戦姫絶唱シンフォギア ・イフ   作:邪神イリス

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青銅の蛇

 

 

 

あれから1ヶ月が経った。ツヴァイウィングの2人が上手くフォローをしているおかげで、響はだいぶ上手く戦えるようになっていた。

 

そんなある日のこと。

 

「流れ星?」

 

「ああ、お前はもう知ってると思うけどよ、今日は流れ星が見れるらしいんだろ?」

 

「まぁな」

 

「それでよ、未来達が俺達で一緒に見に行かないって誘って来たんだよ。お前も行くだろ?」

 

放課後、いつもの様に教室を出ようとした時、竜馬達に声をかけられた。

普段の俺なら、特に断る理由も無いので承諾するのだが・・・・・

 

「悪い。今日は家の用事があって時間がないから、流星群は家で観測するつもりなんだ」

 

本音を言うと、ここの所のノイズの発生件数から、いつ現れるかわからない状況で、特に深夜はあまり外出はしたくないというのが現状である為、断らざるを得ない。

 

「そっか、残念だけどまた今度誘うわ。」

 

「おう!今度はちゃんとみんなで観に行こうぜ!」

 

「わかった。それじゃ、俺はもう帰るな」

 

竜馬達に別れを告げて、俺は家へと向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして家に着き、玄関を開けると、母さんが夕飯の支度をしていた。

 

「ただいま」

 

「おかえりなさい、カイト。ご飯もう少しかかるから先に手を洗ってきてね。」

 

「分かったよ、母さん」

 

手を洗って、部屋に上がって着替えた後、帰って来た父さんも一緒に三人で夕飯を食べた。

 

因みに今日の夕飯はカレーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜、二階にある自室のベランダで望遠鏡とスマホをセットして、いつ流星群が現れるのか待っていると、ノイズの気配を感じた。

 

「(やっぱり来やがった・・・・・)」

 

幸いな事に、竜馬や未来達が天体観測に行っている方には発生していない。この感じは、リディアン周辺に集中しているようだ。

 

俺はスマホを録画モードにして、カラスへと変身して空へと飛び立ち、途中でイフへと変わりながら現場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(あれだな・・・・・)」

 

現場に着いてすぐに、イフはノイズの群れを見つけた。どうやらまだイフには気づいていない様だ。

 

イフはそのまま群れの中心へ急降下して行き、着地と同時に、目の前にいたノイズ達を斬り裂いた。

 

「「「!?」」」

 

斬られたノイズ達は、炭となって消えていった。

 

「さぁて、とっとと片付けるか・・・」

 

そう言って、剣と槍を構え、残りのノイズ達に向かって行く。

 

「最近はほぼ毎日のようにしかも夜中に現れやがって!こちとら寝不足気味なんだぞゴラァ!」

 

眠気をふっとばすかのようにそんな事を叫びながら、次々とノイズを倒していく。

 

「これでラストォ!!」

 

最後の一体の首を撥ねる。

 

「ふぅー、終わったか」

 

周りを見渡すと、既に他のノイズの姿は無くなっていた。

 

するとその時、どこからともなく白い粘液の様な物が飛んでくる。

 

「おっと!」

 

イフがそれを咄嵯に避ける。

 

「新手か?」

 

その方向に目を向けると、先程よりも数を増やしたノイズの群れに混じって、見たことがないダチョウ型と葡萄型のノイズが混ざっていた。

 

「何だありゃ?」

 

イフが首を傾げていると、ダチョウ型ノイズがクチバシの先から白い粘液を吐き出した。

 

「うおぉ!」

 

慌てて回避するが、避けきれずに脚に少し付着してしまった。

「くそ!ベトッとして気持ち悪りぃな・・・・ん?」

イフは、白い粘液がくっついた脚が地面から離れない事に気付いた。

 

「(まさかこれ・・・・接着液の類いか?)」

 

次の瞬間、葡萄ノイズが背中に着いた葡萄の果実の様な部位をイフの周囲にばら撒くと、ばら撒かれた部位は爆発し、辺り一面に爆煙が立ち込め、イフの姿が見えなくなる。

 

