サーゼクスに黒歌のはぐれ悪魔の解除を頼み、飛鳥は朝食を食べていた(別室で。)
[飛鳥]
(悪魔の飯って言っても、あんまり人間の物と変わんねえな。あれか?分けてくれてるのか?)モグモグ
[飛鳥]
「よし、ご馳走様でした。そういえば今日は若手悪魔だっけ?そいつらの抱負やらなんやら聞くんだっけ。うん、夢があるのは良いことだ。」
頷きながら食器をメイドさんたちが居るところへ持っていく。台所に姿を現すと、なんか青ざめてた。なんで?疑問に思いながらも会談部屋の方へ向かって行き、部屋の前に着くと中へ入る。
[飛鳥]
「あ、もしかして始まってる?俺普通に飯食ってたんだけど。」
[サーゼクス]
「丁度いいよ。これから始めるところだったんだ。」
[飛鳥]
「おおそうか、ならよかった。」
[アザゼル]
「飛鳥の席はこっちだ。」
[飛鳥]
「わざわざありがとな。」
席に座ると、扉の傍にいたグレイフィアが扉を開ける。そしてそこから五人の悪魔が入ってきた。それから自己紹介をしていろいろと話していた。それぞれ『シークヴァイラ・アガレス』『ゼファードル・グラシャラボラス』『ソーナ・シトリー』『リアス・グレモリー』『サイラオーグ・バアル』という名前らしい。
結果、ちょっと何言ってるかワカラナイ。まじで俺と無縁の事しか話さないんだもん。もうわけワカメ。すると元老らしき悪魔が口を開ける。
[元老]
「では最後に、君達の今後の抱負を聞きたい。遠慮なく言ってくれたまえ。」
[サイラオーグ]
「私は魔王になることです。」
[元老]
「ほぉ……。」
[元老2]
「大王家から魔王とは前代未聞ですな。」
[サイラオーグ]
「私が魔王になる事に民が賛成するならそうするしかないでしょう。」
[リアス]
「私はグレモリー家次期当主として、レーティングゲームに勝ち続けていく事です。」
その言葉に誰も言葉を発さなかった。特におかしなところはなかったからね。それにしても一誠のあの顔、めっちゃ嫌そうな顔してる。
[ソーナ]
「私はレーティングゲームの学校を設立することです。」
[元老]
「レーティングゲームの学校ならもうあるのだが?」
[ソーナ]
「それは上級悪魔や一部の特権を持った悪魔にのみしか入学を許されていません。私は下級でも転生悪魔でも入学が可能な学校を創りたいのです。」
[飛鳥]
(へーそうなんだ。確かにそれはよさそうだな。悪魔になったならほぼ確実にレーティングゲームとやらに関わるはずだからそれについての勉強が出来るわけだ。)
飛鳥は内心褒めていた。それに加えてソーナの姉であり魔王の一人であるセラフォルーは満面の笑みを浮かべており、サーゼクスも俺と同じように思っていた。
[元老達]
『はははははははは!!』
元老側から帰ってきたのは笑いの声だった。
[元老2]
「これは傑作ですな!」
[元老]
「ハッキリ言えば無理だ!」
次々とソーナの抱負をバカにするかのような声が挙がってくる。それに対して魔王の四人の内 サーゼクス、アジュカ、ファルビウムは不服な表情を浮かべており、アザゼルもドブを見るかのような表情をしていた。セラフォルーはもう元老達を殺しそうな目をしていた。
[元老3]
「成る程!夢見る乙女とはまさにこの事だな!」
[元老4]
「若いというのはいい!しかし次期当主とあろう者が……。」
元老達の笑いは止まらない。
[飛鳥]
「俺は良いと思うぞ。」
瞬間、元老の笑い声が止まった。
[飛鳥]
「悪魔になったらほぼ確実にレーティングゲームに関わる。だが転生悪魔や表に出たばっかの悪魔はそれすら知らない。そんな中ぶっつけ本番で出たら勝てるわけねぇじゃんよっぽど相手が雑魚じゃない限り。そのためにそういう学校を作るのは賛成だぜ?」
