日下部鎮守府の物語 ~工学者だったけど艦娘に恋したので、提督になりました~   作:天空のトロイカ

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※この話は日下部の一人称視点ではありません。
ご注意下さい。


カノジョのタノシミ 3

期待なしに恋するものだけが恋の味を知る。

――フリードリヒ・フォン・シラー

 

 

合コンは姉妹で一人失敗し、ヤケ酒を呑みに行ったら深海棲艦の襲撃に巻き込まれ。

今日をとても楽しみにしていたのに、本当に散々な一日だった。足柄は思わず溜息をつく。

――けれども。

 

「提督にゴーヤ。私が囮になるから、あなたたちはその隙に大地下壕まで避難しなさい」

これ以上に最悪なことがあるとしたら、それは目の前でみすみす犠牲者を出すことだ。それだけは絶対に嫌だった。

 

「おい、何を言っている」

「轟沈ストッパーがない上に中破してる提督は論外。そしてゴーヤと私だったら間違いなく私の方が囮に向いている。戦術的に妥当な編成だと思うけど。ゴーヤとデートしてるんでしょ? ならちゃんと責任持ってエスコートしなさい」

「……」

日下部はしばし葛藤していたが、最終的に足柄の言葉の正しさを認めたようだ。それ以上反論する代わりに、先程受け取った使いかけの艦娘用応急処置キットを返してくる。

さらに、

 

「持っていけ」

目立たないように携行していた、銃器のようなものを渡してきた。

 

「ニードルガン?」

「軍士官ならこの程度であれば街中に持ち込むことは許されているからな……まぁそもそも提督が鎮守府外にいる時点で、そういう問題でないのも確かだが。普段から『砲』をバカスカ撃ってるお前たちにしてみれば豆鉄砲みたいなものかもしれんが、それでも瓦礫を拾って投げるよりはマシなはずだ」

「確かにそうね」

その言葉に頷き、素直に受け取る。

 

幌筵(パラムシル)島にも持っていった愛用品だから必ず返せよ」

「……わかった。じゃあ提督、また後でね」

今日は本当に散々な一日だった。けれども、最悪の一日だけには絶対にさせるものか。

日下部とゴーヤが北東方向に走り出すのを見届けて、足柄は強い決意と共に接近中の敵機を睨みつけた。

 


 

先陣を切って飛来してきた艦戦の機銃掃射を、足柄は半分無視する。よほどの急所に当たらない限り、重巡の肉体に致命傷を与えられるものではないからだ。

実際に何発かが命中するものの、構わずに続けて飛来する艦爆に意識を集中する。

さすがに急降下爆撃をまともに浴びるのは危険だ。ジグザグ運動を行って照準をずらすよう試みる。

 

「ゴーヤじゃないけど、陸上じゃ動きづらいわね!」

生命を持った「娘」として生まれてきても、やはり自分たちの本質は「艦」なのだろう。海上と比べると動作がどうしても緩慢になって、ついいらいらする。

そしてそんな速度では、案の定大した効果は上げられない。すぐに追いつかれ、艦爆が高空から一気に急降下爆撃の軌道を描き始める。

 

「ちょっと、冗談じゃないわっ!」

目の前でみすみす犠牲者を出すのが最悪の一日だが、別に自分なら犠牲になっていいわけではない。まだ生きてやりたいことはいくらでもあるのだ。そもそも自分だけを見てくれる男もまだ見付けられていないし。

生き延びるためにできることは何か。それを必死に考えていたから、

 

「足柄! 右に全力で跳べ!」

不意にかけられた言葉に、自分でも驚くほど素直に身体が動いた。

そう。地上では海上と同じ動きができないなら、地上でしかできない動きをすればいい。そんな単純なことに今まで気付けなかった自分が恥ずかしくなる。

着地した瞬間、腕を取られて強く引っ張られた。そのまま建造物の陰に引き込まれる。

直後、爆撃が地面に着弾した。轟音と共に爆風が吹き荒れるが、どうも目の前の建造物は軽く地上10階立てはあるビルのようで、足柄のいる場所までは衝撃も熱波も届くことはなかった。

 

「無事か? まだこんなところにいるとは思わなかったぞ」

「マスター……?」

的確な助言で窮地を救ってくれたのは、BARオーセンティックの店主(マスター)だった。

 

