般若†無双 ドキッ!情報戦で有利を取ろう!カヤクもあるよ 作:ハエ缶
それでいて思うのは、その時間に目を通してくれている人が多いんですけど何時に寝てるのだろうか...
泗水関に戻れば、気を立てている華雄がおり怪我はなく無事だった。
「や、華雄ちゃん。今回も猪っぷりが流石だったね!」
「煽るな。私はこれでも今は気が立っているんだ、お前が相手をしてくれるならそれに付き合っても構わんがな」
声からも不愉快だと伝わってくる華雄を放置して、近くに待機しているはずの部下の姿を探し声をかける。
「それは面倒だから良いや。楽印、周毖は?」
「はっ、陳宮様よりこれ以上は不要との報告を受け、余剰分の兵糧と武具を手勢100と共に先程到着した様です。
今は辛紀と共に倉庫の方に運びこんでおります」
返事を聞き、それが終われば周毖に対し直接報告に来る様にと伝言を頼み、伝言を伝えるべく立ち去る楽印を見送り華雄と共に泗水関に戻っていた姜才に声をかける。
「姜才、華雄ちゃんの誘導はご苦労様。双淵の小隊から何か連絡は来てる?」
「はっ、ありがとうございます。双淵の小隊からは何も連絡はございません」
「...ん。あいつ等に限っては、何も心配は要らないだろうけど連絡がないのは珍しいな。紀了に連絡し、双淵以下第2小隊に戻ってくるように伝令を出せ」
「はっ、了解しました」
姜才の返事を聞き、涼崇と彭扇を伴いあてがわれていた部屋に戻る。
部屋に着けば涼崇と彭扇に部屋の外にて待機を命じ、部屋に入れば亜水が室内にて書簡の整理をしており新しく届いたであろう竹簡を差し出して来る。
「程遠志様、張遼将軍より竹簡が届いております」
文遠からとするなら内容は明日に関する事だろう、正直なところ文遠は嫌いでは無いが苦手にしている相手だ。
「...んぇ...。後で見るから持っておいて良いよ」
「....よろしいので?」
「内容は想像出来るからね...若しくは、その辺に適当に放置してて良いよ」
内容が予測出来るため、中身を見ることは無いだろうけど...
竹簡を机の上に置く亜水を見ていれば、竹簡の差出人が姿を現した。
何時もの様にサラシ一枚で胸を覆い、露出度の高い袴を履いた侠客の様な女性。
「何してんねん!ちゃんと読まんかい!」
名を張遼、字を文遠。現在は董卓軍の客将であり、一宿一飯の恩を返す為にと今回の戦に参戦している。
文遠の登場により、亜水を下がらせる。
「亜水、下がって良いよ」
亜水は俺と文遠との関係を知っている様で、渋りつつも命令通りに退室していく
「....はい、失礼します」
張静が退室するのを見送れば、文遠に向き直る。少し酒臭いな...
「やあ、文遠。良い歳して腹出してちゃあ、今後に響くんじゃないかな。それとも、そうでもしないと男がやって来なかったりしたのかい?」
「うっさいわ、久しぶりに会ってそうそうに言うことやないやろ。それに露出度が高いんわ漢人の特徴やろ」
「そんなことはどうでも良くて、そろそろ本題に入りたいんだけど?」
「遠やんが、話ずらしとったやないかい...まあええ、この部屋は今んとこ遠やんだけ?」
人払いが必要な程の話題か...