[飛鳥]
「それだけじゃない。仮にソーナ・シトリーがその学校を作って、その悪魔達に人気が出たとしよう。間違いなく褒められる。これでシトリー家の評判も上がり、ソーナ・シトリーという悪魔単体での評価も上がるぞ。一石二鳥じゃん。」
[一誠]
「俺も賛成するぞ。」
頂点の存在である飛鳥と現赤龍帝である一誠からの賛成意見で、賛成の者は次々と手を上げて行った。
[元老]
「貴様ッ!人間の分際で私に物申すかッ!」
[飛鳥]
「てめえの立場とか存在とかどうでもいいんだよゴミ共が黙ってろ。」
[元老達]
「━━━ッ!!」
元老達は言葉が発せない程頭に血が上っているのだろう。顔真っ赤である。
[飛鳥]
「それにさあ……お前人の夢否定してるけど、会合始めたのお前らだしガキの頃は夢持ってたんじゃねえのか?アンタらも。なのに人の夢を馬鹿にするなんぞ言語道断。違うか?」
[元老]
「ッ……。」
[飛鳥]
「図星か?まあそうだろうな。んじゃ俺から1つ言っておく。この会合で一度も口を開くな。耳だけ傾けて大人しく聞いてろ。」
[飛鳥]
「あ、会合続けてどうぞ。」
[一誠]
「差が酷いな。」
[ヴァ―リ]
「ほんとにそうね。」
この後はそのまま会合は進んでいった。その間元老達はマジで一言も喋らずに気まずそうな顔してた。会合が終わるとソーナとその姉のセラフォルーに感謝された。取り合えず『気にすることはない。自分の夢を実現させろ。そして誇れ。』とだけ言っておいた。そしたら泣きながら笑顔で『はい!』って言われた。若いっていいね。
━━会合後飛鳥の部屋━━
[一誠]
「飛鳥、俺達を強くしてくれ。」
[飛鳥]
「……また唐突だな。なんでだ?」
[一誠]
「いや……勘なんだがそのうち面倒くさいことが起こりそうな予感がしてな。」
[飛鳥]
「それで頼みに来たと。ま、この後特に予定ないからいいか。んで、今からか?」
[一誠]
「いいのか?」
[飛鳥]
「構わんぞ。んじゃ、早速行くか。」
飛鳥と一誠、ヴァーリは屋敷の外へ出る。残りの奴らはなんかゲームやったりしてたぞ☆……うん、キモイな。
[飛鳥]
「さて、外に出てきたのはいいんだが、何を鍛えたいんだ?」
[ヴァ―リ]
「主に格闘ね。」
[飛鳥]
「CQC(近接格闘)か。あれか?ドライグとアルビオンの力を最大限出すためにまず己から鍛える感じか?」
[一誠]
「そういう事だ。それじゃあ早速始めるか。」
そう言うと一誠とヴァ―リはそれぞれ鎧を纏い、同時に攻めてくる。
[一誠/ヴァ―リ]
「「はあ!!」」
ヒュンッ!!
[飛鳥]
「なかなかいいスピードだ。」
同時に顔面目掛けて殴ってきたところを体を仰け反らせて回避する。それが分かると二手に分かれ、左右から挟み撃ちの陣形を作る。
[飛鳥]
「ほぉ、連携力は流石だな。同棲してるだけある。」
[一誠]
「はあぁ!!」
シュッ!!
ガシッ
[飛鳥]
「いいパンチだ。だがまだ力の使い方が━━」
[ヴァ―リ]
「せやぁ!!」
ガシッ
一誠が正面からパンチをしてきたところを掴み、その間に後ろからヴァ―リの回し蹴りが炸裂……かと思ったが、空いていた片方の手でそのキックを止める。
[飛鳥]
「時間差とはやるな。それにそこそこ威力がある。」
[一誠]
「ッチ……どりゃ!」
一誠はパンチを連射し始めた。それを見たヴァ―リも同じように飛鳥にパンチを連続で打ち込む。だが飛鳥はそれを全て見切り、避けるか流している。
[飛鳥]
(さっきより早くなってるな。無意識のうちに身体が最適化してってるのか?)
