般若†無双 ドキッ!情報戦で有利を取ろう!カヤクもあるよ   作:ハエ缶

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曹操陣営で一刀視点でいきたいと思います。

次回は開戦と言ったな...それは、来週デス


幕間•1

時間は程遠志が現れては破裂音を残し嵐の様に去っていき、各々が華琳の命により部屋を出ていった時に戻る。

 

今この場所には、俺と華琳、そして華琳の命により残っている荀彧だけが残っていた。

なぜ残されたのか分からないが、そんな事よりも俺には確かめなければならない事があった。

 

「なあ、華琳。

さっきの使者は本当に程遠志で間違いないのか?」

 

俺の知る限り程遠志と言えば警戒する価値もない様な将軍なのだから

 

「えぇ、私や桂花が言ったように程遠志だと彼が名乗った限り、彼が程遠志だと言うことは確かでしょうね」

 

「それは信じていいのか?」

 

華琳の説明を聞いても、それでも信じる事が出来ずに念を押す感じでもう一度聞いても華琳の答えは変わる事はなかった。

 

「信じるも何も、本人以外に好き好んでその名を騙るような人は居ないわ」

 

華琳の言う通りなら、あまり好まれていない名前なのだろう。言い方からしても、それについて言及しても成果は得られそうになかった。

それでも、俺の知る程遠志といえば演義オリジナルの武将であり、更にいえば今の泗水関の守護に着いている華雄に比べるよりも噛ませ犬のような武将だった筈だ。

 

「なぁ、荀彧が言っていた今の程遠志が二代目説は有力なんじゃないのか?

俺の知る程遠志といえば、五万の黄巾族を率いていたが関羽に一太刀で斬り捨てられた筈だぞ」

 

華琳の話を聞いても信じきれずに、荀彧が言っていた名士間での推察の一つ。二代目説を、俺の知っている話通り混ぜて説明する。

 

「たしかに、黄巾族の中に程遠志を名乗る者がいた話は知らないわ。でも、五万以上の黄巾族を討ち滅ぼしたっていう話は聞いたわね...確か、その時対応したのは董卓軍の呂布だった筈ね。

貴方が、何を心配して不安になっているのかは知らないけれど、私の覇道を阻む者がいるのであればそれが誰であろうと関係ないわ。全てを打ち砕き、踏み潰すそして私は覇道を進む。そこに何の心配や不安があるのかしら?」

 

華琳の言葉に対し、荀彧が同意を示す様に頷き、感動に打ち拉がれているのを確認する。

俺の知る歴史とは大分変わってしまったけど、華琳なら問題なかった訳か...俺もくよくよしている訳にいかないな。

 

「そうか...なら今後はどうするんだ?

程遠志に対して、あそこまで啖呵を切ったんだ。何か考えがあるんだろう、俺だって出来る限りの事はやるつもりだ!」

 

「格好付けるのは良いのだけれど、戦場に出るのなら少なくとも春蘭以上に武勇が無ければダメよ?程遠志はきっと春蘭より強いわ」

 

「華琳様の言う通りよ!それに華琳様を勝たせるのは私たち軍師の仕事よ!軍略も武力も無いなら後で引っ込んでなさい!」

 

散々な言われ様だ...でも、華琳達の言うことも強ち間違いじゃない。俺は春蘭に武では敵わない。それは智略、軍略に関して荀彧に勝てないのも同じだろう。

だけど、だからといって何もしないで良い訳がない!

