般若†無双 ドキッ!情報戦で有利を取ろう!カヤクもあるよ   作:ハエ缶

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曹操さんの話し方がわからない...


グラブルで3等以上が引けた人はO☆HA☆NA☆SI☆しませんか?


第九話

「曹操軍の壊滅を確認しました。木砲に火薬を詰めて、撤退準備も整いました」

 

全ては一瞬。

攻城兵器と共に攻勢を掛けてきた曹操軍に対し、ありったけの鉛玉を食らわせるだけ。報告をしてくれた周毖の顔は顔は変わらず無表情であり、特に関心は薄い様で既に興味を失っている様だった。

 

「木砲の方も試し撃ちをしていなかったにも関わらず、内部破裂する事なく撃ち出すことが出来たのは良かったですね。あの様子でしたらまだ2発は撃てたでしょうし、廃棄するには勿体無いのでは?」

「かも知れないね、重要なのは正常に撃てるかだったからこれで良いよ。それに撃てたとしても弾が無いし、アレ持って撤退するには速度が落ちるよ。捕虜もいる事だしね」

 

それもそうですね、と返す周毖を横目で見つつ捕虜の輸送を周毖に、撤退の指示を周倉に任せ泗水関を脱した。

 

_____________________________________

 

「これはこれはこっ酷くやられましたわね、華琳さん!」

 

これ以上に無い程の敗戦を味わった私たちは、この地に集まった時の場所に戻っていた。最初の頃よりも大分少なくなった兵達を纏め、野営地の設営をしている時に麗羽がやってきたのだ、やってきて早々に発言したのが先の言葉だった。

 

「えぇ、そうね。驕っていたつもりはなかったのだけれど、私達もまだまだってことでしょうね」

「おーっほっほっほっ!まさか華琳さんが素直に負けを認めるなんて、こんな事もあるんですわね!いいでしょう、明日はこの三国一の名家であるこのわたくしが率いる軍勢で攻め落として見せますわよ!」

「そう、そこまで言うのだったら見せて貰いましょうか」

「えぇ!名家の戦い方というモノをとくとご覧に入れてみせますわ!おーっほっほっほっ!」

(と言っても、先に白蓮と桃香が攻めていた状態に私達が攻め、既に泗水関には華雄も呂布もいないわ。最後の反抗作戦の時に、張遼軍が出てこなかった事からして張遼もいない可能性だってある....麗羽に美味しいところを持っていかれるのは癪だけれど仕方がないわね。後は捕虜になっている筈の春蘭達と共に、程遠志がいつ合流するかよね)

 

高笑いをあげながら自陣に戻る袁紹を見送りながら、側に控えていた桂花に声をかけた。

 

「ねぇ、桂花。最後に程遠志軍が使っていた兵器に対して、何か知っている事はあるかしら?」

「いえ...私も初めて見ました。恐らく、真桜が作成した自動衝車のようにかの軍にも、新兵器を作成若しくは開発する事が出来る者がいるのでしょう。それに、程遠志軍が使っていた爆発物に関しても同様の考えでございます」

「そうね、取り敢えずは明日以降も程遠志軍がどこまで耐え切れるかが肝になるわね。あの時にしっかり期日を設けて置くべきだったわ、これで麗羽の軍に殺されてしまったら元も子もなくなってしまうのですから」

「そう、ですね...敵軍は予備戦力すらも出し尽くさん勢いで攻めていましたので、明日以降の戦いが気になりますね。今回の戦では我々の策に対して全てに、対応策が練られており、終わってみれば全てが掌の上という感覚を与えられたモノでした」

「そうだったわね...いいわ。話はこれで終わりよ、各隊に今日はもう休む様に告げなさい。どうせ明日以降も私達に出番はないわ、名家の戦とそれに対応する程遠志軍を見るだけになるでしょうね」

 

顔を顰め、苦々しい声色で告げる桂花に今日は休む様伝えて、自分も自分用に建てられた天幕に戻る。

身体や精神は疲れている、しかしすぐに眠れる様な心境ではなかった。それでも体を休める為にも、横になって目を閉じた。明日の戦で程遠志が負けることが有れば、捕虜として捕らえられた者達がそのまま死んでしまう可能性がある。死ぬ事が無かったとしても、程遠志と繋がっていた事を知られれば裏切り者として連合軍と戦になる。そうなれば勝ち目はほぼ無いだろう、明日がなれば私達の命運も尽きるだろう。

