日下部鎮守府の物語 ~工学者だったけど艦娘に恋したので、提督になりました~   作:天空のトロイカ

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※この話は日下部の一人称視点ではありません。
ご注意下さい。


敗者たちのララバイ

戦いに敗けたら、外交に勝て。

――ニッコロ・マキャヴェッリ

 

 

いよいよもって強くなった陽射しが、地面と海に降り注ぐ。

2046年8月。盛夏と呼ぶべき季節が、今年もやって来た。

先日のロゴス演説では、次のイベントは「夏の終わり頃」だと言っていた。つまり何か特別な状況でも発生しない限り、日下部鎮守府の艦隊はここ関東沖合のショートランド人工島でこの季節を過ごすこととなるだろう。

そんな熱暑のこの日、長らく鎮守府を離れていた三名の艦娘が無事に帰還を果たしていた。

 

「おかえり朝潮、満潮、武蔵」

日下部は鎮守府本営の入口まで足を運び、嘉手納ブートキャンプで再教育プログラムを完遂した艦娘たちを出迎える。

 

「はい司令官! 朝潮、ただいま原隊に帰任いたしました!」

「提督よ、実に良い経験になった。この武蔵、一層の活躍を約束しよう!」

「……ただいま」

朝潮と武蔵は力強く。満潮は疲労を隠せない様子で、それでも誰一人欠けることなく帰任の挨拶を交わしてきた。

 

「おう、予想通り満潮は青息吐息だな。とりあえずさっさと部屋に戻ってゆっくり休め。しばらくは大きな任務もない予定だしな」

「悪いけどそうさせてもらうわ……」

告げるが早いか、ふらふらとした足取りで満潮は自分の部屋へと向かった。

その背中を見送ってから、日下部は改めて朝潮と武蔵の方へ向き直る。

そこには艦娘二人とは別に、一人の超人(ポストヒューマン)の姿があった。鍛え上げられた褐色の肌に、やや黒みがかった金髪の女性。

 

「日下部提督。鎮守府へのお招き感謝いたします」

人類統合軍では珍しい陸軍式の敬礼を堂々としてきたのは、ベサニー・ダンクレー軍曹。嘉手納ブートキャンプの教官であり、「人類最強の兵士」と囁かれる人物。

――彼女から敬礼をされる日が来るなどとは、正直考えたこともなかった。

 

「当鎮守府を代表し、貴官を歓迎する」

この鎮守府の主である日下部もまた、ダンクレーに対して答礼で応える。もちろん日下部の場合は海軍式だ。

だが残念ながら、到底「立派な」と形容できるものではなかった。

 

「あ、あの教官、手と足が震えるのでこの辺で……」

「お前、階級では少将相当だろう。一年以上やっててまだ慣れんのか?」

「教官相手じゃなけりゃいくらでもどっしり構えますって!」

民間人だった頃から知己であるモーリアックは例外としても、徳田長官だろうが各国の元帥たちだろうが、どれほどの上層部が相手だろうと気後れするつもりはない。

 

「そもそも教官が軍曹って明らかにおかしいでしょう! この間の件で気になって教官の経歴調べてみたら、特殊空挺部隊連隊(S A S R)では中隊指揮官だったそうじゃないですか!」

「良いんだよ。今の所属に陸軍の階級なんて関係ないし、教官役を続けるなら軍曹以上の昇進は拒むしかない」

ダンクレーは言葉を切って、真剣な表情を向けてきた。

カブールの物にそっくりな紫の瞳が、鋭い眼光を帯びて輝く。

 

「それが敗者である私なりに考えた、深海棲艦への復讐の方法だ。実際に教え子のお前たちが頑張ってくれてるだろう?」

一切ためらうこともなく、ダンクレーは自らを指して敗者と呼んだ。

 


 

2045年1月2日、西オーストラリア州の州都パース。

突如として海から現れ、人類根絶を謳って破壊の限りを尽くした謎の自律型想念兵装……後に「深海棲艦」と呼ばれる存在……による攻撃は開始から24時間以上を経て、なおその苛烈さを衰えさせていなかった。

そんなパースの空中に、「声のような音」が響き渡る。

 