「日下部と伊58の奴はどうした? 一緒じゃないのか?」

「提督とゴーヤを逃がすために囮を買って出たのよ。別に死ぬつもりじゃなかったけど、死ぬところだった。ありがとう」

「提督……? おい、日下部の奴がお前たちの提督なのか」

「あ、あら? 知らなかったの?」

何やら親しげだったからとっくに知っていると思っていたのだが、どうやらそうではなかったらしい。

 

「あいつが提督……まぁいい、その話は後だ。俺たちもとっとと逃げるぞ」

「ちょっとそれは難しそうね」

上空を見上げるまでもない。さらにもう1機、こちらに向かって艦爆が飛来してきている。

 

「というわけで、マスターだけ逃げなさい。もう一回囮をやってあげるから」

「なんだと?」

「聞こえなかった? 人間を守るのが艦娘の役目よ。わかったらさっさと行きなさい」

日下部から預かったニードルガンを抜く。艤装の砲どころか通常の拳銃と比べても驚くほど軽いのがいかにも頼りないが、それでも今はこれを使うしかない。

 

「断る。俺は大切な人を犠牲にして生き永らえるなんて真似は、二度とごめんだ」

だが栗山は、きっぱりと足柄の申し出を拒絶する。

 

「何言ってんの? あなたが残って何ができるっていうのよ」

「確かに俺一人では深海棲艦には太刀打ちできないが、お前がいるならできることがある。だから協力してくれ、足柄」

栗山は足柄の瞳を正面から見据えて、あまりにも堂々と言ってのける。

その威風堂々たる姿はかつてイギリスから「飢えた狼」と評された足柄でさえ、思わず言葉を失うほどの「凄み」があった。

 


 

「こっちよ、来なさい!」

隠れていた建造物の陰から飛び出し、足柄はニードルガンの引鉄を軽く引く。

射撃の反動はほとんどなかった。撃った足柄自身がその手応えのなさを訝しんだほどだ。

だが間違いなく針弾は発射はされているようで、敵艦爆は明らかに反応してこちらへと向かってくる。

それを確認してから背中を向けて走るものの、速度の差は歴然だ。すぐに艦爆は一度高度を取り、そこから一気に加速して急降下を開始する。

さすがにそうなるとそれ以上逃げられるものではない……そして、これ以上逃げる必要もない。

 

「ここだ」

横合いから声をかけられると同時に、地上から上空に向かって何かが放たれた。

それは栗山の投擲した、(ひょう)と呼ばれる中国武術で使う手裏剣のようなものだ。大気を切り裂いて艦爆に向かって突進し、その外殻を直撃する。

だが、それだけだった。鏢自体は想念兵装であり見た目通りの威力ではないが、そもそも深海棲艦は人類の使う想念兵装と比べ10倍近い想念力を元に作られている。

彼我の相対速度を利用して貫徹力を増し、ほんのわずか外殻に孔を穿っただけでもとんでもない技術ではあるが、当然ながら損傷と呼べるほどのダメージは与えられていない。

 

「やるじゃない!」

そして当然ながら、そんなことは足柄だって百も承知だ。

 

「精密照準! 撃てーっ!」

栗山の「ここだ」は足柄に向けたものだ。すなわち「ここを狙え」という意味の。

鏢が穿った孔をピンポイントに狙い、足柄はニードルガンの引鉄をいっぱいに引き絞る。針弾の詰まった弾倉(カートリッジ)はすぐに空になり、カチカチという耳障りな音を立てた。

艦娘にのみ与えられた、地球意志による攻撃時の増強(バフ)が10倍の想念力差を埋める。今や針弾は十分な破壊力をもって外殻の一穴から機構内部へと侵徹し、その内部構造をズタズタにしていく。

急降下運動を行っていた艦爆の軌道が、いきなり変化した。おそらく制御系に致命傷を受けたのだろう。

爆弾を投擲することもなく傍らのビルに向かって真っ直ぐ突っ込んでいき、そこで大爆発を起こした。

 

「やったわ! ……って、ちょっと!」

一瞬だけ喜んだのも束の間。さすがに二度の、そして一度目を遥かに上回る衝撃には耐えられなかったのだろう、ビルは盛大に崩落を開始する。

いくら艦娘の肉体が頑丈とはいえ限度がある。この質量に押し潰されてはさすがに無事では済まないだろう。

そしてこれ自体は深海棲艦の攻撃ではなく、あくまで二次的な被害だ。()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「まさかこんな形で終わるなんて……ね」

