般若†無双 ドキッ!情報戦で有利を取ろう!カヤクもあるよ   作:ハエ缶

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今更思ったんですけど、ドキッ!ってカヤクもあるよ の前に来るべきでは?




そんな時もあります(断言)



第六話

太陽が顔を出し始める前の朝ぼらけ

部屋から起き出て、華雄との話や甘寧を騙し討ちした部屋に移る。

 

「おはようございます、程遠志様」

「おはよう周毖、ちゃんと寝れたかい?」

 

部屋には既に周毖が部屋の竹簡を整理しており、俺に気付けば手を止めて挨拶を交わす。

そして、他愛無い会話をしながらお茶を淹れてくれる。

 

「そう言えば程遠志様、洛陽の裴元紹より早馬が竹簡を持って来ておりました」

「...ん、部屋に置いてあったっけ?」

「いえ、早馬が到着した時間は先程でしたので代わりに受け取っておりました。竹簡はこちらに。

使者の方は到着し竹簡を渡した後に、すぐ気絶してしまいましたので今は休ませております」

 

竹簡を受け取りつつ、淹れてくれたお茶に口を付ける。

洛陽の裴元紹といえば、洛陽の警護に着いている徐栄とは別に賈駆と董卓様の護衛を命じていた筈。昨晩は洛陽の状況について徐栄からも使者が来ていた、その時には特に問題が無いと聞いていた。....二人に何かあったと考えるべきか

 

「......ッチ。周毖、徐栄からの使者の名は覚えているか?」

「徐栄将軍直轄の者だったかと....申し訳ございません、名前までは聞いておりませんでした」

「いや、大丈夫だ。直轄となると移動手段は馬だな、裴元紹からの使者は?」

「李思蔡が来ております」

 

李思蔡という事は、馬で無く走って来ているということ。時系列は特におかしくない訳で、徐栄の裏切りは薄い。事態は悪いが間に合えば良いが...

 

「周毖、華雄と文遠を叩き起こして来てくれ。そして、公蓀に虎牢関に伝令を出す様伝えてくれ。状況が変わった、時は一刻を争う」

「はっ!かしこまりました」

 

俺の言葉の意図が伝わったのか、顔を険しくさせ返事をすれば退室するのを見送る。冷めてしまったお茶を飲み干せば、もう一度竹簡の中身を読み直す。

 

李傕と郭汜、李儒、牛輔らが謀叛を起こし、宮廷に攻め込んだ。

董卓様は裴元紹ら護衛部隊により、賈駆は徐栄将軍により護られたが、守りが薄くなった所を狙われ献帝が攫われた。更に裏切り者共は、長安に逃げ込んだというものだった。

 

くっそ...孫堅は出てこないし、華雄ちゃんは生きてる。陽人の戦いどころか虎牢関、泗水関すら抜かれていないのに遷都するつもりか。

李儒は演義で、牛輔に至っては正史で董卓様の一族に加わっていた筈じゃないか...

 

不意に扉が叩かれ、周毖の声が響く。

考え初めてから、周毖が退室して戻って来れる程に時間が経っていたのか。

 

「程遠志様、両名をお連れ致しました」

「あぁ、入ってくれ」

 

周毖に続いて、華雄と文遠が入ってくる。

 

「だいぶ早いな、何かあったのか?」

 

「それとも昨日の事を掘り起こそういうんか...?」

 

華雄は、寝起きなのか少し目元を解しながら入ってくるのに対し、文遠は顔を引き攣らせながら周毖に対して露骨に距離をとっていた。それに対して、華雄は珍しいものを見た様な反応を、周毖は特に反応をせずに、自分と俺の湯呑みにお茶を淹れなおしていた。

 

「そう警戒するな文遠。

今は詳しく言えないが事態が急変した、昨日話した作戦とは少し変更を行う。

間道側はそのまま文遠が直轄兵3000で担当しろ。作戦は開戦直後に敵陣に突撃しろ、森に入る前に敵の士気を挫く。

適度に散らせば偽装だと気付かれんように退け、あとは俺の部下が受け持つ。事が済めば関に戻り好きに動けば良い、どうせ間道は通りは勿論近付けすらせん」

「了解や」

 

返事をする文遠に、不安も緊張も感じさせない雰囲気を放っている。先程まで、部下にビビっていたとは思えない姿がそこにあった。

 

「泗水関では、華雄が直轄兵と胡軫隊を含め、守備兵を除き3500の兵を率いて突撃をかけろ。兎に角、敵将とは戦わずに兵を減らすつもりで突撃を繰り返せ。曹操の陣を抜ければ、我武者羅に合流地に向かえ」

「いいだろう、了解した」

 

対する華雄も、不安や緊張を感じさせず堂々とした姿だ。

さっきまで眠そうにしていたというのに、噛ませ犬でなければ頼もしい姿だったというのに。今回も亜水等を護衛に着かせることを決めた。

 

