般若†無双 ドキッ!情報戦で有利を取ろう!カヤクもあるよ   作:ハエ缶

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改めて正史や中国史読んでて思ってたケド


泗水関って無くないですか!?


第二話

部屋を出て、最早お決まりとなりつつある城の隅に集まる。

 

「王方!」

 

「はっ!」

 

呼び掛けに答えるのは、部下の中でも部隊長にあたる者。

正史、演義ともに目立った活躍は無い。それどころか、部下に加えるまで目立った功績もなかった。

それでも女性としてこの世にいる、それだけでこの世では活躍するかも知れないと思い部隊を率いる際に部下として引き取った。

 

「配下100連れて着いてこい!俺たちの足ならば、1日と掛からん!

周毖、お前は200連れて兵糧、武具を虎牢関に運び続け防御を固めろ!」

 

名を周毖、字は仲遠。彼女はそれなりに記述が残っていたが、活躍は無い。

それでも王方と同じく、女性としてこの世を生き名前を残している為期待が出来た。

 

「「はっ!」」

 

2人の返事を聞き、全体に声をかける。

 

「これより我等は、泗水関に向け夜が明ける前に発つ!」

 

猪武者である華雄を殺しては、後の計画に支障が出る。

急がなければならない

 

 

__________________

 

「程遠志様、虎牢関を抜けましたのでそろそろ泗水関が見えてくるかと!」

 

俺は今、程遠志を名乗っている。

演義オリジナルであれど、かつては五万の兵を率いてはたった五百の劉備率いる義勇軍に負け、関羽に斬られた将軍であり関羽の強さを引き立たせる役目を無事?果たした将軍である。

この世でも存在していたらしいが、案の定関羽に斬られている。

 

「ん、なら華雄将軍若しくは、張遼将軍に伝令を出せ。虎牢関が無事だったという事は、未だに泗水関の防衛が成功しているという事だ。虎牢関にも通過する旨の伝令を出せ」

 

虎牢関には現在、人中の呂布と陳宮その下に高順、魏続、侯成や宋憲が詰めている。まず安泰だろう。

 

「はっ!かしこまりました。伝令、急げ!」

 

伝令を見送り、王方に声をかける。

 

「王方、斥候を何人か放て。敵が泗水関を抜ける以外にも、洛陽へと抜ける道が無いとは限らない。陳宮が手を打っていないとは思わないが、万が一がある。それと敵連合、各々の軍の布陣が気になる。」

 

「かしこまりました、人選は如何に?」

 

「お前に任せる」

 

「御意に」

 

王方の返事を聞き、王方が斥候の人選を始めると別の斥候が戻ってくる。

 

「報告!」

 

「畏まるな、走りながら話せ!」

 

跪こうとする部下を立たせて走らせる。時間が惜しい

 

「はっ!現在泗水関には華雄様の旗が確認出来ましたが、張遼様の旗を確認出来ず、胡軫様を除き李粛様趙岑様の旗を確認出来ず、既に討ち取られたと思われます!」

 

考る限りでは最悪の一歩手前か、王方に間道を探らす斥候を放つのをやめさせ、代わりに張遼への伝令を出させる。

 

「....という事は、現在泗水関を守護しているのは華雄将軍と胡軫殿だけか...報告ご苦労、皆に告げる!速度を上げる、弱音は許さん!俺の背中だけを見て着いて来い!」

 

「「はっ!」」

 

 

__________________

 

場所は変わり泗水関

 

「華雄様、洛陽方面からの伝令が届いております」

 

華雄と呼ばれた女性、髪は短く銀髪に身の丈程度ある戦斧を持つ。

 

「洛陽からという事は、張遼ではないな。賈駆からか?」

 

この状態の我等に対しての策を持ってきたのかと思えば、副将である胡軫は否定。誰からか問いかけてみれば答えを渋りつつ胡軫は答えた。

 

「いえ、程遠志と名乗る者からです」

 

胡軫の表情は冴えず、どちらかと言えば曇っていた。程遠志と言えば先の黄巾どもの乱にて名の上がっていた為、その時から副将であった胡軫はその事に気付いているのだろう。

 

「そうか、ご苦労。伝令は馬で来ていたか?」

 

「いえ、馬で無く走ってきたものだと思われます」

 

という事は、黄巾供とは違う。私と同じ名無しの奴であろう。

 

「そうか、先程から表情が冴えんがどうしたのだ?」

 

「申し訳ございません、少し思うところがありまして.....」

 

「構わん、言ってみろ」

 

「はっ、程遠志といえば先の黄巾の首領として、一党を指揮していたと記憶にありますがどういった関係で?」

 

案の定、程遠志を知っておりその関係に疑問を持っていた。

問う胡軫の表情は優れず、どうにも此方を疑う表情だ。

 

「胡軫よ、私が裏切りを企てようとしてるとでも?」

 

「そういう訳では無いのです!

ただ此度の戦では、どうも華雄様らしく無いと言いますか...」

 

それもそのはず。華雄と言えば猪武者だと言われる位に吶喊を繰り返し、野戦で尚且つ攻めに回れば、あの呂布にも引けを取らないという武勇を持つとも言われるが、今回のような受けで守りには向いていなかった。

 

それでも開戦から既に3日。ここまで泗水関が保っているのは、華雄が吶喊をせずに固く門を閉じ守りに専念している事が大きかった。

 

「なに、私もただの猪では無かったという事だ。程遠志に関しては心配せずに良い、胡軫が考えているような黄巾の首領とは違う。少なくとも、味方である事は違いない」

 

「は、出過ぎた前をしました」

 

華雄はこれに手を振る事で返事とし、洛陽方面に視線を向けた。

 

「なに、どうせすぐに会う事になる。それに見てみろ、到着したようだ」

 