[ヴァ―リ]
「取った!!」
[飛鳥]
「っ!?」
いつの間にか後ろにいたヴァ―リに動揺する飛鳥。顔を向けた時には拳がすぐ目の前まで迫ってきていた。
[飛鳥]
「……。」
ガシッ
ガンッ!!
飛鳥はあと数ミリの所で腕を掴み、一誠に向けて背負い投げを決める。
[一誠]
「グハッ…………。」
[ヴァーリ]
「グッ……。」
[飛鳥]
「ふう〜流石にヒヤッとしたぜ。あそこで声出さなかったら多分当てられてたな。」
[一誠]
「流石に強いな……。」
[ヴァーリ]
「そうね……。」
[飛鳥]
「さて、身体も十分温まったことだし、」
そう言って飛鳥は構える。
[飛鳥]
「第2ラウンド、今度はこっちから行くぞ。」
瞬間、飛鳥は姿を消した。
※後の展開は皆様にお任せします。
━━休憩室━━
[一誠]
「ん……。」
[飛鳥]
「起きたか?」
[一誠]
「あ、ああ。ヴァーリは?」
[飛鳥]
「お前の横で寝てるぞ。」
一誠は顔を横に動かすと、飛鳥の言ってた通りにヴァーリが寝ていた。同じ布団で。
[一誠]
「飛鳥から見て、俺達の動きとかどうだった?」
[飛鳥]
「一誠は最初は雑だったけど、途中からは良かったな。多分感覚派の人間だからだろうな。ヴァーリは最後のあれが無ければ良かったな。」
[一誠]
「そうか……俺はもっと強くなるぞ。」
[飛鳥]
「リベンジなら何時でも待ってるぞ。」
コンコン
扉がノックされる。
[飛鳥]
「はい。」
[朱乃]
「リアス·グレモリーの眷属、姫島朱乃です。瀬笈飛鳥様はいらっしゃいますか?」
[飛鳥]
「あ、はーい今開けます。」
ガチャ
[飛鳥]
「はい何でしょう。」
[朱乃]
「実は少しお話がありまして……。」
[飛鳥]
「そうですか、なら一誠は少し出ていてくれ。」
[朱乃]
「いえ、実は兵藤君にも関係してるんです。」
[一誠]
「俺も……?」
[朱乃]
「はい……。」
[飛鳥]
「一誠と俺に関係してるってどんな事だ?」
[朱乃]
「あまり聞こえるといけないので、中に入ってもいいですか?」
[飛鳥]
「いいぞ。」
朱乃を部屋の中にいれ、話を聞く。
話し始めて数分後……
[飛鳥]
「……成程な~。」
[朱乃]
「はい……。」
朱乃から言われたのはこうだった。最近主であるリアス・グレモリーが裏で何かをしているとのこと。数日前に朱乃がリアスの部屋の前を通ると部屋から、『瀬笈飛鳥……眷属にでもすれば、あの赤龍帝も眷属に出来る。その為にはまず彼らの周りから調べないとね。』と言い、本当に調べ始めたらしい。気になった朱乃はそのまま尾行を続けていたらフェニックスの連中と手を組んで飛鳥と一誠をリアスの眷属にし、周りの女をそのフェニックスの連中に分けるというのを聞いたそうだ。それに加え、旧魔王派とか言うよくわからん派閥にヴァ―リを再び引き込むとかなんとか。
[飛鳥]
「それで、朱乃はどうしてほしいんだ?」
[朱乃]
「どう?とは……。」
[飛鳥]
「まず1つ目、リアスを元に戻す。二つ目、殺す。三つ目、泳がせてここぞというタイミングで畳みかける。」
[一誠]
「殺すって……まあ俺はアイツの事嫌いだけどな。」
[朱乃]
「流石に殺すのはやり過ぎだと思うので、三番目でお願いします。多分最初の方法は意味ないと思うので。」
[飛鳥]
「最初の方法が出来ないって、そりゃ最初っからあんな性格とかヤベェじゃねえか。とりあえず分かった。報告ありがとうな、朱乃。それじゃあプレゼントだ。」
飛鳥はプレゼントとして龍神の駒を朱乃にあげた。もはやプレゼントじゃなくてただの招待である。
[朱乃]
「これは?」
[飛鳥]
「まああれだ、眷属のお誘いだ。別に使う必要はないが、一応あげとくぞ。」
[朱乃]
「有難うございます……。」
[一誠]
「……姫島先輩。」
[朱乃]
「兵藤君……。」
[一誠]
「俺は悪魔が嫌いです。ですが姫島先輩は良い人だと思いました。ありがとうございます。」
[朱乃]
「そう……ありがとう……。」
