SSSS.DYNAZENON―RE:CODE   作:od-

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RE:CODE 5

 

 ◇

 

 クラス総出の打ち上げとくれば部屋を分けてもマイクの巡りは遠のくもので、完全に部外者の鳴衣にはそれが有難かったりする。まず他所のクラスの打ち上げに出ているというのが全くもって謎だが、それだけ学園祭当日何食わぬ顔で撮影係として教室を出入りしていたのが効いてたらしい。

 

 撮りたかったのは1-3メンバーではなく夢芽一人なのだが、ホラーカフェと描かれた黒板をバックにクラスメイトに囲まれる親友の一枚絵はそれだけで後々涙腺に来た。なので此度の1-3からの誘いもその返礼を思えばやぶさかではなかったが、いじめられて遠巻きに人を見る側だった中学時代と比べると、遠くに来てしまったものだと年月の速さを鳴衣は感じるのだ。どこかの手のかかる娘さんのせいで、考え方までおばさん臭くなってしまった。元は夢芽と同じ高校に入れたことがこれ以上なく嬉しかった筈なのに、クラスが違って、関わる人が変わっただけで、こんなにも景色が変わってしまう。

 

 〈今日抜けるから〉と素っ気なく書かれたメッセージが灯るスマートフォンを鳴衣は眺める。クラスに言いだすのめんどくさいからって全部投げ出しやがって。こちとら部外者なんだぞ――胸中に恨み節を留めると、鳴衣はしかめた表情を和らげた。きっと夜の都市に飛び出していく夢芽の隣には〝南さん係〟がついてくれているんだろう。その称号が〝親友〟と比べる物なのかはさておき、彼女が変わりゆく嬉しさと、離れていく寂しさ両方ある。

 

 そんな風に鳴衣が親友の成長を噛み締めていると、夢芽がいなくなった隣のスペースに座り込む長身の女子が一人。片側だけハネた黒髪と陽キャの証(偏見)たるピアス。一度は突き返したトンガリ帽子を挨拶代わりにまた鳴衣の頭に被せ、制服の上魔女っ子ローブを羽織った金石が、冷めた目で口を開く。

 

 「戻ってこないね、あの人」

 

 「旦那と抜け出したみたいっすよ、あの放蕩娘め」

 

 金石とは目線を合わせず、盛り上がっているカラオケの空気から一歩引いて鳴衣は答える。どうでも良いが夢芽の置き土産となったゴルドバーンのペイントシールを室内の人間の殆どが貼り付けた空間はハロウィンの仮装も相俟って異様の一言に尽きた。金石と鳴衣のほっぺもその例に漏れないが、一応そこそこ自称進学校っぽい面目を保っているフジヨキ台高校としてはあるまじき姿かもしれない。

 一体誰がこのような過激な象徴を夢芽に渡したのか? 親友の交友関係をあれこれ詮索するつもりはないけれど、ちょっと心配になったりする。

 

 「旦那言うなし。……盛大に振り回されてるなぁ、蓬君も」

 

 つまらなげにそう言って、膝の上手首を合わせて頬杖を突く金石。左頬のゴルドバーンが手の甲に隠れる。彼女が属している彼氏兼〝南さん係〟こと麻中蓬が中心にいたグループの纏まりは、如何に蓬がクラスカースト上位のそつない人種といえど、夢芽の我儘を前にその形勢を崩してしまったらしい。

 鳴衣には他人事に過ぎないが、金石の想いも知っているだけにそこそこの同情もあった。手のかかる子ほどかわいいと言う身も蓋もない実情で、私が居なきゃ駄目だと思わせる引力が夢芽にはある。同性の鳴衣でさえそう感じるのだから、蓬の視界の中心はきっと夢芽で埋まり、その背景に流れてしまった不憫な子は少なからずいるのだ。恋って理不尽だとしみじみ思いながら、鳴衣は愚痴に付き合った。

 

 「片手どころか人の両手塞いじゃうような子だからねぇ、夢芽さんは」

 

 「お姫様か」

 

 「違いないねぇ」

 

 テンション低めの声量でも、不思議と何を言っているかは聞き取れる。なんとなく金石と同じようなポーズで頬を突いて、鳴衣も無心でモニターを眺めた。一曲が終わり、ずらりと次の曲が画面に表示される合間、金石は淡々と雑談を続けた。

 

 「角井さんはどなの? 南さん係卒業した気持ちは」

 

 鳴衣は顔を顰めた。当の金石は素知らぬ顔をしている。彼女が麻中蓬をひっそり狙っていたことを鳴衣は知ってるし、金石はその逆に鳴衣と夢芽が親友であることを知っている。要するに近しい人間が離れていった境遇は同じなのだが、鳴衣は夢芽が前に踏み出すことを望んでいたのだから、そこには大きな違いがある。

 