〈この豪州大陸は、かの大戦における戦禍の中心からはやや外れていました。日本軍による侵攻計画も実行に移されることはありませんでしたしね。ですがまったくの無縁というわけでもありません。1942年から1943年にかけて行われた幾多の空襲、中でもその最初の一撃はこの豪州大陸が受けた史上最大規模の攻撃でした。ああ、もちろん昨日までの歴史では、ですが〉

それを耳にしているダンクレーは、もちろんその程度の戦史は頭に入っていた。だがそれが起こったのはここパースではなく、大陸を挟んで遥か北だったはず。

 

〈人類史は戦争の歴史と言ってもいいでしょう。地球意志に刻みつけられた記憶を読み出し、MM技術で再現する。そして科学であるMM技術は、いくらでもそれを再生産できる。ではいきましょうか……歴史模倣(ミメーシス・イストリアス)

さすがに古代ギリシャ語の意味まではわからない。

だがそれでも、何が起きているかだけは理解できた。

 

〈――ダーウィン空襲〉

パース上空に、見た目だけは骨董品としか言いようがないレシプロ航空機が大量に出現する。

ダンクレーと特殊空挺部隊連隊(S A S R)、そしてパース市民たちはその日、1942年2月19日のオーストラリア北部ダーウィンでどんな光景が展開されたかを……文字通り身を以て知ることとなった。

 


 

朝潮や武蔵とも解散し、日下部はダンクレーと共に応接室に腰を下ろしている。

そこでダンクレーが語ったシンギュラリティ到来直後の彼女の物語は、欧州での日下部自身の経験と比べてもなお凄惨なものだった。

 

「あの時の高次AIがムネーメーであると知ったのは、だいぶ後になってからだった」

高次AIであるムネーメーの前には距離や地理の制約など大して意味を持たず、世界中の色々な土地が同時多発的に、歴史上の戦禍を想念工学で再現した攻撃……「歴史模倣(ミメーシス・イストリアス)」によって蹂躙されている。

だが、そのうちの一箇所がオーストラリアのパースであることだけは間違いない事実だった。

 

「だから去年の秋に、お前たちがムネーメーを撃破したと聞いた時は本気で驚いたぞ」

「撃破なんて。艦隊の総力を挙げて必死に戦っていたら、よくわからない高次AI同士の内紛で勝手に粛清されただけですよ」

「それでもだ。その一件以降ムネーメーの出現が確認されていないのであれば、撃破と呼んで差し支えないだろうさ。欲を言えばこの手で直接倒したくはあったが、どうしたってできないことはあるからな」

ダンクレーがいかに人類の尺度で強かろうとも、自身の力では駆逐イ級一匹倒すことができない。

超人(ポストヒューマン)になったところでそれは同じだ……超人(ポストヒューマン)は艦娘と同等に強いが、深海棲艦は単純な想念力比でその10倍は強いからだ。深海棲艦と戦えるのは、地球意志の加護を受けられる艦娘だけなのだ。

 

「もちろんムネーメーだけでなく、高次AIと深海棲艦すべてが私の仇だ。だから一人でも多くの提督や艦娘に教えを授け、世に送り出すことこそが私の復讐なんだ」

「薫陶いただいたほどに活躍できているかは自信がありませんが」

「謙遜するな、似合わん」

鼻白んだような声音でそんなことを言われ、思わず苦笑する。

 

「ところで話は変わりますが。教官、本日はなぜわざわざあの三人を送って当鎮守府まで?」

「例のロゴスの演説以降、提督ばかりか艦娘も基本引きこもり生活だろう? 一部の軍の要地と新興市街地くらいしか様子を知らないんじゃないか?」

ロゴス演説の直後に日下部が独断で策定した日下部鎮守府の暫定方針だが、後に大本営が出した正式な方針も結局それと大差ないものだった。ダンクレーの言うように、松代や佐世保・舞鶴などの「軍の要地」が外出許可先に追加されたくらいだ。

 

「それはおっしゃる通りですが」

そしてそれで何か不自由するかと言われたら、思い付かないというのが正直なところだ。

引きこもり生活とダンクレーは言ったが、新興市街地には特に制限なしに出掛けられるのだ。

艦娘たちに対する慰問という観点で言えば、そもそも従来の人類居住圏などより新興市街地の方がよほど文明的な娯楽にあふれている。

だがどうもそういう意図の話ではなさそうで、

 