そう言って朱乃は礼をすると部屋を出て行った。
[一誠]
「何で姫島先輩はあんないい人なのに主はあんなのになるんだ?」
[飛鳥]
「あれだろ、環境の違いとか血筋とかだな。漫画とかで『私は〇〇族、〇〇家の人間だぞ!!』とか言ってる奴と同じだ。」
[一誠]
「成程。とりあえずリアス・グレモリーには警戒しておくか。」
[飛鳥]
「そうだな。こっちでも色々と調べるとするか。」
━━朱乃side━━
初めまして、姫島朱乃です。あら?喋り方が違う?うふふ、今回は立場が立場でしたのでね、仕方ありませんわ。リアスとの付き合いは長いのですが、最近……いや赤龍帝と関わってからさらにおかしくなってしまったのです。私がリアスの眷属になったのはただ友達だったからなっただけでした。正直誘われ方はあまり好きではなかったです。最近はあまりよろしくないような方たちと一緒に居ることが多くなってしまったのです。瀬笈飛鳥さんや兵藤君に相談しに行ったらどうやらあちらでも動いてくれるとのことでした。教えてくれた報酬として、眷属の駒もくれました。
[朱乃]
「うふ、いいかもしれませんわね。」
━━朱乃side end━━
時間は少し昼になった頃、飛鳥達は昼食を食べ終え、約束していたレーティングゲームの会場にいた。
[飛鳥]
「確か一誠の力が見たいんだっけ?」
[一誠]
「なんかそうっぽいな。で、相手は誰だ?」
[ソーナ]
「私が相手をします。」
[飛鳥]
「生徒会長直々の指名じゃんか。よかったな。」
[一誠]
「まあいいか。俺も実力は知っておきたいし。」
[サーゼクス]
「決まりだね。」
[サイラオーグ]
「ルシファー様、少しよろしいでしょうか。」
[サーゼクス]
「どうかしたのかい?」
[サイラオーグ]
「私はそちらの瀬笈飛鳥という人物と手合わせしたいです。」
[飛鳥]
「……は?」
[サーゼクス]
「どうしてだい?」
[サイラオーグ]
「彼からは不思議な力を感じます。彼の強さがそこらの悪魔よりも強いのを本能的にわかりました。なので今の私の実力がどこまで通用するのが試してみたいのです。」
[サーゼクス]
「と、言っているが、どうだい飛鳥君。」
[飛鳥]
「はぁ……一回だけだぞ。」
[サイラオーグ]
「有難うございます!!」
[サーゼクス]
「それじゃあまずは兵藤君対ソーナ君との試合を始めようか。」
サーゼクスの声で、レーティングゲームが始まろうとしていた。
━━デパート━━
レーティングゲームのステージは、デパートだった。
[ミア]
『皆様、このたびは、バアル家、シトリー家、兵藤一誠様、瀬笈飛鳥様、の「レーティングゲーム」の審判役(アーピター)を担うこととなりました、ルシファー眷属『女王』のミアでございます。』
どうやらアナウンスの人の名前はミアというらしい。
[ミア]
『我が主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます。どうぞ、よろしくお願い致します。さっそくですが、今回のバトルフィールドはソーナ様、兵藤一誠様そして瀬笈飛鳥様が通われている学び舎「駒王学園」の近隣に存在するデパートをゲームのフィールドとして異空間にご用意しました。』
この後も、注意事項などでアナウンスが続いた。一誠とかはちゃんと聞いていた。飛鳥は寝ていた。
━━一誠side━━
[ミア]
『それではレーティングゲーム、開始!!』
[一誠]
「そういえば俺眷属っていうやついねえな。まあいいか。」
[ドライグ]
『イッセー、シトリー家の兵士が一人来ているわ。』
[一誠]
「了解。始めるか。」
[ドライグ]
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!』
[匙]
「兵頭一誠!!シトリー眷属『兵士』この俺が相手だ!!」
[一誠]
「態々自分から来て下さりどうも。んじゃ、早速行かせてもらうぜッ!!」
シュンッ!!