ノイズ達がイフが居た場所をジッと見てると、煙の中から槍が飛んで来て、ノイズ達の身体を貫き、炭素に変える。

 

「あ〜・・・びっくりした。まさか爆発するとはな・・・・まぁ、お陰で粘液が取れたけど」

 

イフは煙を剣で裂いて出てくると、一直線にノイズの群れへと突っ込んで、まとめて斬り裂く。

 

「お返しだ」

 

イフは掌から白い粘液を出してノイズ達を拘束すると、紫色のボールの様な物を生み出して投げつける。

 

そして、投げたつけられたボールはノイズ達にぶつかると同時に爆発する。

 

だが、ゾロゾロとノイズはどんどんやって来る。

 

「上等だ。まとめて片付けてやる!」

 

そう言って、イフはノイズの群れへと向かって行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、響たちは複数箇所に現れたノイズに対処する為、それぞれ三手に別れて行動しており、響は地下鉄へと逃げたブドウノイズを追いかけていた。

 

「見たかった・・・・流れ星・・・・未来やカイト君達と一緒に見たかった!」

 

響はまるで鬱憤を晴らすかの様にノイズを蹂躙していく。

その顔は黒く染まり、赤い眼光を放っていた。

 

響は拳を握りしめ、目の前にいるノイズを殴り飛ばす。

殴られたノイズは吹き飛び、炭となって消える。

 

「あっ!待ちなさい!」

 

そんな中、ブドウノイズは爆発する部位を天井へと投げて穴を開けて、そこから外へと逃げ出した。

それを見た響も穴から出て追いかける。

 

「待てぇー!!」

 

響が追いかけるが、ブドウノイズはどんどん距離を離していく。

 

そのまま森の中へと逃げ切られる寸前に、空中から翼が青い斬撃を放つ。

 

 

 

 蒼ノ一閃

 

 

 

そのままブドウノイズの胴体を真っ二つにすると、翼は地面に降り立つ。

 

「大丈夫?立花」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

「良かった。でも、油断しないでね」

 

「分かりました!」

 

元気よく返事をする響だが、その表情はまだ少しばかり暗いままだった。

 

「やっと来やがったか」

 

「「!!」」

 

二人が聞き覚えのない声のした方を見ると、そこには響達に近づいて来る人影があった。

 

そして、雲に隠れていた月が出てくると、月光に晒されて、その影の正体が現れる。

 

「っ!?」

 

それを見て、翼は絶句した。

翼・・・いや、ツヴァイウィングにとって、絶対に忘却する事など出来ない存在がそこに立っていたからだ。

 

「ネフシュタンの・・鎧・・・・・」

 

それは、かつてライブ会場の惨劇の際に消えた、あの時のままの姿の『完全聖遺物』だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二課の司令室でも、弦十郎達がモニター越しにその光景を見ていた。

 

「バカな・・・・・」

 

モニターには大きく『Nehushtan』という文字が映し出されている。

 

「っ!現場に急行する!奏も出来るだけ早く翼達の所に向かってくれ!何としてでも、鎧を確保するんだ!」

 

そう言うと、弦十郎は急いで現場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ・・・・てことはあんた、この鎧の出自を知ってるんだ?」

 

「当然よ。2年前、私達の不始末で奪われたそれを忘れるものか!」

 

翼の脳裏に、無残にもノイズに殺されていく人々の姿と、イフが居なければ絶唱を歌っていただろう、ボロボロになった奏の姿が思い浮かぶ。

 

「(そうだ。私は、二度と同じ過ちを繰り返すわけにはいかない)」

 

翼は覚悟を決めた様に、歌を歌いながら大剣を構える。

 

「・・・へっ!」

 

対するネフシュタンの鎧を纏った謎の少女も右手に杖の様な物を、左手に鎧と繋がっている紫色に発光する鞭の様な物を構える。

 

「立花は下がっていなさい。今の貴女では危険な相手だわ」

 

