般若†無双 ドキッ!情報戦で有利を取ろう!カヤクもあるよ   作:ハエ缶

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近況報告みたいなのってみてる人いるのかしら?


週1投稿と言ったな!アレは嘘だ.....
まさか盆休みが全て仕事になるなんて思わないじゃないか...



第八話

ドォン!!

 

「程遠志様、間道からの様です」

「....ん。みたいだね、双淵達が上手くやったんでしょ。最悪でも夏侯淵だけでも連れてきてくれたら良いけどね、俺らも準備しようか」

「はっ!」

 

部下の言う通り、間道の方から薄らと黒煙が見えている。周倉隊、双淵隊、辛紀隊が戻り次第で漸く、俺たちも動ける。

華雄隊も既に敵第一陣を突破する頃だろう、無理に足を揃える必要が無くなったのは大きいにだが....時間的猶予が少ないな。

 

「報告!虎牢関より呂布全軍が出陣したとの事、呂布将軍が率いる第一軍がもう後一刻程で到着する模様!」

「流石、行動がはやいな。その速度なら敵連合軍が知る前に合流できそうだ、受け入れ準備と我が軍の出陣用意を。呂布将軍との話が終わり次第で俺達も出るよ」

「はっ!」

 

報告を聞き終え、視線を虎牢関へと向けて目を凝らせば報告通り遠くに赤揃えで統一された集団が見える。

あの中に飛将軍、人中の呂布が率いており、更には陥陣営の高順がいるのだろう。味方である事は頼もしいが、敵からすれば一溜りも無いだろうな。

出迎える為に、下に降りれば既に目を凝らす必要の無い距離に確認できる。

 

「遠、お疲れ様」

「奉先もね」

「私達はどうすれば良い?」

「敵陣に突撃してくれたら良いよ、その後は前に伝えていた事と変わらないよ。それと出来る限り敵将は殺さない様にして捕らえてくれたら嬉しい。適当に動けなくしてくれるだけでもいいよ、移送や捕縛は俺の部下を何人か付けるから自由に使ってくれ」

「ん、わかった.....高順」

「はっ!全軍突撃用意!!」

 

返事を返した奉先は、話を終わらせると副官とも言える高順に声をかける。高順は配下の兵に命令を下せば、睨むように此方に視線を向けてくる。

 

「門を開けろ!」

 

俺の命令でゆっくりとだが門が開き、門近くにいた曹操軍が此方に気付く。最初こそは喜色を浮かべたが、赤揃えを見た途端に顔を青くさせた。

 

「...出る」

「全軍将軍に続けぇい!」

 

短く冷静に出陣を告げる奉先に対して、熱を込め号令を下す高順。それに従う兵は冷静だが士気は高く、それに相対する敵兵は既に腰が引けて立つのもやっとの様だった。

 

「りょ、呂布が出たぞぉ!」

ある兵は叫びを挙げた瞬間に縦に裂かれる

 

「止めろ!これ以上進ませるな!」

周りの兵に命令を下す指揮官は胴と別れを告げていた

 

「ちゃんと敵将を殺さないでいると思う?」

「将軍が無理でも、高順様辺りが捕縛してくれるのではないでしょうか」

 

などと、奉先の戦いを見ながら部下と話していれば双淵が戻っていた。

 

「ただいま戻りました」

「お疲れ様。で、戦果は?」

「はっ、夏侯淵は勿論、御使いの両名を捕縛して参りました。今は、周倉と辛紀が見張っています」

「御使いも生かしたのか、まあ良い。此方の被害は?」

「張遼将軍の配下に被害があった事は聞きましたが、我が隊は勿論周倉隊、辛紀隊に被害はありません」

「流石だね。捕虜の方には、尋問や拷問でもして敵の狙いを聞いても良かったけど、此方にも時間がない。何人か見繕い、俺たちが脱出したタイミングで曹操さんのとこへ返しに行こうか」

 

かしこまりましたと返す双淵の頭を、軽く撫でてやれば嬉しそうに頬を緩ませる。そんな双淵の頭から手を離し、戦場に視線を戻す。

華雄隊は既に敵陣を抜けており、華雄ちゃんは戦線を離脱。胡軫くんが撹乱の為に背後から曹操軍本陣に突撃を仕掛けていた。呂布軍は夏侯惇率いる軍勢を蹴散らし、此方に戻ってくるのだろう既に反転し終えていた。

 

「....遠、お土産」

 

戻ってきた奉先の後ろには夏侯惇を背負った部下、更に李典を背負っている部下の姿もある。李典といえば曹操軍内で工作兵を纏める将だった筈、ならば坑道を掘って来る可能性は益々低くなったな。

 