 

「春蘭...秋蘭....真桜に北郷.....」

私らしく無いのかも知れない。そう思いつつも呟いてしまった、心の何処かでは寂しいのかも知れない....本当に私らしくないわ...「勝手に私の心情を語らないでくれないかしら?」え、もしかしてあってたの?」

「そういう話をしてるわけじゃないわよ!」

 

私の返答が気に入らないのか、首を傾げながらニヤニヤしているのは昨日会った時と同じ格好の程遠志だった。

 

_________________________________________

 

天幕の中に忍び込めば、捕虜として捕らえている者たちの名前を悲しげな声色で呟いているのが聞こえてしまった。どうしてそんなに悲しげなんですかね?

 

「まあまあ、曹孟徳さん落ち着いて下さいよぉ。そんなに騒いだら外に聞こえてしまいますって、どーしてそんなに悲しげに呟いてたんですかー?」

「貴方ねぇ!一々煽らないと気が済まないのかしら?」

「煽ってるのではなくて馬鹿にしてたんですけどねぇ....まあ、そんな事は良いじゃないですか。....本題に入っても?」

 

声を荒げて苛ついているのが伝わる曹孟徳に対し、本題に入る為に落ち着いて貰うべく至って真面目に声を掛ける。

 

「............。えぇ、聞きましょうか」

 

それに対し、雰囲気が変わった事に気づいたのだろう。曹孟徳は、ため息を一つ入れて表情を切り替えたのに対して——

 

「勝ちましたけどぉ?」

「は?」

「勝 ち ま し た け ど ?」

 

——全力で煽った。

そう勝ったのだ。壊滅状態の曹操軍に対して、此方(程遠志)の軍は怪我人はいても死者は出ていない。完全勝利なのである。

 

「....それで?それで何をして欲しいのかしら。言っておくけれど連合軍を敵に回す事も、関を強行突破して直接救出に行くってのも無理よ。武器もですけど、何より兵が足らないわ」

 

明らかにこめかみをヒクヒクさせながら、此方を見ている曹孟徳は明らかに的外れな事を言っている。情報封鎖をしていたつもりはなかったのだが、洛陽の情報は何一つ入手出来ていないらしい。既に董卓様とかっくんは長安を脱しており、今頃は俺の領地に匿っているというのに。

 

「話が早くて助かる。しかし、まず最初に言っておきたいけど、謝る事はしねぇぞ。殺さなきゃこっちが殺されていた、俺のした事は間違っているとは思っていない」

「見縊られないで貰えるかしら。こちらとしても、殺すつもりで戦ったのだからそこに関しては言うことないわ」

「...そ。なら良いけど。何かしてほしい訳じゃないんだ、俺が最初に来たとき何しに来たか覚えているだろう?それを正式に受け入れて欲しい」

 

俺の宣言に対し、曹孟徳は非常に不愉快だと言わんばかりに此方を睨め付ける。別に見縊ったつもりなど無いのだが...そこは別に良いのだ。重要なのはその次、先日の約束を受け入れて貰う必要がある。曹孟徳がごねる様であれば、曹孟徳に二言は無いと宣言した事を深くしつこく追求するだけなのだから。

 

「あぁ、たしかにあったわね。それで、良いのかしら?

私としては多少の不利益はあれど、利益の方が大きいわ。でも、貴方そうじゃないでしょう?」

「覚えていないのか?俺にとっては、董卓様と賈駆様の無事以外は全て取るに足らぬ小事だ」

「.....言ったかしら?」

 

どうやら覚えてないらしい。張遼にも言ったが...張遼には言ったのか、という事は曹孟徳には言ってないな。

 

「.....言ってないかも知れん」

「はぁ。良いわ、要するに私が治める国で匿えば良いのよね?」

「あぁ、そうしてくれ。ついでに俺達もな」

 

先日の約束事に付け足しをしておく、どうせ自分の領地に戻った所で出来ることなんて高が知れている。それに奉先を養うなど無理に決まっている。

 