「涼崇、彭扇。許可が出るまで部屋に誰も近付かせるな、お前達も離れていろ」
「「はっ」」
2人の返事を聞き、文遠に目で続きを促す。
さすれば文遠の纏う雰囲気が先程から打って変わり、トゲトゲしい雰囲気になる。それに伴い視線や表情も鋭いものに変わる。
「アンタが何考えとるか知らん訳やないけどなぁ...ウチに黙って曹操んとこに降伏しに行ったらしいな」
「あぁ、俺にとって優先するのは勝利でも名誉でも無い。董卓様を護る、それが出来るなら何だってするさ。護ること以外は全て取るに足らず小事だ」
言い切るとともに、文遠が俺に胸ぐらを掴み凄んで来る
「....なに勝手なことしてんねんや、ワレェ。何時からウチがアンタの下におんねん、あんま調子に乗るようやったら先にその首叩き落とすで」
あえて同じ舞台に立たずに冷静に言葉を返す
「そう凄むな、君があくまで客将であり董卓様の部下でも、ましてや俺の部下でも無いという事は重々承知している。
直接会ってみて曹孟徳が気に入らない様だったら、全てが終わった後に立ち去ればいいじゃないか」
「アンタ、何も分かってないんやな。ウチは強いヤツと戦って、自分が一番強いっちゅーのを証明したいだけや!それを邪魔するなゆーてんねん」
「そんな事は知らないし興味もない。自分の武を証明したいだけだったら、呂布に闇討ちでも仕掛けて敵と認識させてから、叩き斬られてしまえば良いだろう。董卓様の為でなく、自分に為にと戦うというのならさっさと消えろ。貴様を見るに丁原の旦那の下にいた時から一切成長していない」
「はぁ?本当に成長してないんかどうか、今ここで試してみるかぁ?好き勝手言うけど、そっちかて仲間殺しの賊崩れの分際がっ!?」
文遠の発言を遮る様に、殺気と気当てを混ぜ合わせて威圧する。
「....黙れよ。それとも今ここで、貴様の希望通りに一戦構えてそのまま死ぬか?」
ここまでして漸く文遠は冷静になれたのか、胸ぐらを掴んでいた手を離し一歩下がり視線を俺からずらして声を振り絞る。
「すまん...遠やん、ウチが言い過ぎたわ...」
これに対して先程まであった威圧感を消して、極めて冷静に忠告する。
「文遠、酒を控えろ。口は災いの元とも言う、俺の部下の前でその発言をすれば死体すらも残らないぞ。ついでに、次に同様の発言を俺の前ですれば酔っていようと関係なくその首を落とす」
「分かってる...完全にウチの失言やったわ。
本当に話したかった事は、先の竹簡に書いとるからまた明日の朝話そうや」
「あぁ、そういう事なら目を通しておく。
だが、命令は部下を通して伝えるから出撃の合図が出るまでに頭を冷やしておけ。彭扇!涼崇!」
呼び掛ければ直ぐに、扉の向こうから声が聞こえる。
「彭扇、張遼将軍をお送りして差し上げろ。大分酒を飲んでいるようで訳も分からん事を発言するだろう、聞き流せ」
「はっ。張遼様、お送り致します」
「おおきに、それじゃあ帰るわ」
文遠の退室を見送り、竹簡に目を通していく。
内容はやはりと言った感じで現存兵力と武装に関して、そして明日以降の動きをどうするのかという事だった。
竹簡を読み終えた所で、外の涼崇の声が聞こえる
「程遠志様、双淵がそろそろ戻って来る様です」
涼崇に対し、双淵が戻って来れば呼んでくるように伝える。
「双淵、戻りました」
少し待てば、ドアの向こうから双淵の声が聞こえ、入室するよう返事を返す。
「ご苦労、報告を聞こうか」
「はっ、本日は劉備軍では戦功を立てようと躍起になっていた様ですが、上手く行かなかった様です。
更に、先程作戦会議中に曹操が訪ねて来ており、明日は曹操軍が主攻を担う事を伝え劉備軍は後方待機するよう一方的に宣言し、袁紹からの正式な辞令を置いて出て行きました。
その後は、命令通りに陣を後方に移し作戦会議もそのまま終了しました。
よって、明日以降は明日の結果次第で行動するようで明日は完全に待機する様です」
報告を聞き、劉備軍の明日以降に動きがない事を知り劉備軍の評価を少し下げる。
伏龍と鳳雛を傘下に置きながらもこの程度とは、聞いていたより面白くはない。
「...ん〜、そうね...そう。了解した。
明日は、辛紀にも伝えて欲しいのだけど第2小隊に加え第5小隊を加え間道にて待機。曹操軍が来た場合はすんなり通して差し上げろ、盛大な歓迎と共にな」
明日は盛大に負けて頂かねばならない。
うろ覚えではあるが、後の戦で徐栄ちゃんに負けて連合脱退。その後に、なし崩しの様に連合が解散していくようでは遅過ぎる。明日には退場して頂かねばならないのだ。
「はっ!」
「敵将軍は討ち取らずに捕らえてね、殺してはその後に差し支えるからさ」
「重ねて了解しました。
それでは日の出と共にここを発し、歓迎の準備をします」
「ん、期待してるよ」
「必ずや」
この返事を聞き、退室行く姿を見送る。
それから一時経ち、再び扉の先に気配を感じれば声をかけられる。
「程遠志様、周毖参りました」
「ん、おかえり」
周毖を迎えいれれば、虎牢関からの伝令を受けろる。
「はっ!ただいま戻りました。陳宮様より書簡を預かって参りましたので、お目通しをよろしくお願い致します」
「受け取ったよ。周毖は明日、楽印達と協力して敵が坑道を掘って来ないか警戒してちょうだい。明日は周りがうるさいだろうけど、掘削音を聞き逃さないようにね。
対処法は手筈通りに、その後はこちらから連絡するよ。
そして、これを彼らに渡して欲しい。
「了解致しました」
明日は彼等の力が必要となるだろう、曹操軍を正面から叩き潰すために彼らの力が必要になるはずだから
伏線を張れる分だけ貼ったつもりだけど、しっかり作動させる事が出来れば良いのだけれども。。。
次はいよいよ開戦です!(多分)