バットマン世界の警察に転生したら潜入任務をやる事になりました。え、僕がまさかのジョーカー!?   作:マッキーガイア

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注意。現実の倫理観で読まないでください。この世界は私たちの世界とは違います。役職とかの仕事内容が違っても、そーゆー事がある世界なんだぁ〜と思ってください。警察の階級設定は特にありません。(書いてないだけ)
主人公は公安であるとかの設定がありましたが、調べてもちょっと分からなかったので適当です。


1話、警察官なのにジョーカー役させられた。解せぬ。

ジョークってのは誰にでも思いつく物らしい。

 

ビルの屋上へ、上司に呼び出されて命令を受けた時ふと、そんな事を思った。

 

周りには誰もいない。本物の機密事項の命令。僕は警察として、国家を守る者として、その命令を受けなくてはならない。

ここ最近、此処東京では犯罪率が群を抜いて上がってきている。銀行強盗や殺人などはもはや日常茶飯事で、先月なんて都内の巨大監獄にもなっている亜化夢精神病院で乗っ取り事件が起こった程だ。死人はもはや考えるだけでも恐ろしい事になっている。正直、警察としてのメンツは丸潰れだ。

囚人が逃がされ、市民に暴行を与えていて、他の市民はそれを当たり前のように見ている。

そして何よりも最近現れた"バットマン"と呼ばれる謎の覆面ヒーローの存在、これが警察の信用を地に落とした原因だった。警察が捕まえられないであろうそういった囚人たちを簡単に捕まえては牢獄に引きずりこむ。彼は犯罪者である、が市民からの信頼は厚い。もはや、彼を暴行罪として起訴してしまったらこの都市は機能しなくなってしまうほどになってしまった…

 

 

これだけやっても犯罪は消えない。収束しない。

 

 

正直、バットマンがいようともこれは絶望的な状況だった。

 

 

 

そこで今回の上司の命令が入る。

 

 

 

「君に潜入調査を認ずる。」

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

前筆では言わなかったが、僕は転生者だ。そして嗜む程度のオタクだった。

バットマンだって映画化した物は全部見たし、ゲームのアーカムシリーズも全てクリアした。流石にリドラートロフィーを全部見つけるほどは極めてはいないけど、それでもまぁまぁ、日本人の中ではバットマンの事は知っている方では無いかと言う程ではあった。

 

転生して数十年経ち、独身ではあるが、安定した生活はできている、住んでいる町は犯罪率が高いし、何度か空き巣に入られた事もあるけど、幸せかと言われれば満面の笑みでYESと言えるくらいには幸せだった。

 

数年前、街にバットマンが出てきた時、一瞬此処が日本か疑ったけど、僕としては警察としてバットマンの支援を行う事に徹底していたから多分死ぬ事はないと思っていた。

 

 

 

 

昨年までに出てきたヴィランは総勢6名。ラーズ・アル・グール、スケアクロウ、ヒューゴストレンジ、ペンギン、マッドハッター、リドラー、

 

 

 

 

これだけ出てきていて、まだ、例の狂人が出てきていない。

頭脳明晰で冷徹で残忍なサイコパス、バットマンの宿敵、"ジョーカー…

あれは警察だろうがなんだろうが簡単に殺す。何百人がアレの餌食になるか分かったもんじゃ無い。

何時、何処で現れるかそれをどう解釈するのかがこの世界での生きる唯一の道だが、奴の正体は未だに明かされておらずコミックと場所も時空も違うこの世界でジョーカーの正体を知る方法なんて万に一つも無いだろう。

 

正直詰んでる。

 

ジョーカーが出てきたら多分僕は死ぬ、

最近はそれを危惧してそれっぽい人物を捜査していたのだが、候補者達はだんだんとこの治安の悪さにやられていき、一人は殺され、一人は自殺、一人は事故死、一人は精神崩壊、

と候補が何故か段々と死んでいった。是非も無いよね、マジで、

 

そんな風に捜査してる人間が死んでいってる現状で上司に呼び出されて言われたのが"潜入任務"だ。

潜入といっても何処かの犯罪組織に潜入して情報を得てくる訳では無く。基本的には地域を転々として潜入任務中の仲間を回収してくるのが大体の役目だと言う、そして内容はまだあった。