「従来の人類居住圏は表立っては今までと変わりないように見えるものの、水面下では反艦娘感情を抱く連中が確実に出てきているな」

日下部にとってはにわかに受け入れがたいような話を、ダンクレーは淡々と伝えてきた。

 

「そう、なのですか。誰のおかげで人類という種が生き延びられたと思ってるんだ」

「矜持や信念を明日のパンより優先できる者はそう多くないということだ。今のところは憲兵隊の頑張りで治安は保たれているが、久々に通常軍の出番があるかもしれないと、上は喧々諤々(けんけんがくがく)のようだ」

「桜井中将の時のように、大規模な反乱でも起きると?」

「可能性があれば備えるのが軍の役目だ。もちろん、何も起きないに越したことはないがな」

ダンクレーは反艦娘派の乱の時には一時的に通常軍に復帰し、桜井中将本人の率いる部隊に幾度も肉薄する戦果を挙げていたという。舞津や長谷川のような古参提督に匹敵するくらい、当事者性の高い立場なのだ。

 

「人類同士で争っている場合ではないでしょうに」

「軍事的常識を少しでも持っていれば、あの条件での講和がありえないことは理解できるだろうが。残念ながら持っていない者の方が世の中には多い」

「地球意志には申し訳ないですが、この愚かな種族はやはりシンギュラリティ到来時に滅んでおくべきだったのでは」

つい苛立ちを覚えて、率直な感想がつい口から飛び出した……その瞬間、

 

「……日下部」

ダンクレーのまとう雰囲気が、一気にその温度を下げた。

冷たく無機質な視線に射抜かれて、日下部は本能的に身を震わせる。

 

「な、なんですか。急に怖い目になって」

「それは軍人として絶対に言ってはいけない言葉だ。どれだけ銃後の民が愚かに見えようとも、彼らを守って死ぬのが軍人の務めだ。それができないのであれば、今すぐ軍人を辞めろ」

本気だった。

一切の手心なく、遊びなく。彼女は心の底から本気でこれを言っていた。

 

「……申し訳ございませんでした」

そう言われたからといって、いきなり軍人としての覚悟が持てるはずもない。

だがそれでも、たかだか一時の苛立ちでダンクレーの言葉を否定してはいけないことくらいは理解できた。

 

「わかってくれればいい。ああは言ったが、お前の気持ちを理解できないわけではないさ。まぁなんだ、モーリアックがいる限りは大丈夫だ。あいつが今の時代にいてくれたことは、人類にとっては最高の幸運だろうさ」

「ですね。それは異存ありません」

「そしてお前もな。お前は新兵教育の時にほとんど根性だけでなんとかプログラムを乗り切ってたが、お世辞にも軍人として優秀とは思っていなかったからな。そんなお前が私の予想を超えていったんだから、もっと自信を持て」

かつて深海棲艦に手も足も出ずに敗北した人類最強の兵士は、どうやらこの技術者上がりの提督に本気で期待してくれているらしい。

 

「……! Yes, ma'am!」

「相変わらず、英語全般は苦手なくせにそこの返事は良いな」

心の底からの敬意を込めて敬礼を送れば、ダンクレーは微かな笑みと共に答礼を返してきた。

 


 

自室のドアをノックする音に、満潮は泥のような眠りから覚醒する。

目を開ければ、室内は真っ暗闇に閉ざされていた。どうやらあれから夜まで、ぶっ通しで眠ってしまったらしい。

慌てて灯りを付けると、やや不機嫌そうな声も隠さず声をかける。

 

「起きたわよ。誰……?」

「満潮姉さん? 霞よ。ずっと寝てたんだから何も食べてないでしょ? 簡単な物だけど作ってきたわよ」

「霞? ちょっと待ちなさい」

来客が霞なら別に気取った格好をする必要もないだろうが、さすがに半裸に近いこの状態で出るのは気が引けたし、寝る直前まで着ていた汗臭い制服にもう一度袖を通す気にもならない。

床に脱ぎ散らかしていた制服を部屋の片隅の洗濯籠に放り込み、とりあえず適当に部屋着を着る。自分自身の汗臭さは……まぁ、寝起きにいきなり訪ねてきた霞が悪いということで。

最低限の準備を整えると、満潮は扉を開けた。

 

