かかるな...。フィマール様。如何でしょうか?」

 

経済大臣のジュンパが国王フィマール5世に尋ねた。彼は暫く黙りそして椅子から立ち上がった。

 

「話しはよく分かった‼︎ならばこの作戦でヒュルム公国を必ず支配し、必ず成功させるのだ‼︎我ら王国の繁栄の為に命を捧げよ!!!!!」

 

国王の覇気は凄まじかった。3人は椅子から立ち上がり、胸に手を当てた。

 

「「「仰せのままに!!!!!!!」」」

 

こうしてダングルクが立案した作戦の準備が始まっていったのだった...。

 

......

 

〜ヒュルム公国第三艦隊基地〜

 

基地では第三艦隊の兵士達が若手兵士に指導していた。メナードも指導員として若手兵士を育成していた。

 

〜3時間後〜

 

今日の訓練が終わり若手兵士達は帰って行った。

 

「今日の訓練も無事に終わったが、3ヶ月で間に合うか?」

 

メナードが独り言をしているとミズーリが話しかけてきた。

 

「また悩みでもあるんですか?メナードさん。」

 

「はい。兵士の育成は順調なんですけど、ドットール王国との戦争までに間に合うか少々不安でして...。」

 

「なるほど。確かにそれは少し不安ですね。」

 

「えぇ、このままだとまた全ての艦隊が全滅してしまうのでは無いかと思っている自分がいるんです。そんな自分を振り払おうとしてもまたすぐやって来るんです。」

 

「なに弱気になってるんですかメナードさん。」

 

ミズーリの口調が急に冷たくなった。

 

「え?」

 

「貴方の気持ちは分からくはありません。ですがメナードさん達が指導している兵士達は本気で国を守る為に厳しい訓練に必死に耐えて受けているんです。そんな兵士達の想いを無下にする様な発言はしないで下さい。」

 

ミズーリの喋り方は冷たいのは間違い無いが、どこか温かみもあった。

 

「そうですね...。私とした事が弱気な発言をしてしまいました。」

 

その後暫く沈黙した空気が流れた。そしてミズーリが口を開きこう言った。

 

「この戦争死んででも勝ちますよ。」

 

「はい。」

 

ミズーリとメナードは来たるドットール王国との戦争に向け、小さな熱い闘志を燃やしながら広い海を見た。

 




一日遅れの投稿となってしまいました。小説を4話連続で書いたのが体に少し来ていましたwまたこれからも頑張って投稿していくので宜しくお願いします‼︎
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