 しかしだ。食券タイプのお店しか入れず一人カラオケボックスにも行けないあのめんどうな親友の視界が今や世話焼きな王子様で埋まっていることを思えば、咄嗟に言い返せないのもまた事実。金石にあえて言語化されたせいで、失恋でもないのに胸に穴が空いた気分になる。親友の自由を望んでいたのは本心なのに、自分もかなり、夢芽に依存していたのだと、そう思う。

 

 「次誰の番~?」

 

 アンニュイに沈む耳に飛び込むらんかの声。モニターの画面が切り替わる間際に次の曲名を読み取って、鳴衣は反射的に手を挙げる。

 

 「あ、私でーす。……すいません、マイクも一ついいですか?」

 

 部外者ながら妙な自己主張で悪目立ちすることに若干の抵抗はあったが、鳴衣の口はするりと注文をつけていた。誰も気に留めることなくオーダーは受け入れられ、ソファの上の人から人を伝って鳴衣の両手にマイクが収まる。その片方を、鳴衣は隣に差し出した。

 

 「ほれ、金石さんも。気晴らしに付き合ってよ」

 

 じぃっと貝になっていた彼女が目をぱちくりする。よもや鳴衣からこの様な申し出が来るとは思わなかったらしい。朱に交われば朱くなるというもので、中学時代にいじめられていた昔のままの自分なら、金石の様な人間には近付けなかっただろう。顔もスタイルもオーラも全部違う。でも学校内の曖昧な線引きで成り立ってる立場を取っ払えば、普通に普通の、恋に悩んでいた一人の女子高生でしかなかった。

 金石が顔を上げてマイクを取る。掌に覆われていた左頬のゴルドバーン。鳴の右頬にもそれはある。なんだか鬱屈したものを開放した証の様で、それが目に映ると奇妙な高揚感があった。いつもの澄まし顔に疑問符を浮かべながら、金石が言う。

 

 「……何入れたの?」

 

 「『うっせぇわ』」

 

 「――乗った」

 

 眉を吊り上げて彼女はマイクをしっかり握り立ち上がる。いい顔するじゃんと口端を吊り上げながら鳴衣も腰を上げた。溢れるパッションに湧く室内。1-3の注目を一心に受けながら、鳴衣と金石は内なる怪獣を歌に乗せた。

 

 ――本当は、

 

 本当は、夢芽と歌うつもりだった。

 いつだってあの子は、内に秘めた何かを、鳴衣には話してくれなかったから。側で見ていて何かを封じ込めているのはわかるのに、夢芽自身言葉に出来ないそれを汲み取ることは難しくて。出来たのはこうして、偶のカラオケでストレス発散するくらい。中学で知り合った時から南夢芽は最初からそんな不器用な女の子だったから、それ以前の彼女を深く知らない鳴衣には彼女の物語を辿れない。それに触れるには、あまりに距離が近過ぎた。お互いがお互いに、出会った時のままでいられること。鳴衣と夢芽が相手に求めていたのはそれだけで、きっと彼女には、彼女の物語を紐解く為の他人が必要だったのだと思う。他人から友達に、友達から恋人に、色づく心と共に移り変わる関係性。

 

 たぶん彼女は、最後まで鳴衣を巻き込んではくれなかった。

 

 それが側に居れば居る程肌で感じ取れたから、鳴衣はその訳を訊かなかったし、彼女の心を彩る緑が芽生えていく過程を見守れた。時折茶々も入れたけど、不安の種に恋の芽を実らせた南夢芽は、以前よりも魅力的にカメラに映る。そんな彼女の特別な表情を瞳に閉じ込めるのは、あの麻中蓬という男子だけなんだろう。

 

 苦労が偲ばれるのに、二人の時間や空間を正しく写真に切り取ることは、きっと鳴衣にだって出来ない。そんな野暮ったい真似をするつもりはないけれど、この夜に飛び出した浮かれたカップルに向けて、鳴衣は情動を歌に叩きつける。そうしないと隣の金石に場を持っていかれそうだった。浅く疼いた傷の熱を、誰が悪いわけでもないまま言葉に換える『うっせぇわ』。アイドルの引退ライブばりにボルテージは上がっていく。

 

 そんな室内の熱狂など露知らず、カラオケボックスのドアを開くお客様が一名。

 

 蓬が出て行ってグループ内の話し相手を失った淡木が隣の金石らの様子を覗きに来るのはそれなりに自然の流れであり、鳴衣や金石を筆頭に身体のそこかしこに飛竜の紋様を刻んだ面々が鎖から解き放たれた獣の様に声を重ねていく光景が熱波となって淡木を出迎える。ほんの数十分そこら部屋を分けただけでクラスメイト達に何があったのか? 誰一人彼の来訪を気にも留めない異様な雰囲気にただ圧倒される。

 