「お待たせ、霞。わざわざ悪いわね」

「お邪魔します……お帰り、姉さん」

「ただいま。ありがと」

そういえば霞と最後に話したのは、憲兵隊ショートランド方面司令部に収監されていた間の面会室だったことを思い出す。釈放後の嘉手納ブートキャンプに出発する前の短い時間では、他の姉妹と話すだけで手一杯だったのだ。

 

「さすがにちょっと冷めかけてるから、温め直すわね。キッチン借りるわよ?」

霞は持参したバスケットから何品かの料理の載った皿を取り出し、テーブルに並べながら言う。

 

「悪いわね。なによ女子力上げちゃって。私がお勤めしてる間に、司令官と上手く行ったりしたの?」

満潮としては悪気なく尋ねたつもりなのだが、言われた霞は一瞬凄まじい形相になる。

どうやら地雷を踏んだようだが、

 

「……その辺についてちゃんと話すのも、今日来た目的のひとつだから。慌てないで座ってなさい」

逆上したり声を張り上げることはなく、淡々と落ち着いて諭すように言ってきた。どうやら上手く行ってないにせよ、霞なりに何かしらの成長はあったらしい。

やがて霞の手で出来立てのごとく温め直された料理が、改めて満潮の前に並べられる。特に奇をてらった献立のない普通の家庭料理だが、立ち上る芳香は十分に食欲を刺激するものだった。

満潮はありがたく手を合わせる。

 

「いただきます」

「どうぞ、召し上がれ」

どこかぶっきらぼうに答える霞の姿に、ちゃんと素直になれればさぞかしモテるはずなのに……などと、満潮は自分を棚に上げたようなことを思った。

 


 

霞は清霜のことを想って、自分の恋心に蓋をしたらしい。その結果というわけでもないだろうが、清霜は見事に恋を叶えたとか。

ということは嘉手納まで同行した時の日下部は、もう清霜と結ばれていたことになる。もちろんそんな話をわざわざするわけがなかったから、あの時は知らなかったけども。

 

「おまけに神鷹までハーレムに入ったって?」

「そ。そっちはまぁずいぶん長い間待ってたみたいだから、文句を言う気もないけど」

「本当によくやるわね、みんな。自分だけを見て欲しくはならないのかしら」

満潮は心底理解できないといった表情で呟く。

今は霞の用意した食事をありがたくいただいた後、ソファでのんびりくつろぎながらだらだらと話しているところだ。

失恋の話など食後の話題としては重い気がしないでもないが、それを報告しに来たのが目的のひとつだと霞本人が言っているのだから、文句を付けるところではないのだろう。

 

「それはみんな思ってるんじゃない? それこそ川内さん金剛さんもね。そこで現実と折り合いを付けられたかどうかが、きっと勝者と敗者の分かれ目なんでしょうね」

「そっか。お互い、もっと早く自分の気持ちに素直になれたら良かったかもね」

それができていたら……たとえば、曙より早く素直になれ(デレ)ていたら。もしかしたら何か違う光景があったかもしれない。

けれどもこの心境に至れたのは、恋の戦いで敗者になったからだ。その因果は決して覆すことはできない。そういう不可逆の傷を積み重ねてそこから学んでいくことが、いわゆる「大人になる」ということなのだろう。

それはきっと誰もがそうなのだ。満潮や霞が知らないだけで、あの日下部だって。

 

「司令官との恋の戦いには間に合わなかったけど、戦いはその一戦だけで終わりじゃないでしょ。次に活かせばいいじゃない」

「……霞?」

対面に座っていた霞が、一度立ち上がって隣に座り直してくる。

思わず怪訝そうな表情を浮かべて声をかけたら、

 

「本当はね、今日姉さんのこと押し倒してやろうかと思ってた。けど何よ、びっくりするくらいすごく強くなってて」

「そりゃ練度は上がってなくとも、この身体の使い方はみっちり叩き込まれたしね。って、押し倒して……って、えええっ!?」

想像外の言葉に、思わず驚きに目を見張る。

 

「いいでしょ、艦娘なんだものスポーツ感覚でそういうことしたって。それにもしかしたら、ここから何かが始まるかもしれないしね」

慌てて赤面する満潮の身体に、霞は力を込めて抱きついてきた。

抵抗しようと思えばいくらでも抵抗できるはずなのに、なぜか力が入らなくて。

身体はいとも簡単に倒れて、ソファへと沈み込む。

 

