バットマン世界の警察に転生したら潜入任務をやる事になりました。え、僕がまさかのジョーカー!?   作:マッキーガイア

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2話、爆弾。

昼のテレビジャックから数時間後、警部長である"豪呑(ゴードン)"は自分の不甲斐なさを嘆いていた。もうそろそろ9時を過ぎるのにもかかわらず、まだ爆弾は見つかっていないのだ。

勿論街の全て、隅から隅まで都内にいる全警官を使って捜した。

本当に爆弾はあるのかという問いまで出てきたがバットマンを敵に回した時点で爆弾は本当にあると見ていいだろう。

 

空に映るバットシンボルに眼鏡を光らせる。

 

犯罪者であるバットマンを呼ぶ為のサーチライト。バットシグナル。こんなものに頼っている警察が法や秩序を語るのは馬鹿馬鹿しく感じる。だが、それでも今のこの状況で頼らざるえなかった。もはや警察はメンツや自己の保守に回れる程の余裕はない。そんな奴はとうに警察を辞めている。今ここにいるのは平和を取り戻したいと願う者ばかりだった。

 

「…バットマン…今日は来ない様ですね。」

 

「まぁ、バットも忙しいんだろう。何か手伝えればと思ったが…」

 

「逆に気を遣わせちゃうかもですね。」

 

「アイツがそんなタマかよ、」

 

となりで部下たちがそんな話をしている。『忙しい…か、それはそうだな』とそろそろシグナルを消そうと電源を探す。

 

 

 

『爆弾が見つかった。大河ビルと水見ビルだ。』

 

 

 

瞬間、後ろからエコーが掛かった声が聞こえる

振り向くといつものように"バットマン"が立っていた

 

「大河ビルと水見ビル?たしかまだ従業員が居たはずだ。不味いな、連絡をするか?」

 

『いや、どうやら奴は催眠も使えるらしい、従業員に話しかけたが全員上の空だった』

 

「なんだと!?」

 

『爆弾の位置は屋上。私は大河ビルに行く、水見ビルは頼んだ。』

 

「わかった。全員出動準備だ!」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

joker

 

 

 

 

 

「え、バットマンは大河ビルに行くから向かってくれ?」

 

夜9時、森の中で仲間と共に自分が設置した(という事になっている)爆弾を探していた時に上司にいきなり電話でそんな事を言われた。

 

そろそろ爆発予定の10時。そんな爆心地に行けるわけないじゃないかと言うと、この近くの廃病院の駐車場にキャラバンが置いてあるらしく、10時までそこで待機との事。爆発してから向かうという事で良いのだろうか。

 

 

先輩達に了承を貰って廃病院に向かうと確かにそこにはキャラバンが一台止まっていた。中には例の衣装とスタッフが総勢6人収まっている。全員昼からの顔見知りだった。

 

 

衣装に着替え、時刻は夜9時半。しばらくすると、キャラバンは出発し始めた。どうやら例の地点に行くらしい。

 

スタッフが言う限り今の状況がちょっと変だと言う。ちょっと笑ってた。昼の放送と今の僕のギャップがあり過ぎるとの事。

そりゃあ、そうだよ、だって本当は僕生真面目だってよく言われるもん、どうせ堅物ですよ、わしゃ、  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10時。そこには死体の山があった。

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

bat

 

9時15分

 

っく…、警察が水見ビルに着くのは無理か!

 

捜索が遅れた事を悔やみながらバットモービルで大河ビルに向かう。自己操作機能でバットウィング*1を水見ビルに向かわせながら、バットモービル*2に設置しているスプリングでバットマンは空へ飛び出した。水見ビルの爆弾はどうやら端末式、外からの干渉がなければ爆発できない。ならばバットウィングの電波操作でハックしてしまえば爆発を30分ほどずらすことは可能な筈だ。そのうちに豪呑(ゴードン)たちが爆弾を解体してしまえば、

 

しかし、大河ビルは別だ。こちらは時間式つまり時限爆弾だ。直接解体しなくてはならない。

 

それになんとなく感じていたのだ。ジョーカーはここに来ると。

 

 

バットモービルのスプリングには少し改善の余地があるなと思いつつ、ビルの屋上へ足を付ける。あれには金をかけてるからなと一人愚痴った。

 

 

 

 

 

ガヤガヤと、

 

見ると、屋上はまるでサーカスの様に賑やかに飾られている。人もごちゃごちゃに賑やかになっていた。

 

『…やはりここもか…』

 

誰の目の焦点が合っておらず。狂った様に踊っている。

まるで全員がピエロの様に頬が目に食い込む程口は裂けていた。

 

『まるで人間の所業とは思えんな』

 

正気ではないのは一眼でわかる。

これが奴のやり方かと、少し肝を冷やす。

 

壁には《Welcome Batman!!》と真っ赤に塗りたくられていた。

やはり、此処に来るのは分かっていると考えて良いだろう。私はとりあえず、執事で相棒でもあるアルフレッドに連絡を入れる。

 

『アルフレッド、ジョーカーだ。奴がこの周辺にいるか探ってくれ。』

 

【申し訳ありません、ブルース様。その周辺は電波障害でバットコンピューターの干渉ができません。】

 

『何、そんなに高性能な電波装置があるのか?』

 

【ええ、その様です。相手も中々やり手の様です。】

 

ますます奴の正体がわからなくなる。此処までの高性能な装置を使い、此処までの派手な事をしておいて、今まで犯罪経歴が無いなんて…爪を隠していたにしてもおかし過ぎる。

 

 

 

 

しばらく捜索していると、木の幹に爆弾が設置してある事に気がついた。

 

 

やはり、時限式の様だ。これだったら少々乱暴に分解しても良さそうだな、発火装置と火薬の位置がズレているし火薬だってこの量じゃ、人一人だって殺せない。素人の証拠だ。

 

私はバットラングを爆弾の隙間に入れると強引にこじ開けた。中にはコードが3本あるが中身は大体わかっているので順番に千切って解除する。そこまで危険なものではない。少々肩落ちするものでは合ったがこれだったら直ぐに豪呑(ゴードン)たちにも…

 

 

『………素人…?』

 

 

 

ふと、少しの疑問を抱いた。奴は此処までレベルが高い物ばかり披露してきた。なのに主役でもある爆弾がこんなにレベルが低いのは何故だろうか、

 

『まさか…わざと解除させる為!!』

 

そうか!そうだったんだ!これは本物でもあるダミー、ならば主役は?決まってる一番下の土台に着いているはずだ。なんでこんな事にも気づかなかった!?屋上に爆弾を置いても破壊できるのは屋上の一部のみだ、この日本では火薬なんて一般人がそうそう持てるものじゃない。でも土台を破壊さえできてしまえば、少ない火薬でも建物自体を潰す事ができる。

 

この私の目を下から背けるために先にこの屋上に設置したのか!!

 

 

 

 

『クソっ!!』

 

 

 

 

 

気付いた瞬間、時計を見る。

 

 

 

 

 

10:00

 

 

 

 

 

 

次の瞬間地響きがした。

 

*1
バットマン専用の飛行機

*2
バットマン専用の車、最近は戦車になったりしている

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