 「こっわ……カルトじゃん……」

 

 独り言はノイズとなり、奥のソファで並ぶ金石と鳴衣が牙を剝くように淡木へと目を向けた。らんかやなずみ含めた1-3の片割れ達も一斉に振り向いた。ホラーカフェ&ハロウィン仕様の仮装と傍目にはタトゥーにしか見えない共通の象徴を印した若人達は、最早一体の怪獣だった。

 淡木、ゴルドバーン教入信五秒前。

 マジで怖かったと、後に彼は繰り返し語る。

 

 

 ◇

 

 

 見渡す限り人波が押し寄せる繁華街を、彼女と離れ離れにならないよう強く手を握りながら雑踏に紛れる。人々の頭の高さで生まれた海原を掻き分けながら、カボチャやゾンビや何かのアニメのコスプレで思い思いに仮装した人々に目を配って、記憶にあるミイラ男を探す旅路。誰かの背中や肩にぶつかる度振り返っては夢芽の安全を確認する。人混みを抜けて人心地つく度、顔を合わせてお互いにほっと笑みを重ねた。

 

 そんなことを何度も繰り返して、ガウマを知る人達の影を追った。

 

 手掛かりはちせの情報源。カラオケボックスを出た後彼女には事情を説明して、今は捜索係を手伝って貰っている。元は彼女が見つけた写真が発端だった。何故あのような画像をピンポイントで見つけられたのかと問えば、帰って来たのは〈見つかるまで探しました〉というこの世の真理。ナイトさんと同じ人種だ――蓬にはないものを持っている彼女の心強さに導かれ、偶然にも出会えたのは、二人。

 

 一人は駅のホームで看板持ちのバイトをしていた、少々猫背気味で茶色の革ジャンを代用したガウマ二号。包帯増量でへそまで隠れ多少のアレンジが加えられたその格好の経緯を尋ねれば、以前同じパチンコスロット店で一日だけ働いていた如何にも不健康そうなミイラ青年と背格好が似ていたので、ハロウィンにかこつけてその真似事を強いられたとのことだった。フジヨキ台高校に不法侵入して捕まった彼の武勇伝を蓬と夢芽がお返しに話せば、ガウマとは縁もゆかりもないその人は引き攣った苦笑を浮かべていた。

 

 あの派手な髪色と奇抜なファッションでプラカードを持って街を走り回った一日は、店に錯覚させる程度にはそれなりの集客効果をもたらしたらしい。バイトの彼に再現を期待するのは少々酷な気もするけど、いなくなっても駅前に陣取っているガウマの模倣の後ろ姿は彼の足跡みたいで、辿る足取りが軽くなった。

 

 巡り合ったもう一人は、ガウマのルックスから打って変わって、全身がミイラだった。

 

 駅前から戻る道で蓬達を呼び止めた包帯男は、蓬が以前ネットで調べた、ガウマと思わしきミイラと瓜二つの姿だった。彼は丁寧な物腰で、自身の所属をとある考古学研究所の研究員だと明かしてくれた。

 

 なんでもフジヨキ台イモセ市を中心に数多目撃されているミイラリスペクトのパンクな青年の活動範囲を絞り込み、研究所から行方をくらました某ミイラの復活を予感して、ハロウィン以前から身体を張って彼の事を探しているそうだった。駅前でプラカードを持っていた男性の外見は特徴こそ情報と一致しているものの、人違いで袖にされたらしい。その直後に蓬達が現れて、事情に通じていそうな立ち話の現場を遠巻きにしては、先刻から話し掛ける機会を窺っていたとのことだった。

 

 永い眠りに就いていたガウマの格好そのままの研究員は包帯から覗く目だけ爛々と輝いていて、自分の代で生けるミイラと会いたいあまりハロウィンに蘇ってみたようだ。変人ばかりに好かれてガウマが気の毒になるが、さしもの彼も包帯の上からではそれが自分のこととは気付きようもないだろう。研究施設の物品を投げ飛ばした怪奇ミイラ伝説を聞いてもないのに語り出した彼に、探している青年はめっちゃ貧弱だったことを伝えると、再三の空振りにミイラオタクの研究員は今にも灰になりそうなくらい肩を落とした。蓬達と別れヨタヨタ歩く後ろ姿が、やけにミイラっぽかった。

 

 五千年前から蘇った竜使いの青年の息吹が、今も誰かの背中を押していく。

 

 偶然に引かれて会えたのはその二人までで、彼女の手を引きながら、この夜に出会った人達のことを想う。きっとガウマと逢わなければ生まれなかった、彼を取り巻く関係性。

 

 「変な爪痕ばっか残すんだもんなぁ、ガウマさん……」

 

 「結局、わかんなかったね。世の中で守らなきゃいけない、大切な三つ目」

 