[匙]
「はやッ!?」
[一誠]
「ぶっとべ!!」
ドゴォ!!
[匙]
「グハッ!?」
真正面から攻撃を受けた匙だったが、ギリギリのところでガードをしたらしくあまり飛んでいなかった。
[一誠]
「強めに殴ったつもりだったが防いだか。」
[匙]
「痛ぇなまじで!?」
[一誠]
「だけどまだまだ行くぞ!!」
[匙]
「ちょま━━」
※お見せ出来ません
数分後……
[ミア]
『ソーナ・シトリー様の「兵士」一名、リタイア。』
[一誠]
「ふぅ……。」
[ドライグ]
『こんなので疲れてちゃ飛鳥に勝つのは夢のまた夢よ。』
[一誠]
「分かってるよ。でもまあこのままだと体力的に負けるかもしれないからどうするか……。」
[ドライグ]
『なら一誠が分身すればいいじゃない。私の力を使えば簡単よ?』
[一誠]
「そんなことで来たのか……まあ出来るならそうするか。」
[ドライグ]
『手順は私が教えるわ。』
ドライグに言われた通りにすると、本当に分身が出来た。そのままその分身はドライグに指示された方向へ歩いて行った。
[一誠]
「分身体は向こうに行ったけど、俺は何処に行けばいいんだ?」
[ドライグ]
『あなたは学校の屋上へ向かいなさい。そこからシトリー家の王の気配がするわ。』
[一誠]
「成程。ならそこに向かうとしますか。」
一誠も歩いて学校へ向かって行った。途中でドライグが、『分身体が眷属と交戦したわ。』と言っていたので、上手く誘導できたようだ。
━━屋上━━
ガチャ
[一誠]
「待たせたなぁ!!」
[ソーナ]
「兵藤君!?何故此処に居るの!?あなたは今私の眷属たちと交戦している筈では!?」
[一誠]
「そっちは偽物。いくら実力で優っていても数の暴力は流石にきついからな。さて、決着をつけようか。」
[ソーナ]
「そうですね……では兵藤君。私の水芸、とくと披露しましょう。」
するとソーナは大量の水を魔力で変化させ、宙を飛ぶ鷹、地を這う大蛇、勇ましい獅子、群れを成す狼、そして巨大なドラゴンを幾重にも作りだした。
[一誠]
「へぇ……魔力による形状変化、そしてそれをモンスターとして、か。」
[ソーナ]
「行きます!!」
[一誠]
「来いッ!!」
━━飛鳥side━━
[飛鳥]
「あの女はそこそこやるな。」
[セラフォルー]
「でしょでしょ!!ソーナちゃんは努力家だからね!!」
[飛鳥]
「んでその姉は実力のあるシスコンっと。」
[セラフォルー]
「我が妹こそ世界一ィィィィィィ!!」
[飛鳥]
「サーゼクス、魔王ってのも個性的なやついるんだな。」
[サーゼクス]
「セラが特殊なだけさ。」
会話しながらも一誠とソーナの試合を見る。いくら名家の娘とは言え、相手は赤龍帝、それもかなりの実力者である為押されている。
[飛鳥]
「そろそろ決着つきそうだな。」
[一誠]
『これで終わりだ。』
[ドライグ]
『Dragon shot!!』
ドォォォォォォォンッ!!