「で、でも翼さん!相手はノイズじゃなくて同じ人間なんですよ!?」

 

今にも戦いを始めようとする翼を止めようとした響だったが・・・

 

「「戦場で何をバカなことを!?」」

 

「うえぇっ!?」

 

翼だけでなく、相手であるネフシュタンの少女にも怒鳴られ、響は思わず変な声を出してしまう。

 

思わずハモった翼とネフシュタンの少女はお互いに向き直ると、不敵な笑みを浮かべ合う。

 

「意外と気が合いそうね」

 

「だったら仲良くじゃれ合うかい!」

 

ネフシュタンの少女は響達目掛けて鞭を振り下ろす。

 

「っ!」「うわっ!」

 

翼は響に鞭が当たらない様に離れた場所へ押し飛ばしながら自身も飛び上がる事で回避し、持っていた大剣を上段に構えて振り下ろした。

 

「はぁあああっ!!」

 

 

 

 

 蒼ノ一閃

 

 

 

 

青い斬撃を放つ翼だが、それを読んでいたのか、ネフシュタンの鎧を身に着けた少女は鞭を振るい、放たれた青い斬撃を弾き飛ばす。

 

「くっ!」

 

そのまま翼は地上へと着地し、すぐにお互いに接近して武器をぶつけ合った。

 

 

 ガキィンッ!!

 

 

二人の持つ刃と鞭がぶつかり合って火花を散らす。

 

「やるじゃねえか!ならこれはどうだい!!」

 

 そう言ってネフシュタンの鎧を着た少女は鞭で剣を絡めて翼の動きを止めると、ガラ空きになった腹部に蹴りを入れる。

 

「ぐぅ!!」

 

蹴られた衝撃で吹き飛ばされた翼だが、空中で体勢を整えて地面に足を着ける。

 

「(これが・・・・完全聖遺物のポテンシャル・・・!?)」

 

「言っておくが、ネフシュタンの力だなんて思わないでくれよな。あたしの天辺は、まだまだこんなもんじゃねえぞ!」

 

今度はネフシュタンの鎧を着た少女が空高く跳躍すると、そのまま鞭を連続で振るって攻撃してくる。

 

「(これでは迂闊に近付けない!)」

 

翼は鞭の攻撃を避けながら、反撃のチャンスを伺うが、死角から襲ってきた攻撃を避けきれずに何発か攻撃を受けてしまう。

 

「翼さん!」

 

「おっと、お前はお呼びじゃないんだよ。こいつらの相手でもしてな」

 

ネフシュタンの少女が響に杖を向けると、杖の先端が発行して光が放たれ、放たれた光の中からイフを襲ったのと同じダチョウ型ノイズが4体現れる。

 

「うそっ!?ノイズ!?」

 

突然現れたダチョウ型ノイズに驚いた響だったが、すぐさま拳を構えてノイズに向かっていく。

 

だが、ノイズはクチバシの先から粘液を出して、響を拘束した。

 

「えっ?うわあああっ!」

 

「立花!」

 

「余所見をしてる暇が有んのか?」

 

響がノイズに捕まった事に気を取られた翼に、ネフシュタンの少女は鞭を放つが、翼はギリギリで回避し、脚部のブレードで斬りかかる。

 

「ちっ!お高く止まるな!」

 

しかし、その攻撃を予想していたのか、ネフシュタンの少女は片手で止めると、そのままブレードごと脚を掴んで、翼を投げ飛ばす。

 

「ぐあっ!!」

 

投げ飛ばされた翼だが、大剣を地面を突き刺す事で、勢いを殺して着地する。

 

「折角だから教えてやるよ。アタシの狙いは端っからソイツとイフを掻っ攫う事なんだよ」

 

ネフシュタンの少女は拘束されている響を指差しながら言う。

 

「なんですって!?」

 

「イフの方にはたっぷりとノイズを送っといたからな。今頃アイツは身動きが取れなくなってるだろうぜ。ついでに、援軍も期待すんなよ。もう1人の方にもあらかじめノイズを多めに向かわせてるからな」