「虎牢関には既に伝令を出した、奴等も時期に動き出すだろうさ。

もし、敵将に遭遇しても殺すな、そして殺されるな。出来そうであれば生きたまま捕縛し連れてこい。

最後にだ、繰り返すが状況が変わった。ハッキリ言って予想より早まり悪化していると言っても良いだろう。よっては短期決戦だ。作戦開始の合図は此方から送る。気付けませんでしたは効かないからな。

速攻でケリをつける。決戦準備だ、気合い入れていけよ?」

「「おう!」」

 

 

________________________________________________

 

 

完全に太陽が顔を出し、大地を照らし出した頃。

曹操陣営内に置いては、後軍となる第4軍を率いる曹操に対して荀彧が話しかけていた。

 

「華琳様、全隊布陣に着きました。何時でも始めれます」

「そう...では、始めるとしましょうか。始まりにして終わりになるこの戦を...春蘭に合図を送りなさい!」

「はっ、直ちに!」

 

荀彧の返事と共に合図が送られていき、それはやがて第1軍を率いる夏侯惇にまで伝わった。

夏侯惇は愛刀、七星餓狼を抜き放ち剣先を泗水関に向けて声の限り叫ぶ。

 

「曹操軍先鋒・夏侯元譲より全兵に告ぐ!!

 

我等曹操軍はこの戦をにて董卓軍の全士気を削ぐ!

 

この戦で董卓軍は!董卓は滅ぶ!!

 

この戦は間違いなく!深く!歴史に刻まれることに違いない!!

 

この対戦を終わらせるのは我等が華琳様だ!!

 

「地を揺るがすのは誰だ!!」

 

「「「曹操軍!」」」

 

「天を揺るがすのは誰だ!」

 

「「「曹操軍!」」」

 

「華琳様の覇道、その戦端を我等が切り開く!!」

 

「全軍!「突撃だ!!門を開けぇい!!」はぁ!?」

 

__________________________________________

 

「ーーーっぐぅ!ーーーくさをーーー」

 

曹操軍の方より何か、鼓舞と思われる声が聞こえるが幾分距離があるので良く聞こえない。聞こえないなら仕方ない。下で準備を完了させておこう。

 

「華雄ちゃん、準備しておいてよ。朝以降で変更はないとは言え、油断しないでよ?」

「わかっている。私とて、まだ命が惜しい。無理はしないさ、だからお前も必ず勝利を掴め。戦が終われば会って飲むぞ」

「夜は寝たいんだ。飲むなら、余り深酒しないようにな」

 

返事を聞けば、華雄は笑顔でサムズアップをしていた。

 

「ーーーのは、ーーーーーだ!」

「ーー軍!ーー軍!」

 

「外の方では騒がしいね、少し早くなるけど此方も準備しとこうか」

「はっ!」

 

周毖に声をかけ、俺たちも持ち場に戻る。

外からはまだ士気を上げる為の声が聞こえていた。

 

「ーーー開く!」

「ー軍!「突撃だ!!門を開けぇい!!」」

「「おぉ!!!!」」

 

.....は?

 

「程遠志様、華雄軍が突撃を開始しました」

「はぁ?出たの?このタイミングで??」

「はい」

 

はぁ、猪を御する事は誰にでも無理か...

 

「周毖、此方も合図を送る準備をしてくれ。タイミングは華雄が接敵する時だ」

「はっ」

 

視線を華雄軍に戻せば、門は既に開いていた。更には既に華雄軍が演説中に邪魔され呆けていた夏侯惇軍に接敵する瞬間だった。

 

「周毖!」

「ピィィィイイイ!!」

 

合図と共に周毖の笛が鳴り、次の瞬間には

 

ドォン!!!

ドォン!!!

ドォン!!!

ドォン!!!

 

曹操軍の第1軍と第4軍の間に伏せてあった攻城兵器、全てに火薬と油更には火が投げられ盛大に爆発した。

 

「でかした」

「ありがとうございます」

 

後方では爆発が、前方には士気が最高潮の華雄軍。

対するは士気を完全に上げれずに、爆発で混乱している夏侯惇軍。

結果は火を見るより明らかだろう。

 

「周毖、工作隊として出ていた王方隊が戻り次第俺のとこまで来る様伝えてくれ。その後はそのまま楽印達と合流し、坑道に気を配れ」

「かしこまりました、御武運を」

「あぁ、俺が前に出る事になったとすれば後がない状況になってるという事だろうけどね。何はともあれ、お前も気を付けろよ」

 

周毖とはそのまま別れて、裏に周り虎牢関に伝令に出ていた公蓀を待つ。その間でも、正面や文遠のいる筈の間道からの声は常に響いていた。

 

 

 

 

 

 




寝落ち&寝坊しました。。。

今回は会話の行間を詰めてみたんですが、こっちの方が読みやすいのかな?
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