[ミア]
『投了を確認。兵藤一誠様の勝利です』
[一誠]
「あれ、眷属の方は?」
[ドライグ]
『多分分身体がやったんでしょうね。特に制限とか掛けてなかったから終わったんじゃない?』
[一誠]
「ああ理解。」
ドライグと会話していると、待機室に転移された。
[飛鳥]
「お疲れ一誠。」
[一誠]
「おう、次は飛鳥の番だな。頑張れ。」
[飛鳥]
「めんどくせ~。ま、適当にやるわ。」
そう言うと、飛鳥は転移されていった。
━━闘技場━━
[ミラ]
『これより、サイラオーグ様対瀬笈飛鳥様の試合を始めます。』
[サイラオーグ]
「この度は忙しい中、ワザワザ時間を作って下さりありがとうございます。飛鳥さん。」
[飛鳥]
「気にするな。」
転移すると、そこには胴着?のようなものを着たサイラオーグがいた。既に準備は出来ているらしい。
[飛鳥]
「好きなタイミングで始めな。俺は気にしねえから。」
[サイラオーグ]
「そうですか。では……いきます!!」
拳を構え、サイラオーグはやや前傾姿勢を取る。それは己が肉体のみで強くなった男の我流で編み出された戦闘態勢である。
ドンッ!!
刹那、サイラオーグは飛鳥との距離を一瞬で縮めた。
その速さは既に上級のレベルには収まらず、サイラオーグの強さは最上級のレベルに到達しつつある。それに加え、鍛え抜かれた肉体から繰り出される一撃はまさに渾身の一撃である。
[飛鳥]
「ほぉ……。」
飛鳥は感心しながら最小限度の動きで回避する。それを読んでいたのかサイラオーグは体を空中で回転させ今度は踵落としを決める。
ドゴォォォォォォンッ!!
その威力は地面が抉れ陥没するほどだった。サイラオーグはそこから足を引き抜くと警戒態勢に入る。
煙が晴れるとそこには……誰もいなかった。
[サイラオーグ]
「いない……?」
[飛鳥]
「確かに先を読んでからのあの一撃は大したもんだ。」
サイラオーグは直ぐに後ろを振り返る。そこには無傷の飛鳥が少し笑顔を浮かべながら立っていた。サイラオーグは拳を握り締める。彼の腕からは血管がはちきれんばかりに浮かび上がってくると、飛鳥に正拳突き
[サイラオーグ]
「ヌンッ!!」
今度は当たった感触があり、砂埃が舞う。サイラオーグは追い打ちをかけるように今度は連打を入れる。一発一発本気で。その証拠に砂埃がどんどんステージ全体に舞っていっている。
何発打ったか分からなくなったところで連打を止め、前方を睨みつける。
スゥゥゥゥゥゥ……
煙が晴れると……
[飛鳥]
「どうした?もう終わりか?」
またしても無傷の飛鳥がいた。これに対しサイラオーグは怒りを感じていた。一つは自分の攻撃が全く効いていないこと。二つ目は遊ばれてると思っているからである。
[サイラオーグ]
「飛鳥さん。こちらから願い出て不躾だとは思うが……もう少し本気で戦ってくれないか?」
[飛鳥]
「何?」
[サイラオーグ]
「俺には叶えなければならない夢がある。その為には俺はなんとしても強くならなければならない。理不尽だとは分かっている。不条理だとも理解している。身の程知らずな大望だとも自負している。しかし!俺がより強くなる為にはアンタの強さを身に染み込ませる必要がある!」
[飛鳥]
「……お前、本気って言ったな?」
[サイラオーグ]
「ああ……。」
[飛鳥]
「そんじゃ大サービスだ。少しだけ本気で戦ってやるよ。」
[飛鳥]
「ハァァァァァァァァァァ……。」
息を吐いた瞬間、飛鳥の体の周りに白いオーラが流れ、地面が揺れ始める。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
[飛鳥]
「まず5%だ。」
その言葉が終わるとサイラオーグは再び構え始める。だが遅かった。
[飛鳥]
「死ぬなよ?」
既に正面に来ており、体が反応できなかったのである。
瞬間、サイラオーグの意識は飛んだ。
━━???━━
[???]
「あれが瀬笈飛鳥の本気……。」
とある場所では、何やら不穏な気配があった。
[???]
「彼を入手出来たら殆ど私たちの勝利でしょう。」
[???]
「そうだな。では続けようか。では頼むよ━━━。」
[???]
「はい。」
皆さんこんにちは作者です。久々に戦闘描写書いた気がするので雑になってます。許して下しあ。最初に書いた通りもう少しで完結なのでアンケートとります。
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