「流石〜おかえり、奉先。

双淵、多分坑道を掘って来る事はもう無いだろうから、周毖達に作戦変更を伝えて来て。それだけで周毖には伝わる筈だからその後は周毖に従って」

「はっ、ご武運を」

「わかってるよ、双淵も気を付けてね。

奉先は捕虜達全員を縄で縛ってから、楼門の中に置いて来てよ。その後は胡軫くんを助けてあげてよ、その後は合流地点まで撤退していいからさ」

「....遠はどうするの?」

「俺達は適当に工作活動しながら、適当に嫌がらせして適当な時を見計らって合流するよ」

「分かった。また会おうね」

「勿論。武運を祈っているよ、奉先」

 

奉先と別れて城壁の上に移動する。

 

「お持ちしました、程遠志様___

 

____木砲です」

 

木砲とは、樫などの硬い丸太の真ん中をくり抜き、砲身を作成し周囲を竹の輪で締め付け補強する。最後に縄で砲身を巻き、更に補強して作られたものである。

 

それを今回は10砲準備している。基本的に、2,3発撃てれば良い方で、それ以上撃てば砲身が破裂する危険性すらある。

 

「ありがとう、周毖。砲手は楽印隊に任せるよ。撃ち終えれば、中に火薬詰めて放置してあげてよ。鹵獲される前に爆発させて嫌がらせしようか、楽印達は終わり次第撤退してくれ」

 

周毖と共に木砲を運んで来ていた楽印達にも号令を出しておく、楽印が返事をすれば隊員が準備を始める。それを確認して周毖と共にその場を去る。

 

今泗水関に残っていて待機中は、周倉と辛紀、双淵の隊か。

泗水関から虎牢関までの道はほぼ直線、虎牢関はもぬけの殻。どうせ一番乗りしたがるのは袁家位だろうな.....燃やすか。

 

「周毖、周倉と辛紀、双淵に伝言をお願い。

虎牢関までの道でちょっかい出すよ、残りの火薬全てと藁全て、火矢を準備して伏せておくように。一番乗りが袁家のモノだったら燃やして良し。出来た場合も、出来なかった場合も虎牢関に入る姿を見たら撤退する様に伝えててね」

 

________________________________

 

「報告!呂布軍が再び突撃を敢行!既に第一軍残党部隊を突破されており、本陣に接敵するのも時間の問題かと!」

 

状況は最悪だ。今現在で、春蘭に秋蘭、真桜挙句には北郷まで捕らわれてしまっている。

間道では火計により全滅。

正面では華雄軍の吶喊により隊列を崩されれば呂布軍により完全に壊されてしまった。今現在も華雄軍別働隊による本陣に対する攻撃にあい、柳琳率いる虎豹騎が対応している。そんな時に呂布軍の再突撃。

 

「凪と沙和を呼びなさい!

両軍が揃うまでは虎豹騎以外の残存兵で対応するわよ!」

「曹操様!呂布軍が逸れていきます!」

「敵軍の狙いは!」

「はっ!方向からすれば、華雄軍別働隊の対応をしている虎豹騎です!」

「何ですって!?至急、柳琳に伝令を出しなさい!桂花、凪と沙和にはここに来たら本陣の守備をさせなさい!華侖、季衣は私について来なさい!」

「なぁ!?華琳様お待ちください!」

 

最後、桂花の声が聞こえたけど聴こえない。即対応出来たのは華侖と季衣を除けば数名だ、天下最強と名高い呂布軍と相対するには心細い数字でしかなかった。

 

「華琳さまー!兵が少ないですよ、これじゃあ柳琳さまのとこに向かう途中で呂布軍と接敵しちゃったら一溜りもないですよー!」

「その時は私や皆を守ってくれるんでしょう?」

「うー...そうですけどー!」

「ふふふ、少し意地悪だったかしら?

季衣の言う通りね、少し落ち着きましょうか。既に柳琳には伝令を出してるわ、柳琳も馬鹿じゃない。率いている兵も柳琳の指揮下でなら士気は高く我が軍でも一二を争う武勇持っている。例え相手が呂布でも、倒せずともされるがままにはならない筈よ...」

 

終わりになるにつれ、まるで自分に言い聞かせるように尻すぼみになっていく。普段から堂々として、焦りや緊張を見せない姿から一転し不安や余裕のない様子を見せる華琳に驚く華侖と季衣だが状況が状況だ。時は一刻を争う、華琳が止まったおかげで着々と兵が集まって来ており、今は1000はいるだろう。

 

「華琳ねーさま!兵ももう十分な位集まってるっす!」

「....え、えぇ、そうね。行くわよ、私に続きなさい!」

 

華侖の声で我にかえった華琳、今一度命令を下して別働隊と呂布軍と相対している筈の柳琳の元へと急いだ。

戦場に着けば、そこには柳琳と僅かな虎豹騎しか居なかった。

 

