バットマン世界の警察に転生したら潜入任務をやる事になりました。え、僕がまさかのジョーカー!? 作:マッキーガイア
「…で、先輩何やってるんですか?」
「センパイ?ナニソレオイシイノ」
僕が捕まってから一つ日を明けた頃、亜化夢精神病棟にて、ジョーカーこと僕は人生一気まずい状況になっていた。
僕は捕まってからなんやかんやあって精神的に異常があると思われたのか、精神病院に行かされた。いつも通り狂った振りをして誤魔化そうと思ったら、なんとその精神科医が高校時代の後輩だったのだ。これ、嘘の様なホントの話。
彼女は昔から、精神病医になりたいと言っていた。理由はさっぱり言ってくれなかったが今の彼女をみると夢が叶ったんだなと思う。ちょっと涙が…、まぁ、今この状況じゃなかったら素直に喜べたんだけど…
「あなたがテレビをジャックして爆発予告した時、なんとなく先輩に似てるなーって思いましたが、まさか本当にそうだったとは、本当に何してるんですか、先輩…、こんなヘンテコな化粧なんかしちゃって、警察になれなかったんですか?」
「い、いや、なれたんだよ…?ただ命令でこうなっちゃって…」
「市民を数百人殺す様な命令ってなんですか…?」
ごもっともで…
「い、いやぁ、これには…とぉ〜ってもふかぁ〜い理由がありまして…」
「へぇ、聞かせてもらおうじゃないか、」
「な、なんか偉そうですね…」
「そりゃあ、先輩…どちらの立場が上かと言ってしまえば…わかりますよね…?」
ニンマリと笑われた。解せぬ。
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「ジョーカーの勝ちだな…」
豪呑は呟く。生存者0の凄惨な事件に目を向けながら現場調査を進めていた、
周りの部下たちも皆、浮かない顔をしている。それはそうだ、奴に出し抜かれたという気持ちとたった一人に想定以上の被害者を出してしまったのだ。浮かない気持ちにもなる、
あのバットマンが捜査協力までしてくれてこのザマなのだ。
しかし、バットマンに疑問を向ける者は居なかった。理由は簡単、ただ奴の方が一歩上手だっただけなのだ。戦略にしても悲惨さにしてもだ。
そして最後に奴が言っていた言葉を思い出す。あの後、ジョーカーはあっさり捕まった。自分から手を出して、捕まえてくれと言わんばかりに。そしてバットマンに向けて、
「また今度。」
と言ったのだ。あれだけの罪を犯しておいてまだ出れるつもりらしい…いや、多分奴は刑務所を出るのだろう。奴には底しれぬ狂気を感じた。奴は出る。必ず。
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「そんな事があったんですか、警察も中々にブラックなんですね〜、」
「ブラック…か、まぁ確かにそうだね。否定はしない。」
数分後、全て話し終わった後、僕たちは二人して自分の労働環境に嘆いていた。
今日なんて、逮捕された挙句牢屋の中で夜を明かしたのだ。もう訴えてもいいレベルだと思う。
「しかしまぁ、先輩の人生面白いですね、こんな事が立て続けに起こって、バットマンとも対立して勝っちゃったんでしょう?」
「ん、まぁ、勝ったのか?あれは…
でも計画は狂わなかったから勝ったのか…まぁ大体上司のおかげだけどな」
「それでも、うん…
先輩はやっぱり昔から、不可能を可能にする力がありますから…聞いた限り勝率なんかかなり低かったと思いますよ、」
「そうか…?上司も自信満々だったし、」
「そりゃあそうですよ、先輩が味方なんですもん、」
そう自信満々に言う後輩に口が緩む。なんでかいつもそんな風に俺を慰めてくれるのもコイツくらいだった。親には言えない様な事も何故だかコイツには言えた。別に恋愛的な感情はなかったにしろ、好感情を持っていたのは確かだ、
「でも、先輩時々頼りにならなくなるのが心配なんですよねぇ…」
「なんだよそれ」
「だって先輩、誰かの気持ちを汲み取って〜とか出来ないじゃないですかぁ、なのに精神攻撃は得意なんですから、厄介なんです。」
そりゃあそうだ、精神攻撃の方法は昔観た、スパイダーマン3とダークナイト等で学んだ。あれは勉強になります。
「まぁ、最近は治ってきたよ。」
「ホントですか〜?」
「ああ、本当さ。」
その後、僕は死刑を言い渡された。
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数日後、ジョーカーの処刑が実施される前日、夜を走る一つの黒い戦車があった。戦車といっても形は奇抜で見ようによってはコウモリの様にも見える。
ガシャアアアン!!
と、アーカムの文字が入った看板を吹き飛ばすと駐車場に着く。
そこは刑務所だった。ここにジョーカーは収容されている。
しばらくして戦車を出ると雷も鳴り響き、雨がマントを揺らし始めた。、玄関口に手を掛け刑務所に入っていく黒い影がそこにはあった。
「…バットマン、来たのか…」
玄関口を入るとそこにはやつれた豪呑が居た。
「ジョーカーと話したいと聞いた時には肝を冷やしたぞ。」
『ああ、わかってる。だがアイツにはまだ聞かなければならない事があるんだ。』
「正気か?アレは…」
『わかってる、だが大丈夫だ。奴の場所を教えてくれ…』
そう言うと豪呑は不服そうに鍵を取り出すと、「絶対手を出すなよ、手を出した瞬間、いくら俺でも擁護できなくなる」と言う。わたしは「わかった」と呟くと豪呑に着いていった。
いくつもの牢屋が目に入る。大体が私が捕まえてきた犯罪者だ。奴らは私を一睨みすると何も言わなかった。
そしてその一番奥に奴はいた。
見覚えのある緑の髪に紫の服、一人トランプをしている。トランプを見ると全てjokerのカードだった。
「3分だ。この街がキミを特別扱いしているからと言って、それだけは守ってもらう。」
『…わかった』
牢屋の鍵を開けてもらい私も一緒に入っていく。
そして、奴の向かいの椅子に座った。
『……ジョーカー、お前の目的は結局なんだったんだ…』
『お前は私に一生戦い続ける運命だと言った。ああ、多分お前に間違えは無いのだろう。』
『お前と私は永遠に戦い続ける。お前が死んだとしてもだ。無駄だとしても、そうわかってしまった。たった一回だけの対面だと言うのに貴様と私はきっと永遠にそうなんだってわかってしまったんだ…』
『…………………おい、話を聞いているのか…?何故黙ってい………おい、まさか…』
そして奴の顔を見た瞬間、わかってしまった。
ずっと別の誰かと話している事に。
奴はとうに逃げ出していた事に。
『お前……自分が何をしたのかわかっているのかぁぁぁぁ!!!!!!!!』