 

「君は我々が用意した設定に基づいた犯罪者として警察からも犯罪者からも恐れられる存在としてこの国の抑止力となってもらいたい。」

 

との事、まぁ、つまりヴィランになってこいってことだろう。…考えたな、犯罪者が多いこの状況でヴィランと呼ばれる人間は一握り、しかも扱いは同じ犯罪者であろうと天と地の差がある。基本的に街の犯罪者はヴィランの言う事は聞くものだ。だから、国が動かせるヴィランを作る事ができれば、少しは現状を操作できると言う考えなのだろう。

 

「明日、君にはテレビをハッキングしたと言う体を持って、犯行予告をしてもらう。」

 

「犯行予告ですか…、具体的には何を?」

 

「爆破予告だよ。この近くにある解体予定のビルを爆破してそれを君の犯行だとする。無論、解体予定の告知は出していないし、周辺に人がいない様とっくの昔から周りの土地を買収した上での安全な爆破だ。」

 

嘘だろお前、

 

「爆破予定のビルは2つ、大河ビルと水見ビル。どちらも今日まで普通に使用しているビルだ。明日の午前中まで使用している予定だから午後からが本番だ。」

 

 

「…爆破…ですか、まぁ、殺しをしないだけマシですが、」

 

「そう言う事だ、頼んだよ。」

 

そう言って僕の肩を叩くと説明を終えたのか、愉快に帰ろうとする上司、しかし僕はまだ解せなかった。何故こんなうだつの上がらない僕なのか、何故今なのか、

 

「…すいません、一つ聞いていいですか?何故僕なんですか?僕は普通の人間ですよ?」

 

そう僕が問うと、上司は足を止めた。

 

 

「君はヴィランの事をよく知っているだろうからね。頭脳明晰で冷徹で残忍なサイコパス、それが私が思い描くヴィラン。君もそれならなり切れるだろう?」

 

「…何かのジョークですか?」

 

「そう、ジョークだよ。私が考えた全ての出来事がね。君にやらせようとしているものもそのジョークの一つさ」

 

なんかいやぁ〜な予感がするのは僕だけだろうか、

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

はい、こんにちは。

昨日なんかいやぁ〜な予感するなと思ったら今朝届いた衣装が完全にアレでした。

 

ロングテールの紫のスーツに緑のYシャツ、紫色の蝶ネクタイになんだか酸でも仕込んでそうな薔薇を一つ胸ポケットに入っている。所謂一般的なジョーカーの服装です。

 

見た瞬間、あっ…ってなりましたね。

知ってますか?人間って驚きすぎると意外と冷静になるもんなんですよ。

 

とりあえず、死亡フラグはへし折れました。やったね☆

 

それで今日から撮影です。森の奥の廃屋にスタジオを設けて居るらしく、らしい場所にあるじゃないか、と思って向かったら、

 

 

 

「こんにちは。では、こちらでお待ちください「ふぐっー!!ふぐっーー!!」」

 

 

 

ひぇぇ…(困惑)

なんか警察の服着た人が縛られてるんだけど…なんで、カメラマンとか特撮スタッフそんなに当たり前みたいに出来んの?

 

「えっ…と、この人誰ですか?…」

 

「あ、これは貴方が今日、殺す予定のロボットになります。」

 

「え、ロボット…?生きてる様に見えますけど、」

 

「はい、お金掛けましたから、」

 

にっこりと笑うスタッフに少し気後れしながらも例のロボット(仮)を触ってみると皮膚が少しゴムっぽいのが分かる。どうやらロボットである事は本当の様だ。

 

「お金…っていくらくらい…っすか?」

 

「…うーん、そうですね…0が9個くらい?」

 

ひぇっ…(困惑)

あの人どんだけ本気なんだよ。これ、自費だって言ってだけど…ヒェッ…

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

bat side

 

バットマンとして活動し始めてから数年、様々な敵と戦ってきた。毒を多用するスケアクロウ、この東京を支配しようとしているラーズアルグール率いるリーグオブアサシン、知能対決を挑んでくるリドラー、