 

「よ、華雄ちゃん。お待たせ」

 

視線を向ければ、人を不愉快にさせるには十二分な笑顔を貼り付けた少女が片手を上げながら立っていた

 

 

__________________

 

「こ、この者が程遠志....?」

 

泗水関に着き、華雄ちゃんの気配を辿り声をかければ威厳たっぷりのお爺さんに怪訝そうな目で見られた。そんな目で見ないでも胡軫くんとは初対面で無いのに。

 

「ん、もう聞いてたみたいだね。久しぶり、胡軫くん。元気にしてたかい?色々聞きたい事があるだろうけど、それはこっちも同じなんだ。

華雄ちゃん、グダグダしていたら夜が明けてしまう。その前に情報のすり合わせといこうよ」

 

取り敢えず、胡軫は放置で後から華雄にどうにかして貰えればいいだろう。何より戦況を把握し、今後の対応について考えることを優先したい。

 

「わかった、胡軫お前は兵を2班に分け片方を休ませ、もう片方を見張りにあたらせろ。この3日間まともに攻めてこなかった所を見れば、今夜夜襲をかけてくる可能性が高い」

 

「御意に」

 

「王方、俺たちの部隊は斥候部隊が帰ってくるまでに、荷物の整理現場の把握に努めろ。斥候が戻り次第報告し、その後は体を休めよ。明日は今日より激しいぞ」

 

「はっ!」

 

華雄に続き部下に指示を出し、華雄に向き直り再び笑顔を作る

 

「華雄ちゃん、案内を頼むよ」

 

「分かっている、着いてこい」

 

そんな笑顔を無視して華雄は歩を進めた。

 

 

__________________

 

「それで敵さんは?」

 

泗水関内の一部屋に入り、先に座っていた華雄の対面に座る。

座る際に華雄が嫌そうな顔をしたのは見なかった事にした

 

「最初の報告通り、公孫賛と劉備軍。

さらに袁術軍の孫策軍が先鋒で攻めてきている。

斥候の報告では、孫策軍が間道の存在に気付き2日目からは部隊を分け、黄蓋が別働隊を率い攻めてきた為、李粛と趙岑が対応していしたが、両方討たれた。よって今は霞が対応している筈だ」

 

李粛と趙岑が死んだのか、趙岑は兎も角李粛が死んだのは驚きいた。そういえば男だったから仕方ないのか。

間道に関してはやっぱりって感じだな、張遼が対応しているなら安心ではあるが。更に聞く限りでは、御使いが出て来ている報告はない。

 

「成程ね、こっちで放っていた斥候によれば、御使い君も参陣していると報告を受けていたが姿は表していない様だね。

それで、泗水関の方での華雄ちゃん達はどういう対応を?」

 

「そうだな、御使いと呼ばれる奴は見ていないな。聞けば、曹操軍に拾われたらしいな。それは置いておき、我等の対応といえば、固く門を閉じては隙を見て胡軫若しくは私が吶喊。相手の陣形を崩しては、戻り防御を固める。と言った感じか」

 

曹操軍ねぇ...それにしても、華雄ちゃん吶喊って....悪くは無いんだろうけど、今まで関羽に討ち取られなかったのは奇跡に近いと思うよ

 

「猪僻は完治してた訳じゃないんだね....まあいいか。それでは、今後についてどう考えてる?」

 

「ねねの話では袁紹は落ち着きがなく、忍耐強く無く更には自信過剰と聞く。泗水関に3日も掛かってる状況なら、明日からは自分が軍を率いるか、追加で後詰の部隊を前に出すだろうさ」

 

袁紹に関しては正しい、だがそれだけで終わる筈がない。斥候の報告と合わせればそうじゃない筈だ

 

「陳宮が言うなら間違いないだろう、斥候の報告でも袁紹の人柄は聞いていたからな。でもって、自分が率いてくる事は無いだろうさ。ああ見えて臆病者だろう、でなければ最初から出て来る。俺の予想では、曹操軍辺りが加わるだろうよ」

 

「ほう、その心は?」

 

「簡単だよ、曹操軍と袁紹軍のみが攻城兵器を持ってきていたからさ。袁紹軍はさっき言った様に出てこない、よって明日は曹操軍が出てくる筈さ」

 

それに、三羽烏の内の1人がカラクリ弄りが好きだった筈、ならば自信満々に使ってくるだろうな。まあ、壊せば良いだけだろうけどね

 

「ふむ、お前が言うならその通りになる。それを見越して行動するさ。お前も曹操軍が出てくると言う事は、この戦の前に言っていた様に行動するのだろう?」

 

「そうだね、俺からすれば天子がどうだとか興味もないからね。主君と軍師殿が無事ならそれで良いさ。張遼には既に聞いといたけど、華雄はそれで良いの?」

 

これが重要なとこになる。もし華雄が反対だったのなら、この時この場で斬られても仕方ないだろう。状況次第では裏切り者になる可能性があるから

 

「愚問だ。寧ろ私は月様と詠の為に戦っている。その為ならば、誇りもプライドも捨てれるさ」

 

流石華雄、一切悩まずに決断しやがった。

これで性別が男のままだったら惚れてたよ

 

「....そう、なら俺はやり遂げるさ。死ぬなよ」

 

「ふっ....お前に心配されるとはな、私に真名があれば預けたくなる」

 

「お互い真名無しなんだ、出来ない事は言うまいよ」

 

「お前の場合は名前すら偽っている様だがな」

 

「さて、外が騒がしくなってきた。孫策軍の御出ましかも知れんなぁ!」

 

 

 

 

 

 

 




王方
肩上で切り揃えた暗い青色の髪
外見イメージはワートリのカトリーヌ

周毖
黒髪の子
外見イメージはシャーマンキングのジャンヌ

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