「柳琳!」

「お姉さま!?」

「無事のようね、戦況の報告をして頂戴」

 

柳琳の説明を聞けば、呂布軍は交戦する事なく華雄軍別働隊と合流し泗水関とは違う方向へと撤退。それで終わる訳が無いと、虎豹騎を何組かに分けて周囲の探索に向かわせたとの事だった。

その後も、周囲の探索を行ったが敵影を発見するに至らず、本陣に戻ることになった。

 

「私とした事が取り乱してしまい迷惑をかけたわね、謝罪するわ」

「いえ、元はといえば狙いは本陣だと思い、敵の真意に気づけなかった我々にも責任がありましたので...」

 

謝罪を口にすれば、代表として桂花が返事を返してくる。これ以上この話題を続けても不毛、切り替えるべきだろう。

桂花の戦況報告を聞けば、今現在の残存戦力は第一軍の残党部隊約千、第二軍は全滅、第三軍五百、第四軍千五百の計三千。

対する泗水関防衛軍の戦力は数は不明ながらも、華雄軍、呂布軍は既に戦場を脱している。泗水関に篭っているのは程遠志が率いる部隊、そして行方が掴めていない張遼軍。

 

「戦力差が明らかで無い今、敵軍の動きからして敵は決着を急いでおります。それは虎牢関を守護していた呂布軍を此方に呼び寄せ、作戦に組み込むと言う事で解ります。更に、呂布軍を喚んだ事で虎牢関はもぬけの殻でしょう。華雄軍、呂布軍が戦場から脱した事から我々連合軍を殲滅する事よりも、我等曹操軍を破ること目標としているのでしょう」

 

桂花の言う通り、敵軍の動きは何か急いでいる様だった。基本的に守城戦では城に引き篭もるのが鉄則だろう。それなのにも関わらず、初手からの吶喊。何か目的があるのかと思えば、まともに打ち合う訳で無くそのまま戦場から脱し、その崩れた陣形に対して呂布軍を呼び寄せそのまま戦場に突込ませている。

間道では、此方の部隊を殲滅したと思えばそのまま放置して張遼軍は姿を眩ませていること。今は焼けて使用出来ないだろうけど、別道を使って此方に急襲を掛ける事もできた筈だ。

敵の真の狙いがわからない...

 

「...そう。それで我軍の攻め手は何が残っているのかしら」

「はい、秋蘭率いる第二軍が攻めていた間道が今も尚燃え盛り、使用は難しいでしょう。第三軍が建設中でした坑道も完成に至る前に真桜が捕縛されており、完成の見込みはないでしょう」

 

聞く限りで絶望的ね...どの戦場も十分に成果を挙げることが出来ず、それでいて将を捕縛されている。

 

「...それで、桂花はどう作戦を立てれるのかしら」

「はい、前述したように敵は時間に追われており、急いております。よってここはまともに相手をせず、公孫瓚や孫策軍と連携するのは如何でしょう」

「...桂花、貴女の言いたい事は分かるわ。我軍の兵力は少なく正面から攻めようモノなら、これ以上の被害を被るでしょう。でも他軍から援軍を受けるのは難しいでしょう。白蓮は昨日までの攻城戦で兵が疲弊してるでしょうし、雪蓮の方には昨日程遠志の方から使者が送られていたとの報告があがっていた事から、何らかの秘密条約が結ばれている可能性が高いわ」

 

そう、私のとこに程遠志が来た様に、雪蓮の元にも使者が来たとの報告を受けている。それからは雪蓮も大人しくなり、軍議で私が攻める旨を伝えた際も特に反論をする事も無かった。秘密条約を結んだと見て間違い無いでしょう。

 

「真桜の攻城兵器はまだ残っていたかしら」

「はい....たしかまだ一台残っていたと....まさか華琳様!?」

「えぇ、最後よ。これで最後、予備兵力も全て総動員して正面から攻めるわよ」

「ですが、華琳様!未だに張遼軍の所在を掴めていません、それに背後から華雄、呂布軍の急襲があれば今度こそ我軍は全滅してしまいます!」

 

桂花の言う事もその通り、それでも取れる策はそれだけ。この曹孟徳に二言は無い____

 

「____曹孟徳に二言は無いわ。あの時の様にここで私達が戦わなければ、私の誇りが許さない。たしかに戦況は不利よ、それでも貴女達はついてきてくれるかしら?例えそれが沈むのを待つ泥船だとしても、最後の反撃に力を貸してくれるかしら」

 

その後、我軍の兵力は残り1割以下になる程の負け戦を味わう事になった。

 

 

 

 




盆明けからも仕事が忙しくなる為、投稿できないかも知れないです

豪雨により被災された方々には、心からお見舞い申し上げるとともに、復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈り致します。

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