足柄は自らの最期を覚悟して目を閉じる。

――だが。

 

「大丈夫だ。深海棲艦が相手でなければ、この程度はなんとでもなるさ」

「えっ?」

呆然とする足柄の傍らで、栗山はまだ残っている建造物の壁を蹴って空中高く飛び上がった。つまり自分から崩落に向かって突っ込んでいくことになる。

そして、

 

「……破ッ!」

裂帛の気合の声が吐き出された直後、とんでもないことが巻き起こった。

 


 

「まさかあの量の瓦礫を、蹴り一発で私たちの周りから吹っ飛ばしちゃうとか! もう驚いたどころの騒ぎじゃなかったわ!」

先に大地下壕に避難していた日下部とゴーヤは、どうにか無事に合流できた足柄が興奮気味にまくしたててくるのを苦笑しながら聞いていた。

 

「相変わらずだなぁ、お前の中国武術。しかも6年前より磨きがかかってるんじゃないのか?」

日下部は傍らに佇む栗山に声をかける。

 

「こんなのは曲芸みたいなものだ。深海棲艦と戦えるわけじゃない。姐姐(ジェジェ)の仇討ちは艦娘に任せるしかないさ……ところでお前こそ大丈夫か? 片腕吹っ飛ばしてるのも驚いたが、その状態でピンピンしてるのはもっと驚いたぞ」

「心配するな。細かい説明はしてやれないが、私はこういう身体になった。艦娘と同じだよ」

さすがにまだ銃後の民に対して、超人(ポストヒューマン)のことを説明するわけにはいかない。

 

「それにしても、お前が足柄たちの提督なのか」

「なんだよ。似合わないか?」

「似合うか似合わないかで言ったら似合わんとは思うが、お前は昔から自分で決めたことはやる男だったからな。それはいい。いいんだが……」

「なんだよ、言いたいことははっきり言え」

妙に歯切れの悪い栗山の言葉に、つい苛立ちを覚える。

だがそれに対して口を挟んできたのは、足柄だった。

 

「提督。私、智志さんと付き合うことにしたわ。自己責任なら提督以外と自由恋愛してもいいのよね?」

「な、なんだと!? おい、確かにそう言ったけどこいつだけはやめとけ。自分だけを見てくれる男がいいんだろ?」

「日下部、お前は俺をなんだと思ってるんだ。いやそう言われても仕方ないとは思うんだが、あの頃とは違うつもりだぞ」

「そうよ。女にだらしない男は、あんな風に私を守ってくれたりしないわ!」

足柄はすっかり恋する乙女の瞳になっていて、これはもう言っても止まりそうになかった。

 

「足柄、嬉しいがこれ以上日下部の前でノロケるのはやめろ。そういうことをしているとこいつは『一途に恋するお前に惚れた』とか言って、寝取ろうとしてくるからな」

「栗山、お前は私をなんだと思ってるんだ。いやそう言われても仕方ないとは思うんだが、あの頃とは違うつもりだ……って、仕返しのつもりかこれ」

「いや? 単に本気で心配しているだけだ」

栗山は存外にノリの悪い男だった。

ちなみに、

 

「まことがゴーヤを守ってくれた時点で、足柄の理屈は成立しないでちよ?」

「ねぇゴーヤさん、否定はしませんがはっきりと『女にだらしない』って言うのやめませんか」

味方だと思っていたゴーヤまで背後からざっくり刺してきて、正直どうしようかという気分になる。

まぁ14股を堂々とかけている身としては、本当に何も言えないのだが。

 


 

「し、信じられない……ゴーヤと秘密のデートしに行ったまではいいけど、なんで死にかけてるのさー!」

翌日になって川内に対して一連の話をした際、開口一番の反応はそんな感じだった。

あの後は状況鎮静後の混乱に紛れて大地下壕をこっそりと抜け出し、そのまま鎮守府へと帰還した。そして真っ先に入渠したので、すでに左腕は元通りになっている。

だが川内にしてみれば、それで無かったことにして済ませるというわけにはいかないのだろう。

 

「ロスト・アドミラルのことちゃんと気にしてる!?」

「それを言われると弱いんだが。でもあの時ゴーヤにも言ったけどこの身体は爆弾一発で轟沈する(死ぬ)ほどヤワじゃない。応急修理要員(ダメコン)は持ち歩いてるしな」

「それに慢心するなって足柄さんに言われたんでしょ? 反省してよね!」

「ん、そこは確かにな」

反省は必要だろう。次に同じことが起きた時に、もっと上手く立ち回るためにも。

と、その時だった。

 

