今年最後の記念して投稿させてもらいました。
読んで頂いたら嬉しいです‼︎
今回は『あのウマ娘達』が登場します‼︎
「凄かったわ……」
「ああ、俺も驚きを隠せなかったぜ……」
スピカのトレーナーと東条ハナは先程のレース
の結果に驚きを隠せなかった。
あの無敵で最強の帝王と誰からも呼ばれていた
『トウカイテイオー』がユキシロハヤテをあっさり
とぶち抜いて圧勝してぶっちぎって勝つと二人共
そう思っていたからだ。
だが、結果は全く違った。
現実はたくさんの観衆達の前でユキシロハヤテが
あのトウカイテイオーに三バ身差をつけて見事に
圧勝して見せたのだ。
「だからこそ、彼女は……」
おハナさんとスピカのトレーナーがそう話し合って
少しの沈黙中、
「ユキシロハヤテは『リギル』に入るべきだ」
東条ハナが最初に口を開いた。
あのトウカイテイオー相手にあれ程のギリギリまで
の駆け引きや疲れさえ見せないあの末脚の速さは
間違いなく三冠ウマ娘……いや、それ以上を狙える
程の器のウマ娘だわ……ッ‼︎
今回のレースで確信したわ。彼女はそれが出来る
ウマ娘だとッ‼︎ そして、彼女はそれだけの実力を
持っている……ッ‼︎
「おっと、おハナさんには悪いけど……あのウマ娘
はうち『スピカ』に入るべきだと俺はそう思うんだ
けどなあ……」
それを待ったをかけたのはスピカのトレーナー
だった。
「リギルよりスピカの方がユキシロハヤテには
良いと貴方は言っているのかしら?」
「ああ、悪いがいくらおハナさんでも今回ばかりは
スピカのトレーナーとしてユキシロハヤテをリギル
に譲る訳にはいかないねぇ……」
スピカのトレーナーがおハナさんにそう言うと
お互いに目を離さずに火花を散らしてると
「いかんな……熱くなるのは昔から悪い癖だな……」
「お互いにな……」
おハナさんとスピカのトレーナーは少し渇いた
笑い声をお互いにした後、
「沖野」
「ど、どうしたの? おハナさん。いつもは
呼ばないのに……」
スピカのトレーナー、沖野は驚いていると
「早いもん勝ちだからな……」
「おハナさん……」
東条ハナはそう言って沖野トレーナーのいた
場所を後にした。
「はあぁぁ…疲れたなあ……」
ユキシロハヤテは溜息を吐きながら部屋に
戻ってドアノブを回した。
するとユキシロハヤテの部屋には誰かがいた。
「だ、誰……? 誰かいるの……?」
ユキシロハヤテがそう言うと気が付いたのか
ゆっくりと振り返った。
「ん? 君こそ誰だ? ここは私の部屋だぞ?」
その人物は視線をユキシロハヤテに向けながら
言うとユキシロハヤテは驚いていた。
「あ、君は……『オグリキャップ』」
「ん? どうして私の名前を知っているんだ?
それに…君はどこかで見た気がするな……確か……」
どうやら彼女、オグリキャップの様子を見るかぎり
僕のことを忘れているみたいだな……
「ユキシロハヤテって言えば分かるかな?」
ユキシロハヤテがオグリキャップにそう言うと
その名前を聞いた瞬間、思い出したのか大好物の
人参をポトリと音を立てて地面に落としていた。
「ああ、思い出したぞ……お前はあの時の……」
「うん、思い出してくれて良かったよ」
オグリキャップが自分のことを思い出したのを
見て安心したのかユキシロハヤテは溜息を吐いて
苦笑いしていた。
「えーと、これは……つまり……」
「どうやら、ルームメイトのようだな」
ユキシロハヤテは考えるポーズを取る中、
オグリキャップは落とした齧っていた人参を
拾い上げて平然と答えた。
マジかー……確かに芦毛の怪物のオグリキャップを
打倒しようと目標にしていたが…まさかの一緒の
部屋、ルームメイトとして出会うとは……なんたる
運命か……
ユキシロハヤテが思考を巡らせながらそう考えて
いると
「
オグリキャップは人参をリスのように頬張り
ながらユキシロハヤテに手を差し出していた。
「オグリキャップ……君はまず、喋るのか食べるのか
どっちかにしてくれないかな?」
ユキシロハヤテがオグリキャップにそう言うと
オグリキャップは今、気付いたのか頬張っていた
人参をゴクリと音を立てて一気に飲み込んだ。
「とりあえず、よろしく頼む‼︎」
そう言って握手を求めるオグリキャップの表情を
見ると考えていた自分が馬鹿みたいだなと思った。
「こちらこそ、よろしく頼むね」
ユキシロハヤテはそう言ってオグリキャップの手を
ガッチリと手を取って握手をした。
「この後、食事でもどうだ?」
オグリキャップがユキシロハヤテにそう言うと
「そうだね。じゃあ、お言葉に甘えさせて
もらおうかな」
「ああ‼︎ 任せておけ‼︎」
彼女、オグリキャップもこう言っている訳だし
とりあえず仲良くしてみようと思いながらも僕達
は自分達の部屋を出てとりあえず食堂……じゃなくて
確かカフェテリアだったか……僕達はカフェテリア
へと向かって行った。
「スペ、テイオーの様子はどうだ?」
スピカのトレーナー、沖野トレーナーは
スペシャルウィークにそう聞くが
「テイオーさんはどうやら…あの時のレースから
元気がないみたいです……」
「そうか……」
沖野トレーナーはそう返事した。
スペの表情を見れば分かる。
テイオーの目標の『無敗の三冠』を目標にしていた
のに模擬レースだったとはいえ負けてしまったの
だから……
「スペ、引き続きテイオーのこと頼む……」
「分かりました……」
沖野トレーナーは元気のないスペシャルウィークに