 

「(奏・・・!!)」

 

翼はギリリッと歯を食いしばり、剣を握る手に力が入る。

 

その様子を見たネフシュタンの少女は不敵に笑う。

 

「さてと、そろそろアンタを片付けて、アイツを掻っ攫って行くか」

 

そう言ってネフシュタンの少女が翼に目掛けて鞭を放った瞬間、何かが2人の間に割って入り、鞭を受け止めた。

 

「何っ!?」

 

それは、それぞれ両手に剣と槍を持ち、背中には翼を生やして頭部にヘッドフォンの様な物を付けた怪物、イフだった。

 

「イフ!」「イフさん!」

 

『すまん。遅くなった』

 

そう言いながら、イフは鞭を弾き飛ばす。

 

「んなっ!なんでてめぇがここに居るんだ!てめぇは今頃身動きが取れなくなってる筈じゃ・・・・」

 

ネフシュタンの少女はイフがこの場に来れている事が信じられず、動揺を隠せないで居た。

 

『ん?あぁ、あのノイズ共ってお前が嗾けて来た奴等だったのか。あんな雑魚共じゃあ、数を出した所で足止めぐらいにしかならねえぞ』

 

イフの言葉を聞いて、ネフシュタンの少女の顔が青ざめる。

 

「(まさか・・・あたしが送ったノイズが全滅したのか?)」

 

『まぁ、そんな事はどうでも良い・・・・で、アイツが着けているあの銀色の鎧は何だ?風鳴翼』

 

イフネフシュタンの少女を見て訊ねる。

 

「・・・・・あれはネフシュタンの鎧。貴方と私達が初めて会った、ライブ会場の惨劇の中で消息不明となった完全聖遺物よ」

 

『ふーん・・・完全聖遺物ねぇ・・・・また聞いた事のない単語が出て来たな(というか、ネフシュタン?・・・・青銅の蛇か?)』

 

イフことカイトは、星座の由来や聖遺物などを調べているうちに様々な神話や伝承などを調べることにものめり込んでおり、そこからネフシュタンの由来に気付いたのだ。

 

『(青銅って言うか、あれじゃ銀の蛇じゃねーのか?)まぁ、いい。とりあえず、お前が最近ノイズが連日現れている原因か?』

 

「そうだとしてどうすんだ?イフさんよ」

 

『ぶっ飛ばす』

 

そのままイフは一直線に槍と剣を構えながら、ネフシュタンの少女へと突っ込む。

 

「舐めんな!」

 

少女は鞭を振るうが、イフは剣と槍をクロスさせて受け止め、そのまま押し返す。

 

「ぐっ!こいつ!!」

 

『おらっ!!!』

 

イフは更に追撃を行い、蹴りを繰り出す。 

しかし、ネフシュタンの少女は後ろに跳んで回避する。

 

「ふっざけんな!!コッチは完全聖遺物。ソッチは複数使っているとは言え、たかが欠片の力だろうが!勝てる訳ないんだよ!!」

 

ネフシュタンの少女は叫びながら鞭の先端に黒い雷を内包した白いエネルギー状の球体を生成し、鞭を振るってその球体をイフ目掛けて放つ。

 

 

 

 

 NIRVANA GEDON

 

 

 

だが、イフは避けようともせずに、そのまままともに喰らう。

 

球体がイフに直撃すると、辺りに爆煙が広がる。

 

「はっ!バカな奴だ!このまま塵になれ・・・」

 

ネフシュタンの少女が勝ち誇った笑みを浮かべるが、直ぐに驚愕に変わる。

 

何故なら、目の前にある程度の傷はあれど、よろめく事なく立っているイフの姿があったからだ。

 

「ばっ馬鹿な!?」

 

ネフシュタンの少女が驚く中、イフに変化が現れる。

 

身体が再生すると同時に、何もなかった胴体に、白銀の鎧が形成され、鎧と繋がる二本の紫色の鞭も現れる。

 