「ちょっとマジなの!? ねぇ、帰ってきてからシャワーも浴びないで寝てたから、さすがに今汗臭いわよ!」

「大丈夫、あたしもすぐ同じ臭いになるから。夏はバカばっかりな季節なんだし、あたしたちも一緒にバカになればいいじゃない?」

「こんなところじゃ、せめてベッドで……」

「あ、ベッドならいいんだ。言質取ったわよ」

霞の唇が自分の唇を塞いで、おずおずとした感じで舌が口内に侵入してくる。

それはお互い不慣れなのが丸わかりな、たぶんとても拙いものだったけれども。

 

――きっとこれからも何度も交わすことになる、その最初の記念すべき一回目だった。




※2024年6月16日からのddos攻撃の影響で更新が遅れましたが、ダンクレーの下で再教育を受けていた朝潮と満潮と武蔵が、日下部鎮守府に帰還する話です。
実戦と恋、ふたつの戦いの「敗者」たちの話でもあります。

前半は「実戦の敗者」であるダンクレーの話。
彼女の物語を思っていただければ、「個にして最強」での武蔵の煽りがどれだけクリティカルだったかご理解いただけるかと思います。
ちなみに彼女が所属していた特殊空挺部隊連隊(S A S R)ですが、実際にこの組織の本拠地はパース郊外のキャンベル兵舎にあったりします。艦娘になっている軽巡パースとは名前以外にあんまり接点はなかったりしますが(軽巡はそもそも元々イギリス艦ですし)。

後半は「恋の敗者」である満潮と霞の話。
この二人の姉妹百合ってあんまり多くない気がします。
実艦同士の経歴もあまり接点はないですし(北の方にいた霞、南方で奮戦した満潮)、艦娘になってからもツンデレ同士で普通に考えたらそういう関係になりそうにもないですからね。
本作については、本文中に書いたように「不可逆の傷を積み重ねて学んだ」結果です。

冒頭に書いたハーメルンへのddos攻撃ですが、これを投稿した6月17日の夜現在はまだ続いているようです。運営さんは対応お疲れ様です。
本作的には挿絵機能が使えないのが厳しいですが、これは仕方ないですね。
そんな中でもSSは更新を続けていきます。次話はアメリカ艦たちが中心になる話の予定です。後の大きな話へと繋がる導入部でもあります。

以下、保留していたダンクレーのプロフィールです。

【ベサニー・ダンクレー】

性別:女性
年齢:35歳

職業:オーストラリア陸軍特殊空挺部隊連隊(S A S R)第一中隊長(大尉)→人類統合軍嘉手納訓練施設練兵教官(軍曹)
一人称:私

嘉手納ブートキャンプで教官を務めるオーストラリア先住民(アボリジニ)の女性。
オーストラリア大陸奥地のウルル近郊に存在するコミュニティの出身ではあるが、若くして都市部に移住し軍に身を捧げる。
かつては「人類最強の兵士」の異名を取った優秀な陸軍軍人だったが、シンギュラリティ到来時の虐殺に直面し、同僚や家族、守るべき市民など大切なものの大半を失う。
人類統合軍の本格的な発足後は参加を志願したのだが、人類統合軍は深海棲艦に対する組織であり、その戦力は大きく海軍に偏重していた(艦娘登場後はさらにその傾向を強める)。そのため陸軍軍人たる自分にできることを模索した結果、訓練施設の練兵教官として提督や艦娘たちに自分の持つ戦闘技術を教えることとなる。

嘉手納ブートキャンプを訪れた武蔵の挑発に乗って私闘を行ったことからわかるように、組織の論理に縛られない豪放磊落な人物だが、一方で個人としては軍人としての強い矜持を持っている。
舞津や長谷川と同じ「プロの軍人」としての倫理を持ち合わせていると言えるだろう。

だが以前の彼女をよく知る者からは、ここ最近の彼女にどこか危うさのようなものを感じる……という声も上がっている。
それは日下部鎮守府によるムネーメー撃破、超人(ポストヒューマン)やアイギスの普及による艦娘運用体制の盤石化が進んでいることと何か関係があるのかもしれない。
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