そう言った後、スピカの部室を後にした。
「やっと、食堂……じゃなくてカフェテリアに
到着したね……」
「うむ、そうだな」
カフェテリアに来るまでに道に迷ったせいか
カフェテリアの入り口前で疲れた表情をしていた
ユキシロハヤテと平然としていたオグリキャップ
が立っていた。
「なぜ、疲れているんだ?」
オグリキャップがユキシロハヤテにこくりと首を
傾げながら質問する。
「あ、あはは……それ、もしかして冗談で
言ってるのかな?」
「ん? 一体、なんのことだ?」
オグリキャップは平然とした表情をしていたが
口元がダラダラと流していた。
「ま、マジなのかー……」
オグリキャップの言葉を聞いてオグリキャップ
本人にとってはそれが本気なのだとユキシロハヤテ
が理解した瞬間、げんなりしていると
「ん? そこにおるのは……オグリやないか‼︎」
「この声は……タマじゃないか」
タマと呼ばれたウマ娘とオグリキャップが
話していると
「んで、そっちにおるウマ娘は……」
「初めまして、僕はユキシロハヤテと言います」
「おう! ウチは『タマモクロス』って言うねん。
こっちこそよろしゅうな‼︎」
タマモクロスが元気よくそう言うとユキシロハヤテ
も「よろしくお願いします」と言ってタマモクロス
と握手していた。
「タマも食事をしに来たのか?」
「せや、二人はカフェテリアで食事をしに
来たんか?」
「ああ、お腹が空き過ぎてしまってな」
オグリキャップがそう言うとグゥゥゥ〜……と大きな
腹の虫が鳴った。
「相変わらずやな……オグリは……」
タマモクロスはオグリキャップの腹の虫に
呆れていた。
「すまない……」
オグリキャップは申し訳なく思ったのか自分の
お腹を摩りながらまるで捨てられた子犬のように
しゅんとした表情をしながらタマモクロスと
ユキシロハヤテに謝っていた。
「ちょっと‼︎ そんな捨てられた子犬みたいな
表情をしないでよ‼︎ 別に気にしなくても良いし
食事することを責めたりしないから大丈夫だよ‼︎
で、ですよね……? タマモクロスさん?」
ユキシロハヤテがオグリキャップをなんとか
励ましながらもタマモクロスに促していた。
「はあぁ……せやな、オグリの食欲に対してホンマ
に今更やったな……」
タマモクロスはやれやれと呆れて溜息を吐き
ながらも口元をニヤリとさせて
「それじゃあ、せっかくやからウチも一緒に
食事させてもらうわ」
「それに……」とタマモクロスは言って視線を
オグリキャップからユキシロハヤテに向ける。
「もっと『ハヤテ』と話してみたいとウチは
思ってたからな‼︎」
「ハ、ハヤテ……僕のことですか……?」
「せや、ウチ的にはハヤテのほうが呼びやすいと
思ったんやけど……なんかあかんかったか?」
「い、いえ、大丈夫です……少し呼び方にびっくり
しただけです。そのままハヤテで大丈夫ですよ」
「そうか……それは良かったで‼︎」
呼び方で安心したのかタマモクロスの表情は笑顔に
なったと思ったら
「それに……最近騒ぎになっている『あの噂』が
本当か確かめたくてな」
先程の安心した表情とは違いギラリと闘争本能を
剥き出しの表情を露わにしていた。
「タマ。最近の『あの噂』って言うのは一体、
なんのことだ?」
「オグリ‼︎ 知らんのかいな⁉︎」
タマモクロスは驚いた表情を浮かべていた。
「コイツはあの『絶対皇帝のシンボリルドルフ』に初の黒星を付けさせて見事に勝ってみせたあの噂のウマ娘なんやで‼︎」
タマモクロスが大声でそう言うとカフェテリアの
周りでは食事をしていたウマ娘達がタマモクロスの
言葉に反応したのかざわざわと周囲が騒ぎ出し視線
がユキシロハヤテ達に向いた。
「ご苦労だったね、エアグルーヴ。それでテイオー
の様子はどうだったかな?」
シンボリルドルフがエアグルーヴに質問すると
「会長……テイオーはどうやら今回の模擬レースの
せいなのか練習にも来ていないようです……」
「そうか……」
シンボリルドルフが眉間に皺を寄せながら
深刻そうな表情をしながらそう言うと
「だ、大丈夫ですよ‼︎ きっとテイオーは少し
スランプになっているだけです‼︎」
エアグルーヴに慌てながらもシンボリルドルフ
にそう言うがシンボリルドルフの表情は難しい
表情を浮かべていた。
実際にレース場に行ってレースを見たがそんな
生優しいものではなかったのはレースを見た
ルドルフ自身が分かる。
「しかしだな、エアグルーヴ。
テイオーを見ていて分かるがあれは少しどころ
ではないぞ? 最近では会長の部屋にも来てすら
いないみたいだからな?」
「ッ‼︎ そ、それは……」
ナリタブライアンがそう言うと図星を
突かれたのかエアグルーヴは何も言えずいた。
すると、
コンコン……
「ルドルフ。今、時間は良いかしら?」
「構わない。入ってくれ……」
「失礼するわ」
ナリタブライアンとエアグルーヴの会話中に
生徒会室の扉をノックする音がしてシンボリ
ルドルフが返事して入室を許可するとガチャリ
と扉が開いて『一人の女性』が生徒会室に
入って来た。
「それで一体、何の用でしょうか……
『東条トレーナー?』」
シンボリルドルフが東条ハナにそう問いかけた。
最後まで読んでいただききありがとうございます‼︎
新年2022年もよろしくお願いします‼︎
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