「貴方達は私の軍で、一兵卒と何も変わらない扱いで良いのよね」

「好きに使ってくれ」

 

俺の返事を聞いた曹孟徳は、引き締めていた表情に加えて覇気を纏い、威圧感を与える目で俺の目を真っ直ぐに見ていた。まるで逸らすことを許さぬかのように。

 

「私に忠誠を尽くせるのかしら?あの両名以外は小事だと言い切る貴方は、もし私が死ねと言えば死ぬのかしら。私が貴方の率いた兵を取り上げ、貴方を閑職に追いやったとしても?」

「曹孟徳。君の覇道が続く限り、俺は君に忠誠を捧げよう。例え、その過程で俺が死んだとしてもだ。俺の部下が君の采配で死のうとだ。それが覇道の過程で必要だったというのであれば、それに従おう。その時その場で、どんな状況だろうと君を恨みはしない」

 

俺の返事を聞いてからも未だ此方を睨んだままの曹孟徳は、数秒の後に満足したのか先程まで纏っていた覇気を霧散させた。

少しだけ軽くなった空気の中、またここで一つ曹孟徳は疑問を提示した。

 

「何が貴方にそうさせるのかしら?」

「君の覇道の行く末が見たい。君が真に覇道を行くのであれば、それを見届けたい。君が覇道を持って築くであろう、君の治める世界を見たいのだ」

「.....死んでも私に忠誠を誓いなさい。

そうすれば、貴方にも私の覇道の行く末を見る権利をあげるわ」

「我的大王」

 

その対応に満足したのか、見るからに鼻歌でも歌いそうな程の上機嫌な曹孟徳は次言葉で不機嫌さを取り戻した。

 

「でも、真名の預け合いはしませんのでご了承下さい」

「は?」

 

そうして曹孟徳の軍勢に加えてもらえたのだが、真名の交換は断った。理由はあるにはあるにだが、特に答える程のことでもない為兎にも角にも嫌だとごり押しした。

結果的には曹孟徳が折れたのだが、真名交換しないのであれば軍権を委ねたりはしない。との事で、俺は軍権を失った....

 

「それで、貴方が捕虜にしている子達は無事何でしょうね?」

「無事ですよ。周毖」

「はっ!」

「は?」

 

呼び掛けに応じて現れた周毖に対して、驚きを隠せない曹孟徳だったがそれを無視する様に周毖は部下に命令を出す。

 

「亜水、連れて来なさい」

「此方に」

「ありがとう、二人とも下がって良いよ」

 

四人を縛ったままの状態で床に放置して立ち去り、曹孟徳は瞠目したまま動きそうにない。四人とも此方に連れて来る際に、意識を奪った為に今も意識なく床に倒れたままだった。

 

「生きてるのよね?」

「御使い君は殺しても良いかな、と思ってましたけど生かしたままです。他三人は意識を奪っているだけで、特に手を出しておりません」

 

曹孟徳の問いに対し、極めて笑顔で御使い君を蹴りながら返事を返す。その様子に何か思うとこがあるのか表情が暗い。

 

「...そう。貴方は、北郷に何か恨みでもあるのかしら?」

「種馬に董卓様が孕まされでもしたら....自分がどういう行動に出るのか、全く想像も出来ませんので」

「私からもきつく言っておくわ...」

 

俺の言葉を聞いて、ますます意気消沈気味に拍車がかかる曹孟徳に対して何食わぬ顔で対応している。一応主君となるのだから、蹴るのを止めておく。

 

「そういえば、明日の事は貴方知っているのかしら?」

「名家(笑)が攻めて来ること?」

「えぇ、貴方がどうするのか分からないけれど、泗水関に戻るのなら何か対応策を用意するべきよ」

 

少し心配する様に提案してくれるのは嬉しいのだが、数だけの敵にまともに対応する必要性が見出せない。後ろに守るものも何もないのだから、別に相手をせずに反乱軍の相手をさせても構わんのだけれども。

 

「別に素通りさせても良いのですけれど、あそこまで主君を馬鹿にするのですから痛い目に遭って貰っても構いませんよね?」

「好きになさい。そうは言っても貴方が命をかける必要はないわよ、別に麗羽がどうなっても構わないけど無意味に部下を死なせるのは面白い話じゃないわ。と言うよりこの貴方は何処から見てたのかしら?」