「まこと。準備できたよ」

お馴染みのスクール水着姿に着替えたゴーヤが、執務室へとやって来る。

 

「やっぱりこの格好が一番だよ。スカートとか足元がスースーして落ち着かなかった。川内とか、よくあんな物着て戦闘できるでち」

「解せぬ」

「あたしも解せない。でも私服はパンツ派だから、気持ちはわかる」

ちなみにこのスクール水着は提督指定らしい。人類で最初に提督になった男が制定したという話だ。率直に言って変態だと思うが、同時に良い仕事をしたと褒めてやりたい。

 

「さて、じゃあそろそろ二人にしてあげるかー」

この後に行われることを察して、川内は執務室内の自分の席から立ち上がる。

 

「真琴さん。これで赤城さんとの約束も終わりだから、今後はどの艦娘と恋愛しようが浮気とは咎めないけど、今後もちゃんとみんな公平に夜戦してね?」

「もちろん。そして何人増えようが一番はお前だ」

「うん、それを聞いて安心した。じゃあごゆっくりどうぞ」

川内はそのまま室外へと歩み出ていく。ドアに「立入禁止」の札を掛けるのも忘れない。

実にできた筆頭嫁艦だと感心してから、日下部はゴーヤに向き直る。

 

「さてと。改めてゴーヤ、私とケッコンしてくれるか?」

「はい。ずっとずっとご一緒したいです!」

「うん、ありがとな。自分で言うのもなんだが愛は多い自覚はあるけど、みんな本当に愛してるからな!」

現在、日下部の嫁艦とその候補は合わせて14人。提督になる前は一番遊んでいた時期であっても、さすがにここまで同時に女を囲ったことはなかった。

だが艦娘という種族は、とても魅力的な存在だ。まだ見ぬ艦娘は多く、だからきっとそういう相手はまだこれからも増えるだろう。

その全員を真剣に愛することを、改めて日下部は心に誓うのだった。

 


 

日下部とゴーヤがケッコンしていたのと同じ頃。

 

「あの混乱の中で、自警団として避難誘導をされていた一ノ瀬さんは本当に立派でして……」

「四条さん、背も私より低くて子供みたいな顔してるのにすごく頼りになるんです……」

外泊から鎮守府に戻ってきた足柄を出迎えたのは、一番上の姉と一番下の妹が色ボケ全開のガールズトークをしている光景だった。

 

「お帰り足柄。あの二人は昨日からあんな調子でな」

傍らでそれを聞いていた那智が、苦笑するように言った。

 

「妙高姉さんがあんな風になるなんてね。羽黒の方は、まぁ……上手くやってるならいいわ」

「……平気か、足柄?」

「平気よ。そんなことより那智姉さんも、二木さんとずいぶんいい雰囲気だったじゃない」

「なっ、そんなことは……! 確かに二木は酒も強かったし、まるで何年も前から知り合いだったかのように楽しく飲めたが」

それをいい雰囲気と言うのだ、と指摘するのはやめておく。恋愛なんて自分のペースですればいいのだ。

 

「三橋も自警団員としてはきちんとしていたな。きっとあれは調子に乗りやすいだけで、根っから悪い奴ではないんだろうさ」

那智はそんな風に、口説いてきた既婚者へのフォローを入れてきた。

それ自体は嘘ではないと思うのだが、

 

「ふーん……まぁそこはどうでもいいわ。私、あの後悪い男にお持ち帰りされたし」

「な、なにっ!? どういうことだ」

しれっと放った一言に那智はおろか、妙高と羽黒も自分たちの話を止めて心配そうに覗き込んでくる。

ああ、色ボケしていても姉妹たちは姉妹たちだ。そのことが少し嬉しい。

 

「オーセンティックのマスターと付き合うことにしたわ。栗山智志って言うんだけどね」

「それは……前に『昔は相当な数の女を泣かしてきたワル』だと言ってなかったか?」

「言った言った、よく覚えてたわね。多分本当よ、しれっと家に連れ込まれて散々鳴かされちゃったし」

恋愛なんて自分のペースですればいい。そしてこれが自分たちのペースなのだ。

 

「でも肌を重ねてわかった。あの人、私と同じくらい愛に飢えてる。だから大丈夫よ。男は狼って言うし、『飢えた狼』同士ちょうどいいと思わない?」

そう言って微笑む自分は、きっと姉妹の誰よりも色ボケしている。

 