 「ね。ガウマさんと会ったことあるの、カラオケのあの人だけだったし。でも、案外いるもんだね、ガウマさんを知ってる人って」

 

 あの高架下で暮らしていたガウマと、彼の過ごした日常が少しずつ重なっていく。朝の訓練から昼下がりの学校帰りまで、毎日の様に一緒だった筈なのに、ガウマ隊の隊長でもなく、元・怪獣使いの肩書も付き纏わない、生身の彼の足跡。怪獣がいるだけで日常を壊してしまうように、そこにいるだけで、人の懐に入り込んでしまうような人だった。彼の生きた記憶と記録を、夢芽と一緒に確かめ合う。

 

 「がっつり馴染んでたよね、五千年前の人だけど。ガウマさんのバイト先も回る?」

 

 また冗談めいた言い回しをする彼女に、蓬は笑い返して、

 

 「しないしない。キリないって」

 

 「蓬とならどこだっていよ、私は」

 

 相手の芯を捉えるように凛とした緑の瞳が、ネオンのライトの下で煌めいている。夕暮れに走るバスの中で彼女の輪郭を彩った、黄金色の景色と重なって、あの頃と変わらず側に居る彼女を、綺麗だと思う。

 ふとした時に何度も蘇るこの気持ちも、色褪せてしまう日が来るんだろうか? 彼女と付き合ってから三ヵ月近く経つ。いい加減慣れたいのに、自分の心を奪った原初の風景を不意に目にすると、未だ頬の熱が冷めやらない蓬だった。

 

 「……じゃあ、約束通り、このままデートでお願いします……」

 

 顔を逸らしてそっと夢芽の手を握り、掌の温度を感じ取る。夢芽の視線がつぶさに自分の表情を観察しているのを何度となく思い知る。こんな時、顔と心の離れた彼女は決まって満面の笑みを浮かべているのに、赤面している蓬からはその表情が観測できない。それがもどかしくて、不公平で、蓬は心ばかりに手をぎゅっとする。言葉の代わりに、夢芽が握り返した。

 

 「……お腹空ていない?」

 

 「……空いたかも」

 

 口実を作って夢芽の方に視線を戻せば、いつも通りの低温な表情。連れ回した分の疲労は間違いなくあるのだろう。人混みに紛れ、横断歩道の先にある街角のセブントゥワンを目指した。

 今夜は羽目を外した格好ばかり目にするせいか、平常運転のコンビニの風情に懐かしさすら覚えた。夢芽と曲がって自動ドアを潜り、見慣れた制服に奇妙な安心感。だが入れ違いになった客は煙草を片手にした背筋の真っ直ぐなゾンビで、コンビニを境界にした隔世の感は拭えなかった。そんな現実と非日常が溶けかけた入店の一歩目で、蓬達はレジで会計している知人を見つけた。

 

 その人は、誰もが仮装に興じる中でただ一人、今し方仕事から抜けてきたかのようなスーツ姿で、前を開いて襟元も楽にした、何の変哲もない社会人の身だしなみでそこに立っていたからこそ、何一つ飾らないその姿がハロウィンで猶更目立った。

 

 心構え抜きに、こんな場面で傍と出くわすと、失礼を承知の上で、蓬は思わずにいられなかった。

 

 あのキノコヘアーからばっさり様変わりしたオールバック。人目を引くには十分な長身を鎧っていたジャージを脱ぎ捨て、社会人然としたきっちりとしたスーツも、コスプレみたいだと思ってしまっても、今だけは許されたいと、ここにはいないガウマと共有したい心地で、蓬は会計を終えた彼――山中暦と鉢合わせた。

 

 「こんばんは、暦さん。偶然――です、ね……?」

 

 極普通の挨拶の流れだったのに、蓬は暦の引っ提げたビニール袋からポロリと顔を出していた品に目を留め疑問形に不時着した。それはあの高架下でガウマが得意満面の笑みでガウマ隊に振舞ってくれた食品、カニカマバーそのもので、計五本の本数が暦の動向を物語っていた。

 手元に集まった視線の意味を悟って、暦はカニカマバー入りの袋を持ち上げると、

 

 「偶然、じゃないかも……」

 

 野放図な前髪に隠れることのない弱った笑みは、真新しい苦労を刻み始めた壮年の顔で、実年齢よりも親しみ易いくたびれた風情が滲んでいた。ガウマと同じ目線に立つ暦の背丈が、今は大人らしく思えて。

 飲食業に勤めている筈の彼がここにる不可解な事実に、バイト戦士蓬はかえって冷静になり、

 

 「――暦さん、仕事は?」

 

 「抜けて、きちゃいました……」

 

 如何にもバツが悪そうに暦は目を逸らし、蓬と夢芽は開いた口が塞がらず、淀んだ空気が間に流れた。

 手土産のカニカマバーは、漂う悲壮感を打ち消してはくれない。

 

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