無限と問題児 作:蛇龍好き
過去編が難易度高すぎて断念しましたすみません。
女王に召喚されるのもやっぱなんか変だなと思い、オリ主は箱庭内スタートに変更です。
―――箱庭✕✕外門某所
「………ん」
眠りから覚めた金髪紅眼の少女。
ただの寝起きではなく、とある力を感じ取ったからだ。
「………ほう?奴め、箱庭に異世界人を召喚したか」
瞳を細めて口元に笑みを作る。
〝奴〟と言うからには召喚者は金髪の少女の知り合いなのだろう。
『―――ウロボロス様?どうかしましたか?』
金髪の少女の声とは違う、別のものの声がウロボロスと呼ばれた少女の頭に直接響いた。
金髪の少女もといウロボロスがムッと眉を顰めて言う。
「■■■よ、その名で私を呼ぶなと言った筈だぞ?私の事は〝無限王〟若しくは〝ウーちゃん〟と呼べ」
『す、すみません無限王様!』
「様付けもいらぬ」
『それは駄目です!それと後者の呼び方なんか恐れ多くて出来ませんから………!』
■■■は断固拒否!といった調子で返す。
ウロボロス改め無限王は「ぬぅ」と低く唸った。
「私は気にしないんだがな。■■■は
『無理です!それに無限王様の器を果たす代わりに、私に掛けられた〝呪い〟を封印してもらってるんですから尚更失礼な態度は取れません!』
「………その様付けが失礼な態度なんだよな」
『へ!?』
「………ウーちゃんと呼んでくれたらこの件は不問にしよう」
『………っ!?』
究極の選択を迫られて■■■は困惑する。
許しを請うにはウーちゃんと呼ばなければならない。
だがそのウーちゃん呼ばわりを果たして許容して良いものだろうか!?
中々決断出来ずにいると、無限王はフッと小さく笑った。
「………まあ、冗談だがな」
『え!?ジョウダン!?』
「うむ」
『うむ、じゃないですよ!?危うく無限王様の術中に嵌まるところだったじゃないですか!』
「(■■■をからかうのは楽しいな)」
クックッと喉を鳴らして笑う無限王。
傍から見れば一人で笑ってる変質者でしかないが。
それからスッと真剣な顔つきになると、何処からともなく取り出した黒ローブを羽織った。
「さて、行くか」
『………え?行くって、どちらに?』
■■■がまさかと思いつつも訊ねると、無限王は口元に笑みを作るとこう言った。
「無論―――奴の召喚した異世界人を見に行くに決まってるだろ?」
『デスヨネー』
訊くまでもなかった。
これはもう嫌な予感しかしない。
■■■はこれから逢うであろう異世界人に向けて合掌。
この駄龍は、面白そうな場面には遠慮無用で乱入する悪癖がある。
勿論、乱入不可の場面もあるが。
最悪の場合は主導権を強奪してでも止めるしかない。
■■■はそう心に決めるのだった。
無限王は楽しみだと小さく笑ってその場から姿を消した。
「フギャアアアアア!!?」
丁度ウサ耳の少女が、異世界人とおぼしき三人の少年少女に弄ばれてるというものだった。
ウサ耳が。
その光景に無限王は目を瞬かせていると、ウサ耳の少女が彼女の存在に気が付いて助けを求めてきた。
「………ハッ!そ、そこの御方!何者か存じませんがどうかこの黒ウサギを助けて頂けませんか!?」
「………ふむ?」
無限王は考える素振りをしながら、ウサ耳の少女もとい黒ウサギのウサ耳を絶賛堪能中の異世界人の少年少女に視線を向ける。
誰だか知らねえが余計な真似はするんじゃねえぞ、と金髪紫眼の少年が睨んでいる。
邪魔をするなんて無粋な真似、しないわよね?と黒髪青眼の少女が睨んでいる。
邪魔しないで、と茶髪茶眼の少女が睨んでいる。
ついでに三毛猫も。
結論から言うと、これは止めない方が良いかもしれない。
何故ならその方が面白いだろうから。
「………どうやらお取り込み中だったようだな。すまない、私の事は気にせず続けてくれ」
「んなぁ!?」
「「「それじゃあ遠慮なく」」」
「あ、ちょ、待っ―――!!」
黒ウサギの待ったは虚しく、彼女のウサ耳は彼らの魔の手によって再び弄ばれ始めた。
そんな光景を小さく笑って眺める無限王。
■■■は余計な真似をしない無限王に安堵しつつも、黒ウサギを助けない人でなしもとい龍でなしだと溜め息を吐いた。
そんな感じで無限王と異世界人達の邂逅はカオスなスタートを切ったのだった。
■■■を器にしてる設定は残しました。
原作と違ってキャラがなんか黒ウサギっぽくなりそうで恐いですが
黒ウサギと無限王は初対面ではありませんが、黒ローブ効果で正体が分からなくなっているだけだったりします