「そうか、ならいいんだ。おめでとう」

那智はそれ以上咎めることなく素直に祝福してくれた。

 

「しかし足柄。付き合うのはいいが、手料理をご馳走するとか言っていつものようにカツを揚げすぎるなよ?」

「えっ?」

「なんだそのリアクションは」

「いや、その、ね? 今朝ほんの、ほんの5枚よ? カツ5枚入りのカレーをご馳走したら……胸焼けで苦しいって言い出して……」

「手遅れだった!? 馬鹿か貴様は。いきなり別れ話を切り出されておかしくないぞ、それは」

「確かに智志さんはどれだけ強くとも人間なんだから、ちょーっと艦娘である私の胃腸を基準に考えちゃったのは反省点ね」

ちなみに以前食事当番でカツを揚げすぎた際は、他の艦娘たちにも胸焼け続出だった気がするが……いいのだ。細かいことは。




※艦娘マリッジブルーシリーズ、ゴーヤ編の後編です。まぁそうは言いつつほとんど足柄の話なのですが。
日下部とゴーヤがケッコンしたことで、ついに「最初の六人」全員とのケッコンが完了しました。これにより日下部と嫁艦候補たちの関係性も変化します(本格的にクローズアップされるのは晩冬章終わってからになりますが)。
そして足柄も恋の相手を見付けました。栗山との関係は、日下部たちの裏でひっそり進展していきます。この二人の関係性は、実は本作において結構重要だったりします。ツイッターをご覧いただいていた方はご存知かと思いますが。
なお次回からは「捷三号作戦警戒」の話に戻る予定です。

栗山について。
本話内で割ととんでもないことをやっていますが、そもそも本作は長谷川が銃弾を軍刀で切り落とし、舞津は身長10mの金属巨人の機関砲を防弾グローブで全弾止めるような作風です。
一応こういったことができる理由は用意してありますが、その辺を語るのは当分先になるかと思います。艦娘と直接関わらない部分ですし。
ちなみに足柄のことは「とりあえずお持ち帰り」したわけではなく、前々から狙ってたりします。しれっと「大切な人」って言ってますしね。

以下、栗山のプロフィールです。

【栗山智志】

性別:男性
年齢:28歳
職業:BAR「オーセンティック」店主(マスター)
一人称:俺

横浜人類居住圏の辺縁部に存在する、中華風BAR「オーセンティック」の店主(マスター)兼バーテンダー。
オーセンティックは在日華僑の大物である女性が半分趣味で経営していた店であり、栗山は元々店員兼用心棒(バウンサー)として勤務していた。
シンギュラリティ到来時にその女性は死亡。小さな店なので他に店員はいなかったこと、未曾有の大災厄により旧来の権利関係がうやむやになったことから、現在は栗山が店を継いでいる。

6年ほど前に学生時代の日下部と知り合い、悪友と呼べる関係になる。
当時はクズ二人、仲良く酒と女と麻薬(ドラッグ)に溺れた日々を送っていた。一線は何歩も踏み越えていたものの、当時のオーセンティック経営者である在日華僑の大物女性の影響と、決定的に破滅するようなものには手を出さなかった(麻薬(ドラッグ)も副作用の軽微な想念麻薬に限って服用していた)ことから、特に大きな問題とはなっていない。この辺りも日下部と同じで、しょせん小悪党の部類だと言えるだろう。
マインドハッカー事件の顛末の末に長谷川悠也の手で更生した日下部は、それまでの自分を変えるべく栗山との関係の断絶を宣言した。自分以上に好き放題していた日下部の変化に影響を受けて、自らも生き方を改めることを決意する。
それから6年。現在の栗山は過酷な世界の中で、見事にオーセンティックを切り盛りしている。常連客の中には横須賀鎮守府やショートランド泊地の艦娘も多い。

なお本編内では旧友の日下部や、(過去に幾度も迷惑を掛けられたことで)すっかり客扱いすることを止めた足柄としか話していないのでぞんざいな口調しか出ていないが、きちんとバーテンダーとして接客する時は丁寧な口調で話す。
また先代店主に教わった中国武術の鍛錬も独学で続けており、達人と呼べる域に達している(想念工学の発達により隆盛した想念武術においては「達人」の定義も旧来の武術と異なるのだが、それは別の機会に)。
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