その全ての敵を倒してきた。今までは全戦無敗、しかし、切り傷や銃痕、痣など、身体にはその激しい戦いの歴史が刻まれて居る。正直ボロボロだ。

市民は今でこそバットマンに対して良反応であるが、私が犯罪者である事は変わらない。

 

今日も情報を得ようとバットコンピューターを開く。人工知能で必要な情報だけをファイルに収集してくれる。

 

『先月の亜化夢精神病院での一件で、総勢160名の命が…』『春日和弘検事のファンクラブが…』『街の一角に幻覚ガスが撒かれた様です。またスケアクロウの…』『バットマンによる正義執行に政治家は…』

 

コンピューターから一斉に流れてくるテレビの音声に耳を貸す。

そこにはいつもの東京の風景が広がっていた。

 

「…スケアクロウが少し気にはなるが…いつも通りだな…今夜はスケアクロウの調査を始めるか…」

 

バットコンピューターと繋がっている監視カメラを覗きながらスケアクロウの動向を見つつ、カメラに修正が入っていない生映像か確認する。

 

いつもの仕事の様に淡々とソレを片付けていく。すると

 

 

ジジジッ…

 

 

とテレビにノイズが走る。しかもそれは一つの番組だけでは無い。全てに同じ時間同じタイミングで走ったのだ。

電波が悪いのか、いや有り得ない。此処は先日打ち上げたバット用の衛星から直接ネットを引いているのだ。決して電波が悪いわけがない。何者かにテレビがジャックされたと見ていいだろう。監視カメラから目を離し、テレビを見る。

 

次の瞬間、ピエロの様な装いをした男がにやけヅラを立てながら液晶に現れた。

 

 

『…ヒヒッ…やぁ!諸君!…』

 

そう言いながら手をヒラヒラしながら笑うピエロ。正気とは思えない。幾人もの人間を見てきたが、ここまで考えている事が分からない人間も珍しい。私は早速奴の顔をデータとして書き起こし、犯罪者リストに検索をかける。

 

『今回は最高のエンターテイメントを用意したんだ。主役はこのジョーカー様と……観てんだろ?お前だよ…バットマァァァン!!!HAHAHA!!!!。この東京都内に2つ爆弾を設置した!タイムリミットは午後10時、』

 

そう怪しげに笑うピエロ、

 

『飛び入り参加は大歓迎だ!俺は寛大だからな、だ、け、ど、あんまり不用意に触るなよ?間違えてへんな場所を押した瞬間…ドカァァァァン!!!なんて事になるからな、気をつけろよ!!HYAHAHAHAHA』

 

 

正気じゃ無い、狂ってる。

奴の顔は犯罪者リストにもなかった。正体がわからない。奴は私とのゲームが目的だと言った、奴の狙いがわからない。しかし、奴は爆弾をこの街中で爆発させると言っていた。とてもでは無いがもし、そんな事が起こってしまったら…

私は拳を握った。絶対そんな事はさせないと、

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

放送が終わるとスタッフ全員が疲れ果てたように倒れ込んだ。

 

彼らは全てのテレビ局に許可を貰った上でハッキングした様に見せかけるための情報操作and編集までやったんだそりゃ疲れるわなと思いながら目の前を見据える。普通に全チャンネルをハッキングするより大変だろコレ

すると一人のスタッフが僕の近くに近づいてきた。

 

「…凄い演技でした。被害者くん1号を使わなくても狂気をここまで再現できるとは…」

 

「流石にこんな高い物、現場の判断でとは言え壊したく無いですよ…何億円するんすか本物にしか見えませんよ…?」

 

「一応、ビルにも遺体役として何百体か準備してあるらしいですよ?鑑識にも説明してあるらしいので遺体確認する前には回収予定です。」

 

「うっそぉ…あの人どんだけ金あるんですか…」

 

「株で一儲けしたらしいです。」

 

「一儲けどころの話じゃ無いでしょう?」

 

 

とりあえず僕は考えない事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




また負けたにぇ…

ってなりそうなオリ主です。
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