「嘘だろ・・・・・」

 

それは紛れも無く、目の前の少女が纏っているネフシュタンの鎧だった。

 

「ふざけんな・・・・ふざけんなふざけんなふざけんな!んなご都合主義があってたまるかぁ!」

 

ネフシュタンの少女は再びエネルギー球体を生成すると、イフへと投げつけるが、イフは逆に四つの円盤状のエネルギーを生成して放つ。

 

 

 

 

NIRVANA GEDON

 

 

 

NIRVANA MAGOG

 

 

 

 

円盤状のエネルギーはエネルギー球体を相殺しつつネフシュタンの少女にダメージを負わせる。

 

「がぁあああっ!!!」

 

『ふん・・・』

 

イフはネフシュタンの少女に向かって走り出す。

 

それを見たネフシュタンの少女は、杖から光をがむしゃらに放って、ノイズを大量に召喚してイフを襲わせようとする。

 

『邪魔だ!』

 

イフは鞭を触れずに自在に動かして振り回しつつ、剣と槍を薙ぎ払ってノイズを蹴散らす。

 

『よし、後はお前だけ・・・・・あ?』

 

既にその場からは、ネフシュタンの少女は姿を消していた。

 

『逃げられたか・・・・』

 

「翼さん!」

 

『ん?』

 

イフが振り向くと、倒れた翼に響が駆け寄っていた。

 

『どうした?立花響』

 

「そ、それが、翼さんが私を助けてくれた後に、そのまま倒れちゃって・・・・」

 

『・・・見せてみろ』

 

イフが翼の容態を確認すると、確かに気を失っていた。

 

『(・・・命に別状はないみたいだが、結構な怪我をしているな)』

 

「「翼!」」

 

そこへ、奏と弦十郎が駆けつける。

 

「響!イフ!翼は大丈夫なのか?」

 

『命に別状はないけど、早めに病院に連れて行く必要があるな』

 

「そうか、分かった。すぐに手配しよう」

 

そう言い、弦十郎は医療班を呼び出す中、イフは静かにその場から立ち去ろうとする。

 

「待ってくれ!君と少し話がしたい!」

 

弦十郎が呼びかけると、イフは振り返り、無言で見つめ返す。

 

「まずは、何度も奏者達を助けてくれた事に礼を言わせてくれ。俺は風鳴弦十郎。彼女達が所属する組織、二課のリーダーだ」

 

『(実は知ってるんだけどな・・・・)あんたが天羽奏達が所属している組織のリーダーか。それと、礼を言う必要はない。俺は自分のやりたいようにやっただけだ。じゃあな』

 

「なっ!待っ・・・!」

 

弦十郎が呼び止める前に、イフは飛び去って行った。

 

「・・・行ってしまったか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に戻った後、変身を解除したカイトは、スマホがしっかりと流星群を録画できたか確認しながら思考を巡らせていた。

 

「(あのネフシュタンの奴・・・・俺の事をはっきりとイフと呼んでいた。ツヴァイウィングの前でしか名乗っていないから、二課の人間しか知らないそれを知ってるって事は・・・)」

 

カイトは一瞬、手を止める。

 

「(居るな・・・・誰かは分からんが、二課の中に内通者が)」

 

カイトは考えながら、再び作業を再開する。

 

「(だとしたら、まだ二課と合流したりするのは避けた方がいいな)」

 

そう思い、カイトは作業を終わらせると、そのまま寝る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、邪神イリスです。

お気に入り登録者129!ありがとうございます!これからも頑張らさせていただきます!

・・・・さて、今回は遅ればせながら、シンフォギアが10周年という事で、急いで執筆しました。

それにシンフォギア もですが、ギャラファイも更なる進展がありましたね!レイガなどが確定な上にメビウスインフィニティーもほぼ確定とか、円谷プロさんは神ですか?

それと、今後の展開を考えた結果、オリキャラの一人である竜馬の名前を、石動竜馬から万動竜馬に変更する事にしました。
勝手ながら申し訳ないです。
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