「常に、三人は曹孟徳の側に部下を付けていたよ。こんなとこで死なれたら、今までの苦労が水泡に帰すからね」

 

何とも言えない表情になる曹孟徳を放置して、俺は退室する事にする。勿論捕虜達の縄を切り、御使い君を片手で抱えた状態(お米様抱っこ)でだ。

 

「では、俺は帰るよ。御使い君は適当に兵舎の前に置いておくんで、曹孟徳もゆっくり休んでおきなよ。目が覚め、いつもの状態になる頃には既に袁紹軍も壊滅してるからさ」

 

翌日、物音一つしない泗水関に疑問を持った袁紹軍の軍師である、田豊、沮授が怪しみ斥候を送り確認させた。

斥候の答えはもぬけの殻。

それを聞くや否、軍師達の静止を振り切り袁紹軍は進撃を開始した。そうして袁紹軍の最後尾が関を潜った瞬間に、轟音と共に関は崩壊し退路を断たれた瞬間に四方からの火矢が放たれた。火が建物に引火し燃え盛る炎は火薬に火をつけ、更なる爆発により兵は混乱。

その混乱に乗じて名も無き指揮官を暗殺、指揮系統を失った袁紹軍だったが顔良、文醜更には総大将の袁紹により混乱は抑えられたが、隊列を整える前に虎牢関より進軍していた魏続、侯成や宋憲らによる急襲を受け名家袁紹軍が率いる軍勢は、虎牢関に辿り着く前に壊滅した。

 

「以上が、今回の袁紹軍の顛末になります」

 

そう締めくくったのは荀文若。今この場には、俺を含め曹孟徳と三人しかいない。俺の姿を見た瞬間に、持っていた竹簡やらを投げ付けられたがここは大人の対応として水に流してあげた。

荀文若は曹操軍の軍師をしているらしい。全て逆手に取られて壊滅状態になったのに、クビにされずに軍師役って可笑しいね。それに対して敵を壊滅状態にしたのに、軍権を奪われたのっておかしいよね?おかしくないはずが無いよね??曹孟徳はといえば荀文若の話を聞いて「そう」と返せば、俺を睨んでらっしゃる。なんで?

 

「それで程遠志、何か言う事はあるかしら?」

「...例えば?」

「貴方のおかげで、我が軍と麗羽の軍は壊滅。それによって麗羽は自国に戻ると告げたせいで連合も自然消滅よ、貴方の話を聞けば元董卓軍一派が帝を奪取し、都で好き放題してるそうじゃない。貴方はどう落とし前をつけるのかしら」

「別に?帝を救出に行きたいなら行けばいいじゃないか、恩を売るには格好の機会だからね。奴らの諜報部隊は全滅させておいたから、奴らが知るのは虎牢関は健在。袁紹軍は壊滅、連合は解体されたことだけ。油断してるだろうし、当然慢心している。少数の兵だろうとも策を労せば勝てるでしょ、そこの軍師は天才軍師様でしょうから」

 

ここで一度話を区切り、荀文若を見れば恨めしそうに此方を睨むだけ。ちょっとした愉悦感に浸り、曹孟徳を見れば早く続けろと言わんばかりに睨まれる。睨まれてばっかりだな、俺。

 

「まあ、時間の問題でしょうけど。虎牢関守備隊がいない事が奴等が知れば絶対に逃げるよ。洛陽を焼き払い長安に行くだろう、そしてそこでまた同じ事を繰り返すだろうさ」

 

これで締め括れば、曹孟徳は実に面白く無さそうに此方を見るだけ。それに対して荀文若は、顔を真っ赤にして叫びだした。

 

「だから!その対応策を聞いているのよ!此方の兵力が無いことも!反董卓軍がやろうとしてる事もわかってるの!私じゃ何も思い付かないからアンタに聞いているのよ!」

 

「再び連合を組めば良いじゃ無いか」

 

それに対して冷静に返した俺は少しだけ笑っていた。

 

 

 




誤字報告ありがとうございます!
何度北郷と打っても本郷になるのはバグのせいです。
嘘です、ごめんなさい
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