誤字脱字があるかも知れません。
「っ...!はぁっ......っ、はぁっ...、....」
一人の少女が森の中で走っていた。ボサボサの黒い髪は波打っている。ボロボロの着物を着た少女の背中には赤ん坊がくくり付けられていた。泣き声をあげていないため、寝ているのだろう。
よくよく見てみると、もう一人の赤ん坊を抱えていた。パッチりとした目は薄い金色のような目をしている。
少女の開いた口から、悲痛な声が出る。
「なっ....んで、あんなバケモノがいるのぉ....!?意味判んないっ!!」
そんな声に反応するように後ろの木がガサガサ鳴る。
「いひひひひっ、さあ逃げろ逃げろォ。追い詰めてコロシテヤルゥ。いひひっひひっ!」
後ろからやって来たのは、異形なバケモノだった。大きく口が裂け、肉が蠢いているのに人形を保っている鬼。今にも殺せそうなのに、わざわざ、とどくか届かないかの距離で追いつめて来る。
「ひいっ.....っ!」
ずっと、走り続けた脚がついに止まる。
「きひひひっ!もう終わりかぁっ!?」
わざわざ声を大きくし、近づいてくる。
「ぁ....ぁあっ....」
その声を聞き、恐怖で声にならない声が出る。
「ふぇぇ....」
唐突に、抱えている赤ん坊から泣きそうな声が聞こえる。薄い金色の目をもった赤ん坊だ。
「っ!?だ、大丈夫だからっ。な、泣かないでっ!」
泣きそうな赤ん坊の声で我に返り、あやそうとし、焦った声をする。
「きひひひっ!サァ、コワガレェ!」
赤ん坊の声に気をよくしたのか鬼が大声で笑う。
「うるさいっ!誰が怖がるもんかっ!弟達は私が絶対守るんだからっ!」
弟達を守ろうとし、鬼を睨み付ける。ボサボサの前髪から月のように銀色にひかる、淡い紫の目が見えた。
「んだとォっ!」
それにイラついた鬼が手を振り上げる。
「だれかあっ.....!助けてっ!!」
最後の力を振り絞り、叫ぶ。
「ああ、無論だ。」
風のような音と供に一人の老人の声が聞こえる。凜とした、筋の通った声だった。
「あ?しまっ――――」
鬼は焦った声を最後に頸と身体が別れ、灰になってしまった。
「あ、ありが..........」
助けてくれた老人に顔を向け、礼を言おうとするものの、最後までいいきれずに気絶した。
司会が真っ暗に染まり、崩れ落ちる。けれど、地面の感触は、いつまでたってもこなかった。
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姉視点
「ふぅむ。この子らは賢いのぅ。」
すぐそばで感心している声が聞こえる。
ぼんやりとした視界の中でその声が聞こえた。
「っ!?」
ハッと、目が覚める。体を起こそうとするも、重たく感じ目だけで辺りを見回す。
「む?起きたか。」
老人が目にはいる。伸びた白髪を後ろでまとめ、優しげな緑色の瞳だ。こんなに優しげな目を見たことがなかった。しゃん、と背は伸び、歳を感じさせないような人だった。
その人を見ると安堵するも、この状況に頭が混乱し、身体を固めた。