 

「確かに、春蘭の様な武勇は無いし荀彧の様な知勇もない」

 

「その理屈なら、勇は完全にない様だけどね」

 

この際、華琳の一言には聞こえなかった事にして言葉を続ける

 

「それでも!俺にだってやれる事はある筈だ、華琳の元で数ヶ月。俺だってただ寝てただけじゃ無いって事を見せてやるさ!」

 

「ふふっ...期待してるわよ、一刀。何時の日か話していた様な、勇無き獅子にならない様にこの後始まる軍議にもこのまま参加しなさい。貴方の力が必要になる時が来るかも知れないわ」

 

「あぁ、もちろんだ!」

 

返事を返すと直ぐに遠くの方からドタドタと走る音が聞こえる。

 

「全く、こんなに大きな音を立てながら向かって来るのは春蘭だけね。桂花、秋蘭が戻り次第軍議を開くわ。

柳琳に栄華、凪達を呼んできてくれるかしら」

 

「はっ。かしこまりました」

 

荀彧が退室し、代わりに春蘭が部屋に戻ってくる。

 

「華琳様申し訳ございません!私が表に出た時には既にあの男の姿は無く、捕まえることが出来ませんでした!華琳様の剣としてはあるまじき失態!この夏侯元譲、如何なる処分も受け容れる所存でございます!」

 

「あら春蘭、よくそんな難しい言葉知っていたわね。

それにそんなに気にしなくて良いわよ、例え孫策が率いる隠密集団でも彼を尾けることは難しい。更にいえば捕まえるだなんて言語道断でしょうね」

 

「しかし、それでは私の立つ瀬が無くなってしまいます!」

 

春蘭が言いすがるが、それを華琳は取り合うことはしていなかったが、それでもと縋る春蘭に根負けする形で折衷案を出す。

 

「わかったわ。そう言うことならこうしましょう。秋蘭が戻り、皆が揃い次第に明日に関しての軍議を開くわ。元より剣で捕縛しようとするのが間違いだったのよ。春蘭、貴女が私の剣だと言うのであれば、明日は貴女の誇りにかけて誰よりも敵を斬り、私の覇道を阻む者を打ち砕きなさい」

 

「はっ!この春蘭めにお任せください!」

 

「えぇ、頼りにしてるわよ」

 

この後、秋蘭が戻り程遠志が先程述べたように華雄は退却していたそうだ。

並びに孫策軍の方にも、程遠志の部下を名乗る女が自軍の隠密衆であり親衛隊でもある部下を返しに来たらしい。

秋蘭の報告を聞き終えた頃に、柳琳や曹洪等を引き連れて荀彧が戻り軍議が始まった。

 

決まった作戦内容はこうだった。

本軍を四軍に分ける。

第一軍は、春蘭が率いて正面から攻撃する部隊。

第ニ軍は、秋蘭が率いて昨日まで孫策軍別働隊が攻めていた間道を攻める部隊。

第三軍は、真桜を副将に、凪が率いる。工作兵を中心とし、泗水関内部に対して坑道を掘り奇襲する部隊。

最後第四軍は、直接華琳自らが率いる主力軍だ。

 

第一軍は囮であり主攻ということで、真桜が開発したという半自動衝車を使い正面から門を撃ち破る気らしい。更には乱戦になっても対処できる様にと春蘭の他に、季衣と沙和が追随することになっている。

 

第二軍は秋蘭が率い、別働隊として間道を進軍する。間道には密林が存在するらしく、それを伐採する為人員が必要とするわけで、武も智も必要としない即ち俺が警備隊の面々と共に第ニ軍に組み込まれる形となった。

 

第三軍は元々義勇軍を率いていた経験があり、隊を率いることに長けている凪が率い、坑道を掘るためにも必要となるだろうという訳で真桜が副将に着いている。

 

第四軍に関しては言うまでもなく、華琳自らが率いているため問題は無いだろう。

 

今までも俺の知る歴史から離れる事はあっても、ここまで完璧に違う状態だってのは初めての経験だった。何とも言えない居心地の悪さはあれど、負けたくない、負ける訳にはいかないのだから。

 

だが、嫌な予感がする。華琳や秋蘭達を信じていない訳でないが、歴史書には存在しなかった程遠志の存在が不安を煽っているのかも知れない...

 

 

 




曹操陣営サイドは描いてて楽しいけど、一刀くんってどういう風に話すのかわからない...

次週こそは開戦します!
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